この素晴らしい少年に祝福を!   作:ねこたつむり

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※注意、この小説には以下の成分が含まれております。
・下手な日本語
・クソ文才
・ご都合主義
・紅魔族
・中二病等々
・ぼっちがボッチしてない
第二章始まりました。といってもあまり変わらないと思いますが。
今回は王都編。何が起こるか想像できている人は居ますでしょうか?
では、スタートです。


第二章 新たな始まり
王都見物


めでたく学校を卒業した俺ですが現在絶賛暇中です。

バイトの時間を増やそうかと思いましたが断られました。

これじゃまるでニートじゃん・・・

そんなことを考えながら布団にくるまってぬくぬくしてると、

「しょうたー!ちょっと降りてきなさい!」

おとん、うるさい。

「今行く!」

仕方なく着替え居間に降りていった。

 

 

居間に降りたらそこには、

「久しぶりですね、しょうた君。」

「校長、久しぶりっていってもまだ二週間ですよ?」

「まだそんなにしかたってないんですね。感覚的には一ヶ月あってない気がしますよ。」

年を取ると時間が早くなるって言うけどなぁ・・・

「今日来たのは君にある提案をしたかたんですよ。」

暇人の俺はその言葉に目が反応したらしい。

勝手に出てこられたらは困るんだけど・・・

「お、その目はやる気だね?その提案と言うのは・・・」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はぁ、しょうたが卒業してからと言うもの・・・ゆんゆんが元気ありませんね。一緒に住んでるのでしょ?何が不満なんですかね?」

めぐみんが呆れた顔で言った。

「そういうめぐみんこそ、最近元気ないよね。」

「な、何を言うのですか、あるえ!わ、私はあんな男居なくて清清しますよ!」

めぐみんがそう言い放った時、

「悪かったな、あんな男で!」

「「「っ!?」」」

「お久しぶりです。」

「何でお兄ちゃんが此処に!?」

「校長がさ、このクラスの監督をやってみないかって。」

どうやら俺が卒業して以来この三人が腑抜けになったらしい。

監督っていっても日本で言う生徒指導みたいな物だ。

給料もスキルアップポーションをくれるって言ってたし・・・

「お前ら俺が居ないからって腑抜けてるらしいじゃないか。寂しかったのか?(笑)」

「さ、寂しいわけないじゃないですか・・・」

言葉が尻すぼみになっていく。

「わ、私は寂しかったよ。しょうた君が居ないとつまらなかったし・・・」

「お、おう。そ、そうかい。」

ストレートに言われると恥ずかしい・・・

ゆんゆんの方を見たが目を反らされる。

最近はいつもこうだ。家でも喋らなくなってちょっと寂しい。

さっきはどうして此処に何て聞いてくれたのに・・・

「はい、みんな席につけ。お、しょうた来てたのか。授業中は俺の補助をやってくれ。」

「了解っす。」

こうして俺の新しい日常が始まった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「しょうた。今日王都に行ってみないか?」

父さんがそんなことを言ってきた。そういうことは早く言ってほしい。今日はたまたま定食屋が休みで行けるけど。

「んじゃ、行く。」

しかし、父さんはちょくちょく王都行ってるけど何しに行ってるんだろ?

「なら、行く準備してこい。準備出来次第出発するぞ。」

「へーい。」

 

 

おぉぉ・・・ここが王都か。

初めて見る光景に圧倒した。祭りのような賑やかさ、商人達の飛び交う声、どこからか知らないがいい匂いまでする。

まるで映画のセットみたいだ・・・

「ほら、ボーッとしてないで行くぞ。」

最初に来たのは市場みたいなところだ。

「父さん、ここで何買うんだ?」

「うーんと、今日は鉱石類だな。鍛冶屋からお使いを頼まれた。」

それはただのパシリでは?

 

 

「もう一声!!」

俺は鉱石を買うのに値切りをしていた。

「お、お客さんそれ以上は・・・」

「何言ってんだよ?まだ行けるだろ?あんたの目からはまだ余裕を感じる。」

「こ、これならどうでしょうか?」

「はぁ、父さんダメだ。俺らで取りに行った方が良さそうだ。」

「ま、待ってください。こ、これでいかがでしょう。これで満足いただけなかったらマナタイトをお付けします。」

「うーん、とっても美味しい話だとは思うんだけど、今マナタイトは欲しくないんだよね?てかそれ付けることが出来るならさ。もっと下げれるよね?」

「う、じゃぁ、これで。もう勘弁してください!」

「おい、しょうたもうやめておけ。店主が涙目だぞ。」

「わ、分かったよ。じゃあ、店主さんそれで承諾してやるからその嘘泣きやめなよ。」

「え!?」

父さん、何驚いてるんだよ。

「いや、バレてましたか。流石あれだけ値切った人だ。あ、だからといってもう値切りはしないでくださいね?さっき承諾したんですから。」

「そこまで落ちぶれちゃいないよ。」

「おい、しょうた。どう言うことだ?」

「父さん、覚えといた方がいいよ。商人が本気で泣くのは普通二三度目から、そっからは人を見る目がものを言う。」

「ほう、そこまで知っていらっしゃいましたか。あなた良い商人になれますよ。この人材はもったいない。どうです?うちで働きませんか?」

「すみませんね、その気は全く無いんで。では、俺たちはこれで失礼します。」

「そうですか。またのお越しをお待ちしてます。」

俺たちは店を後にして役所に向かった。

「いや、お前を連れてきて正解だな。まさか予算が半分以上浮くとは・・・しかし、商人とは怖いな。今までどれだけ取られたか考えるのも恐ろしい。」

「商人も商売だからね。相場より高くするのは当たり前だよ。」

日本でもよく電気屋さんのお姉さんを何度も泣かせてたっけ・・・泣き顔よかったすね~

「で、役所なんかで何すんの?」

「魔王城の監視の経過報告だ。月に二回ほど報告することになってる。」

そんなことしてたのか・・・

 

 

父さんがお役所仕事やってる間待ち合いで待ってると、

『魔王軍襲撃警報、魔王軍襲撃警報!騎士団はすぐさま出撃。冒険者の皆様は、街の治安維持の為、街の中へのモンスター侵入を警戒してください。高レベルの冒険者の皆様は、ご協力をお願いします!』

何か物騒なことが聞こえたんだけど・・・

父さんがこっちに走ってきて、

「おい、しょうた!行くぞ!」

「えっ、ちょっと待って。行くってどこに?」

「何処って魔王軍を迎え撃ちに決まってるだろ?」

この父親はバカなのに無駄に正義感が強い。仕方ない、付き合ってやろう。

 

 

「えっと、ヤマナカショウタさん、ですか?すいません。上級職でない限り、レベル30以下の方は危険のため参加は認めてないんです。出来れば街の警備に・・・」

「大丈夫だ、こいつは私の息子でな、そこら辺の魔王軍なんかには負けはせんだろ。」

受付の人の言葉を遮って父さんが出てきた。

「あ、あなたは紅魔族の族長さんではないですか!?」

「何?紅魔族だと?」

「紅魔族かいりゃぁ、百人力だぜ。」

どっかからそんな言葉が聞こえた。もしかして紅魔族って結構すごいの?

受付の人が、

「息子さんって事はこの子も紅魔族?でも・・・」

俺は目を輝かさせた。

「はい、分かりました。特別に参加を認めましょう。」

受付の人は納得いったように言った。

こんなことで認められるのか・・・

「魔王軍討伐隊、出陣せよ!」

白スーツの短髪美人が号令をした。この世界は綺麗な人が多いですね・・・

 

 

なんだこいつら・・・

ホントにこんなやつらが相手なのか?

クッソ弱ぇ~

俺は敵陣に突っ込み『雪那』に『インフェルノ』纏わせ敵を蹂躙してました。

「おい、今回ヤバイやつが居るぞ!」

「なんだよあれ、見たこともない剣に炎を纏わせて突っ込んできてる!」

「なぁ、あいつの顔、笑ってないか?」

「お、俺ここから逃げ出してぇ・・・」

「おい、あっちに居るのって紅魔族じゃないか!?」

「何でこんなとこに紅魔族が居るんだよ。」

「な、何か詠唱してるぞ!に、逃げ「『カースド・ライトニング』!」ぐぇっ・・・」

「怯むな!紅魔族ったって一人だ!みんなで一斉にかかれば問題な・・・」

「ひぃ!?さ、さっきの剣使いの目を見てみろ!紅く光ってやがる!あいつも紅魔族だ!?」

「紅魔族二人相手なんて俺たちには出来ねぇよ。ん?あんなところに一人で戦ってるやつが居るぞ!あいつを人質にしろ!」

魔王軍どもがさっきからやかましい。人質に取る?こんなところに一人で来るやつなんて俺みたいなバカしか居な・・・居た。

視線の先にはさっきの美人さんが魔王軍の一人を相手にして戦ってた。

その人の後からこれを見逃すまいと加勢が加わろうとしている。

「ホント、この世界の人は・・・『バーストモード』!」

一回切ったバーストモードをもう一回入れ直す。人命が懸かってるんだ。一ヶ月くらい体を動かせなくても構わない。

「へへ、姉ちゃん。悪いが人質になってもらうぜ。」

魔物が白スーツの人に襲いかかる。

「何!?」

その声は白スーツの人のだろうか?通る声をしてますね。

キーンッ

「へへ、魔物のオッサン。悪いが肉片になってもらうぜ。」

「ば、バカな!?お前さっきまであそこに居たじゃねぇか。」

「走ってきた。あまり時間がないから・・・悪いな。」

ヒュンッ

風を切る音がする。相変わらず不良品だな・・・

目に前には先程まで驚いてた魔物のオッサンの真っ二つに斬れた死体が転がってる。

白スーツの人も相手をしてた魔物を片付けたようだ。

最後は、「「『インフェルノ』!!」」

俺と父さんでありったけの魔力で残党を蹴散らした。

「『バーストモード解除』」

一気に体が悲鳴をあげる。

「グアァァ!?」

マジで悲鳴をあげた。

意識失うにも失えないほどの痛さだ。

トンッ

「!?」

父さんが手刀を俺の首に当てた。

こんなこと出来る人ってホントにいるんだな。そう思いながら気を失った。

 

 

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目覚めたのは昼過ぎだろうかそれと同時に身体中筋肉痛の痛みが襲ってきた。

「っ!?つ~。」

声に出来ないほど痛い。痛がる前にしなければならないことがあるので痛がってられないって言うのに。

ある程度痛みに慣れれたら、周りを見た。

「え!?ここマジで何処?ヒントって言うヒントがない。」

全く見当がつかない。この部屋の感じからすると貴族なんだろうけど、貴族の知り合いも居ない。

コンコンコン

ガチャ

「失礼する。あ、起きてたのか。体の具合はどうだ?」

部屋に入ってきたのは、白スーツの人だった。

ということはこの人は貴族なんだろうか?

「あ、なんとか大丈夫です。お気遣い感謝します。」

俺は満面の笑顔で言った。

「命の恩人に対して当たり前のことをしているだけだ。」

しかし、間近で見るとすごく綺麗な人だよな、そう綺麗なんだけど、どっかの女神と同じで癖があるみたいだ。

『・・・』

ん?今なにか聞こえたような気が・・・

こう脳内に直接話し掛けられたような・・・

ま、いっか。

「すいません、俺ここでどれくらい寝てました?」

「確か一週間位だったか。」

そんなにもか・・・いや、短いか。そうなるとリミットが伸びてるな。

『バーストモード』自体時間も延びている。今回は仕方がないから使ったけど、二回目発動とか今までこんなんじゃ済まなかった。

骨は疲労骨折手前筋肉は断裂状態。俺はここで死ぬんだって覚悟してたもんな。

「そうですか。ところでずっと気になってましたけど、ここは何処なんですか?」

「ここは我がシンフォニア家の屋敷のなかだ。自己紹介が遅れて申し訳ない。私はシンフォニア家長女のクレアだ。」

「俺はショウタって言います。看護していただきありがとうございます。」

「ん?」

「どうしました?」

「ショウタ殿は紅魔族なんじゃ・・・」

「うち色々と訳ありなんですよ。でもどうしてそんなことを?」

「い、いや、紅魔族は自己紹介がアレだと聞いてたんだが・・・でも、訳ありなら納得がいった。」

「そうですか。一応やっときますか?アレな方を。」

「いや、いい。それよりも腹は減ってないか?ここに食べやすそうなものを持ってきたぞ。」

「ありがとうございます。でも、今は食べれないですね。手が動かないんで。」

「何か食べないと体調の回復が遅くなる。手が使えないのなら仕方ない。私が口に運んでやろう。」

え?いいの?こんな俺にそんなご褒美良いんですか、神様?

「それじゃあ、お言葉に甘えて。」

クレアが口に運んでくれてそれを食べようとしたとき、

「しょうた、お見舞いに来てやったぞ。」

ホント、父さんは空気が相変わらず読めない。神様、お預けプレイはご所望じゃないです・・・

俺とクレアは何もなかったように振る舞った。

今思うとどうしてだろう、やましいことなにもしてないのに・・・

「こ、これはショウタ殿の、」

「父親です。いやぁ、息子がすっかり世話になってるようで申し訳ない。」

「いえいえ、ショウタ殿は恩人ですから当然のことです。」

「良い娘さんだね。息子にもこんな良いお嫁さんが見つかれば良いんだが・・・」

そいや父さんはクレアに敬語を使ってないけどだい・・・今このクソ親父がフラグ的な何かを立てた気がする・・・やめてよね、人の人生狂わすような発言するのは・・・

「見つかると思いますよ。ショウタ殿は見知らぬ私を我が身を考えず助けてくれたのですから。」

水を指すようで悪いが、考えたよ?自分の身体の事はしっかりと考えたよ。

「そうだと良いんですが。いや、こいつはやることは立派ですが性格に難がありまして。」

おい、そんなことを思ってたのか。俺の何処が性格に難がある?

「それは意外ですね。好青年に見えるのですが・・・」

「いや、うちの里で紅魔族殺しって言われてるんですよ。」

なにその物騒な通り名・・・

「こ、紅魔族殺し?何ですかそれは?」

「いわゆるたらしですね。この一ヶ月半と言う短い期間で三人もたらしこんでるらしいですよ。」

「おい、バカ親父。その話をじっくり聞かせろ。」

「じっくりってことの詳細はお前がよく知ってるんだろ?」

「知らねぇよ!俺がいつ、何処で、誰をたらしこんだよ?」

「あれ!?しょうた、本当に何も知らないのか?」

「知らないよ・・・」

「でもなぁ、火がないところには煙がたたないと言うし。」

「あの、もしやショウタ殿は天然のたらしではないでしょうか?」

クレアさんが父さんに耳打ちした。

「な、なんと!?それはそれでたちが悪いな・・・」

父さんとクレアがこっちを見る。

「な、なんだよ。二人してこっちを見るな!」

俺はその視線から逃れるように布団の中へ沈んでいった。

 

 

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「それでは、私はこの辺で。次は一週間後に来るからな。それまで身体を治しとけよ。」

やっと父さんが帰ってくれた。何で俺のことを洗いざらい話していくんだ・・・

体が動けないからその話から耳を塞ぐことも出来ないし・・・

「まさか、ショウタ殿がそんなに活発だとは・・・」

いや、あの戦い方を見てどんな性格だと思ってんの?

「先程の態度からは考えられないな・・・」

大抵の人が敬語を使えばそうなるだろ。

「ショウタ殿、頼みがあるのだが・・・」

「嫌です。」

「な、何故だ!?まだ内容すら言ってないのに・・・」

「どうせ活発な面が見たいとか言うんでしょ?」

「うっ!?私はこれでも名のある貴族だぞ?」

あ、こういうの無理。俺先輩だからとかいうの無理。理性に合わん。

「あのな!貴族だからってなんなんだよ!?そりゃあ、立場だって俺より遥か高いだろうよ。でも、言ったらたったそれだけで人が嫌がる事をするのか?それは人間的にどうなんだよ!?」

「そ、それは・・・」

クレアがどもる。

「はぁ、もう疲れたので寝ます。おやすみなさい。」

「しょ、食事は?」

「せっかく作って貰ったのであとで食べます。」

「そ、そうか・・・さっきはすまなかった。」

そう言って部屋を出ていった。

言い過ぎたかなぁ・・・

一回寝て謝ろっと

再度寝た。

 

 

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「おいしい・・・」

7時間後俺は起き、なんとか体が動かせるようになってクレアが持ってきてくれたお粥みたいなのを食べていた。

一週間ぶりのご飯は今まで食べたものよりずっと美味しかった。

ベットから出て軽くストレッチをした。

「イテテテテ、あー、体が完全になまってる。」

ガチャ

「!?ショウタ殿、もう起きて大丈夫なのか?」

はとが豆鉄砲食らったような顔しているクレアが言った。

「あ、クレアさん。はい、なんとか。あの、昼の時はすみませんでした。」

「いや、私にも落ち度はあったしな。」

「あ、これご馳走さまでした。」

「あ、味の方は口に合ったか?実はそれ、私が作ったのだ。料理人達は今出払っていて、作るのが私しか居なくてな。」

「美味しかったですよ。お嫁さんに来て欲しいくらいに。」

「っ!?そ、そんなことは気軽に言うもんではないぞ!もっと相手を選べ!」

えー、何で怒られてんの?褒めたのに理不尽じゃん。

「相手って、そう思ったんだから仕方ないじゃないですか・・・」

「しょ、ショウタ殿と私には身分の違いが合ってだな・・・」

あれ?味の話してんのに何で俺とクレアの立場の話をしてるんだ?何処でそうなった?

そんなことを考えてると、

「しかし、ショウタ殿がそう言うなら明日も作ってやらんこともない。」

若干上から目線なのは気になるが・・まぁ、いっか。

「いや、明日は俺が作ります。色々世話になったんだし。」

「え、し、しかし・・・」

「偏見はダメですよ?男だって料理くらいしますし、秋刀魚だって畑からとれます。」

「そ、そうか。でも、流石に秋刀魚が畑から取れるなんて・・・」

「俺だって最初は信じたくもありませんでした。でも、畑から秋刀魚が生えてるのを見たら何が起こっても不思議じゃなくなりましたね・・・」

俺は遠い目をした。あんなものみたくはなかった。

「時に思うのだが、ショウタ殿はいったい何処から来たんだ?」

おっと、あまり触れられたくない所に食いつかれた。

「そんなことはどうでも良いじゃないですか。話すと長くなりますし、もう夜遅いんですから。あ、もしかしてもっと話したいから長そうな話のネタを選んだんですか?一緒に寝ます?」

「ふ、ふざけるな!誰が一緒に寝るか!」

軽くからかっただけなのに・・・

「そうですか、それではお休みなさい。」

クレアが部屋を出ていきドア越しでおやすみなさいと言ったことは明日からかってやろう。

 

 

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さすが貴族の台所・・・素晴らしく使いやすい。

調理器具も業物ばっか、もうここに住みたい。でも一つ不満なのが、台所とダイニングが一緒じゃない所かな・・・

朝御飯を離れたところに持っていかなくちゃいけないし、何より家族との会話が少なくなる。それだけは我慢ができない。

さて、人様の家に愚痴を言ってないで調理しますか!

 

 

ふぅ、こんなもんかな?料理が冷めないうちに持って行こ。

コンコンコン

ガチャ

あ、まだ来てないのか。うーん、そんなに早い時間じゃないと思うんだけどな・・・

現在の時刻7時半。普通ですよね?

仕方がないのでテーブルを拭いたり花瓶の水を入れ換えたりして暇を潰してた。

10分後

ガチャ

「あ、おはようご・・・ざいます?」

クレアの姿を見て一瞬固まってしまった。あのプライドが高そうなクレアが寝癖をつけて眠そうな目を擦ってくまさんのパジャマを着て入ってきた。そう、くまさんのパジャマ・・・

可愛すぎだろ・・・これがいわゆるギャップ萌えってやつか?

改めて、

「おはようございます、お嬢様。今日も一段と可愛いですね(笑)」

「へ・・・?」

俺の姿を認識するなり顔が赤くなっていく。プライドが高い人が崩れていく姿っていいな~

「な、何故ショウタ殿がここに?」

「何故と言われましても・・・昨日のこと覚えてます?」

どうやら寝ぼけてるらしい。

「昨日は確かアイリス様の寝息を短めに20分位聞いて、それからその日にアイリス様がお召しになった洋服の残り香を嗅いで帰宅して、それから・・・」

おい、こいつは思ったよりヤバイ人なんじゃないだろうか?すごいストーカー臭がする・・・

「あ!そうか、それでショウタ殿はここに居るのか。」

謎が解けたみたいな顔をされてもその格好が・・・

「さ、朝御飯を食べましょ?」

「ちょっと待ってくれ、き、着替えてくる。」

「え、いいですよ、そのままで。可愛いですよ?」

「そ、そう言うことは気軽に言うもんじゃない!」

「あと、料理が冷めちゃうんで。」

「うっ、それはそうだが・・・」

「はいはい、席についたついた。」

「お、おい待て押すな押すな!」

クレアの背中を押して席につかせる。

「はい、今日の献立は白ご飯に味噌汁、ネギ入り卵焼きにとろろを用意させていただきました。」

そう言いながら席につく。

「おい。」

「はい?」

「何故隣に座るんだ?」

「え、何故って言われましても、普通隣じゃないんですか?」

「普通は向い合わせじゃないのか?」

「俺は隣がいないと寂しいのでいつも誰かしらの隣に座って食べてますけどね。」

「そ、そうか。まぁ、いいか・・・」

「「いただきます」!」

そう、今日の献立は思いっきり和食だ。魚が足りないって言われそうだが朝から魚は食べたくないし重い。

「なぁ、このとろろというやつはどうするんだ?」

とろろはこの世界にも流通はしているのだが、あまり普及してない。だから、安く手に入った。

「それは醤油をかけるなりポン酢をかけるなりしてください。俺はポン酢の方が良いですかね。どっちもおいしいけど。それからそのまま食べるかご飯にかけちゃってください。」

クレアが俺の手順を見て真似をし、一口食べる。

「!?お、おいしい・・・」

どうやらとろろは貴族の口に合ったようだ。

「それはよかった。」

食事してる人の顔はいつ見ても良いものだ。幸せそうな顔をしてる。そういった意味ではこれがやってるバイトは天職なのかもしれない。バイト長い間休んでるけど大丈夫かな?

「この料理はショウタ殿の国のものか?」

「そうですね。」

まじまじととろろかけご飯を見ている。

それにしてもフライパンとかすごかったな、へばりつかないし焦げ目も良い具合につくし・・・

「ここに住みたいなぁ・・・」

「え!?」

「へ?どうしました?」

クレアがすごく驚いた顔をしている。

「今、ここに住みたいって・・・」

「え!?声に出てました!?」

クレアが頷く。

嘘~、普通声に出すか?ここに住みたいなって、アホだろ・・・

「そ、その、ここのキッチンがあまりにも素晴らしくてここに住みたいなって思っただけで、あ、でもここのキッチンにもちゃんと譲れない欠点があったので安心してください。」

人の家に欠点があると言ったのは失礼すぎると思った。

「ゆ、譲れない欠点?ま、まぁ、参考までに来ておこう。あくまで参考だからな?」

いや、分かっとるよ。二回も言わんで良いやん。おっと、知らぬ間に心の奥底に封印してた方言が出た。

「じゃあ、参考までに言っときますね。キッチンとダイニングが一緒じゃないところです。これじゃあ、家族の会話が少なくなるので絶対に譲れません。クレアさんの所は料理人ですが同じ方が新密度も上がり朝が楽しくなります。」

いや、何言ってんの俺?

「な、なるほど。ショウタ殿はダイニングキッチンが良いと・・・」

あの、あくまで参考ですよね?

 

 

「「ご馳走さまでした。」」

「やはり、人と食べるっていいな・・・」

クレアがポツリと言った。

「んっ、ふぅ。そういえばクレアさんのご両親は?」

コーヒーすすり、聞いた。和食のあとにコーヒーってミスマッチと思ったやつ、いいだろ別に。コーヒーは何でも合うんですよ!おっと、誰に言ってるんだか・・・

「父と母は外交中だ。長く家に帰ってきてない・・・」

「そうですか・・・」

コーヒーすする音だけが部屋に響いた。

 

 

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部屋に戻り雪那を拭いていると、

コンコンコン

「ショウタ殿、ちょっといいか?」

「いいですよ。」

ガチャ

「お前に言うのを忘れてた。アイリス様がお前に会いたいそうだ。」

あれ?何気にショウタ殿以外で呼ぶの初めてじゃない?そんなことはどうでも良い?あ、そうですか・・・

「へ?」

「この間の戦いで一番活躍していたのはお前とお前のお父様だ。」

何でうちの父さんのことお父様って言うんだ?

「ふーん。」

「それでお前に一言お礼を言いたいらしい。・・・羨ましい・・・」

おいこいつ今羨ましいって言わなかったか?

「そうですか、そういうことなら行きます。」

「しかし、体は大丈夫なのか?」

確かに、今まで気にならなかったけどあまり痛くない。

「あれ?おっかしいな、まだ筋肉痛が続くと思ってたんだけど治ってる・・・」

確かに微かに痛いが戦闘においても支障はない位には治ってる。

「そうか・・・良くなったならよかったな。」

なんだ、今の間は?

「さて、じゃあ、会いに行きますか。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「これはクレア殿。ご苦労様です。そちらのかたは?」

城門の門番の人だろうか?

「ご苦労様、こちらは・・・」

「どうも、いつも家内がお世話になってます。主人のしょ・・・痛いって悪かった一度こんな冗談を言ってみたかったんだよ。ねぇ、謝ってるじゃん!」

「な、仲がよろしいんですね・・・」

「よろしくなんか・・・おい、何で否定しない?」

「え、だって今朝だって一緒にご飯食べて笑いながら話してた!?だから痛いって言ってるよね!?」

怒られながら城内に入っていった。

「全くお前というや・・・つは?」

クレアが固まった。

「どうしたんだ?」

「お前、いつの間に敬語を止めたんだ?」

「あ、確かに。これは申し訳がないです。」

「い、いや良いんだ。さっきの方が楽だった。」

「そう?そういうんだったら呼び方もちゃんとクレアさんからクレアにしないとな・・・」

自然に敬語がなくなってるなら自然と呼び名も変えれるだろう。

「それじゃあさ、クレアも俺のことショウタ殿じゃなくてショウタって呼んでくれないか?ショウタ殿ってなんかむず痒い。」

「わ、わかった。ショウタ。」

そんなことを言っているうちに謁見の間についた。

「いいか?ないとは思うがくれぐれも無礼な態度をとらないようにな。」

「了解。」

スーッハー

深呼吸で息を整える。

ガチャギギギギ

大きな扉が開くと中から大量の光が漏れてきた。

「っ!?眩し・・・」

「冒険者ヤマナカショウタ、お待ちしてもしたよ。」

その声の主はたった10歳くらいに見えた。

「ほら、挨拶をしろ。」

クレアが耳打ちしてくる。

「えっと、この度はお招きいただきありがとうございます。」

深くお辞儀をした。

「あなた様のご活躍は私の耳にも届いております。この度は魔王軍に対するご活躍、それと大切なクレアを守っていただき感謝の意を表します。」

「あぁ、アイリス様。立派になられて・・・」

横でクレアが涙目になっている。おいおい、泣くほどか?

「ここに今回の報酬があります。どうかこれ受け取ってください。」

「い、いりません・・・」

この一言で空気が一瞬凍った。

「おい、ショウタ!お前どういうことだ!」

クレアが怒鳴ってきた。

「いや、お金のせいでうちの家族はバラバラになったものですので、出来れば割引券とか商品券、旅行券の方がいいです。」

日本の父親が借金癖がついていて何百万の借金があった。そのせいで両親が離婚。その二年後、精神的なダメージで母が死去。俺と妹は受け取り手がいなかったのと施設に行きたくなかったので二人暮らしをすることになった。マジお金怖い。

「そ、そうですか。それは申し訳ないことを・・・」

王女様が謝ってきた。

「いえ・・・」

嫌なことを思い出したな・・・

「では、後日何かしらの物を贈りいたします。今日のところはここを我が家のようにくつろいでください。今晩は魔王軍がここ一週間も来なかったためそれを表してパーティーを開きますのでそれまでゆっくりしていってください。」

一週間もって、魔王軍の人達にトラウマを埋めつけてしまったかな?

「ショウタ、また夜にな。」

そういってクレアは王女に付いて行った。

俺はメイドさんに部屋を案内してもらっていた。

「ショウタ様の活躍は私どもの耳に入っております。魔王軍の兵士達を蹂躙、そしてピンチのクレア様を決死の覚悟で助けた。もう英雄ではないですか!」

決死って、死を覚悟した訳じゃないんだけどな・・・

部屋につき、

「それでは夜までごゆっくり体をやすめてください。では。」

メイドさんが出ていった。

ドサッ

ベットに倒れこんだ。神経がすり減った・・・

コンコンコン

「ショウタ殿の部屋はこちらであってますか?」

ちょっと上ずった声だ。

多分兵士だろう。

「合ってますよ。」

「あの、もしよろしければ我々騎士団の剣術をご教授を願いたいのですが・・・」

「多分、教えれるって言うほど上手くないと思いますが・・・」

「いえ、あれほどの数を相手に無傷で帰ってきたものはいませんよ。」

そんなすごい人は筋肉痛で一週間戦闘不能でしたけどね・・・

「うーん、じゃあ、少しだけ・・・」

「ほんとですか!?では、早速ご案内いたします。」

嬉々として案内してくれた。

「ここのところ、騎士団ではあなたの話でもちきりなんですよ。どこで剣術を習ったのかとか騎士団に入る気はないかだの。」

この人たちは15歳の少年に何を求めてるのだろう・・・

「皆!ショウタ殿をお連れしてきたぞ!」

おぉぉぉ!

うわぁめんどくさそう・・・

 

 

「腕で斬るんじゃなくて手首を使ってこう。こうすることで後ひと伸びする。」

「「「「「なるほど・・・」」」」」

俺は騎士団のひとにちょっとしたコツを教えていた。

「ショウタ!ここにいたのか。部屋にいないからしんp・・・また良からぬことをしてるのかと思ったぞ。」

今何を言いかけた?

「あ、クレア殿。いえショウタ殿は我々に剣術をご教授してくださっただけで、良からぬことは一切していません。」

「ていうか、いつ俺が良からぬことをしたんだよ。」

「お前、昨日の夜と今朝のことを忘れたのか?」

「?昨日の夜と今朝のこと?あ、俺がクレアに一緒に・・・」

「あああ!黙れ!聞いた私がバカだった!それよりちょっと来い。話がある。」

「え、あ、ちょっと待てって。引っ張るな!腕が千切れる!」

クレアに引っ張られて行った。

 

 

「で、話ってなんだよ。」

「それはな、?お前疲れてないか?」

「え、まぁ、あれだけの人に物事を教えたら疲れる。」

「うちの者達が悪かったな・・・」

「いいよ、それより続きをはよ。」

「あぁ、そうだったな。実は両親が帰ってきてた。先程会ってきた・・・」

「良かったな・・・おいそれって俺まずくないか?貴族の家にどこの馬の骨かわからない奴の荷物があったら・・・ヤバイ、バレる前に早く持ってこないと・・・」

クレアはいま一人暮らし。そんなとこに男の荷物なんかがあったら・・・死刑かも・・・

「それはもうバレてる。」

「え?」

終わった。俺の人生終わった。

「あ、でも、命の恩人って言ったらワンチャンあるんじゃ?」

「そ、それが・・・」

クレアが顔を赤くする。おい、ここでそんな乙女みたいな反応するなよ。

「嫌な予感しかしない・・・」

思わず口にしてしまうほど嫌な予感がした。

「私だって年頃の女だ。そろそろそういう相手が居てもおかしくないわけだ。」

あー、ダメだ。あの親父帰ったら覚えておけよ。

「両親が勘違いをしたと?」

コク

クレアが頷く。何ですか、その仕草?今朝の寝癖だったりパジャマだったり、殺しに来てるんですか?

「それでお前は何て言ったんだよ・・・」

もう答えは目に見えてる。が、少しの希望にかけて聞いてみた。

「うっ、両親のあの期待の眼差しを裏切れなくて、つい交際相手ですって・・・」

分かった、希望も糞もないことがよく分かった。

「はぁ、ついじゃねぇよ。」

「す、すまない。あと、今日のパーティーにも参加するらしい。」

「仕方ねぇな、振りすればいいのか?」

「え?」

「交際相手の振りをすればいいのかって聞いてんの。それしか方法はないしな。」

「やってくれるのか?」

「一週間も面倒見てもらったんだ。それにやらなきゃ殺られる・・・」

「あ、ありがとう・・・」

「全く、年下に助けてもらってばっかりだな。」

ほんと、この世界は15歳の少年に何を求めてるんだか・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

紅魔族の正装って言ったら、やっぱこのローブになるのかな?

そんなこと思いながらローブに袖を通した。

コンコンコン

「しょ、ショウタ。準備はできたか?」

「声が上ずってるぞ。準備ならすんだ。」

ガチャ

ドアを開けるとそこには、いつも男装しているクレアが白いフリルのドレスを着ていた。顔が赤いのは慣れないからだろうか?しかし、やっぱギャップってスゴいですね。

「いつものふ服はどうしたんだよ?」

「今日はこれを着ていけって母が・・・ど、どうだろうか?」

「ど、どうって、に、似合ってるんじゃないか・・・」

何この会話?

「そ、そうか。」

心なしか喜んでるように見える。

「ふふ、嬉しそうだな。」

「な、そんなことあるか!でも、褒めてくれてありがとう・・・」

俺この世界に何しに来たんだっけ?

「お、お前のそのローブも中々なものだぞ?それ、紅魔族が常に身に付けてるやつなんだろ?どうして今まで着なかったんだ?」

確かに紅魔族はこのローブを年中身に付けている。一応正装なんですけどね・・・

「これはこっちに来てから初めて父さんに貰ったものなんだ。だから大切に使わないと・・・」

「そうか・・・」

 

 

『では、これより祝勝会を開催いたします。では、まず今回の立役者ヤマナカショウタ殿に言葉をいただきましょう!』

司会の人がどうぞどうぞって言ってきた。

ごめん、それ初めて聞いた。いや、どうぞどうぞすんな。

拡張器みたいな魔道具を渡され壇上へ押された。目の前には五百人はいる景色を目にした。

『えっと、こんなとこで俺がしゃべっていいのか分からないけど、皆さんお疲れさまでした!皆さんの活躍があってこその俺の活躍ですから。本当の意味では皆さんが今回の立役者だと俺は思います。以上です。』

歓声が上がった。すごい緊張した。うん、俺頑張った。

まだ緊張している俺をほぐそうとしたのかクレアが背中をさすってくれた。

「ショウタ様、大丈夫ですか?」

アイリス様が心配そうに聞いてきた。

「はい、こういうのにあまり慣れてないもので・・・」

「そうなんですか。」

日本でもあまり人前に立たないように努力してきたが、ここでそれが仇になるとは思いもしなかった。

「ショウタ、これを、」

クレアが水を持ってきてくれた。

「あ、ありがとう。」

水をもらい飲み干した。

「君、ちょっといいかな?」

俺に話しかけたのはイケメン剣士だった。

「僕の名前は御剣響夜。君は日本って言う場所を知ってるかい?」

まさかこいつ日本から送られてきた転生者か?

「ということはお前もそうなのか?」

「あぁ、僕はこの『魔剣グラム』を貰ったんだ。君は?」

「俺はこの『雪那』を貰った。」

このあと、ミツルギと日本について語り合った。

 

 

ミツルギと別れたあとベランダで涼んでいた。

「ここに居たのか、探したぞ。」

「アイリス様はいいのか?」

「もう、お休みになられた。」

「寝息が聞けなくて残念だな。」

「全くだ・・・な、なぜお前が知っている!?」

「いや、今朝さらっとその事言ってたぞ。」

「そ、そんなことは今はいい。それよりそろそろ・・・」

時間か・・・

クレアに案内された。

「君がクレアの・・・」

「はい、お付き合いさせて貰っている、ヤマナカショウタと言います。いつも娘さんにはお世話になっています。」

この人達がクレアのご両親か。パッと見40代後半ってとこか・・・

「ねぇ、あなた。中々の顔立ちではないですか?」

「うーむ、そうだな・・・」

夫婦で何か話している。聞こうと思ってら聞けるが聞くのはどうかと思ったので聞かなかった。

「ショウタさんといいましたか?先程のお言葉、とても素晴らしかったわ。」

先程のって壇上での言葉か・・・

「いえ、あれは本当のことを言ったまでで、大層なことではありませんよ。」

「さて、ここからが本題だ。君は何故家に泊まっているのかね?」

来た、こっからが正念場だ。

「それは、魔王軍との戦いで体に支障が出たので泊まらせていただくことになりました。」

「それは、家で泊まる理由になるのかね?」

そうなりますわな・・・

「なりますよ、お父様。彼は身を呈して私を守ってくれました。これでは理由にならないでしょうか?」

クレアナイス!

「そうか、娘を助けていただきありがとうございます。」

「いえいえ、俺にとっても大事な人なので助けるのは当然のことですよ。」

すると、クレアのご両親が二人で話し合っている。

「ここまでクレアのことを大切にしてくださるもの。いいんじゃないかしら?」

「そうだなぁ、後一つだけ確かめたいことがある。それを聞いてから決めても遅くはなかろう。」

クレアのご両親が姿勢を正し聞いてきた。

「ごほん、これが最後の質問だ。」

お、もう最後か。案外ちょろかったな・・・

「君はクレアのどこが好きなんだね?」

・・・最後の最後までちょろい。

「そうですね、全てと言うのは反則なので数点あげさせていただきますね。まずはこの一見クールそうな性格ですがちょっとしたことで照れたり、恥ずかしがったりするとこが好きですね。後、いつもは凛としているのにたまに見える可愛げな仕草をしたときには、この人は俺を殺す気なんだろうかと思うぐらいキュンッて来ましたね。後は、これが最大の点ですかね。この間の戦闘で一週間俺は意識不明でした。その時に甲斐甲斐しく看病してくれる、そういう優しさが一番好きです。」

クレアが赤くなっている。そりゃそうか、俺だってこんなに褒めちぎられたら死にたくなるほど恥ずかしいし。

クレアのお父さんは納得が行ったように頷いて、

「そうか、君は娘のことをそんなに思ってくれてたのか。いや、良かった。娘にいい人が見つかっていて。娘はこんな性格だから相手が見つからないんじゃないかと心配していたんだよ。これで安心して余生を過ごせる。」

なんか悪いことをしたな・・・

クレアを見た。こいつも同じことを思っているらしい。

「「あ、あの、」」

クレアと俺が同時に言い出した。

「さてと、帰るとするか。ショウタ君、もし本当に娘が行き遅れたら貰ってやってはくれないかね?」

「そうですね、でもそれまでにショウタさんが結婚してそうですね。こんなにいい人なんだから。」

「「え!?」」

クレアも俺も驚きの声をあげた。

「わしが娘の嘘を見抜けないとでも思ってたか?最初から知っていたさ。予想外と言えばショウタ君がクレアのことを嘘を言ってなかったことぐらいだ。」

「え!?」

クレアがこっちを見てくる。そんな目で見るな。恥ずかしくなるだろ。

「知ってたなら酷いですよ。こっちがどれだけ恥ずかしい思いをしたか・・・」

「ショウタ君。」

「はい。」

姿勢を正す。

「娘をよろしく頼むよ。」

「行き遅れた場合によりますけどね。」

クレアのお父さんは安心したかのように帰っていった。

パーティー会場はまだ騒がしい。

ご飯でも取りに行こうとしたら、

「ショウタ。」

「どうした、クレア?」

「一曲踊らないか?」

「踊れないんですけど。」

「嘘をつくな、多少はお前の嘘も見破れるのだぞ?」

「はぁ、では、御手を。」

俺とクレアは誰も見てないところで踊った。

「やはり・・・は、たら・・・」

音楽で全然聞こえなかった。

「悪い、聞き取れん。もう一回言って。」

「も、もういい。」

こうして世が更けていった。

 

 

クレアと共に帰路に着いた。

「なぁ、クレア。今日一緒に寝るか?(笑)」

昨日みたいに冗談を言ってみた。

「ん、いいぞ。」

「え!?」

「何を驚いている。お前から言ってきたんだろ?」

いや、こう返ってくるとは思ってなかった。引くに引けない。

「ふっふっふ、ショウタが逆境に弱いの・・・」

「じゃあ、部屋に来いよ?」

「へ!?」

「どうしたんですかクレアさん?はとが豆鉄砲を食らったような顔をしてますよ?クレアこそ逆境に弱いだろ。」

「お前と言うやつは、この無礼者!」

 

このあと、ほんとに二人で寝たのは俺とクレアだけの秘密。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ショウタ君、君は何でも出来るのかね?この料理はとても美味しいぞ。」

今日の朝御飯は炊き込みご飯とネギ入り卵焼きとしじみの味噌汁です。何度も言いますが朝に魚は重い!

「ショウタさん、本当に家に来てはくれませんか?」

「俺が行き遅れたらその時はよろしくお願いします。」

俺は父さんが来るまでの一週間をこんな感じで過ごした。ほんとにここに嫁いできてもいいかもな・・・

 

 

一週間後

「では、お世話になりました。」

別れの挨拶をした。

「またいつでも来てくださいね。」

「ほんと、息子がお世話になりました。」

「いや、まさかショウタ君のお父さんが紅魔族族長だったとはね。最初にショウタ君に会ったときは紅魔族とは分からなかったよ。目が黒色だったからね。まさか目の色が変わるなんてね。」

珍しいものを見る見たいに言った。いや、珍しいんですけどね?

「ショウタ、またな。」

「あぁ、行き遅れたときはよろしく。」

父さんが詠唱を終えたらしい。

「では、『テレポート』」

 

 

目を開けたらそこは懐かしい紅魔の里だった。




どうも、ねこたつむりです。
クレアさん可愛くないですか?
個人的にはbest5以内に居ますね。というか優劣がつけれなくて困っています。
次回はちゃんと紅魔の方で話を進めていきますので。
では、今回も読んでくださりありがとうございます。
次回も読んでいただけると嬉しいです。

そろそろ感想とかほしいな 壁┃・)チラ
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