今日オレが起きた瞬間"ある気配"を感じた
蓮夜「ジブリール」
ジブリール「お呼びでしょうか、マスター」
オレが小さい声でジブリールを呼ぶと壁からスルスルっと出てきた
蓮夜「この気配は"聖剣"か…?」
ジブリール「はい、間違いないと思います」
蓮夜「そうか」
ジブリールに確認を取り、オレはその気配が何か確信した
ジブリール「ところでマスター…」
蓮夜「ん?」
ジブリール「なぜマスターのベッドに駄猫がいるんですか…?」
オレのベッドでは小猫と黒歌がオレに抱きついて寝ていた
小猫、黒歌『すぅ……すぅ……』
蓮夜「昨日小猫が一緒に寝るってなったら、黒歌も一緒にな…お前らも早く起きな」
オレは2人の肩を揺らしながら起こす
小猫「ぅん…おはよう、ございます…兄様……」
黒歌「…にゃ〜」
小猫はすぐに起きたが黒歌はまだ寝ぼけているのかまだ抱きついたままだ
ジブリール「早くマスターから離れてください、この駄猫」
黒歌「お前に指図される筋合いはないにゃ、この屑鳥」
蓮夜「(起きてんじゃねぇか)2人とも、朝っぱらからケンカはやめろ」
一触即発状態の2人の頭を撫でながらやめさせる
ジブリール「マスターがそうおっしゃるなら…」
黒歌「気持ちいいにゃ♪もっと撫でてにゃ♪」
蓮夜「早くどきなさい」
それからリビングに降りていくと既に全員揃っていたので、みんなで朝食を食べ登校した
ー放課後ー
登校してすぐにオレはリアスから今日ある者と会談するからオレにも同席してほしいと連絡があった。誰との会談かは聞いていないがおそらく…
オレらがオカルト研究部の部室に着いた5分後ぐらいに客人達が現れた
「会談を受けていただき感謝する。私はゼノヴィア」
「紫藤イリナよ」
青い髪に緑のメッシュが入ったショートカットのゼノヴィアと茶髪のツインテールの紫藤イリナがリアスの座る向かいに座っている
リアス「神の信徒が悪魔に会いたいだなんて、どういうことかしら?」
イリナ「元々行方不明だった1本を除く6本のエクスカリバーは協会側の3つの派閥が管理していましたが、そのうちの3本が堕天使の手によって奪われました」
『ッ!』
一誠「奪われた!?」
そのことを聞いた瞬間、グレモリー眷属のみんなは驚いている
ゼノヴィア「私達が持っているのは残ったエクスカリバーのうち、この
イリナ「私の持つ、この
ゼノヴィアは自分の横にある大剣を、イリナは自分の左腕に巻いてある紐のようなものをそれぞれ聖剣だと説明した
リアス「それで?私達にどうしてほしいわけ?」
ゼノヴィア「今回の件は我々と堕天使の問題だ。この町に巣食う悪魔に要らぬ介入をされたくないのでな」
リアス「随分な物言いね私達が堕天使と組んで、聖剣をどうにかするとでも…?」
ゼノヴィア「悪魔にとって聖剣は忌むべきものだ。堕天使との利害が一致するじゃないか」
その言葉を聞いたリアスは明らかに機嫌が悪くなった。まぁ仕方ねぇだろ…オレもキレそうだし
ゼノヴィア「もしそうなれば、我々はあなたを完全に消滅させる。たとえ魔王の妹だろうとな…」
リアス「そこまで私を知っているのなら言わせてもらうけど、私が堕天使なんかと手を組むことはないわ。グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしない」
ゼノヴィア「それが聞けただけで十分だ。今のは本部の意向を伝えただけでね。魔王の妹がそこまでバカだとは思ってはいないさ。」
リアス「なら私達が神側、つまりあなた達にも協力しないことも承知しているわけね?」
ゼノヴィア「無論、この街で起こることに一切の不介入を約束してくれればいい」
リアス「…了解したわ」
ゼノヴィア「時間を取らせてすまなかった」
リアスが了承の返事をすると、ゼノヴィアとイリナは立ち上がり去ろうとするが…
ゼノヴィア「!」
アーシア「?」
ゼノヴィアは立ち止まり、アーシアを見つめる
ゼノヴィア「兵藤一誠の家を訪ねたときもしやと思ったが…」
イリナ「ん?」
ゼノヴィア「アーシア・アルジェントか?」
アーシア「あ、はい…」
ゼノヴィア「まさかこんな地で、"魔女"に会おうとはな」
アーシア「ッ!」
アーシアを見ていきなり魔女と言い放った
イリナ「あー、あなたが魔女になったっていう元聖女さん?堕天使や悪魔をも癒す能力を持っていたために追放されたとは聞いていたけど、悪魔になっていたとはねー」
アーシア「あ、あの…私は……」
アーシアは下を向いてしまい肩を震わせている
ゼノヴィア「しかし聖女と呼ばれていた者が悪魔とはな、堕ちれば堕ちるものだ」
一誠「てめぇ!いい加減にしろ、お前ら!!」
小猫「一誠先輩…」
ゼノヴィアとイリナに突っかかりそうになる一誠を小猫が止める
ゼノヴィア「まだ我等の神を信じているのか?」
イリナ「ゼノヴィア、彼女は悪魔になったのよ?」
ゼノヴィア「いや、背信行為をする輩でも罪の意識を感じながら信仰心を忘れられない者がいる。その子にはそういう匂いが感じられる」
イリナ「へー、そうなの。ねー、アーシアさんは主を信じているの?悪魔の身になってまで」
アーシア「…す、捨てきれないだけです…ずっと、信じていたのですから……」
イリナの質問に対しアーシアは返事を返すが、さっきよりも肩の震えは激しくなり涙も流しているようだ
ゼノヴィア「ならば、今すぐ我等に斬られるといい」
アーシア「ッ!!」
ゼノヴィア「君が罪深くとも我等の神は救いの手を指し伸ばしてくれるはずだ。せめて私の手で断罪してやろう。神の名の下にな」
リアス「そのくらいにしてもらえるかしら」
さすがにしびれを切らしたのか、リアスがゼノヴィアの言葉を止める
リアス「私の下僕を、これ以上貶めるのなら…」
ゼノヴィア「貶めているつもりはない。これは信徒として当然の情け」
バッ!
ゼノヴィアが不敵な笑いを浮かべ返答した瞬間、怒りを露わにした一誠がアーシアとゼノヴィアの間に割って入った
リアス「イッセー!」
朱乃「いけませんわ!」
アーシア「イッセーさん!」
一誠「アーシアを魔女と言ったな!!?」
ゼノヴィア「少なくとも、今は魔女と湯葉れる存在にあると思「ふざけんな!!!」…」
ゼノヴィアが言い終わる前に一誠がその言葉を遮る
一誠「自分達で勝手に聖女に祀り上げといて、アーシアはな…!ずっと一人ぼっちだったんだぞ!」
アーシア「イッセーさん…!」
ゼノヴィア「聖女は神からの愛のみで生きて行ける。愛情や友情を求めるなど、もとより聖女になる資格などなかったのだ」
一誠「何が信仰だ!何が神様だ!アーシアの優しさを理解できない奴らなんかみんなバカ野郎だ!」
それを聞いてアーシアもリアスも顔が少し明るくなる
蓮夜(一誠、いいこと言うじゃねぇの)
ゼノヴィア「…君はアーシア・アルジェントのなんだ?」
一誠「家族だ!友達だ!仲間だ!お前らがアーシアに手を出すのなら、オレはお前らが全員敵に回してでも戦うぜ!!!」
一誠はアーシアを守るため啖呵を切った
ゼノヴィア「ほぅ、それは私達が協会全てに対する挑戦か?一介の悪魔が大口を叩くね」
リアス「イッセー、おやめなさい」
蓮夜「いい加減にしろ」
ゼノヴィア「ん?」
蓮夜「話が終わったんならさっさと帰れよ。それなのにグダグダと。なに?お前らそんなに暇なの?」
イリナ「なんですって!」
ゼノヴィア「最初から気になっていたが、お前は何者なんだ。そんな幼女を膝に乗せて戯れている変態がなぜこんなところにいる?」
オレはこいつらの言っていることにイライラしてきたから、アンナを膝に乗せて頭を撫でながら癒されていた
ゼノヴィアがそう言った瞬間、オレの背後から2人に向かって強力な殺気が放たれた
『ッ!』
グレモリー眷属のみんなを含め全員大量の汗を掻いてその殺気に気圧されている
蓮夜「みんなよせ」
犬千代「でも、こいつら蓮夜のこと侮辱した…」
クロメ「今ここで殺ってもいんだよ…?」
蓮夜「大丈夫だから」
そう言ってみんなに殺気を抑えるようにする
蓮夜「こんなもんか」
ゼノヴィア「なんだと…」
ゼノヴィアは大剣を構えだす
蓮夜「そういうのを待ってたのがそこにいるみたいだぞ?」
オレはそう言いながらドアの方を指差す。全員がその方向に目をやる
祐斗「丁度いい、僕が相手になろう」
そこにはドアにもたれかかっている祐斗がいた
ゼノヴィア「誰だ、君は?」
祐斗「君達の先輩だよ…」
リアス「祐斗…」
ー次回ー
協会の2人と祐斗と一誠が戦うシーンです
そのあとには蓮夜sideとも戦わせます