四大魔王より上がいた   作:てこの原理こそ最強

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第28話

ー翌日の放課後ー

 

昨日朱乃から連絡があり、リアスのもう1人の僧侶を解放するのに立ち会って欲しいと頼まれた。なぜ封印されているかとかは以前からサーゼクスに聞いていた。オレはタツマキと一緒に旧校舎の“開かずの間”に来ていた

 

一誠「ここに?」

 

アーシア「ここに私と同じ僧侶が」

 

リアス「深夜は封印の術も解けるから、旧校舎限定で部屋を出てもいいことになってるの。でも中にいる子自身がそれを拒否していて」

 

一誠「要するに、引きこもり?」

 

朱乃「でも、この子が一番の稼ぎ頭なのですよ?」

 

一誠「マジですか!?」

 

祐斗「パソコンを介して特殊な契約を行なっているんだ」

 

ゼノヴィア「しかし、封印されるほどの力とは一体どんなものなんだ?」

 

まぁそんじょそこらのやつじゃこいつの魔法に太刀打ちできんだろう。するとリアスが魔法を繰り出し扉にかかっている鎖を破壊した

 

小猫「封印が解けます」

 

リアス「扉を開けるわ」

 

 

そう言って扉の取っ手に手をかけるリアス。一誠とアーシアは緊張しているようだ

 

「いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

扉が開かれ中に入ると突然悲鳴があがった

 

一誠「な、なんだ!?」

 

リアス「ごきげんよう、元気そうで何よりだわ」

 

「何事なんですか!?」

 

朱乃「封印が解けたのですよ」

 

リアス「さぁ、私達と一緒に…」

 

リアスが声のする棺桶の蓋を開ける。その中には

 

「嫌ですぅ!ここがいいです!外こわぁい!!」

 

女子生徒の制服を着て涙目の子が入っていた

 

一誠「おぉ!女の子!しかもアーシアに続き金髪美少女!!僧侶は金髪尽くしってことっすか?」

 

祐斗「ふふっ」

 

蓮夜「はぁ」

 

一誠「なんだよ木場!蓮夜!」

 

蓮夜「一誠…そいつは“男”だ」

 

一誠「えっ?蓮夜、今なんて…?」

 

リアス「蓮夜の言う通り、見た目は女の子だけどこの子は紛れもなく“男の子”」

 

一誠、アーシア「「えーー!!!」」

 

朱乃「うふふ、女装の趣味があるんですわ」

 

今だ涙目のでうずくまっているその子を優しく抱きしめるリアス

 

リアス「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属、もう1人の僧侶。一応駒王学園の1年生で転生前は人間と吸血鬼(ヴァンパイア)のハーフよ」

 

アーシア「ヴァ、ヴァンパイア…」

 

一誠「吸血鬼って、こいつが!?」

 

まぁいきなりヴァンパイアとか言われても驚くわな

 

一誠「マジか!?そんな残酷な話があっていいのか!!」

 

アーシア「でもよく似合ってますよ?」

 

一誠「だから余計にショックがでかいんだって!引きこもって一体誰に見せるってんだ!」

 

ギャスパー「だ、だって…この方が可愛いもん…」

 

一誠「もんとか言うな!もんとか!一瞬でもお前とアーシアの金髪ダブル美女を夢見たんだぞ?」

 

こいつはそういうことしか考えられんのか

 

小猫「人の夢と書いて儚い」

 

蓮夜「おぉ小猫。よく知ってるじゃないか!でもそれは一誠に限ることな」よしよし

 

小猫「はい♪」

 

朱乃「あらあら、小猫ちゃん羨ましいですわ」ウフフ

 

今の一誠にぴったりの言葉を言った小猫の頭を撫でてやると朱乃がそんなことを言いながら近寄ってきた。タツマキは明らかに敵意をむき出しにするのやめなさい、の意味を込めてタツマキも撫でてやった

 

リアス「ギャスパー?お願いだから外に出ましょう?ね?」

 

ギャスパー「いやですぅ!」

 

一誠「ほら、部長が言ってるんだから」

 

一誠がそう言ってギャスパーの腕を掴んだ瞬間、ギャスパーが魔法を発動した

 

タツマキ「主人まで動けなくなるってどういうことよ!」

 

蓮夜「それが今まで封印されてきた意味なんだよ。ホントだったら赤龍帝宿ってる一誠も動けなきゃおかしいんだけどな」

 

ギャスパー「きゃぁぁぁ!!!な、なんで動けるんですか!!?」

 

蓮夜「なんでって言われてもな」

 

タツマキ「私だからよ」

 

蓮夜「あぁ、そうだね」

 

タツマキ「なによ!プイッ」

 

そしてギャスパーは魔法を解除した

 

一誠「あれ?」

 

魔法を止めた瞬間みんなには一瞬でギャスパーが移動したように見えただろう

 

アーシア「おかしいです。今、一瞬…」

 

ゼノヴィア「何かされたのは確かだね」

 

祐斗「ふふっ」

 

朱乃「停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)。時間を停止させる神器ですわ」

 

小猫「興奮すると目に写したものを一定時間停止させることができるんです」

 

ギャスパー「部長!この人たち止まりませんでした!!」

 

『えー!!』

 

朱乃「あらあら」

 

小猫「当然ですね」

 

蓮夜「なんで小猫が威張るんだ?」

 

リアス達はギャスパーの一言に驚きの顔をして、朱乃はいつも通り笑顔で、小猫はなぜか自分のことのように威張っている

 

リアス「ホントなの…?」

 

蓮夜「まぁな。一誠、こいつはこの力を制御できないばかりか主人までも止めてしまうというわけで魔王サーゼクスの命でここに封じられていたんだ」

 

リアス「知ってたのね」

 

蓮夜「サーゼクスから聞いてた」

 

リアス「まぁいいわ。それに加えて自然と能力が高まっちゃうみたいで、禁止化(バランスブレイカー)に至る可能性があるのよ」

 

一誠「禁止化…」

 

そんな話をしているとギャスパーはダンボールに閉じこもってしまった

 

ギャスパー「僕の話なんかして欲しくないのに、ひどいですぅ」

 

一誠「またこんなところに隠れやがって」

 

一誠はダンボールを蹴った

 

ギャスパー「僕はこの箱の中で十分です!」

 

まるで聞き分けのない子供だな

 

朱乃「部長、そろそろお時間です」

 

リアス「そうね、私と朱乃はこれからトップ会談の打ち合わに行かなくてはならないの。ユウト」

 

祐斗「はい部長」

 

リアス「お兄様があなたの禁止化について詳しく知りたいらしいの。一緒に来てちょうだい」

 

祐斗「わかりました」

 

蓮夜「オレ達も行くか」

 

タツマキ「えぇ」

 

一誠「蓮夜達も行くのか?」

 

蓮夜「これでもこの世で最強の存在だからな。行かないわけにはいかないんだよ」

 

リアス「それまであなた達には少しでもギャスパーの教育をお願いしたいのよ」

 

一誠「教育…?」

 

こいつらに任せて大丈夫かね…ん?この気配は…

 

蓮夜「タツマキ」

 

タツマキ「えぇ、あいつね」

 

蓮夜「そうみたいだな。みんな、変なやつ来てるから気をつけてな。害はないと思うが」

 

オレはそれだけ伝えて部室を後にした

 

 

 

 

 

 

 

ギャスパーの教育は困難を極めているらしい。しかしこれはグレモリー眷属の問題だ。できるだけオレは手助けしないことにした

 

そして数日が経った放課後。オレはとある場所にどでかい気を感じた

 

蓮夜「これは…ジブリール」

 

ジブリール「はい、間違いないと思われます」

 

蓮夜「久々に挨拶しとくか。ジブリール、ついて来てくれ」

 

ジブリール「マスターの仰せのままに」

 

オレはその気のする元へジブリールをつれて移動した

 

 

 

 

ー神社ー

 

ここは神社か。普通の悪魔からしたら入れないけど、オレは日本の神達からの加護があるから大丈夫なんだよな。気はこの中からだな

 

蓮夜「ごめんください」

 

朱乃「あら、蓮夜くん」

 

蓮夜「朱乃か。その格好ってまさかここは朱乃の家か?」

 

朱乃「まぁそんなところですわ。蓮夜くん達はどうしてここに」

 

蓮夜「ここに“あいつ”が来てるのが気でわかってな。挨拶にだ」

 

朱乃「そうでしたか。案内しますわね」

 

蓮夜「頼む」

 

オレとジブリールは朱乃に着いて行く。そこには

 

一誠「蓮夜!」

 

蓮夜「よぉ一誠。それと“ミカエル”」

 

ミカエル「えぇ、お久しぶりですね蓮夜くん、ジブリール様」

 

蓮夜「今日はどうしたんだ?」

 

ミカエル「いえ、兵藤一誠くんに贈り物を」

 

蓮夜「そうか。まぁ今日はお前がここにいるから挨拶に来ただけだから」

 

ミカエル「そうでえすか。ぜひ天界においでください。そろそろガブリエルが持ちません」

 

その言葉でその場の空気が一気に変わった

 

ジブリール「マスター、これから私は天界を滅ぼしてまいります。なぁに天撃1発で終わらしてまいります」

 

蓮夜「物騒なこと言ってんじゃないよ!やめなさい!」

 

ジブリール「…わかりました」

 

蓮夜「まったく…ミカエル、ガブリエルにはそのうち顔を出すって伝えてくれ」

 

ミカエル「わかりました。ではまた会談のときにお会いしましょう」

 

一誠「待ってください!少し聞きたいことが」

 

ミカエル「生憎今は忙しいので、会談の後に」

 

一誠「必ずお願いします」

 

ミカエル「約束します。兵藤一誠」

 

一誠はミカエルから龍殺しの剣(ドラゴンスレイヤー)であるアスカロンをもらったらしい。そして今オレと一誠は朱乃からお茶をもらっている

 

一誠「あの、1つ聞いてもいいですか?」

 

朱乃「なんでしょう」

 

一誠「…コカビエルとの戦いのとき、あいつが言ってましたよね」

 

朱乃「っ!」

 

一誠「朱乃さんて堕天使の幹部の…」

 

朱乃「そうよ。私は、堕天使の幹部のバラキエルと人間との間に生まれた者です」

 

オレは目を瞑って朱乃の話を聞く

 

朱乃「母はとある神社の娘でした。ある日傷つき倒れていた堕天使の幹部であるバラキエルを助け、その時の縁で私を宿したと聞きます」

 

一誠「…あの、すいません。俺変なこと聞いて…」

 

オレは目を開けた。朱乃は一誠の言葉には反応せず立ち上がり背中を向け悪魔と堕天使の羽を出した

 

一誠「その翼…」

 

朱乃「えぇ…悪魔の翼と堕天使の翼、私はその両方を持っています。この汚れた翼、私はこれが嫌でリアスと出会い悪魔になったの。でもその結果生まれたのは堕天使の翼と悪魔の翼を持った悍ましい生き物…この身に汚れた血を宿す私にはお似合いかもしれません」

 

一誠「朱乃さん…」

 

朱乃は振り返り続ける

 

朱乃「それを知って一誠くんはどう感じます?堕天使は嫌いよね…あなたとアーシアちゃんの身も心も傷つけ命までも奪い、大切なあなたの町を破壊しようとした堕天使。いい思いを持てるはずがありいませんね」

 

一誠はそこで黙ってします。おそらくどう返していいのかわからないんだろう

 

蓮夜「お前はバカか?朱乃」

 

朱乃「っ!蓮夜くん…」

 

一誠「蓮夜…」

 

蓮夜「オレなんて神とも同等なこのジブリールを眷属にしちまったんだ?そのあと天界の奴らからどんだけ言われたと思う?」

 

ジブリール「あれは大変でございましたね、マスター」ウフフ

 

蓮夜「それに一誠とアーシアを傷つけたり、この町を破壊しようとした堕天使とお前は違うだろ。だからそんなの関係ねぇ」

 

朱乃「っ!」

 

蓮夜「一誠、お前はどう思う?」

 

一誠「えっ、あ、蓮夜の言う通りです!朱乃先輩は優しいお姉さんで、最強の副部長で、とにかくオレは朱乃先輩を嫌いになったりしません!」

 

一誠は普段はあぁだが、心優しいやつだ

 

蓮夜「ほら、だから関係ねぇんだよ。変なこと考えすぎだ」

 

そう言い放つとオレは朱乃に押し倒された

 

蓮夜「朱乃!?」

 

一誠「おい蓮夜!なんて羨ましい!!」

 

朱乃「蓮夜くん、私本気になっちゃいました」

 

蓮夜「…はい?」

 

朱乃「私、何番でも大丈夫です。でも私のことも考えてくださいね」

 

ジブリール「うふふふふ…つけあがりましたね、この泥棒悪魔が…うふふふふ」

 

やべっ!!ジブリールがキレた!!!!これはマジでやべぇ!!!!!

 

朱乃「少しぐらいいいではありませんか」

 

蓮夜「とりあえず降りろ!朱乃!!」

 

朱乃「あん」

 

その後、朱乃はいつも通りに戻ったがジブリールの機嫌を直すのに3時間ぐらいかかってしまった

 




ー次回ー

トップ会談、無事に終わるのか

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