四大魔王より上がいた   作:てこの原理こそ最強

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今回は完全オリジナルです



第37話

ー人間界ー

 

天界を出たオレは今度は人間界に一度戻り、日本神話のみなさんに会いに出かけた。これからもしかしたら手を貸してもらう機会が訪れるかもしれないので話し合いに行くのだ

 

オレは手土産を持って京都の山奥に入っていった。そして数分歩いたところで人払いの結界が張ってある場所に行き着いた。そこには既にお迎えが来ていた

 

「蓮夜兄様〜!」

 

蓮夜「おぉサクヤ。久しぶりだな」

 

サクヤ「はい!サクヤはずっと待っていました!」

 

蓮夜「ありがとな」ナデナデ

 

サクヤ「えへへ〜♪」

 

サクヤは本名木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)と言い繁栄の神とも言われているがまだ子供っぽく甘え上手である

 

「こらサクヤ。もう少し大人しくしなさい」

 

「まぁまぁ、サクヤも蓮夜さんに会えて嬉しいのですよ」

 

蓮夜「久しぶり、ウズメ、クシナダ」

 

クシナダ「はい、お久しゅうございます」

 

ウズメ「本当にこちらにいらっしゃるのは何年振りですかね」

 

蓮夜「アハハハ…」

 

ウズメは本名天鈿女命(アメノウズメノミコト)と言い芸能の女神である。クシナダは本名奇稲田姫(クシナダヒメ)と言い農業、特に稲作を司る神と言われている

 

ウズメは嫌味ったらしくオレを所謂ジト目で睨んできた

 

クシナダ「ウズメさんもそこまでで…蓮夜さん、中で皆様がお待ちです。特にアマテラス様が…」

 

蓮夜「あぁ、なんかすまないな」

 

サクヤ「蓮夜兄様はサクヤと手を繋いでれば中に入れるよ♪」

 

蓮夜「そうか。なら頼む」

 

サクヤ「はい♪」

 

それでオレはサクヤと手を繋ぎ中に案内された。その後からウズメとクシナダが続いた。なぜか冷たい視線を感じる気がするのは気のせいかな…?

 

 

 

 

 

 

中には大きな神社があり、普通なら悪魔は入れないんだが今はサクヤ達のおかげで入れる。もしここに単独で入ろうとすればこの結界を壊さないといけないが、そうなることは一生ないだろう

 

大広間へ案内されオレは中に入りクシナダ達は中に入ったのを確認すると襖を閉めた。そこには2人の男性と2人の女性が座っていた。オレはその4人の前に正座し挨拶をする

 

蓮夜「この度は突然の来訪を快諾していただき、ありがとうございます」

 

「いやいや、私達と君の仲じゃないか」

 

「そうですよ。友達の家に遊びに来る感覚でいらっしゃって構わないのですよ」

 

蓮夜「お、お言葉はありがたいんですが…さすがにそれは…んっ!改めて、おひさしぶりです。イザナギさん、イザナミさん」

 

イザナギ「あぁ」

 

イザナミ「お久しぶり」

 

向かって右側に座っているのが伊奘諾(イザナギ)さん。向かって左側に座っているのが伊邪那美(イザナミ)さんだ。このお二人が国生みと神生みを行なったおかげで今の日本がある

 

「…」ソワソワ

 

そしてオレの右側でソワソワしている女性が目に入った

 

蓮夜「えっと、来て早々申し訳ないのですが少々粗相を許してもらいたいのですが…?」

 

イザナミ「さっきも言ったでしょう?ここでは何の遠慮もいりませんよ」

 

イザナギ「イザナミの言う通りだ」

 

蓮夜「ありがとうございます。じゃあ…」

 

オレは右側を向いて手を広げる

 

蓮夜「ほら、おいで」

 

「れ、蓮夜ー!!」

 

女性はオレの言葉を聞いてオレに飛び込んできた

 

蓮夜「しばらく顔を出せなくてすまなかったな、アマテラス」ヨシヨシ

 

アマテラス「本当だよ!すっごく寂しかったんだから!」

 

オレに抱きついてきたアマテラスは本名天照大神(アマテラスオオミカミ)と言い太陽神であり、太陽、光、慈愛、真実、秩序を象徴する

 

蓮夜「スサノオも久しぶり」

 

スサノオ「ふん!」

 

オレはアマテラスの頭を撫でながら顔だけ振り向いて残りの座っていた男性に言った

 

彼はスサノオ。本名は須佐之男命(スサノオノミコト)と言い海を支配する海の神だ

 

蓮夜「なんか怒ってる?」

 

スサノオ「当たり前だ!アマテラスやツクヨミがどれだけ面倒だったかお前にはわかるまい!」

 

蓮夜「あぁ、そのなんだ…すまんかったな」

 

スサノオ「ふん!悪いと思っているなら後で少し鍛錬に付き合え」

 

蓮夜「わかった。そう言えばそのツクヨミはどうしたんだ?」

 

スサノオ「お前が全然来ないから部屋に閉じこもっておるわ」

 

蓮夜「あちゃ〜」

 

ツクヨミは本名月夜見尊(ツクヨミノミコト)と言い月の神だ。オレがここに来た当初は全く喋ろうとしない、とても静かな子だったからな

 

イザナギ「本当はすぐに話し合いをしたいのだが、そこにはツクヨミもいてもらわなくては困るのでな」

 

イザナミ「申し訳ないんだけれどツクヨミのとこへ行ってあげて」

 

蓮夜「わかりました」

 

お二人のお願いじゃ聞かないわけにもいかないな。と言ってもお願いされなくても言ってたけどね。でもその前に

 

蓮夜「あの、そろそろ離してくれないかな…」

 

アマテラス「いや!」

 

アマテラスは断固として離してくれない

 

蓮夜「すぐ戻ってくるから」

 

アマテラス「いや!」

 

蓮夜「…じゃあ1つだけしてほしいことやってやる。どうだ?」

 

アマテラス「っ!なんでも?」

 

蓮夜「オレのできる範囲なら…」

 

アマテラス「…わかった」

 

アマテラスはようやく離してくれた

 

オレはイザナギさんとイザナミさんに「失礼します」と言って退出し、スサノオに案内されツクヨミがいる部屋の前に立った。襖を開けると中は真っ暗で部屋の隅っこで膝を抱えて蹲っている少女が目に入った

 

蓮夜「スサノオは戻っててくれ」

 

スサノオ「わかった」

 

オレは1人で中に入り、その少女の前に膝をついた

 

蓮夜「ツクヨミ」

 

オレが名前を呼ぶと少女はゆっくりと顔を上げた

 

「にい…さま…?」

 

蓮夜「あぁ、来るのが遅くなってすまない」

 

オレがそう言い終えるとギュッとオレに抱きついてきた

 

ツクヨミ「兄様!兄様!」

 

蓮夜「おう!オレだよ」

 

オレはオレの首に手を回してワンワン泣き始めたツクヨミを優しく抱きしめ背中をさする

 

 

 

ー数分後ー

 

ツクヨミが落ち着いた後ころで体を離してツクヨミの顔を見る

 

ツクヨミ「申し訳ありません。見苦しいお姿を…」

 

蓮夜「気にするな。会いに来なかったオレが悪い」

 

ツクヨミ「そんな!兄様がお忙しいのはわかっていました。勝手に期待した私の落ち度です」

 

蓮夜「それでもだ。オレがお前を泣かしてしまった。ホントにすまない」

 

オレは頭を下げる

 

ツクヨミ「頭を上げてください!こうして会いに来てくださっただけで私は嬉しいですので…///」

 

蓮夜「ありがとう」

 

ツクヨミ「ー!///」

 

オレは頭を上げて笑顔でお礼を言うとツクヨミは部屋の暗さでもわかるくらい赤面した

 

蓮夜「さて急で悪いんだが少し話したいことがあってな。みんなのとこに行けるか?」

 

ツクヨミ「はっ!はい!」

 

オレは「よし」と言って部屋を出ようとするとツクヨミが手を握ってきた

 

ツクヨミ「…ダメ、ですか…?///」

 

蓮夜「まさか」

 

オレはその手を握り返しさっきの大広間へ向かった

 

 

 

 

 

蓮夜「戻りました」

 

アマテラス「あー!」

 

大広間へ戻った瞬間アマテラスが発狂した。うるさい

 

イザナギ「おぉ、戻ったか」

 

イザナミ「あらあらツクヨミちゃん」

 

ツクヨミ「〜///」

 

ツクヨミは恥ずかしいのかオレに隠れてしまった

 

イザナギ「では全員揃ったことだし、始めようか」

 

蓮夜「あ、ウズメ達も呼んでもらっていいですか?できればみんなに聞いてほしいので…」

 

イザナミ「わかりんました」

 

それから1分もしないうちにウズメ、クシナダ、サクヤも部屋へ来て、オレは今までの出来事とこれからのオレのありようについて説明した

 

イザナミ「そう、そんなことが…」

 

蓮夜「禍の団が今後どういう行動を取るかわからないので、日本神話の方々とは是非同盟を結んでほしいのです。別に3勢力と結ばなくてもいいです。オレとだけでも交友的でいていただけたら幸いです」

 

イザナギさんを見ると腕を組み目を瞑って考えていた。そしてその状態のまま口を開いた

 

イザナギ「蓮夜くん。我々日本神話は他の三勢力とはわからんが、少なくとも君とは敵対する意思はない。こちらとしても君とは友好的でありたいと思う」

 

イザナギの言葉に部屋の中にいるみんなが頷く

 

蓮夜「ありがとうございます!」

 

オレはこのとき何が何でもこの人達が守る“日本”を必ず守ると決意した

 

イザナギ「さぁ!難しい話はここまでだ。せっかく蓮夜くんが来たのだ。今日は大いに盛り上がろうではないか!みな!宴の準備だ!」

 

一同『はっ!』

 

イザナギさんの声と共に慌ただしく宴の準備が始まった。オレも何か手伝おうとしたんだがアマテラスやウズメから「大人しくしてて!」と一喝されてしまったので、準備ができるまでサクヤと遊んでいた

 

宴は盛大に開かれ食事はとても豪華なものだった。余興ではウズメが舞を踊ったり、スサノオが剣舞をやっている中にオレが乱入したりと楽しく過ごせた。悪酔いしたイザナギさんにすごい絡まれて大変だったがとてもすごくいい時間だった

 

宴会が終わり酔いつぶれてしまったイザナギさんを自室へ運び、オレは帰ろうとしたんだがもう遅いからって今日は泊まることになってしまった

 

蓮夜「何から何まですみません」

 

イザナミ「いいのよ。今日はあなたのおかげでとても楽しめたもの」

 

蓮夜「ありがとうございます」

 

サクヤ「兄様!今日はサクヤと一緒に寝ましょう!」

 

ツクヨミ「ダメ!蓮夜兄様は私と寝るの」

 

2人はそう言いながらオレの両腕を引っ張り合う

 

イザナミ「あらあら」

 

ウズメ「はぁ…」

 

クシナダ「…」

 

アマテラス「…」プルプル

 

オレらのやり取りをイザナミさんは嬉しそうに笑顔で、ウズメは手で顔を覆いため息をついている。クシナダは無言で睨んでくるし、アマテラスはなんかプルプルと震えている

 

アマテラス「ダメ!」

 

唐突にアマテラスが叫んだ

 

蓮夜「ど、どうした…?」

 

アマテラス「蓮夜は今日私と寝るの!」

 

蓮夜「えっ、いや…オレは1人で…」

 

アマテラス「蓮夜さっき約束したよね?なんでも1つだけ言うこと聞くって!」

 

蓮夜「あ、あぁ…」

 

アマテラス「だから私と寝るの!」

 

蓮夜「…わかったよ」

 

オレはそんなことに使っていいのかと内心思いながらもそのお願いを受け入れた。だが…

 

ツクヨミ「兄様!アマテラスだけズルい!」

 

サクヤ「そうです!お姉様にだけなんてあんまりです!」

 

クシナダ「贔屓はよくありませんよね…?」

 

3人がどんどんオレに迫ってくる

 

蓮夜「…わかった。お前らの言うことも1つだけ聞こう」

 

そう言った瞬間さっきまでとは別人のように満面の笑みを浮かべる3人

 

ツクヨミ「じゃあ明日の朝、一緒にお散歩してください…///」

 

蓮夜「そんなことでいいのか?」

 

ツクヨミ「はい///」

 

蓮夜「なら喜んで」

 

サクヤ「じゃあ兄様。これからサクヤと一緒にお風呂に入りましょう♪」

 

蓮夜「ブフッ!サ、サクヤ!?」

 

ウズメ「サクヤ!あなた何言って…!」

 

サクヤ「ダメ、ですか…?」ウルウル

 

蓮夜「うっ!」

 

ウズメが怒鳴ったと同時にサクヤはオレに抱きついて上目遣いに再度お願いしてきた

 

蓮夜「…わ、わかった」

 

サクヤ「やったー!じゃあ早く行きましょう♪」

 

蓮夜「その前に、クシナダはどうするんだ?」

 

クシナダ「私は今後のために取っておくことにします♪忘れないでくださいね♪」ウフフ

 

その笑顔にオレは今後そんなお願いをされるんだろうと少し不安になった

 

その後オレは約束通りサクヤと風呂に入り、アマテラスと一緒に寝て、次の日の朝に近くをツクヨミと散歩した。アマテラスは寝ている間ずっとオレの腕を掴んでいたのか起きたとき腕が痺れていた。そしてお昼少し前にオレはお暇することにした

 

蓮夜「大変お世話になりました」

 

イザナギ「いやいや、こちらも有意義な時間を過ごせたよ」

 

イザナミ「またいらしてね」

 

蓮夜「はい、ぜひ」

 

サクヤ「蓮夜兄様帰っちゃうの…?」

 

蓮夜「ごめんな。また来るからな」

 

ウズメ「蓮夜様も忙しいのだ」

 

クシナダ「またすぐ会えますよ。ね?」

 

蓮夜「そ、そうだな」

 

クシナダはまたすぐ来るよね?とでも言いたそうな顔をしながらオレの方を見てきた

 

アマテラス「またすぐ来るのよ!?」

 

ツクヨミ「お待ちしています」

 

蓮夜「あぁ。約束する」

 

オレは最後にみんなに「じゃ」と言って山を下った。次はいつ来れるかな…

 




ー次回ー

帰省最終日、みんなの決断はいかに…!?

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