IS インフィニットストラトス 蒼天の炎   作:大渕翔太

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どうもお久しぶりです。
本当に忘れそうなほど投稿していませんでした。
心より謝罪を申し上げます、すみませんでした。
なぜこんなに遅れたのかと言いますと、
実はパソコンが悲しいことに盛大にぶっ壊れまして、
修理に出して手元にかえってきたのがつい先日だったわけです。
たいして面白くもない理由ですが戻ってこれたことに泣いて喜んで書いております。
なのでおかしい点が多々あるでしょうが、そこは生暖かい眼で見ていただければ幸いです。安定の駄文ですがたのしんでいってください。



プロローグ3 闘争

「準備よし、忘れ物は無いな」

 

少女が来てから数日後

 

少年は荷物をまとめ出かける準備をしていた。

普段着に背中には大きなバッグを背負い手には布に巻かれた物、

その姿はさながら家出少女である。

まあ、実際家からは出ていくのだが……

 

「この家にも随分世話になったな」

 

少年の前にはここ三年間過ごした家がたっていた。

この家は少年が知り合いの建築家に直々に建ててもらったものであり、

建った当初は人が来るたびドンパチする羽目になり、

そのつど工事を頼み実家の敷地内だから土地代は無いはずなのに、

数千万ほどあった金がこの家だけでチャラになった、

まさに読んで字のごとく苦楽をともにしてきた家だ。

最近は家が壊されるのが嫌で【弟子】という名の【生贄】を用意することで、

挑みに来るバトルジャンキ-達を相手させることで家を修理する回数は減っていた。

 

「お前には随分と世話になったな。

少なくとも明日からは俺がいないから

五月のゴ-ルデンウィ-クまでは休養できるぞ、

今まで無理させてきたからなゆっくり休むといい」

 

そうして少年は愛する我が家と別れを告げたのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ふふのふ~…ん!」

 

ヒュン

 

前方から槍が高速で飛んでくる

普通なら避けることも難しい速度の槍を

 

「あらよっせ」

 

あろうことか少年は飛んでくる槍の柄を掴み飛んできた方向に投げ返した。

まっすぐ飛んでいった槍はいきなり現れた誰かが掴むも、

勢いを殺しきれず盛大に砂を巻きあげながら後ろの木々に衝突した。

 

「流石ですね、今のを避けるだけではなく投げ返してくるなんて」

槍の飛んで行った方向から声をかけられる。

砂埃から出てきたのは少女だった。

腰まで伸びた藍色の髪を肩口ほどで縛り、

肩や腰に鎧をつけ、今しがた少年の投げた槍を持っている。

 

「おいおい、誰かと思ったらお前かよ。

いったいこれは何のまねだ、葵」

 

そうそれは昔から付き合いが長い彼の幼馴染だった。

葵と呼ばれた少女は少年を笑顔でにらみつける。

 

「何のまねは、こちらのセリフです。

なぜあなたは私たちに一言も言わずにさも当然かのように

出て行こうとしているのですか」

 

葵の表情は笑顔で口調こそ穏やかだが、はっきり怒気が伝わってくる。

もしこれがアニメや漫画なら後ろに般若が見えていることだろう。

と言うか見えている、刀を抜刀せんとする般若がくっきりと。

 

「い、いやだってよ、お前らの誰か一人に伝えたら他の奴らはすねるだろうし

なりより「だっても、へちまもありません」

 

どんな殺気を向けられても平気な顔で話すことができ、

どんな目上の人間にも気に入らなければ敬語すら使わない少年も、

目の前の少女のただならぬ怒気にたじろぎ弁解を述べようとするも、

そんなことは聞きたくないと言わんばかりの葵の声に遮られる。

 

「私はあなたのそんな言い訳は聞きたくありません。

そもそもあなたがココを出て行こうとするときまで私たちが

あなたに挑みかかってくるとでも思っているのですか。

もしそう思われているなら心外です」

 

そうはいっているが現在進行形で葵に刃を向けられている少年からすれば、

いったいどの口がそれを言うのかと呆れるのもしょうがないことだろう。

 

中学に入ってすぐの頃、数か月の間遠出する必要になり、

流石にこのことは近しい者たちには伝えなければいけないと思い、

前日伝えに行ったとき真っ先に勝負を挑んできたのはなんと葵だったのだ。

葵は戦闘本能の塊ともいえる幼馴染たちの中でリーダ-的な人物であり、

強者とみるとなりふり構わず挑みかかる血気盛んな幼馴染たちを止めに入れる

数少ない人物であり自分たちの中で非常に冷静な判断ができる人物でもある。

 

そんな葵が自分がこの家を数か月とはいえ離れると知って、

戦闘狂な他の幼馴染たちを押しのけ真っ先に自分のところに来たときは

簡単なことでは驚かない少年も自分の眼を疑ったほどだ。

 

そんなことをしたことを忘れて当の本人は頬を膨らませて憤慨している。

その姿は普段の冷静沈着な葵との対比も相まってとても可愛らしくみえる。

普段の葵なら全体的に物事を考えるので今のような支離滅裂なことは言わず、

それだけで今の葵が焦って正常な判断ができていないのが手に取るようにわかる。

 

昔から少年にはなぜこの少女がここまで自分に固執するのかがわからない。

この発言だけでもこの少年の鈍感さがよくわかる。

まあ、確かに少年が生粋の鈍感なのもあるが葵の方も恋心と言うか、

どちらかと言えば依存に近いものであり、本人も自覚がないためすれ違っている状態だ。

はたから見ればとてつもなく煩わしく歪な関係性にみえることだろう。

 

「いや、お前言ってることが無茶苦茶だぞ。

挑まないなら、なんでそんな完全武装で待ち伏せしてたんだよ」

 

少年は至極当然のことを指摘しただけだ。

しかし、今の葵にとってその言葉は狂乱状態に拍車をかける結果となる。

 

「私のいっていることが無茶苦茶?

どうやらあなたは常識だけではなく頭もおかしくなったようですね。

そんなあなたには何を言ってももう無駄でしょう。

ですからあなたには正常な判断がつくまでは休養してもらいます。

どうしてもココを出たいなら私を倒してからにしていただきます」

 

そういって葵はもう話すことは無いと言わんばかりに槍を構える。

 

「はぁ、結局こうなるのか」

 

少年は葵が正常な判断ができなくなった時点でこうなるだろうと思っていた。

三年前も最後の最後には戦って決着を付けなければいけなかったからだ。

この状態の葵は何を言っても聞かない。

そのことに諦めを感じつつ少年は手に持つ物から布をと取り払う。

そこから出てきたのは一振りの刀だった。

長さは太刀と小太刀の中間程のどっちつかずの大きさだ。

少年は刀を有名な某人斬り維新志士に出てくる悪即斬のO突のように構える。

 

静寂が辺りを支配する中、双方が目の前の者を切り伏せるために踏み込む。

 

「「いざ尋常」」

 

「「勝負」」

 

彼らにとって長い夜の戦いが幕を開けた。

 




プロローグはこれで終わりです。
次回からはオリ主を交えながらのISになります。
次の投稿もいつするかわからないので、長い眼で見守ってください。
後書きでたいして面白いことも言えないのでここらでお暇させてもらいます。
次回も楽しみに、バイチャラ
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