俺が忍術使いのボーダーになるのは間違っている? 作:春の雪舞い散る
③ 目を付けられましたね
俺達のオリジナルナンだから当たり前と言えば当たり前ナンだがそのトリオン量子の高さに気付いたボーダーが比企谷八重を保護すべきである
そう思うのも当然でトリオン量子目当てと思われる誘拐事件がじわじわ増え始めている現状で後に雨戸千佳が現れるまでは最高数値を誇る八重を気遣うのは当然だろう
俺達が忍術使いの転生者であることを知らない者にとって八重は身を守る術を持たない幼児に過ぎないのだから
『 比企谷八重を守れっ! 』
そんな声が上がるのもまぁ、当然の話だわな… ナニしろ俺達のオリジナルでトリオン量子も俺達の比じゃない数値の持ち主ナンだからボーダーの目に止まらない訳がない
現在、アクアラインを走る車は村上さんが運転する車で俺は助手席に座り後部座席には忍田さんと事務の森下さんが座っている
立ち上げられて間もないボーダーの基盤は弱くメインスポンサーは現状では雪ノ下建設らしく城戸さんとは学生時代からの付き合いらしい
因みに今回、俺が比企谷八重説得に協力する代償として提示された条件… 現在他の三人は林堂さんのお供でゲートの向こう側に行って近界民の事について学んでいる
近界民、一括りにしてそう呼んでいるが多種多様な人種がいるらしく今俺達(?)が向かっているのもボーダーと同盟を結んでいる国のひとつで人形のネイバーフッドが暮らしているらしい
まぁ、詳しい話は帰ってきたあいつらから聞けばいいだけの事だから今は気にすまい
千葉を離れてから未だ、一月も経って無いからナニヒトツ変わって無いんだがな
さすがに保護対象者である八重が幼すぎるのでまずは搦め手で知らなかったんだがこの世界の親父って林堂さんも一目システムエンジニアらしく林堂さん曰く
「 娘さんの件がなくても、是非とも引き抜くべき男ですよっ!」
ナンだそうだが、まぁ、なんとユーか俺がユーのもなんだが 『 比企谷八重は門ミカンが大好きだから 』
だった
うん、マジ大好きで俺達も切らさない様に気を付けてるくらいだからな…
シーズン中、一杯みかん狩りに連れて行く事が条件って… マジか?
マジだよな? 当然だが俺達も三門ミカンは好きだからな
比企谷家の引っ越し先は、俺達のアパート近くに在る新古の分譲住宅で6LDK三階建ての間取りは
二階、テラス付き九畳間の子供部屋は間仕切りで四畳半二部屋に和室 ( 母ちゃんのリラックスルーム ) 六畳間
一階、リビンング、ダイニングキッチン、ゲストルーム母ちゃんと小町、小梅の部屋
地階、親父の書斎兼パソコンルーム、親父の寝室、ガレージ… そんな感じだ
④ 押し掛け弟子入り志願
悲報です、通っていた剣道の道場に通えなくなった八幡が次なる強くなるための修行先に選らんだのはボーダー入隊です
なのでそう決めると忍田さんに直談判したが未だ5才になったばかりの八幡の実力と決意を侮っていた忍田さん
それでも一応八幡のトリオン量子を測定すると平均を遥かに超える15を示し剣の腕前も実力の一旦を見せた八幡
モノは試しにとトレーニングルームでバムスターと対戦させるとアッサリと10秒を切って忍田さんを唖然とさせそれを聞いた城戸さんをニヤリとさせた
表向きにはただの保護対象としているが忍田さんからも
「 八重ちゃんの周りには大人もついてるけど皆が皆、トリオン量子に対応できるわけじゃないし何よりもね、八幡君…
君が一番近くで八重ちゃんを… 大好きなお姉ちゃんを守るんだよっ! 」
って言われていたそうだ
因みにその時小梅と小町もトリオン量子の測定をしたら小梅が23で小町が20と判明し二人も保護対象となった
⑤ 式紙分身
比企谷八重の獲得した式紙又の名を式髪とも呼ばれるこの術式は大きく分けると二種類の能力を有している
第一に、人形の中にしまってある術者の髪の毛ぬチャクラを練り込み封じ込めること事により補充用として携帯が可能である事
第二に、術式を発動できる者が発動させれば術者の分身が呼び出せる
そして、お台場で再会した際に一人五枚ずつ渡されていたのでその使いどころを間違えないよう常に検討を重ねてきた三人の分身達
最初に影として同行させて知識、経験を共有した三人はその後1カ月の研修期間を終えて帰還するのと滞在期間の延長のどちらを選ぶのかを問われた三人
その内の二人、大石東輝( おおいしとうき )と都田翔大( とだしょうた )は延長をを望み
山崎武志( やまさきたけし )一人は帰還する事を望んだので他の帰還者と帰還する事になり三人の影達は自由探索による探索活動に切り替え今度は自分達が影を従える立場になり予備の式紙を一枚ずつ預かることとなった
そして滞在の二人は新たな影を呼び出して従える事になり帰還する山崎から一枚貰い予備は二枚になっている
⑥ 知識だけの世界
無事に帰ってきた山崎武志を一旦分身解除して知識と経験値を共有した八重
ゲートの向こう側に広がる世界について山崎武志を通して知識として情報を得た
山崎武志はアパートに戻り日常生活を再開… と言うか学校生活が始まる事になり飛来屋蓮( ひきやれん )と共に基本的には比企谷家で八重が用意する食事を取ることになった
もちろん、二人が学校に持っていく弁当も八重の手作りであるがとりあえずは無事な帰還を祝うご馳走が待っていた
鯛しゃぶ、甘いだし巻き玉子、肉じゃが、唐揚げ、ハンバーグにエビフライにフライドポテト… って後半八幡達の好物を羅列してただけの様だったが?
途中参加の忍田さん、村上さんに雪ノ下の名前で届けられた寿司桶
久し振りの早い帰宅の親父も、随分とご機嫌な… いい調子で酒を飲んでいるがテンション高いだけで酔っ払ってる訳じゃないが… 鬱陶しい事に代わりはないのだがな
秋になり八幡5才、小町小梅3才の七五三… 男子5才の八幡と女子3才の小梅と小町ナンだが… 三月生まれの二人は未だ二歳ナンだか良いのか?
俺にとったら俺まで振り袖やら袴やらを着せられる事の方がよほど頭イタイからな
と、気にはなるが気にすまい…
しかも、千葉の稲毛神社じゃ俺まで振り袖着せられたし三門の稲毛神社じゃ四人揃って羽織袴と二回もしなきやいけないってナンで?
ちょっとしたお洒落着じゃイカンのか?
あ、雪乃も晴れ着を着て微笑んでるよ… ってもう逃げられそうにもないらしい
はぁあ、着るしかないのか
それでも俺はこう言いたい 『 うちはうち、よそはよそ 』 って言ってやりたいが、全く大人はずるいよな?
小梅と小町はお洒落してご馳走食べれてって、単純に喜んでいるけど俺はちょっとな…
最初に聞いていた話じゃ千葉には雪ノ下家の姉妹、特に姉の陽乃さんが
『 一緒にお祝いしたいから八重ちゃん達呼んでほしいのっ! 』
と、そう言って聞かなかったらしい
三門の稲毛神社では四人お揃いの羽織袴、特に八幡に対してはこれまでにないくらいに気合いが入っていて紋付き袴を用意したんだよな
男子に恵まれなかった雪ノ下夫婦がボーダーになって俺を守るため日夜努力している八幡を気に入るのにそれ以上の理由入らないし幹部達の評価も高い中
今までの対応をしてたら俺に嫌われるっ思ったらしく母ちゃんにそうこぼして呆れられたらしいがさすが親父、掛ける言葉が無いんだが…
師走も押しつまりクリスマスは幼稚園でのクリスマス会、ボーダーの一部有志とのクリスマスパーティーに又々千葉の雪ノ下家に招かれたあげくに分身達も呼んでのクリスマスパーティー
親父、母ちゃんが体重増えてないか心配してるんだがその責任堂とるんだよ?
年末年始に付き合いで飲まにゃならんのだろにどーすんだよ? 俺は知らんからな?
お正月、今やボーダーの広告塔である俺とその弟で幹部達にも目を掛けられてる八幡と俺達以上に幼いながらも人並み以上のトリオン量子を所有する小梅と小町がスポンサーやら関係各所に年始の挨拶回りに引っ張り回された
もちろん半端ないお年玉がもらえたらしいが額は聞いて無いんだが…
全額俺達の個人名義の通帳に預けてあるらしい
そして小梅と小町の誕生日、これまで以上に賑やかな一日になったのはゆーまでもないだろう…