ある晴れた日、駅前のスーパーで買い物して帰ると…
家前にカラスがいた。
「あ、カラスだ」
「はかせ~、危ないですよ~。ほら、裏口から入りましょう………って、聞いてないし!」
はかせは、カラスに近づいた。
「な~の~、このカラス、あの時のカラスだよ~」
「あ、本当ですね。なら、大丈夫ですね。じゃあ、家に入りましょう」
そういって、カラスを掴み、家へ入った。
「また、しゃべらせてみようか~」
「今度は、坂本さんのスカーフを使っちゃダメですよ。坂本さんを困らせたのは、はかせなんですから」
「は~い!ちゃんとつくってきま~す」
はかせは、勢いよく走っていった。
「フグッ!なんだよ、ガキ!痛いじゃないかよ!人を踏むなよ!下見て歩けよ!」
はかせは、坂本に気づかず、走っていった。
「ガキ、聞け~!」
「あ、坂本さん。大丈夫ですか。また、あのガラスが来ましたよ」
坂本は、なのとリビングに入った。
はかせが部屋に行ってから、10分後…
「できたぁ~!」
はかせは、右手に青いスカーフを持って戻ってきた。
「じゃあ、さっそくつけてみよう!!」
はかせは、カラスにスカーフをつけた。
「しゃべるかな?」
「喋るでしょ。はかせが違うものを作ってないなら…」
しばらくして、カラスが一言。
「どうもお久しぶりです。カラスです」
「わー、しゃべった!」
「なのさん、はかせさん、坂本さん、今日は、お願いがあってきました」
カラスは、お辞儀をした。
「なんですか?お願いって」
なのがカラスに聞いた。
「実は、私、仲間のカラスに仲間はずれにされて…。寂しいので、一緒にここに住みたいんです」
「え…」
「え…」
「え…」
「「「えーっ!」」」
「ダメですか?」
「ダメだろ!なあ、娘…」
「いいよ~、ね~、なの♪」
「ええ、大丈夫ですよ」
「俺の話を聞けー!」
「ありがとうございます。何かお役にたてるといいのですが…」
「勝手に決めるな!」
「いいじゃないですか、坂本さん」
「さかもと、あたらしいかぞくがふえたね~。えへへ…」
「ったく、しっかたねーな…。カラス、今日からここに住んでもいいぞ」
「な~の~、カラスのなまえ、なにがいい?」
「そうですね~、カイトとかどうですか?」
「カイト、いいですねぇ~」
「じゃあ、きょうからカイトだよ~」
「ヨロシクな、カイト」
「こちらこそ、坂本さん」
カイトは、坂本の手にくちばしをつけた。
「いてっ!いてててて…」
「「「「アハハハハ…」」」」
東雲家は、今日も平和であった。