Side?
ザザーと降りしきる雨の中…
「ようやく見つけたのですよ!さあ、おとなしくしてもらうです!」
「…チッ!…ウザイんだよお前!」
『カマイタチクレイジー!♪~』
「!何故貴方がソレを!?…」
「フォースⅡ!変身!…」
男の取り出してきた物に彼を追って来ていた少女は驚く。
「おらよおっ!」
「くうっ!?…しまった!?」
変身した男の繰り出した攻撃を回避している間に彼に逃げられてしまった少女は焦る。
「非常に不味いのです!…あの男が彼に会おうとする前になんとかしなければ…」
かつて救って貰った恩を返す為に少女は走り出した。
Side秦
「まさか砂那璃までもがライダーになっているとは思いもよらなかったな…」
「従兄上よ、我の力は天から授かったモノなり!」
「あーはいはい、話が拗れるから今はその喋り方はやめておけ?」
「うにゅ~…」
「えっと…」
「つまりどういう事だ?…」
砂那璃のキャラについていけない飛彩と永夢。
特に飛彩は頭を抱えていた。
「実は僕と同時期に適合手術を受けていたんだよ彼女も」
「そうだったのか…」
龍哉が代わりにそう説明してくれ俺は納得する。
「だが将来を期待されているとはいえ先行きが不安になるな」
「なんだと?…それは砂那璃が俺の関係者だからか?」
「そうだ、お前も此奴がやらかした事を知らない訳では無いだろう?」
「!勿論我も知っておる!だがなアレは不幸な事故だったのだ…従兄上の事をほとんど知らない癖に悪口は我が許さないぞ!」
「フン!…せいぜい足を引っ張る事だけはするな」
「そっちこそ!」
砂那璃も五年前の出来事を知っている…庇ってくれるのは嬉しいが飛彩の奴と折り合いが悪くなるのはこれからのオペにも影響してしまうな…。
なんとかしたいがこればかりは当事者の俺にもどうこうする事が出来ない…。
「話は変わるけど永夢さんが大我に奪われたガシャットの奪還作戦には新たに加わるメンバーと共に出る予定だ」
「何、まだ候補者がいたのか?」
「うん…一人まだ居たんだよ他はどうかは知らないけどね。
もうすぐ来る筈だよ」
「もう来ているぜ?」
「!」
「自分は衛生省から此処に配属されてきた監察医の九条貴利矢ってんだよろしくな!」
「同じくこの度衛生省から派遣されてきました!レイレイはレイレイといいます!」
「…レイレイ?…お前まさかあのレイレイなのか!?」
俺は現れた人物の内の一人に驚きを隠せなかった。
「はい、そうなのですよ!」
「何?お前の知り合いなのか?貴宮秦」
「あ、ああ彼女はな…アンドロイドなんだ」
「は?…」
「詳しい事は本人に聞いてみれば良いさ…彼等に説明してやってくれ、いいか?」
「はい!レイレイはですね最新医療システム・AI搭載型のアンドロイドなのです!」
「医療システム搭載型だと?衛生省がそんなモノを開発していたとはな…」
レイレイの事を聞いて永夢達、特に飛彩が驚いていた。
「ソイツの言っている事は本当だぜ?俺が保障する」
「だがしかしな…」
「それにだ、ソイツにはバグスター対応のシステムもあるんだぜ?」
「なんだと!?まさかこのアンドロイドもライダーだというのか?!」
「じゃなきゃ此処に配属されてくる訳無いだろ」
「ええ!?…」
「それはそうだね…」
俺もそれを聞いて思わずビックリしてしまった。
「ま、ソイツはおいといて今は早い所名人のガシャットを奪還するのが最優先だろ?」「名人?僕の事ですか?」
「そ、っていうか他に誰がいるんだ?…っとそこのお前もそういえば名人だったなこりゃ失礼…!!」
「…」
貴利矢さんのテンションに若干皆ついていけてない様子だったが、何故だか彼の永夢と俺を見る目がどこか違う気がしたような…気のせいか?…
ブウン!突如CRのライブ映像に割り込んできたのは
「『役者は揃っているようだな』」
「花家大我!…」
「『エグゼイドのガシャットは此処にある…後はテメェ等のを頂く迄だ』」
「そう簡単に事が運ぶなんて思うなよ!」
「『フン!まあ精々足掻くんだな』」
何処からこの人数に対して勝利の確信が湧いてくるのか…いくら俺達よりもベテランであろうと。
かくして俺達は大我の指定してきた場所に向かった。
「来たな、最初から手加減はしない。第弐戦術!」
「皆、いくぞ!大変身!」
『爆走バイク!♪~』
『CWSカー!♪~』
「「「変身/第二球/一速/ギア1!」」」」
俺達はすぐさまLV2にLVUPし、貴利矢さんは左足、レイレイは右足でキックアップ動作を取りLV1の状態に変身した…ってレ?…
「オイオイ、これはオペじゃないぞ?二人共なんでその形態なんだ?」
俺はふと気になり二人に質問する。
「俺とレイレイの奴はちょいと特殊みたいなんでね…まあ足は引っ張らないさ」
「そうなのか?」
「そゆこと。そんじゃあ、仮面ライダーレーザーいくぜ!」
俺はとりあえず納得しスナイプへと突撃した。
Sideレイレイ
「レイレイは仮面ライダーブーステッドです。
さあ、いきますですよ!やあ!」
「そら!」
私はキリヤと一緒にスナイプに向けて両腕に付いている車輪の様な武器を振り回す。
「グッ!?中々やる!だがな!…LV1状態のテメエ等にやられる俺じゃない!はっ!」
「おっと!?だが甘いぜ?」
「回避するです!」
「何ッ!?」
射撃を難無く回避し再び構える。
「レイレイ!お前さんならばアレを使いこなせるんじゃねえか?」
「名案なのですキリヤ!
ギア2いきますです!」
キリヤの提案を受け私はシンに一声かけレバー操作しLVUPする。
『レベルアップ!神速!超速!爆動!激動!CWSカー!♪~』
「「「ええー!?/なっ!?…」」」
私の変身に皆驚愕の表情をしていた。
何故なら私のボディーはレーシングカーへと変形したのだから。
キキー!
「テメエ!本当に医療アンドロイドか?危ねえ…」
「『無免許医の貴方に言われたくありませんですが…此方も手加減する事は出来ないのです』」
自己機動でスナイプへと突撃するが間一髪回避される。
だがこの形態で轢こうとしたのはブラフなのです!
「『武装展開!ファイヤー!』」
「何ッ!?…」
私のゲームはCWS(カスタムウェポンズ)カー。
多様な火器武器やエンジンを自由自在にカスタマイズしたレーシングカーで妨害等なんでも有のカーレースゲームである。
私は装備されているキャノン砲を撃ち放つ。
「くっ!?」
スナイプも対抗し撃ち落としてくる。
やはり自己運転では限界がありますね…。
今のこの状態では本来のスペックがフルに発揮出来ないと感じた私は彼に頼む事にした。
「『シン、ちょっとお願いしたい事があるのですよ』」
「ン?…」
Side秦
「何だ?」
「『お願いしたい事とはレイレイに乗車って運転して欲しいのですよ』」
「ファッ!?///そ、そのだな…」
「『何の事でしょうか?』」
俺はそれを聞いて危うくとんでもない勘違いをしてしまう所だった。
あえてナニとは言わず…そして当人は普通の状態なら首を傾げているだろうが…。
「それでどういう事だ?」
「『この状態だと十分なスペックが発揮出来ないのですよ。
だから運転の方をシンにお任せしたいのですよ』」
「分かったよ!それじゃあ、いくぞ!」
「『はい!』」
俺はレイレイの言った通りに彼女に乗車し運転を始めた。
「そらそらそらー!」
「何ッは、速い!?」
「『そこなのです!』」
「ぐわ!?…」
「取った!」
「何ッし、しまった!?ガシャットをコイツ!…」
俺の巧みなドライビングテクニックとレイレイの武装管制の連携でスナイプを追い詰めていき彼のホルダーを衝撃で吹き飛ばし永夢のガシャットを奪還した。
後は…
「パスします!」
レイレイにドアを開けてもらい避難していた永夢に取り返したガシャットを投げ渡した。
「後は!…」
「『キリヤとエムにお任せするなのです』」
「はい!大変身!」
「お?それじゃあ俺も二速!」
『レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!♪~』
『ステージセレクト!』
ガシャットを受け取った永夢も変身しレーザーもそれに合わせたかの様にLVUP、バイク形態になった。
成程あれが特殊性か。
「よっと名人!乗りな!」
「はい!」
エグゼイドがバイクとなったレーザーに飛び乗り走らせる。
「名人!一気に奴へウィニングランを決めるぞ!ガシャットの装填を頼む!」
「OK!」
『ガッシューン…ガシャット!キメワザ!BAKUSOUBIKE!CRITICALSTRIKE!』
「「爆走ウィニングラン!!」」
今のレーザーの状態では不可能なので代わりにエグゼイドがガシャットをホルダーに装填しキメワザを発動しスナイプに突撃した。
「がっは!?…」
スナイプは吹き飛ばされ変身が強制解除される。
「ぐうっ!?…今日の所はおとなしく退いてやるよ…」
捨て台詞を吐きながら大我は一目散に撤退しようとしたのだが…
「よお~、なんだか面白そうな事してんじゃねえか~」
「ブーンブブブンー!」
「チッ!…」
「オイオイオイ、本人達がいる前で出てくるかフツー?モータスさんにブラストさんよぉ」
軽快なノリと擬音で現れたのは二体のバグスターであった。
次回、「ブンブンブン!」
「機動力なら此方も負けないのです!」
「コレが俺達のウィニングランだ!!」
エグゼイド等がモータスバグスターを、ラヴァード等はブラストバグスターを相手取る。
その乱戦の中現れたのは…
「黒いエグゼイドに黒い俺!?…」
謎のライダーの目的とは?
「オペレーションの名はDash&Boost!! 後編」