Side秦
「…ハッ!?…俺は確かヴァルジオスフロウのガシャットを使ってそれから…」
目が覚めて状況を確認する。
「りゅ、龍哉!?…」
「秦、ちょっと五月蠅いんだけど…」
「あ、悪ィ…でもお前もなんで!?…」
「強いバグスターと遭遇してちょっとね…」
「!そうか…」
隣のベッドに怪我を負った龍哉が寝転んでいた。
「龍哉…何か隠していないか?」
「…」
「レイレイに聞いたのだろう?あの黒いライダー、ジオの正体について」
「ああ…だけど秦、君がそれを知れば…」
「俺の事をあまりみくびるなよ?
己から言っておいて後悔するような俺じゃないぜ?!」
「!…そうかい…でもゴメン!…僕の口からはどうしても言えないんだよ…」
「そうか…まゆっくりしておけ」
「ああ」
俺はそこで問いつめるのをやめ飛び出た。
「『…』」
「レイレイ…」
龍哉にああ言ったものの俺へのレイレイの態度は変わらず冷たい対応だった。
「龍哉に問いで少なからず俺も確信は持てたよ…」
「『リュウヤさん!?もう!なんで!?…』」
「…アイツにも言った事だけれど俺の事を見くびらないでくれ。
己から突っ込んで壊れてしまう様な俺ではないさ!」
「『シン…でも私はそれでも貴方に後悔なんてして欲しくは…』」
「何度も言わせるな。
大丈夫だと言っているじゃないか!
お前等が俺の事で傷付いたら本末転倒なんだよ!」
「『!…シン…』」
「お二人さん?そんなに夫婦ごっこやっている場合じゃなさそうだぞ?」
「うおっ!?…」
「『ふ、夫婦!?///~…』」
「ん、違ったかい?」
「貴利矢さん、真面目にやって下さい!」
貴利矢さんが割り込みそう茶化してきたので永夢がウンザリし(って仲直りしたんじゃないの?)俺達は慌てて臨戦態勢へと戻る。
「ギギギ!…」
「ギイー!…」
二体のガシャットを差したコラボスバグスターが現れる。
一体は腰に細い刀を差した侍風という事は『ギリギリチャンバラ』か、残る一体は各部に歯車があり、より機械染みた姿をしていた。
該当するゲームはきっと…
「『シン!』」
「おおっとおー!?」
思案していたらコラボスが仕掛けてきてレイレイの叫びで慌てて回避する。
「レイレイ!」
「『分かっていますなのです!ファイア!』」
追撃を入れさせずレイレイが武装の集中砲火を繰り出しコラボスに喰らわせる。
「ギギイー!?……」
あまり強化されていないのかそれとも元々弱いのかキメワザを使わずともコラボスは爆散し、ガシャットが排出、俺がキャッチする。
「3速!」
『アガッチャ!ギリギリ、ギリギリ!ギリギリチャンバラ~!♪~』
「お?…」
同時に永夢達も残りのコラボスを倒しレーザーがチャンバラバイクゲーマーLV3にLVUPしていた。
「…」
「『データ採取開始!』」
「ジオと黒いエグゼイド…いやゲンムか!」
「いや、ボクもいるよ?」
「誰だ!?」
ジオ・ゲンムが現れたと思っていたら突如間から謎の少年が現れた。
「お前さん何者だ?…」
「ボク?ボクはね…こういう者さ!『培養』!」
「なっ!?…」
『インフェクション!レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム!ワッチャネーム!?ザ・バグスター!』
その謎の少年がゲンムの持つ武器と同じ物を取り出しそう言いながら自身の手に当てると姿を変化させた。
「お前もバグスターなのか?!」
「さあ、楽しいゲームを開幕しようじゃないか!」
「…」
「『データ採取続行する!』」
「クッ!?…」
新たなバグスターはどうやらジオ達の味方をする為に現れたようだ。
「そらあ!」
「ほいほいっと!」
「『ム!?…』」
「ゲンムは自分と名人が抑える!
お前さんは奴等を!」
「あ、ああすまねえ!」
二人にゲンムの相手を任せ、俺達はジオとバグスターを相手取る。
「『シン!先程のガシャットをレイレイに!』」
「OK!」
『ソルスピナーギアプラネッツ!♪~』
「『ギア3いきますです!』」
片手でレイレイのドライバーにコラボスから手に入れたガシャットを差し飛び出る。
その後すぐにレイレイが自身でドライバーを操作する。
『ガシャット!レベルアップ!神速!超速!激動!爆動!CWSカー!♪~アガッチャ!ソルギア、ソルギア、ソルギア!ソルスピナーギアプラネッツ~!♪~』
いくつもの歯車で構成されたゲーマが召喚されて人型になったブーステッドに被さりLVUPを果たし、ブーステッドLV3レーシングギアスピンゲーマーとなった。
「ジオはレイレイが!
シンはあのバグスターをお願いしますなのです!」
「分かった!」
レイレイはジオに向かっていった。
「ボクの相手が君に務まるかな?」
「やってやろうじゃねえの!」
『アガッチャ!ヴァルジオスフロウ!♪~』
俺もLV3にUPしバグスターへと突撃する。
「くうっ!?…ぐぬう!?…」
俺はもう負けたりしない!…
呪いを流し込み強化したアームで攻撃を仕掛ける。
だが奴は触手を変化させた剣で防ぐ。
「へえ!…あのディスカっていったライダーよりも余程楽しいゲームが望めそうだね!」
「!?お前が龍哉を!…」
龍哉の傷の原因が奴だと知った俺は更に呪いを解放、力を強めて仕掛けていく。
が…
「えい!」
「何ッ!?…」
全力の呪い攻撃を奴はいとも簡単に防いでみせたのだ。
「…ちょっと不味いかもしれないからボクの全力を見せてあげよう!【トトトトールハンマーブレイク】!」
間髪見せずに奴は雷を呼び起こし触手剣に纏わせ全力の斬撃を繰り出してくる。
「不味ッ!?…ならば此方も!」
『ガシャット!キメワザ!VALZIOS!CRITICALFINISH!』
「【カオスオブルナカースフラグメントヴァニッシュブレイカー】!」
ガシャコンフラッグに装填しキメワザを繰り出す。
「そおおい!」
「へえ!…」
技が衝突し合い衝撃を発する。
しばらくしてようやく煙が晴れていく。
「いない!?…見逃してもらったってのか?…」
だが手応えは感じず奴はいつの間にか姿を消していた。
奴の正体には少なくともLV3の力だけでは太刀打ち出来ないと心当たりはあるが…。
Sideレイレイ
「いきますなのですよ!やあ!」
『ガシャコンブレイダー!』
「…ウザイよ!…」
レイレイはジオに立ち向かいます。
ソルスピナーギアプラネッツは太陽の力を持つ機械仕掛けのロボットの謎を解き明かしながら戦うゲームなのです。
奴の車輪とレイレイのアーマー各部から射出したソルギアスピナーがぶつかり合い火花を散らす。
「そこなのです!」
『バッ・キーン!』
レイレイはBボタンでガシャコンブレイダーを分離し、Aボタンを連打、双剣モードにし斬りかかる。
奴も対応してきますが車輪の制御が疎かになりレイレイのギアに叩き落とされる。
「貴方の車輪のパワーではレイレイのギアには勝てないのです!
おとなしく投降して下さいなのです!」
「…」
それでも尚諦めの悪いジオはガシャットへと手を伸ばす。
そうはさせまいとレイレイはギアを飛ばしますが叩き落とした車輪が再び浮かび上がり防御される。
『ガシャット!キメワザ!SANRINSPOTY!CRITICALSTRIKE!』
「仕方無いのですよ!…」
『ブッ・キーン!』
『ガシャット!キメワザ!SOLSPIN!CRITICALFINISH!』
レイレイも負けじとガシャコンブレイダーを再連結しガシャットを差し込んでキメワザを繰り出す。
「【ソルスピンギアブレイズクラッシュ】!」
「!…」
太陽ENを纏った斬撃がジオの車輪を破壊し、防御を打ち破って奴へと直撃させた。
だが…
「!?また逃げられてしまったなのです…」
又もや奴は爆煙に紛れ撤退していた。
『キメワザ!GIRIGIRI!CRITICALFINISH!』
「何ッ!?お前は!…」
「へへ…」
「!?」
ゲンムを倒したと思ったキリヤ達だったが正体が何故か違う人物だった事に困惑していた。
「貴利矢さん又貴方は僕達に嘘をついたんですか!?」
「…」
「そんな筈無いのです!
きっと攻撃を喰らった瞬間にアイツが待機してたと思うのですよ!」
「「…」」
「新たに現れたバグスターの事もあるのです。
もう一度体勢を立て直す必要性がありますなのですよ」
「そうだな…」
又エムとキリヤが喧嘩別れしそうだったがレイレイの説得でなんとか治まる。
五分五分とは言い難い戦果だったシンは何処か遠い目をしていた。
次回、「…」
又も急襲するジオ。
「テメエ等のガシャットを頂いて俺は必ず奴を!…」
『ジェットコンバット!』
新たな力を手に大我は己の因縁と向き合う決意をするが…。
そして…
「我は従兄上達の力になりたい…だから!」
砂那璃は秦へそして仲間達への想いを胸にジオ達に立ち向かう。
『ゴッズソングスラプソディア!』
「さあ、第参戦術だ!」
「皆の者!我の神の歌声を聴けえーい!」
「ドクター達よ、FlySingHigh!!」