航空傭兵の異世界無双物語(更新停止中)   作:弐式水戦

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バイト三連休入ってました。今日もバイトでした。
スゲー疲れました。

てか、クロプラ漫画7巻中々手に入らねぇ。
なんでアニメイトには8巻あるのに7巻ねぇんだよ………


第151話~F組女性陣が来たようだなぁ~

さてさて、俺とエミリアの分の指輪を受け取った俺は、部屋のベッドで寝かせたままにしているギムレーの様子を見るため、宿に戻っていた。

 

「ただいま~」

「「お帰りなさい、ミカゲ様!」」

 

部屋に入ると、我が恋人のゾーイとアドリアが笑顔で出迎えてくれた。

何か夫婦になったみたいで、自然と頬が緩んでしまう。

すると、パタパタ駆け寄ってきた2人が、俺の頬にキスをした。

何と無く気恥ずかしさを感じつつ2人にキスを返すと、部屋の奥から口笛が聞こえてきた。

 

「ヒュウ~ッ!帰宅早々見せつけてくれるねぇ、神影」

 

上体を起こしたギムレーが、ニヤニヤ笑いながら此方を見ていた。

 

「ぎ、ギムレー…………お前、起きてたのか………?」

「おう、お前が部屋に入ってくる前からな」

 

そう言われた瞬間、俺は顔が真っ赤に染まるのを感じた。

ゾーイやアドリアも、俺と同じように顔を真っ赤にしていた。

 

「あの宴会の時から思ってたが、お前等ってマジでラブラブだなぁ。全く羨ましいぜ。俺なんてずっと、恋愛とは無縁な人生送ってたからな」

 

ギムレーはそう言った。

コイツが送ってきた人生がゲームの通りだったら、そりゃ恋愛とは無縁になるだろう。何せ、考える暇すら無い上に、何時死んでもおかしくないような場所に行かなきゃならないんだからな。

 

「つーかギムレーよ、ピクシーとはどうだったんだ?ピクシーは男だった筈だし、途中で裏切るまで、何かあったりしなかったのか?」

「ん?お前、なんで知って……………あっ」

 

そう言いかけたギムレーだったが、途中でハッとしたような表情を浮かべた。

 

「そういや、何か知らんけど俺が主人公のゲームがあったんだっけ?それでお前も、俺の事を知ってたんだっけな」

「ああ」

 

俺は頷いた。

 

「成る程ねぇ………………まあ、どうでも良いや」

 

あっさりそう言うと、ギムレーは布団の中から出てきて、そのままベッドに腰掛けた。

 

「俺とピクシーの関係はなぁ…………彼奴が裏切る時まで、ずっと相棒止まりだったよ。彼奴がADFX-01/02(モルガン)に乗ってきた時だって同じさ、互いに恋愛感情は無かったね。それに、PJは既に恋人居るし、そもそも彼奴は、ピクシーのレーザーに当たって墜ちたし」

 

その話を聞きながら、俺はゲームでの展開を思い出す。

サイファーと協力してV2発射を阻止した後、基地に恋人が居る事を明かした"PJ"こと、パトリック・ジェームス・ベケット。

元クロウ隊のメンバーだったが、ピクシー離反後に、新しくガルム2として加わった、F-16Cを乗機としている男だ。

『基地に戻ったら恋人にプロポーズする』と言った直後に、ピクシーが駆るADFX-01/02のレーザーに被弾して戦死すると言う展開があるのだが、その見事な死亡フラグの回収が、インターネットで話題になっていたのが思い出される。

 

「………………まあ、そう言う訳で、俺は恋愛ってのを知らないまま死んじまったってこった」

 

そう言って、ギムレーは話を締め括った。

 

『『……………………』』

 

俺とゾーイ、そしてアドリアの3人は、この話についてどのように言えば良いのか分からず、ただ黙っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから部屋でリラックスしている間に夕食時になり、俺達ガルム隊メンバーはアルディアの3人と共に食堂に行き、夕食を摂った。

さっきの一件もあるのでラリーの様子が心配だったが、夕食に誘うために部屋に行った時には落ち着きを取り戻していたので、取り敢えず安心した。

それで夕食を終えた俺達は、其々の部屋に戻って休んでいた。

 

「そろそろ、ガルム隊だけの家が欲しいな………」

 

ベッドに寝転がり、俺は小さく呟いた。

俺達ガルム隊は、ルージュに居る間ずっと、この町の宿の世話になっている。

別に金銭的に苦しくなってきた訳ではないし、女将さんや娘さんも受け入れてくれているのだが、だからと言って、こうして何時までも貸切状態にすると言うのも、何と無く気が引けてしまう。

それに、こうして部屋に分けられているとは言え、此処はあくまでも宿だ、俺達だけの家ではない。

其々のプライベートとかの辺りを考えると、やはり俺達だけの家を持っておいても損はしないだろう。

 

「(やれやれ、解決すべき問題は増すばかりだな………)」

 

内心そう呟き、俺は苦笑を浮かべた。

 

「ミカゲ様、どうしました?」

「あ、いや。何でもない」

 

それに気づいて声を掛けてきたゾーイに、俺はそう言った。

そんな時だった。

 

「あの………ガルムの皆さん。未だ起きてますか?」

 

ドア越しに、可愛らしい女の子の控えめな声が聞こえてきた。

 

「……………娘さんだ」

 

声の主をが宿の娘さんである事を悟った俺はベッドから降りると、部屋のドアを開けた。

其所には予想通り、この宿の娘さんと、何故か俺以外のガルム隊メンバーが居た。

 

「どうしたんだ?何か問題でも?」

「はい、それが………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『"勇者がやって来た"?』』

 

娘さんの話を聞き終えると、俺とアドリア、そしてゾーイの声が重なった。

娘さん曰く、ルージュにF組勇者(女性陣)が来ており、今は門の前で、マーキスさんやアリさんに止められているらしいのだが……………………まあ、そうなるのは無理もない事だろうな。

何故なら、町に来ているのが以前の4人のような少人数ではなく、何とF組女性陣全員が来ているからだ。

流石にこんな大人数で来られたら、勇者や国の上層部、はたまた王都住人すら嫌っているこの町の人からすれば堪ったものではない。

そのため、おいそれと町に入れる訳にはいかないと言う事になっているのだ。

 

「……………………と言う訳でして、一応、ガルムの皆さんを監視につける事で、一先ず町に入れようと言う話になっているんですが…………お願い出来ますか?」

 

娘さんはそう言って、俺を見上げた。

 

俺としては、別に異論は無い。

コレが男子なら断る………………と言うより、問答無用で王都に送り返しているところだが、女性陣なら話は別だ。

彼女等との仲はそれなりに良好だし、以前の謝罪もあるから、俺以外のガルム隊メンバーも、多少は彼女等の事を見直している筈だからな。

 

試しにラリー達に視線を向けてみると、ラリー達も此方を見ていた。

そして、俺の意図を悟ったのか、コクりと頷いた。

なので俺は、娘さんからの頼みを受ける事にした。

そして、先に歩き出した娘さんに続き、俺達は町の門へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、2日目で勇者がやって来るとは思わなかったね…………まさか、もう報酬の工面が出来たとか?」

町の門へと向かっている途中、ラリーが話し掛けてきた。

何処と無く冗談っぽく言っているラリーに、俺は首を横に振る。

 

「いや、流石にそれはねぇだろ。かなりの金額だし、ポーション手に入れるのだって楽じゃねぇんだから、こんな短期間で集めるのは無理だ」

「分かってるって。ただ、そうだと良いな~って思っただけさ」

 

俺がそう言うと、ラリーは苦笑を浮かべながら手をヒラヒラ振った。

 

「それなら、どうしてやって来たんだろうね?」

「報酬金額を減らせとか、そんな事を言うつもりだったりしてな」

 

グランとギャノンの2人が、そんな会話を交わす。

信じたくはないが………………その可能性も否定出来ない。

天野達を王都に送り届けた日、そのついでに報酬の話を聞かせた時のF組の連中の反応からすると、女性陣は少なくとも払う気はあるようだったが、男子は払う気ゼロだったからな。

やはり、女性陣だけで3週間以内に金貨800枚と高位ポーション36個を、耳揃えて払うのは無理だと判断して、報酬金額を減らすように懇願しに来るとしても不思議ではない。

「もしそうだとしたら…………ミカゲ様は、どうしますか?」

 

俺の斜め前を歩いているゾーイが、顔だけ此方に向けて訊ねてきた。

彼女の隣を歩いているアドリアも、俺の方に視線を向けている。

 

「そうだなぁ…………」

 

俺は返答に困った。

俺としては、あまり彼女等に負担を掛けるような事はしたくないのだが、やはり依頼は依頼だし、俺達冒険者は単なるボランティア集団じゃないんだから、それ相応の報酬を貰わなければならない。

だから、俺は報酬金額を減らすように頼まれても、それを受けるつもりは無い。

それに、仮に俺が許したとしても、報酬金額を決めたアリさんが許さないだろうな。

下手したら、その場でF組の奴隷化を決めてしまうかもしれない。

 

普段は明るく、空中散歩に連れていった時には子供のようにはしゃいだり、時折仕事をサボって職員に引き摺られると言う間抜けな姿を見せたりするようなアリさんだが、元は腕利きの冒険者だ。

つまり、この世界の厳しさをよく知る人物と言う事なのだから、そう言った事への妥協はしないだろう。

「取り敢えず、連中との話が終わったら気分が重くなるだろうな…………終わったらアリさんからギター借りて、ZEROでも弾くか」

「おっ、また相棒の演奏が聞けるのかい?それなら、僕も同席させてもらおうかな。ついでに、僕にも弾き方教えてくれないかな?」

「おう、良いぜ。実を言うと、あの曲って1人で弾くより2人の方が良いと思ってたからな」

「やった!」

 

ラリーはそう言って、小さくガッツポーズした。余程弾きたかったんだろうな。

 

「後それから、グランとギャノンのTACネームも考えないとな」

「うん。お願いね、ミカゲ君」

「オレに合うようなカッコいいのを頼むぜ、ミカゲ!」

嬉しそうに微笑むグランとギャノンを見てから、俺は再び、前方へと視線を向ける。

町の門は、目と鼻の先だ。

よく見ると、F組女性陣の姿が………………ん?あの金髪の女の子、何処かで見た事があるような………はて、誰だっけ?

 

「………………ッ!」

「きゃっ!?」

「わぷっ!?」

 

突然、ラリーは先程の笑顔から一転し、険しい表情を浮かべて立ち止まる。

それによって、ラリーの後ろを歩いていたエメルも急停止して、対応しきれなかったリーアがエメルの背中にぶつかった。

 

「ちょ、ちょっとラリー。急に止まらないでよ。ビックリするじゃない」

「…………………」

 

後ろで文句を言うエメルだが、ラリーは返事をしなかった。

それどころか、全身からドス黒いオーラを撒き散らし、身体中を蒼白いスパークが、バチバチと音を立てて迸り始めたのだ。

 

「ど、どうしたのよ?何かあったの?」

「え、えっと……………ラリー、さん……………?」

 

明らかに様子がおかしいラリーに、エメルとリーアがおずおず話し掛けるのだが、ラリーは黙ったまま、その場で立ち尽くすだけだ。

 

「おい、ラリー。どうしたんだ?」

 

俺が声を掛けても、ラリーの反応は変わらない。

ただ憎悪に染まった顔を金髪の女の子に向けているだけだ。

 

「此処で立ち止まってる訳にもいかねぇし……………仕方ねぇか」

これ以上放っておいても変化は起きないと思った俺はラリーの前に回り込むと、目の前で両手を思いっきり打ち鳴らした。

すると、思いの外大きな音が響き渡り、俺自身驚いてしまった。

 

「……………ハッ!?」

 

だが、そのお陰でラリーも我に返ったらしく、目を見開いた。

 

「おい、ラリー。お前が彼処に居る金髪の女の子にどんな感情を抱いているのかは知らんが、取り敢えず殺気ぶちまけるのだけは止めとけ。後それから、急に立ち止まったら危ねぇぞ。エメルがぶつかりそうになってたし」

「あ、ああ…………ごめん、相棒」

 

それからラリーは、後ろに居るエメル達にも同様に謝った。

 

まあ何はともあれ、ラリーを正気に戻す事に成功した俺達は、再び門へ向けて歩き出すのだった。




登場人物紹介、一応神影とラリーのは出来たけど投稿するタイミングを掴みかねてる作者です。
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