航空傭兵の異世界無双物語(更新停止中)   作:弐式水戦

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第71話~ソブリナの提案。3日間のグループデート~

前回のあらすじ!

 

 

ソブリナとの約束もあって、昨日の夜、ソブリナと夜間デートした広場へとやって来た俺こと、古代神影。

だが、其所にはソブリナだけではなく、ニコルやエリスと言ったアルディアのメンバーや、ゾーイとアドリア。そして、何故かエスリアさんも居たのだ。

 

6人揃って何を言うつもりなのかと考えながら構えていた俺に投げ掛けられたのは、何と、6人揃っての愛の告白だった。

まさかの告白大会に戸惑う俺。

さあ、どうする俺?どうなる俺?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(…………って!何呑気に前回のあらすじ喋ってんだよ俺はぁぁぁぁあああああっ!!?)」

 

どうも皆さん、古代神影です。

 

さてさて、出だし早々申し訳無いが、俺は今、この18年近い人生の中で、一番と言っても良い程に混乱している。

その理由は、俺の目の前で横一列に並んでいる6人の女性にある。

何があったのかは、前回のあらすじをチェック!

 

 

 

「…………………」

 

…………………と、それはそれとして、呑気にこんな事言ってる場合じゃないんだよな。

 

「え、え~っと………」

 

6人からの愛の告白を受けた俺は、反応に困っていた。

まあ、ゾーイとアドリアについては、結構前にラリーと話したから知ってはいたのだが…………まさか、アルディアの3人やエスリアさんもゾーイやアドリアと同じだったとは思わなかった。

 

 

「(…………さて、こういう時って、どう反応すりゃ良いんだ?)」

 

内心そう呟き、俺は悩む。

受け入れるか否かを率直に伝えるべきか?それとも、俺を好きになった理由を聞くべきか?

 

「(…………いや、んなモン両方共出来る訳ねぇだろ)」

 

俺は内心でツッコミを入れる。

 

前者の場合は先ず無理だ。

情けない話だが、こう言うのを即座に決められるような俺ではない。

"石橋を叩いて渡る"と言う言葉があるように、こう言うのは慎重にやる主義だからな。

…………って、告白された事が1回も無い俺が言うのも、変な話かもしれんがな………

それから後者だが………………こう言うのって、そもそも聞いて良いものなのだろうか?

あまり恋愛と言うものは分からんが、誰かに告白するとなれば、それなりの決心が必要だ。

つまりソブリナ達も、様々な葛藤の末に、こうして俺に告白してくれたのだろう。

そんな相手に、『何故、自分を好きになったのか?』なんて聞くのは………うん、あまり良いものではなさそうだな。

 

さて、どうしたものか……………

 

「………ミカゲ」

「ん?」

 

どのように反応すれば良いのかと頭を悩ませていると、何時の間にか、ニコルが目の前に来ていた。

 

「……難しい顔、してる………大丈夫……?」

 

心配そうな表情で、俺を見上げるニコル。

どうやら、表情に出ていたようだ。

 

「ああ、すまん。いきなりだったから、ちょっと混乱しちまってな……」

 

苦笑混じりにそう言って、俺はニコルの頭を優しく撫でてやる。

気持ち良さそうに目を細めてすり寄ってくるニコルを見ながら、俺は、6人の告白に、どう反応すれば良いのかと悩んでいた。

「どう反応すれば良いのか分からないって顔してるわね」

「ヴェッ!?」

 

エリスに図星を指され、俺は驚く。

その際に変な声を出してしまったが……うん、気にしない事にしよう。

 

「フフッ………中々面白い声で驚くのね、ミカゲって」

「気にしないようにしてたのに、態々言わんでくれませんかねぇ?」

 

からかうような笑みを浮かべて言うエリスに、俺はジト目を向けてそう言った。

だが、当のエリスは、相変わらずクスクスと笑っている。

 

「それにしても、そんなに驚くと言う事は…………ミカゲさんって、もしかして女の子に告白された事が無いんですか?」

「…………はい」

 

またしても図星を指され、俺は頷く。

 

ええ、そうですよ!告白された事なんて1回も無いですよ!

元々エースコンバットとか戦闘機とかに夢中で、異性云々の事なんて眼中にありませんでしたよ!

最早"花より団子"ならぬ"花よりエスコン&戦闘機"でしたよ!

お陰でモテた事なんて1回も無いし、今こうして告白されるまで思いっきり非リア充でしたよ!

その辺でリア充を見つけては『リア充爆発しろ』って内心で言いまくりの生活でしたよ!

彼女居ない歴=年齢の童貞ですよ!恋愛初心者ですよ!

悪いかぁぁぁぁああああっ!!!

 

 

内心大荒れ状態になりつつ、俺はガックリと肩を落とす。

 

「……ミカゲ………ドンマイ」

 

そう言って、ニコルが俺の肩を優しくポンポンと叩いてくれる。

おお………ニコルの優しさが身に滲みるぜ。

結婚しよ。

 

「まあ、ミカゲは鈍感だから、私達のアプローチを受けても尚気づかないと言うのも、無理はないわね」

 

染々と言った様子で、ソブリナが言うのだが…………俺、そんなに鈍感だったんだな…………

 

そしてソブリナは、広場の時計にチラリと目をやった。

てか、今更だけど時計あったんだね。この広場…………

 

「…………もう、こんな時間なのね……」

 

そう小さく呟き、ソブリナは俺の方へと向き直る。

 

「ねえ、ミカゲ。いきなりの事で混乱してるだろうから、1つ提案があるんだけど…………」

「"提案"?」

 

聞き返した俺に頷くと、ソブリナは内容を話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………と言うのはどうかしら?コレなら、貴方もしっかりした答えを出せるでしょう?」

「ああ、確かに……」

 

ソブリナが話を終えると、俺は戸惑いつつ頷いた。

話の内容はこうだ。

 

先ず、告白の返事は、現段階では保留とする。

そしてこの6人を、エスリアさん、ゾーイとアドリア、そしてアルディアの3人と言ったグループに分ける。

それから、明日、明後日、明々後日の3日間、俺は其々のグループと1日を共にして、4日後に最終的返事を返すと言うものだ。

 

…………まあ、所謂グループデートと言うヤツか。

 

「俺としてはありがたい提案だが………お前等は、それで良いのか?」

 

そう訊ねると、6人は頷いた。

 

「私達に告白されて、ミカゲが戸惑うと言うのは何と無く予想出来てたからね」

「……心の、整理………大切……」

「わ、私もそう思います」

 

先にエリスが言うと、ニコルとエスリアさんが言葉を続ける。

それから、ゾーイとアドリアが歩み出てきた。

 

「ミカゲ様は、こう言った事を真剣に考えてくださる方だと、私達は信じています」

 

ゾーイが言うと、アドリアも同調するかのように頷いた。

そして、アドリアは口を開く。

 

「ですので、ミカゲ様………」

 

そう言って、アドリアは祈るように胸の前で手を組み、俺を見る。

 

「…………ああ、分かってるよ」

 

俺は頷き、改めて6人を見る。

 

この6人の表情は真剣だ。なら、俺も真剣に、彼女等と向き合わなければならない。

ソブリナは、返事を出すまでに3日間の期間をくれた。

そして、その期間、俺は其々のグループと、1日を共にする。

 

その間に、彼女等としっかり向き合わないとな…………

 

 

 

 

 

そうしている内に時間も流れ、俺達は宿に戻る事になった。

時間が時間なので、エスリアさんはアルディアの3人の部屋に泊まるらしい。

そうして宿に着き、中に入ろうとした時だった。

 

「ミカゲ………最後に1つだけ、良いかしら?」

 

ソブリナに呼び止められ、俺は振り向く。

 

「さっきも言ったけど………私達は、貴方の事が好きよ」

 

唐突に、ソブリナはそう言った。

 

「コレは、決して貴方の見た目とか、力の強さとかで惚れたんじゃないわ」

 

そう言うと、ラリーはソブリナは俺の前に歩み寄ってきた。

 

「……………」

 

暫く下を向いていたソブリナだが、ふと、顔を上げた。

 

「実は、貴方が広場に来る前、私達は、貴方を好きになった理由を話し合ったわ」

「"理由"?」

「ええ、"理由"よ」

 

そう聞き返す俺に、ソブリナはコクりと頷いた。

 

「そうしたら、面白い事が分かったのよ」

「…………?」

 

俺は、ソブリナの次の言葉を待つ。

 

「経緯こそ違えど、皆、似たような理由で、貴方の事が好きになっていたのよ」

 

"似たような理由"と、ソブリナは言った。

それは恐らく、彼女等が俺を好きになった理由に繋がるキーワードとなるだろう。

だが残念な事に、俺は、その結論に辿り着く事が出来ない。

 

「コレでも、未だ分からない?」

「……………」

 

からかうような笑みを浮かべて、ソブリナは言った。

 

「フフッ…………まあ、無理もないわね。こうして告白するまで、貴方は私達の気持ちに気づかなかったんだから」

 

そう言うと、ソブリナは突然、俺の胸に両手を添えた。

 

「貴方の此処に………心の暖かさに惚れたのよ」

「…………?」

 

胸に添えられたソブリナの手に、俺は視線を落とす。

 

「何時も、誰かに寄り添ってくれて、笑ってくれて………一緒に居て、楽しい気分にさせてくれる………そんな貴方の暖かさに、私達は…………」

 

意味深に言葉を途切れさせて、ソブリナは俺の胸から手を離した。

 

「それじゃ、部屋に戻って寝ましょうか」

「お、おう」

 

そうして、俺達は部屋に戻る。

ベッドに入ると、何時ものように、ゾーイとアドリアが潜り込み、両サイドから挟むように抱きついてきた。

あの告白大会の後でも、コレは揺るがないようだ。

だが、そんな彼女等の行動も、今夜ばかりは愛しく思える。

 

「4日後には、ちゃんとした答えを出してやらないとな」

 

小さく呟いて、俺は2人に頭を優しく撫で、目を瞑る。

意識が落ちようとする中で、2人が耳元で囁くのが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「「愛しています、ミカゲ様」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程、そんな事があったんだね」

「ああ」

 

そうして夜が明け、俺は今、宿の外でラリーと話をしていた。

今日から3日間、俺は6人と行動を共にする。

 

「それで相棒。今日は、誰と過ごすんだい?」

 

ラリーがそう聞いてくるが、その辺りについては、何も聞かされていない。

「それが分からねぇんだよなぁ………」

「そっか………まあ、何はともあれ」

 

そう言って、ラリーは踵を返して宿へと足を踏み入れ、そのまま振り返った。

 

「ちゃんとした答えを出せるよう、頑張ってね」

 

そう言って、ラリーは宿へと入っていった。

それを見送り、俺は空を見上げる。

 

清々しい程の青空が広がっている。

 

「…………頑張らねぇとな」

 

そう呟いていると、後ろから足音が聞こえてくる。

 

 

 

さあ、今日のお相手の登場だ。




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