航空傭兵の異世界無双物語(更新停止中)   作:弐式水戦

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第7話~いきなりの戦闘!?ゴブリンとオークの群れ掃討作戦!~

「ィィィィイイイイヤッホォォォオオオウッ!!」

 

 俺は今ッ!最ッッ高にッ!ハイってヤツだァァァアアアアッ!!

 

 

…………………てな訳で、どうも皆さん、こんにちは。現在、今までに無いぐらいの超ハイテンションで、異世界の空をフルスピードでかっ飛ばしている古代神影でございます。

 

 いやぁ~、こうやって空を飛ぶのって良いですねぇ~。何せ空を飛んでる訳だから誰にも縛られないし、何れだけスピード出しても迷惑にならない。当然、文句も言われない。

 こんなに素敵な事が他にあるだろうか?いや、無い!(反語)

 

 

……………とまぁ、そんなこんなで俺は、異世界の空を絶賛フライト中と言う訳なのだ。

 F組の連中と一緒に居ると、こう言う事も満足に出来ない訳だから、それが連中の目を気にする事無く堂々と出来るとなると、やはり嬉しいものだ。

 それに、あの居心地悪い空間から抜け出せたと言う解放感もあるし。

 

「…………まあ、それはそれとして、何処行こうかなぁ」

 

 空中機動(マニューバ)の1種である『インメルマンターン』や『スプリットS』を繰り返して同じ場所を行ったり来たりしながら、俺はそんな事を呟く。

 何処か別の町に行こうにも、こう言う異世界転移ものでは、町に入る際に通行料を払わなければならないのがお約束だから、一文無しな今の俺じゃ、町には入れそうもないし、だからってラリーの家に行こうにも、よく考えたら俺、彼奴が何処に住んでるのか全然知らんから行く事すら出来ない。

 

「せめて、何処に住んでるのか聞いときゃ良かったなぁ…………」

 

 そう呟きながら、俺は目的も無く飛び回る。

 こう言う時、大抵の小説の主人公は、魔物や盗賊に襲われている商人や、何処かの国の姫さんと護衛騎士団に出会うものなのだが、やはり現実は甘くない。

 エースコンバットをやっている時に表示されるレーダーを思い浮かべて、その辺を探ってみる。

 

「う~ん、やっぱ何も居ない…………ん?」

 

 何も居ないかと思いきや、レーダーに多数の反応があった。

 俺は今、北へ向かって飛んでいるため、レーダーの反応からすると、東の方だ。

 地上物として認識されているのか、白い丸が幾つもあり、それが密集した状態で動いているようだ。

 

「魔物の群れか…………それとも、盗賊か?」

 

 魔物なら未だしも、盗賊が相手となれば、情けない話だが、少し躊躇ってしまう。

 盗賊とは言え、相手は人間だ。つまり俺は、生まれて初めて人を殺す事になる。

 

「こんな世界に召喚された時点で、その覚悟はしておかなきゃならんかったんだがなぁ…………」

 

 つくづく物事を決めるのが遅い俺を、内心で嘲る。

 全く、異世界転移ものの小説を読み漁っていたんだから、本来なら転移してきた時点で、誰かを殺す事への覚悟をしておかなきゃならんかったってのにな…………

 

「取り敢えず、見に行くか」

 

 せめて、初めての戦闘の相手が盗賊ではない事を祈りながら、俺は進路を東に変えて、レーダーの反応を追った。

 

 

 

 

 

 

 

「………アレだな」

 

 レーダーにあった反応の上空に来た俺は、地上を移動する幾つもの物体を目にした。

 レーダーに相手の影が映る。どうやら魔物の群れらしく、群れのメンバーは、ゴブリンとオークで構成されている。

 奴等が何処へ行くのかは知らんが、放置しておいて良い事は、先ず無いだろう。

 

「そうと決まれば、殺るしかねぇな」

 

 そう言うと、俺は群れの後ろを取るために急降下する。ゴブリンとオークの群れは、急降下してくる俺に気づく。

 ゴブリンは武器である棍棒を振り上げて、威嚇のつもりなのか、キィキィ喧しく喚きまくる。

 オークも、其々の武器を振り上げて臨戦態勢になっている。

 高度を地上から2m程度にまで下げ、ゴブリン達の群れ目掛けて突っ込む俺は、引き返して突っ込んでくるゴブリン達を睨みながら、ある武装を呼び出す。

 

「(来い!RKTL(ロケットランチャー)!)」

 

 そう念じると、主翼下パイロンにロケット弾発射ポッドが装備され、同時に、俺の視界中央に照準サークルが表示される。このサークル内に、やや散らばる形でロケット弾が飛んでいくのだ。

 

「(よぉ~く狙え……………1回で全滅させる気で…………)」

 

 そして、遂にその時が来た。

 

「ロケット弾、斉射開始!」

 

 そう言うと、ポッドから立て続けにロケット弾が射出される。

 

『『『『『ッ!?』』』』』

 

 火を噴きながら襲い掛かるロケット弾に、ゴブリンやオーク達は急停止し、驚いたように目を見開いている。

 まぁ、ゴブリンやオーク達からすれば、何本もの火を噴く矢が飛んできたようなものだからな、驚くのも無理はないだろう。

 だが、その後直ぐに回避行動を取らなかった時点で奴等の命運は尽きたようなものだ。

 何故なら、射出された12発のロケット弾が、連中の元に全弾叩き込まれたのだから………………

 

 爆発と共にゴブリン達の絶叫が微かに聞こえ、それを聞き流しながら、奴等の頭上を飛び越える。

 普通なら爆発によって視界が遮られるのだが、その辺りについては対策済みだ。

 全弾撃ち終わると同時に急上昇して、十分な視界を確保したのだ。

 

 そして、少し距離を取ってから反転し、群れの上を、あたかも獲物を狙う禿鷹の如く旋回する。

 地上では惨たらしい光景が広がっていた。

 

 爆発で地面は焦げ、体が欠損したゴブリンやオークの死体がその辺に散乱している。

 運良く(?)死だけは免れたのも居るが、やはり爆発によって体が欠損しており、地面に倒れて苦しそうにのたうち回っている。

 

「さて、あの状態でリロードされるの待ってから撃ってもなぁ…………」

 

 RKTLのリロードが始まっているが、壊滅状態の群れにまた撃ち込むと言うのも、ロケット弾の無駄としか思えない。

 12発全て撃って1セット消費となるのだが、それでもだ。

 

「んじゃ、残りは機銃で、さっさと始末しますか」

 

 俺はそう呟くと、さらに上昇して高度を稼ぎ、反転して降下する。転がっているゴブリン達に照準を合わせ、トリガーに掛けてある両手の人指し指に力を入れる。

 20㎜機関砲についてはトリガーが無いため、ロケット弾を撃ったのと同じように、20㎜機関砲へと意識を向ける。

 激しいマズルフラッシュと共に銃声が響き、7,7㎜弾と20㎜弾が地面に吸い込まれていく。

 何発かは外れたが、当たった弾は、生き残っていたゴブリンやオークを確実にあの世へ送っただろう。

 

 その後、着陸した俺は、ドロップアイテムである魔鉱石(魔物が持っている石で、冒険者ギルドで売れる)を回収して、セレーネさんに貰った収納腕輪にしまう。

 

 だが、よく考えたら魔鉱石拾ってギルドに売ろうにも、そもそも町に入るための金が無いから意味無いだろと1人ツッコミを入れていた時だった。 

 

 

 

--ピコーン!レベルアップしたので新しい航空兵器が解禁されました!--

 

 突然、目の前にそんな文字が浮かび上がった。

 俺はすかさず、追加された新たな機体の確認をする。

 

 

 

『戦闘機(ファイター)』

 

F-16C Fighting Falcon

Mig-21-93

Typhoon

 

 

『攻撃機(アタッカー)』

 

F-2A

F-117A Nighthawk

 

 

『多用途戦闘機(マルチロール)』

 

F-4E

F/A-18F Super Hornet

 

 

『レシプロ機』

 

A6M5 零式艦上戦闘機52型

 

 

『攻撃ヘリコプター』

 

レベル不十分のため、使用不可

 

 

 

 ふむ、成る程…………………使える戦闘機もそこそこ増えたが、未だ攻撃ヘリは使えないようだ。

 それじゃあ、ついでに俺自身のステータスも確認っと。

 

 

 

名前:古代 神影

種族:ヒューマン族

年齢:17歳

性別:男

称号:異世界人

天職:航空傭兵

レベル:12

体力:100

筋力:95

防御:100

魔力:30

魔耐:35 

俊敏性:120

特殊能力:言語理解、空中戦闘技能、僚機勧誘

 

 

 

 

………………ふむ、やはり魔物の群れを倒したってのもあって、レベルもかなり上がってるな。

 旅立つ前のレベルは5だったから……………一気に7も上がっている。

 それにしては解禁された戦闘機が少ないような気がするが、スーパーホーネットが加わったから良しとしようか。

 現段階では、恐らく一番スペックの高い航空機だし。

 まぁ、それ等も恐らく、スホーイ系やイーグル系が出てきたら、あまり使わなくなるんだろうけどな………

 それにしても『攻撃ヘリコプター』は何時になったら解禁されるんかねぇ?

 さっきの戦闘の事もあるし、出来れば早めにアパッチを使えるようになりたいんだがなぁ……………

 

「……………そういや、結局使わなかったな、コレ」

 

 俺はそう呟きながら、腰に提げられている2本の刀に目をやる。

 ゴブリンとオークの群れを叩き潰した際にはRKTLと機銃しか使わなかったからな。

 

「まぁ、今度その辺の木で適当に試し斬りでもするか」

 

 そうして、俺はゴブリンとオークの死体を1ヶ所に集めた後、魔力切れにならないように注意しながらファイアボールを数発撃って死体を燃やす。

 その後、主翼を離着陸モードにして離陸する体勢になると、足の付け根にプロペラを出現させて回す。

 そして、燃え盛る死体の山に背を向けて発進し、離陸する。

 

 この次にどうすれば良いのかは、俺にも分からない。だが、少なくとも、この世界で『人を殺す覚悟』は、早めにしておかなければならないな。

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