Fate/SN GO【本編完結】   作:ひとりのリク

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五節 銀の光に集い、未来へ

 

十右衛門の妖遁(ようとん)黄泉部来(よもつへこい)は呪いだ。

会話が成立した相手の思考に付着して脳内を巡り、思考が呪いで一時的に満たす。聴覚が働かずとも、ハンドシグナルや口パク、視線誘導だけでも、十右衛門の意図を理解してしまったら発動する、限定的な呪いに過ぎない。

 

立香たちとの戦闘中に使わなかったように見えたのは、毒耐性や呪い耐性のある相手には利きが薄いため。立香や剣、あの場にいた者は皆んな何かしら耐性を持っていただけの話。

故に、桂や近藤が十右衛門の呪いを避けることは困難を極めていた。分かったところで対策の立てようが無かったのだが……。

 

「……っやるね。いつ来たの。怪異とか?」

 

突如として現れた蛇によって、十右衛門の優位性が猛毒に侵食されていく。

蛇の毒が回り始めている。受けた打撃は内側を破壊し、一時的に身体能力を低下させた。その為の呪いを吐き出して、逆に動きを封じようと試みる。

 

「待て!ソイツの問いかけに…」

「連れ合いに後始末を頼まれた。不始末のまま居なくなるのは珍しい、頷かない理由はない」

「なんだっ────」

 

迷わず答え、追撃を成功させる。

黄泉部来は不発。葛木の蛇拳が容赦なく十右衛門を打ち抜いた。

 

十右衛門…歴代十界でも最上位の強さを誇る強者。奇策と妖遁を巧みに操り、白兵戦にも長けた彼女ではあるが、白兵戦において蛇の真正面に立つことの意味を知らない。

蛇の牙は必ず喉元に喰らいつくことを。

 

「少しばかり殴打には自信がある。遠慮せずに使え、この先も生きたくばな」

 

老齢な出立ちに相応しい厳かすぎる声音で、自分はあくまでも補助であると言う。敵の術中を受けつつ、敵を退ける徒手空拳を繰り広げながらなんたる謙遜だろうか。

 

「とんだ助っ人がいたもんだぜ…!」

「誰が当てがってくれたかは知らんが、最善の配置と賞賛したいところだ」

 

老木のように生気を欠いた表情をしていながら、最前線で主役はお前たちだと言われたようなもの。その態度に身震いしたのは、十右衛門と渡り合える本人が2人のことを心強い味方だと信じてやまないせいだ。

どうして十全の信頼を預けられるのか。理由は分からなくとも、行動が全てを語っている。侍にはそれで充分だった、葛木に続く。

 

「夭遁、夜半千重籠(よはちへこも)ッ!とと!?」

「出させんぞ」

 

手印を組んだ十右衛門が思わず飛び退いたのは、真正面から暴風の如く迫ってきたロケランの弾を見たからだ。通り過ぎた弾は一直線に似蔵の群れに直撃し、後方にいた似蔵が鉄屑へと早変わりする。

爆風を背中で浴びてバランスを崩したところに、立て直しを許さない追撃が始まった。

 

「まだ動けるんだ」

「────あぁ!」

 

桂が一振りを叩き込み、それを短刀で受け流す。

刹那の隙を作り出した十右衛門は、状況の不利を覆すために真名解放へと乗り出して、しかし。

 

「ア───アァ────!」

 

背後からの近藤の刃に斬り裂かれていた。

 

「ゴ…………ぁ………」

 

遂に義賊の動きが停止する。

蛇の毒で弱り果てたところへ畳み掛ける事を気にする余裕はない。気をかける実力差ではないと、両者の刃が十右衛門を挟み撃ちにする。

 

「……あ、ああっ!」

 

血飛沫が舞う、その源は十右衛門の両腕。

桂は右腕を斬り落とし、近藤は左腕を縦に斬り裂いた。咄嗟の回避行動により、十右衛門は両腕を代償に生き延び、2人の間から飛び退いたのだ。

 

「葛木さん気をつけろ!」

 

隻腕となり、残った左腕も負傷した状態で葛木へと駆け寄る十右衛門。彼女を止めるには2人の足は遅すぎる。葛木なら心配無用とも思う反面、敢えて葛木を選んだ十右衛門に底知れない不安も抱いていた。

 

「夭遁、写御神楽」

 

最悪な予感こそ的中するもの。

十右衛門を包み込む炎天に目が眩んだ直後、十右衛門の両腕は完治していた。

これには拳を握っていた葛木も目を見開き、英霊と人間の隔たりを見せつけられていた。

 

既に葛木の蛇拳は恐るべき威力の効果を落としている。初見の相手には対応困難、絶壊の拳と化す鬼神も、写御神楽による治癒によって精神面でも一拍置いた十右衛門に届かせるのは困難だ。

そのことを桂と近藤はまだ分からない。肌身で十右衛門の殺気を浴びる葛木のみ、この事実を受け止めて、ゆっくりと拳を解いた。

 

「────────」

 

技量、身体能力、この2つで葛木に遅れることは最早ない。だというのに、拳を解いた目の前の鬼神に十右衛門は近づくべきか躊躇った。同時に脳裏に過ぎる疑問が1つ。

 

(………なんで侍2人が先に来た)

 

桂と近藤は英霊の力を借りている。とはいえ先行していた葛木を追い抜ける筈はない。故の疑問、その答えは単純だった。

 

「出遅れたのはお前の方だ、暗殺者」

「ま、」

 

目の前に放り出されたのは拳大の球状の鉄の塊。

葛木の持ち物ではない。葛木を追い抜いた時に桂が手渡していたものだ。

電子音を一定間隔で鳴らし、デジタル表示の数字が電子音とともに1つ減っていく。これを時限爆弾だと理解したのは英霊としての知識が残っていたからで、それが十右衛門を焦らせた。デジタル表示は残り1しかなかったからだ。

 

写御神楽の連続使用は不可能。防ぐ手段は無し、葛木に近づくのは死も同義、ならば回避に絞られる。

 

──────0、同時に吹き出した白煙。

 

霞み籠んだ視界を見た時、殺傷力の欠片もない目眩しだったことに気づく。だが、既に脚は地を蹴っていた。仲間を巻き込む爆発を仕掛けないことなど、本来なら気づいて当然のことなのに。

 

「オオオッ────!」

「逃がさん────!」

 

先人を務めた者へと贈る、生きる者の歓声。

実力差を埋める効果はない、魂の鼓舞はあれど傷は癒えない、ジリ貧の状況には違いない。それでも状況を利用して、自分たちを上回る使い手を囮に使って裏を突いた相手に、手放しの賞賛を心の中で送る。

 

「…………ん〜、どうしても退かない?」

 

2つの刃は、2人の想いは、十右衛門を殺すためではなく、江戸を守るための想いを込めて振り下ろされた。

 

「どこを見渡しても同じ顔の人間が行き交う町なんてゴメンだよ。鉄屑の町なんざ、鉄板でも履かねぇとオチオチ野糞もできやしねえ」

「天人が闊歩する町、1人の鍛冶屋が人類を鍛つ世界。どちらかを選べと言われても、俺は在りし日の…俺たちが過ごした江戸を取り戻すまで足掻までだ」

 

心身を、魂を、人生全てを江戸に埋める覚悟を、彼らの声音から受け止めて。

 

「「俺たちの未来は必ず取り戻す」」

 

十右衛門は短刀を仕舞い、身体の前後から流れ出る血液を無視して再び問いかけた。

 

「…私たちの関係性なーんだ」

 

似蔵を殺して、似蔵と自身の関係性を問いかける。

言霊を掛けるための意味のない問いと桂と近藤は思っていた。再び問われて、考えるべきか悩んでいた2人の間に葛木が割って入る。

 

「正したかった。違うか」

 

謎の問いかけに厳かな相槌を打つ。

十右衛門は吐血混じりに笑い返した。

 

「葛木さん、それはどういう…」

「見たままだ。貴方達と志しは同じ、そうだろう」

 

辰羅と同列に見ていた側面は仮のもの。葛木はそう言うが、似蔵を利用して暗殺を仕掛けてきた様子は慣れが見えた。

 

「私は町医者だったから分かる、もう手遅れだ。人に成り損ねた似蔵は、還りたがっていた」

「似蔵を殺していたのは、道具としてではなく医療行為だったと?」

「集団戦術の方は…天人みたいな化け物共と殺しあったからだよ。勘違いは困る」

 

天人のいない時代にいた化け物。怪異と呼ばれるソレの相手をしてきたことを理由に挙げて、桂たちの怖れを勘違いだったと笑い飛ばす。

 

「あとは正鬼に聞きな。私はここまでさ。

十界の十右衛門が成せなかった大仕事、頼んだよ」

 

似蔵のことははぐらかしたまま、大事なことは言及せずに退去した。呆気ない終わりだったのは、十右衛門が納得して退いたようにも思える。

桂 小太郎と近藤 勲。2人の信念に道を譲ったのは間違いないが、それだけではない。鉄屑に落ちた自分を嫌った、それだけの話だったとも言える。

 

「………彼女もまた、口を塞がれていた。

よくある話だ。しみったれても仕方なかろう」

「真相を確かめに行きたいのは山々なんだがな」

 

十右衛門の心情に憶測を立てるのは後回し。

考えるべきは江戸のこれから。十右衛門に託された未来についてだ。

 

「休んでいる暇はないらしい。無自覚の働き蟻に休みを教えるのも、社会人の務めだ」

「葛木さん、申し訳ないが城の方が片付くまで付き合わせることになりそうだ。

桂、この人を絶対に死なせるんじゃねえぞ」

「無論だとも。命の恩人も守れずに国を守れる筈がない。……そんなのは御免だ」

「言っただろう、連れ合いの頼まれ事だと。

コイツらが消えるまでは付き合わせてもらう。それに、生徒を2人ほど連れ帰らなければいけない」

 

3人で背を預け、未だに蠢く骸の山を見据える。ここからは残兵処理、死を忘れた亡霊たちに恐怖を叩き込む時間が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大地を揺るがす大英雄が命を散らす。都度10度目、もう慣れた筈の死を迎えて、我慢の限界とばかりに怒りを咆哮にのせて蘇生を果たした。

十二の試練を再現しながら、神話を越えんとする2人の侍に這いつくばるばかり。なんと情けない姿だろうか、然し原因は誰よりも大英雄が知っている。

 

「あと3回…ラストスパートだぞ剣!!」

「ばっかお前ェまだあるじゃねえか!」

 

夜空を押し返す閃光を放ち、大地に抗う姿こそ新たな英雄譚の始まりであることを。

迫り来る最強の刃を躱して、自らが試練にならんと。否、大英雄越えを安く見積もらせまいと咆哮を上げた。

狙うは黄金の光。魂に刻まれた遠い世界の敗北の雪辱を晴らすためか、或いは戦士の本能が攻撃の起点である彼…坂田 金時を狙えと叫ぶのかは定かではない。そこに駆けるのは勝利を掴むためであり、背後に今はなき主人を幻視するからだ。

 

「まあ俺を狙ってくるよなァ!」

 

志村 剣と坂田 金時、2人の勝利には金時の洗脳電撃が必須だ。故に金時は戦闘を避けて、洗脳電撃を浴びせることに集中するために逃走を開始する。

 

洗脳電撃(ゴールデン・スパーク)

坂田 金時(fate)から授かった宝具を改造した坂田 金時(銀魂)の魔術礼装だ。金時は伍丸の手帳40日目で退去と記されており、この時に手渡された宝具を伍丸と金時で礼装へと落とし込むことに成功している。

対真祖耐性弱体化を銘打っており、日々微々たる弱体化をしている正鬼のソレを加速させるために作られた。完成したものを打ち込んだが効果は認められず、金時が緊急用で持ち歩いている。棒状のもの。

 

「むっ────ふんッ!!」

 

振り下ろされる巨岩を躱し、入れ違いに剣がぶっ飛んできて大英雄を一刀両断にした。

その刹那に抱いた違和感を両者見逃さない。

 

「この筋肉め洗脳電撃(ゴールデン・スパーク)に耐性付けやがった。ここで殺しきらないと倒す手段無くなる!」

「応さ!やったらァ!」

 

十二の試練は死因だけに適応するものではなかった。散々動きを封じてきた電撃の電解にも耐性を付けて、いよいよ次の電撃が効くか怪しくなった。

あと2回、押し通せるものだろうか。答えは否だと金時は断定する。次の死で大英雄は物理攻撃による死を克服する。同時に電撃も通らなくなり詰み。それがこの場の回答、人類の限界であった。

 

「剣!! 周りの似蔵を片付けてくれ!!」

「そいつは良いが、最後はどうする?」

「ん〜、決めちまってもいいか?」

「しくったら道場の床磨き!」

「よーし気合い入ったぜ!」

 

神話と人類史を隔てる壁があるならば、創意工夫で越えてこその人類だ。金時の指示こそ最後の決め手。そう分かるや剣は颯爽と駆け回り、大英雄が復活する数秒のうちに周囲の似蔵を斬り尽くしていく。

 

傍らではゆっくりと、最後の覚醒を果たした大英雄が一騎。目の前に佇む金髪の優男を敵と見做し、過去一番の咆哮を上げて駆け出した。

 

その光景を見届けながら、金時は礼装を起動する。

 

「博士と真祖の研究するうち、似蔵の霊気を加工すりゃあ正鬼に通じるのが分かった。百や二百も集めて回収しなくっちゃ再利用しようもない、更には非人道的だとボツってたんだが。

場が整ったんだ、文句は言うなよ」

 

洗脳電撃が発生させる魔力に似蔵の霊気を吸収、宙空に滞留させて、坂田 金時の内部で増幅装置などの回路を作る。霊気を電撃へと加工放出すれば、魔術礼装は宝具に匹敵するランクに跳ね上がる。

 

────大気が煌めきに満ちる。

 

金時の掲げられた右腕を合図に燦々と大地を照らし、大英雄の半径10メートル周囲を駆け巡る。

大英雄が動けば煌めきは物量となって襲う。先ほどまで踏み潰してきた鉄屑が浄化されて、剣に斬られた痕跡が光度を押し上げる。

 

それでも大英雄は駆け出した。

止まる選択肢はない。

この試練を越えてみせろと咆哮を上げて、最後の進撃を開始する。

 

大山が動き、大地を照らす光が揺れる。

掲げた右腕を突き出して、展開した光を束ねる合言葉を解き放つ。

 

「必殺! 黄金衝撃(ゴールデン・スパーク)!!」

 

かの者は日本に知れ渡る英雄。

鉞による振り下ろし、大地を叩くは霹靂神(はたたがみ)

その威力、その輝きはまさに黄金。

 

「▅▅▅▃▄▄▃▄▅▅▅▄▃▃」

 

球を作る光のドームが鼓膜を揺らし、熱量の余波は辺りの似蔵を塵に変える。

大英雄が消滅する瞬間、世界がかの者の負けを惜しむように暗れ塞がる。閃光のあとの暗転が瞬きのうちに終わり、未来へと一歩前進した。

 

 

 

 

 

───

 

 

──

 

 

 

 

 

 

 

「ぐあ……う、どうなったよ」

 

黄金衝撃の直前に退避していた剣。

傷1つ付いてはいないが、魔術礼装の煌めきは予想外だったせいで目が眩んでいた。

 

「豪華に1発で決まったよ。祭りって聞いたもんで気合い入れて火力上げすぎた、悪いな!」

「花火を目の前で見ちまったかと思った。酒が無くて残念だ」

「心配無用だ、これが終わったら祝勝会で幾らでも準備する。向こうの景色が見えなくなるくらい花火上げて、吐いても吐き足りないくれェ良い酒を積んでな! 勿論、ツケは俺の兄弟持ちだ」

「おおぅ、銀時の旦那に言いたいこと積もってんな。俺もだ、倅のこと根掘り聞いてやんねェと倅放置したこと許さないもんね」

 

未だ戻らない江戸の問題児にありったけの責任を振りかけて、ひと息ついて体調万全に戻る剣。

もう付き添う理由はないと、金時は先を促した。

 

「行きな。立香たちが待ってんだろ」

「お前さんは?」

「枯れ葉の掃除をしなくっちゃだ。俺は未来都市ばりに綺麗なかぶき町が好きなんでね」

 

木刀を向けたのは似蔵の群れ。

桜の木も黄金衝撃で纏めて吹き飛ばしたが、処理しきれなかった鉄屑が山のようにいる。

心配を払う必要はない。この短期間で金時が強いことは理解していた。

 

礼を告げるや江戸城本丸御殿へと駆け抜ける道すがら、進路上の似蔵を撫で斬りにしていく。

 

直後、剣の背後から鳴り響く雷鳴が全員の無事を祈り、鉄屑が尽き果てるまで続いた。

 

 

 

 

 






石川 十右衛門のプロフィール

クラス:アサシン

身長:155cm 体重:46kg

出典:二次創作オリジナルキャラクター

属性:混沌・悪

好きなもの:怪談、井戸端会議、不法侵入

嫌いなもの:怪異、悪人

ステータス(村田 仁鉄ver)
筋力:E 耐久:C 敏捷:A 魔力:A 幸運:E 宝具:B

保有スキル(村田 仁鉄ver)
十界 四聖・声聞:D
悪を持つ相手のステータスが二段階下降する。
善を持つ相手のステータスが二段階上昇する。
尚、知名度補正有りきの効果であるため、銀魂時空から離れると効果は弱体化する。

夭遁:EX
シリーズもの。
黄泉都市(よもつとし)という怪談がある。無論、幣作オリジナルなので原作や現実との混同に注意だ。
そこは怪異が集う町。寂れた民家が並び、入り口が開け放たれている。怪談を基にした異界が広がっており、迷い込んだ者はどれか一軒の民家で一晩を過ごさなければならない。
寝るだけで済む民家もあれば、怪談…怪異を退治しなければならない民家、怪異から逃げつつ出口を探す民家、果てには怪異を見つけなければならない民家と、一晩が経つ条件は様々だ。
民家で一晩を過ごせた者は現実世界に帰還し、特別な力を手にすることができる。それが夭遁だ。

夭遁、写御神楽:EX
対象が受ける負傷に対して、対象の寿命と引き換えることで無効にする。
毒針を打ち込まれて毒が回っていたとしても、毒針を打ち込まれた負傷に対する寿命(ほんの数時間)が削られる。更には毒自体が無かったことになるため、毒殺等にはコスパ最強。
毒無効持ちがこれを使われると、毒無効(若しくは耐性)を毒があった場所と捉えてしまい剥奪されるため注意。
桜の木を狙うカラドボルグⅡを無効にした際、桜の木…似蔵の寿命を削った。この影響で似蔵はやや弱体化しており、晴太勝利の陰の立役者と言っても過言ではない。

夭遁、黄泉部来(よもつへこい):EX
呪い、或いは言霊。
十右衛門も区分はよく分かっていない。
会話が成立する相手を任意で呪える。とはいっても、せいぜいが思考能力が一時的に鈍る程度。数分で耐性がついてしまう。翌日にはリセットされる、頭痛薬みたいな呪い。
対魔術では防げないが、毒耐性や呪い耐性、精神汚染スキル等を保有するサーヴァントには通じない。
この術の対策はそこそこ容易なため、写御神楽でスキルを削除されないように注意して立ち回ろう。

夭遁、夜半千重籠り呼(よはちへこもりよ):A
対象者1人を『黄泉都市(よもつとし)の怪異』のいる仮装空間に飛ばす。出現する怪異はランダム一体、対象者の幸運が高ければ難易度が低い怪異が選出されやすくなる。
制限時間以内に黄泉都市の出口を潜れば帰還出来る。帰還した場合、この術は消滅する。

対象者は『夭遁、黄泉部来』を受けた者であること、魔力消費量が激しい、多用は神経に負荷がかかるなどのデメリットはあるが、そこを補えれば何度でも発動可能。この術が消滅した場合、脱出できなかった他の者は黄泉都市に呑み込まれる。まぁまぁ悪用可能だが、十右衛門が好まないため普通は1人だけに術をかける。


宝具
火雷噬嗑:EX
夭遁の応用。命を糧とする対軍/自傷宝具。
魔力があるだけ威力を上昇できる。
怪談を消費することで様々な効果を得る。相手の有利効果の打ち消し、神性の付与剥奪、状況に応じて火力を調整し、相手に防御不可の一撃をお見舞いする。

これを止めた魔術王と志村剣がぶっ飛んでる。
志村剣が五節でダメージを受けた唯一の場面。


Profile
日本(銀魂)の歴史で女義賊として記された人物。
時には町近辺に出没する怪異を倒し、翌る日は悪どい問屋等の金銀を掻っ攫い、その悪事を天下の元に暴き出していた。
目をつけた光々がスカウトした。十界・四聖の席を与り、政の監視も行うように。市井を陥れる者には一族郎党の見せしめも躊躇わない、恐るべき存在となって悪への抑止力となった。

義賊として暗躍する反面、町医者として市井の人々を助けてきたが、誰も彼女が十右衛門だと気づくことはなかった。
なお、本名は不明。


その他①
怪談は好きだ。人を襲う怪異が嫌いだ。黄泉都市への行き方を知ってからは嫌いな怪異を倒して回り、やがて黄泉都市を廃墟へと変えた。

貧民の善民が好きだ。貧民の悪人が嫌いだ。嫌いな悪人を治療していたら悪人は潜んでいった。
だから町医者を選んだ。悪人は物の怪を引き寄せる。善民を救い、悪人を誘き寄せて、十右衛門の治療は怪談になるほど畏れられ、かぶき町は良い町を維持し続けた。

無罪の悪人殺し、ここに召喚!


その他②
盗みの計画を立てるのが好き。
計画中の思考の疾走感を味わうために義賊やってる。
計画が行き詰まった時の停滞感が好き。滞留する気持ちを溜め込むことが快感。

その他③
黄泉都市との因縁がある。
最も黄泉都市を訪れた人物であり、最悪の都を終わらせたことでその生涯を終える。怪異との殺し合いも当然ながらあり、時にはモンスターハウスのような襲われ方もした。




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