Fate/SN GO【本編完結】   作:ひとりのリク

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【銀魂コラボガチャ第3弾‼︎】

レア度:SSR(星5)
真名: 志村 剣
クラス:セイバー
宝具:Buster
天堂無心流奥義 剣
自身に無敵貫通状態を付与+宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる(自身のHP75%以下で効果追加)+敵全体に敵自身の残りHP50%ダメージ(自身のHP25%以下で効果追加)&強力な攻撃[Lv.1]《オーバーチャージで威力アップ》+敵全体のチャージを0にする

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史実に存在しない、齢9歳の英霊。

「見た目よりも中身。 信念あっての侍だろ。
俺のマスターなら大丈夫だな? ほら逃げるな、契約記念として打ち込み千回から始めるぞ‼︎」

六瓢を背負う江戸の侍、ここに推参。







七節 目指すは最奥

 

▶︎開示された情報に鍵が掛かる。

 

 

 

▶︎大切な預かり物が胸の奥底で閉じた。

 

 

 

記憶が弄られたことを認識した。

誰の仕業か。伍丸だろう。伍丸の遺した手帳は、何処かのタイミングで僕の頭の中に記録として溶け込み、密かに見守っていた。

 

………なぜ?

 

裏切る者。答えはこの文言に詰まっている。

このワードは新八のメガネとの契約時には開示されなかった情報だ。だけど僕は知っている。このワードが開示されたのは江戸城に入るとき。城門を潜る瞬間だ。

そこで裏切る者の正体を知り、そして記憶は一旦封印された。

 

…………時間だ。

 

優しい電子音が禁忌を水底に沈めていく。

開示された真実…裏切る者を知った僕を守るために。

 

あと少しだけ、知らないままでいよう。

最悪の敵を斃す、世界の願いのために。

 

 

 

 

 

 

───

 

 

──

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと立香! 次、無視したら引っ叩くわよ」

「ぁ、えー、ごめん聞いてなかった」

 

時刻は不明、場所は銀の大地江戸城某所。

鋭い声に呼ばれて、いっときの浮遊感から離れて地に足がつく。考え事をしていたはずが、驚くことに何も覚えていない。

 

「疲れてるのは分かるけど、あと一踏ん張りよ。

晴太は無事だったし、いま土方を担いで外に出てもらったところじゃない」

 

神楽は心配げに此方を覗き込んでいた。

………大丈夫だ、不安はない。忘れたことに意味がある、なんて気楽に考えて。意識の隅での出来事を振り返る。

 

彼女の言う通り、鍛治工房の反対側の出入り口から外に出た僕たちは、扉を開けようとしている晴太と出会した。似蔵との決着がついたこと、ここまでの建物の構造を教えてもらった。間取りを聞いたマシュ曰く、江戸城の構造は大きく異なるという。

入り口から仁鉄の工房までがそうだった。ここは真祖たちが居住するために魔改造された場所だ。

これからの行動を考えれば、浅くない傷を負っている晴太と土方を連れて行くのは難しい。悩んでいる直後、「俺は、あとから行く…」と言い終えるや土方が気絶した。

ここまで、と言わないのが真選組副長としての誇り。新撰組副長から託された責務を全うする姿勢はこっちも誇らしくなる。けど、1人にする訳にもいかない。全員で戻ることを提案したが、晴太が連れて戻ると言う。この城の廊下に待ち伏せする似蔵みたいなのは居ないと。

皆んな同意だった。江戸城自体には僕たちを迫害しようという意図を感じない。居心地の良さだけは信じていいと思える。僕たちが無事に立っているのは、正鬼が敵ではないと看做してくれているからだと思う。だから土方を預けて、晴太には外を目指してもらうことにした。

 

問題は…外に出るついでに溜ノ間を持って行ってもらおうとした時のこと。

「ゆ、床に沈んだ!?」

水面に置いた石が底に引き寄せられるように、溜ノ間が床下へと消えた。周辺の床を剥がそうとしたが、とても壊せるものではない。そりゃそうだ、仁鉄との戦闘で建物に傷を付けたのは仁鉄と剣だけ。固いはずの城から引き摺り戻すのは不可能だ。

 

こんな感じで溜ノ間の行き先、これからの方針を色々と話し合っていた訳だ。

溜ノ間は正鬼に回収されてしまった。直ぐにでも人類災星計画の最終段階に移ってもよさそうなものだが、その気配は全くない。僕たちを待っている…のとは違う。恐らくは誰かが説得をしているか、若しくは。

 

「とにかく正鬼を探そう。

出来れば士郎たちと合流したいけど……」

「普通に考えれば、正鬼と会っちゃってるわね」

「暫くは大丈夫だと思う」

「新八、それ本当なの?」

「うん。ああ見えて正鬼はすごく理性的だ。下手に煽らなければ話し合ってくれるよ」

 

仁鉄の中から正鬼のことを見てきたのだろう。

新八の眼差しは信頼に値するものだと分かる。

それに、仁鉄もこう言っていた。

 

『正鬼も人として存続する道を諦めた訳じゃない。英霊、天人、そしてカルデア。君たちが正鬼に未来を示せば、人類災星計画は保留にする』

 

正鬼は魔王となっても人類のために動いている。守る方法が相入れないだけで、未来を……人理焼却を僕たちが止められることを証明すれば、きっと。

 

「それに、白詛のほうは大丈夫だから」

「……なに、それ」

「忘れたの、神楽ちゃん。銀さんが居るでしょ」

「────────」

 

坂田 銀時の帰還。

きっと、この特異点の終止符を打つための最後の希望だ。今のところ僕たちは、白詛を退ける手段を見つけていない。白詛に対抗するために動いていたのは明白で、そのために士郎たちが来たんだから。

 

「大広間に行けば分かる。急ごう」

 

そう、全ての答えはそこにある。

正鬼、士郎の両名が命運を分かつだろう。

けど僕たちが立ち止まる理由になるもんか。

必ず間に合うと、皆んなと乗り越えると胸に誓って駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宙空を向いて、星空のような天凱を見つめる。

不思議だ。何処を見渡しても、天文学者が命名してきた星座の1つも見つかりはしない。

正鬼は星空を真似て作ったのだろうか?

最初はそうと思っていたが、ここで戦っているうちに違うことが分かった。

星空は縦に動いている。円を描いてはいない。この数十分の戦闘で分かるからには、よほどの速度で地球は廻ることになるが。そもそも地球から見上げた星空は縦には流れない。

江戸城を覆う真祖の寝室は、地球から見上げた星空ではなく。宇宙を遊泳している最中の記録で───

 

「俺ぁそろそろ行かせてもらう」

 

まだ似蔵本体が討たれる前の江戸城敷地内。熾烈極まる似蔵たち模造刀の相手をしていたうちの1人、坂田金時がひと息ついでに宣言する。訳を問うのは近藤勲。

 

「偽万事屋、なにするつもりだ」

「そりゃ、江戸に足りないもんを取り戻すのさ。

爺さんがそうしたように、俺にも魂を賭けて成し遂げなきゃならん仕事がある。

この戦いは取り戻す為のもの。だろ、公僕殿」

 

言っていることはサッパリだが、顔面だけで物語る。自分は大事な役目を背負っていると。

はっきり言葉に出さないのはプログラムのせいだ。キザなパッチが男の嫌悪を刺激する爽やか笑顔を振り撒くのを、近藤は持ち前のストーカー力で受け止めた。

 

「ここまで来て仲間外れにすんのかよ」

「はっは、アンタ公僕の鑑だなぁ。荒くれ者たちを誑してきた親分は気遣いが違うね」

「気色悪いこと言わないでもらえる!?」

「カラクリは多様だからな、もう気色悪いなんて地点は理解が過ぎてんの。

時代遅れのアンタらで足止め頼むわ」

「おい待てって!

護衛の1人も無しに乗り込むつもりか!?」

 

軽口であしらう金時に声音を強める。

ここで金時1人が抜けても大差はないが、護衛…実力者を付けるとなれば、似蔵の数に対処しきれるか怪しくなる。ギリギリまで戦局を見ての離脱宣言だ。尚のこと腹が立つというもの。

 

「俺ぁ1人でも独りじゃない。

この町が俺を打ち破った時から、ずっとだ」

 

不意の笑みを投げつけて近藤の足止めをした。思い出を語るときの楽しげな顔は場にそぐわない。戦場で見せたら忽ちに狙い打ちされる表情だった。

そうして似蔵たちの影に紛れ、やがて誰も坂田金時のあとを追えなくなる。

 

「き、消えた…いや、気配遮断かよ!?」

「エセ万事屋が居なくなったところで変わりゃしませんよ。寧ろ、土方さんたちの応援になって城に入った奴らの生存率が上がるってもんでさぁ」

 

似蔵を斬り伏せていく総悟が横切り、近藤の周辺を更地に変えながら宥める。まさか全員で江戸城に乗り込むわけにもいかない。似蔵を抑え込むまで真選組が張り付く以上、金時の判断は最善だ。

 

坂田金時が江戸城に入ったのは、士郎たちが正鬼と接触した直後だった。

 

 

 

 

 

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