ガールズ&パンツァー 逸見エリカの苦労日誌   作:まもる

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 アンツィオ戦終了です。


これが、アンツィオ戦です! 後編

 

 アンツィオの隊長に言われた事に顔を真っ青にしたままのみほと愛里寿は俯いたままだった。

 

 「みほ、愛里寿気にすることはないわよ」

 

 「そうだよ!みぽりんと愛里寿ちゃんが気にする事じゃないって!」

 

 「でも、あの隊長の言っていたのは間違いじゃないです・・・・」

 

 「うん、みほの言う通りだね。私もあの対外試合から逃げてたし、いじけてたかも・・・・」

 

 みほも愛里寿も二人の性格が似ているから落ち込むのも一緒だった。しかし、このままでは士気に関わる。久しぶりに見るかも知れないけど、あの頃の様におどおどしていたのだ。

 

 「あっ、もう!見てられないわね!全く、いつまでもくよくよしてんじゃないわよ!みほは隊長で、愛里寿は私と同じ副隊長なのよ!しっかりしなさい!いい、確かに言われて当然よ!分かり切っている事なの!でもね、これだけは覚えて置きなさい!周りには私達が居る。昔見たく一人で抱え込んでないで、もっと頼りなさいよ!愛里寿、あなたもよ!みほと同じ性格なんだから、頼る事を覚えなさい!判った?」

 

 「「はい・・・・」」

 

 「それにしても、エリカちゃんのお説教モードは久しぶりに見たね」

 

 「うん、うん久しぶりだね」

 

 「こっ、小梅に内法は私が良いこと言ってんだからぶち壊さないでよ!」

 

 「うん、確かに逸見さんには似合わないね」

 

 「ふっ、藤木まで!」

 

 何故か、小梅と内法、藤木に弄られる私だった。

 

 でも、みほと愛里寿は

 

 「「あっはははは」」

 

 と笑ってくれたから、良いと思う。

 

 「笑いはさておき、みほは作戦はあるの?」

 

 「はい、あります。今回は少数精鋭で行こうと思います。愛里寿ちゃんにはレオパルドをお願いします」

 

 「みほ、あれは四人乗りだよ?私のチームは五人だから・・・・」

 

 「ナカジマさんには今回はエリカさんのチームに入ってもらいます。内法さんも同じく、レオパルドを」

 

 「まぁ、元々レオパルドだったから大丈夫だよ」

 

 「エリカさんは小梅ちゃん、ナカジマさん、柚子さん後は・・・・」

 

 「みほ隊長、私が行くよ」

 

 「えッ?板野さん?」

 

 「シュトルムティーガーのロケット弾の装填には力自慢が必要でしょ?だから、行くよ」

 

 「では、お願いします。岩下さんのチームはブルムベアを澤さんのチームも同じくブルムベアをお願いします。杏さんは澤さんのチームの砲手をお願いします」

 

 「隊長、任せてください!」

 

 「西住ちゃんの頼みだから行くよ」

 

 「Ⅲ号突撃砲はかばさんチームにお願いします。三式中戦車はアヒルさんチームにお願いします」

 

 「任せろ!」

 

 「今回の作戦の鍵は内法さんのチームと愛里寿ちゃんのチームが要です。まず、待ち伏せポイントの608ポイントで私達と一緒に行って貰い、距離測定用のフラッグを正方形に四本立てて貰います。ブルムベアとシュトルムティーガーのチームは正方形の中に着弾出来る様に距離観測をお願いします。私達、三両でアンツィオの部隊を引き付けますのでマスに入ったら一斉射撃で主力を一気に倒したいと思います。撃ちもらしはⅢ号突撃砲と三式中戦車が行います」

 

 全員がそれぞれの車両に乗り込み、作戦に向けて移動したのだ。

 

 

 

 

 

 

 妙な胸騒ぎが治まらないまま、時間が過ぎていた。

 

 私はⅣ号戦車に乗り込み、Ⅳ号戦車二両とP40二両の四両で砂漠を走りつつ周囲を見渡しても大洗が見付からないのだ。前進部隊には元黒森峰の生徒には傭兵部隊と名付けており、Ⅳ号戦車二両とセモヴェンテ75/48が四両の編成だった。元々、私の学校ではⅣ号戦車四両とセモヴェンテ75/48が二両が組めるだけの30人くらいしか居ない。

 

 「中々、大洗は見付かりませんね。総統?」

 

 「カルパッチョ、簡単には見付からないだろうな」

 

 そんな時、先行した傭兵部隊から無線が入ったのだ。

 

 『こちら、傭兵部隊一号車、フラッグ車を発見しました。フラッグ車のⅣ号戦車とレオパルドに守られています、あっ、反転して逃げた!追撃します!』

 

 「待て!追撃するな!合流する!」

 

 『ですが、発見した以上、乗りと勢いが大事です。追撃します!」

 

 「確かに、乗りと勢いは大事だが、まっ、待て!くっ、無線が切れたか・・・・全車、前進!傭兵部隊を支援するぞ!」

 

 私はⅣ号戦車を全速力で走らせ、傭兵部隊を追ったのだ。

 

 そして、走らせる事数分で傭兵部隊の後方の約3000mまで追い付いたのだ。

 

 しかし、双眼鏡から見える、四本の赤いフラッグが気になる・・・・

 

 私は何故か、赤いフラッグが気になったのだ。

 

 「こちら、アンチョビだ。傭兵部隊二号車、左下方向の赤いフラッグに砲撃してみろ!」

 

 『了解!これより、左下方向に砲撃します!弾種、榴弾。撃て!」

 

 砂煙が上がるだけで何も起きなかったのだ。

 

 しかし、大洗のフラッグに吊られた傭兵部隊がフラッグの中に入るとフラッグの意味が判ったのだ。

 

 ボッシュゥゥゥゥ

 

 シュゴォォォォォ

 

 遠くからロケット推進音が聞こえて来たのだ。

 

 「んっ?ロケット推進音だと?」

 

 ロケット推進音が段々近くに聞こえて、傭兵部隊の真ん中に辺りに着弾したのだ。

 

 ズッガァァァァァァン

 

 それは、イタリアのエトナ火山が大爆発したように見えたのだ。

 

 爆心地に居た戦車はどうなったかは判るだろう。

 

 固まって走行していた四両のセモヴェンテ75/48は吹き飛び空を飛んでいたのだ。

 

 履帯や転輪、戦車の付属品を撒き散らしながら飛んでいたのだ。

 

 私は悪夢を見ているのだろうか?

 

 出来るなら、夢で在ってほしい。

 

 しかし、現実は無情で巨大なクレータを中心に落下した四両の戦車からは白旗が上がっていたのだ。

 

 そのクレータを見て、私は思ってしまった。

 

 戦艦から艦砲射撃を受けたのではないかと・・・・・

 

 そのクレータはどう見ても、戦艦クラスの主砲の砲弾が落下したような威力だったからだ。

 

 だが、それだけでは無かった。

 

 難を逃れた二両のⅣ号戦車は何とか逃れようとするが榴弾の雨によって逃げ道を遮られ逃げられないのだ。

 

 そう、鳥かごに閉じ込められたⅣ号戦車と言う名前の鳥の様に・・・・

 

 その榴弾の威力も大きい事から150ミリ以上の主砲だろう。

 

 一両が落下した榴弾の直撃を受けて白旗が上がり、もう一両は隙を突いて突破したのだ。

 

 その一両が使用している車両が判明するきっかけをくれたのだ。

 

 三両は岩場の向こうに隠れていたのだ。

 

 『総統、榴弾を撃っていた奴を見付けました!ブルムベアが二両とシュトルムティーガーです!』

 

 その直後に待ち伏せしていたⅢ号突撃砲にⅣ号戦車は撃破されたが、貴重な情報を残してくれたのだ。だが、逆に嬉しくなったのだ。

 

 そして、西住みほの戦い方にも・・・・・

 

 西住流でもなく島田流でもない。

 

 これは、オリジナルの戦い方だ。

 

 敵を懐に誘い込んで榴弾やロケット弾の雨を降らす。そして、逃れ撃ちもらしたら各個で撃破する。点で駄目なら面で面が駄目なら点でか・・・・・

 

 そして、傭兵部隊からの報告・・・えッ?シュトルムティーガー・・・・・

 

 「しゅ、シュトルムティーガーだと!?それに、ブルムベアもか!?・・・・・ふっふふ・・あっ、はははははは!面白いぞ!西住流の戦い方じゃない、オリジナルの戦い方だ!」

 

 榴弾の射撃術は難しい半面、奥が深い。

 

 しかし、時間を与えるとシュトルムティーガーがロケット弾を装填してしまう。

 

 だが、下手に突撃するとブルムベアから榴弾の雨が降って来る。

 

 「カルパッチョ、何か手はあるか?」

 

 「迂回するにしても、周りが岩場で逆に的になりかねないですね。ですが、P40の全面装甲なら突撃したとしても榴弾の雨に晒されますし防御の堅い陣地ですね」

 

 確かに、堅い陣地であることは代わりない。

 

 しかし、西住みほは私にしたら末恐ろしい。だって、西住流の枷を外したみほの・・・・いや、流派の縛りを受けない作戦や戦略を繰り出すのだ。

 

 どれだけ、兵法書を頭に詰め込んだんだろうか。

 

 どれだけ、戦闘事例を読破したのだろう。

 

 どれだけ、それらを吸収していくのだろう

 

 まるで、私の親で自衛官で機甲師団の参謀長をしている母親の安斎和子を相手にしている様な錯覚になる。

 

 だけど、ここで負ける私ではない。

 

 私はゴーグルを掛けて、全車に下命したのだ。

 

 「戦車前進!これより、全車で突撃する!突撃!」

 

 突撃戦法は知波単だけではない。

 

 アンツィオも突撃戦法は得意としているのだ。

 

 ただ、突撃が出来る戦車がいままで無かっただけだ。

 

 爆走する四両の戦車

 

 降り注ぐ、榴弾の嵐

 

 爆発で飛び跳ねる岩石

 

 榴弾の直撃で動かなくなる味方のⅣ号戦車をしり目に岩影に隠れていたⅢ号突撃砲を見つける。

 

 「砲塔、右90度に砲塔を回せカルパッチョ!目標、Ⅲ号突撃砲!」

 

 「はい、総統!」

 

 「今だ!撃て!」

 

 「ペパロニ、左ターン!カルパッチョ、次は三式中戦車だ!」

 

 Ⅳ号戦車をドリフトの様に滑らせ、三式中戦車を仕留める。

 

 Ⅲ号突撃砲と三式中戦車を沈黙させ、鳥かご(フラッグ)から逃れたのは私のⅣ号戦車とP40の二両だけだった。そして、私の目の前にはフラッグ車である大洗のⅣ号戦車とレオパルドの二両だった。

 

 キューポラから身を乗り出して居るのは、西住みほと島田愛里寿だった。

 

 「西住みほに島田愛里寿!私は楽しいぞ!さぁ、もっと私を楽しませろ!」

 

 「エリカさんが来てないけど、行きます」

 

 「うん、私も行く。みほ、あれをやるよ」

 

 急加速してくるⅣ号戦車とレオパルドは・・・・・

 

 「これは・・・見たことが在るぞ!マズイ!対外戦で三姉妹が見せたバミューダトライアングル!?」

 

 「みほ!」

 

 「愛里寿ちゃん!」

 

 加速して来たⅣ号戦車とレオパルドはVの字になるように横滑りしてP40を狙っていたのだ。対外戦で見た三姉妹のバミューダトライアングルはドイツの選手の前では連携を見せる事なく不発に終わったが、島田愛里寿が得意とする忍者殺法を合わせたようでP40は瞬殺されたのだ。

 

 「瞬殺・・・・・」

 

 西住みほと島田愛里寿が叫んでいたのだ。

 

 「これが、私の戦車道です!足りない物は勉強して補い、みんなと一緒に強くなって行く」

 

 「それが私達の戦車道!」

 

 そうか、既に自分の戦車道と成るべく道標を見付けていたのか。

 

 だが、簡単にやられる私ではない。

 

 「ペパロニ、急速バックだぁ!レオパルドにそのまま、ぶつけろ!」

 

 「姐さん!」

 

 「カルパッチョ、ぶつけたら零距離をかましてやれ!」

 

 バックしてレオパルドに体当たりをしたが、主砲が当たる事は無かった。

 

 ガッン

 

 「撃て!」

 

 「急速前進!」

 

 「交わされた?」

 

 私もキューポラから身を乗り出したまま、カルパッチョやペパロニに指示を出して行く。

 

 一対一なら良い試合だろう。

 

 「華さん今です!」

 

 ズッドン

 

 皮肉にも西住みほのⅣ号戦車の存在を忘れていたのだ。

 

 無情にもエンジン部に命中して私のⅣ号戦車は走行不能になったのだ。

 

 『アンツィオ高校フラッグ車、走行不能!よって、大洗女子学園の勝利!』

 

 「負けたか・・・」

 

 「総統・・・」

 

 「姐さん・・・」

 

 だが、やることはまだある。

 

 ガレージ前に戻った私達は大洗女子にある事をやることにしたのだ。

 

 「負けてしまったが、これから大洗女子を労うぞ!湯を沸かせ!パスタを茹でろ!アンツィオ流でもてなすぞ!」

 

 「「「「おぉぉぉぉ!」」」」

 

 だが、元黒森峰の連中が居たのを忘れてたのだ。

 

 「私達も総統に負けるな!湯を沸かせ!ソーセージを茹でろ!ジャガ芋を蒸せ!そして、キンキンに冷えたノンアルコールビールでおもてなしするぞ!」

 

 「「「「おぉぉぉぉ!」」」」

 

 テーブルに並ぶ、大量のイタリア料理にドイツ料理の数々。

 

 何を血迷ったか、元黒森峰の生徒はディアンドルを纏い大洗女子をもてなしたのだ。

 

 逆に大洗でも、元黒森峰の生徒が同じくディアンドルを纏いノンアルコールビールを片手に飲みながら一緒になって踊り出したのだ。

 

 私は西住みほと島田愛里寿、逸見エリカを呼び、奥のテントで話をしながら食事をすることにしたのだ。

 

 「大洗女子の諸君の勝利、見事であった。試合前の無礼は済まなかった。ペパロニの特製料理を食べながらで構わないから話を聞いて欲しい」

 

 「はあ?試合前にあれだけ言っといて何なのよ!」

 

 「エリカさん、大丈夫だから落ち着いて。アンチョビさん、何故私達を?」

 

 「済まない。出来れば、みほとエリカが黒森峰で何をされたか教えて欲しい。つらい思い出かも知れない。頼む!」

 

 「みほにも初めて話す事だから小梅も呼んで良い?流石に、小梅抜きだと話せないわね。それと、愛里寿には刺激が強すぎるから大丈夫?それと、私達の内容は食事時に話せる内容じゃないわね」

 

 「えッ?エリカさん?」

 

 「エリカ、私は構わない。ママから全部を聞いている」

 

 「判った。食事時が終わってから聴こう。なら、先に愛里寿の話しを聞かせ欲しい」

 

 「安斎さん、話す事はないよ。映像で見たままだよ。逆にみほに聞きたい事がある」

 

 「えッ?何かな?」

 

 「ドイツに西住流はあるの?」

 

 愛里寿の意味が分からなかった。

 

 まさか、ドイツのプロリーグの試合の相手が西住流だと?

 

 西住流は国内だけの流派のはずだ。

 

 「うん、あるよ。ただ、私達が知っている西住流じゃないよ。茶道でも裏千家と表千家が在るように、西住流にも裏と表があるのは最近、お母さんから聴いたの。あれは、西住流でも禁忌とされた裏の西住流の一部だよ。戦車道に向かないとの理由でお母さんの先代が無くしたらしいです」

 

 「やっぱり、在ったんだね。殲滅戦に特化した裏の西住流・・・・」

 

 「ちょっと待ってくれ!まほが暴走しているのは!?」

 

 「えッ?お姉ちゃんが?」

 

 「まほさんが?」

 

 「関係あるよ。知波単との試合は録画した映像で見たけど、私が負けた対外試合と一緒だった。みほ、実家に西住流の書庫はある?」

 

 確かに、知波単との試合は酷いの一言に限る。

 

 知波単も戦力強化でチハから四式中戦車と三式中戦車長砲身の他に少数であるが五式中戦車もあった。それでも、半数を撃破する大戦果を上げたがまほが率いる本隊の突撃と重戦車の前に敗北したのだ。だだ、やり方に物議を起こしていたのだ。

 

 「愛里寿ちゃん、確かにあるよ。ただ、閲覧禁止の本が何冊もあったよ。でも、お姉ちゃんは忍び込んでは良く読んでいたよ・・・・」

 

 「「それ(だ)!」」

 

 「えッ?」

 

 「もしかしたら、その中に裏の西住流の極意とかを示した書があったんじゃない?」

 

 「わからない。でも、あの書庫の本の量なら有り得ます」

 

 「でも、読んでなければ知波単戦の説明が付かない」

 

 「みほ、結論を出す前に聞くけどまほさんをどうしたい?許すなら、許しても私は構わないし、許さないなら・・・・・でも、どんな結論を出しても私達はみほに付いていくわ」

 

 「エリカさん、やっぱりお姉ちゃんと仲直りしたい。あのね、試合前に戦車道協会から手紙があったの。プラウダに対しての非人道的な行いに対しての抗議が受理された見たいなの。書いた人を見たら、お姉ちゃんだった」

 

 「そう、なら良かったわ。でも、一度まほさんと思いっきりぶつかりなさい!姉妹喧嘩は戦車道でけりをつけなさい!そうでしょ。安斎さん?」

 

 エリカは私の考えを読んでいたか・・・・

 

 「確かに、まほを助けて欲しいのは嘘じゃない。あいつは不器用過ぎるから全部を背負い過ぎて、黒森峰のOGを叩き潰す気だろう。ダージリンが新しい戦車の導入の為に聖グロリアーナでOGとぶつかり合い、負け続ける伝統まではいらないと言い切った様にまほも黒森峰の古き伝統を壊す気だからだろうな。だから、まほは転校する生徒を止めなかったかも知れないわね」

 

 「アンチョビさんはお姉ちゃんが大好きなんですね」

 

 「ただの腐れ縁よ」

 

 こうして、私達は大洗女子と交流会をしたのだ。

 

 私は思う。

 

 不幸な事故がなければ仲の良い姉妹だったのではと。

 

 

 

 おまけ

 

 少し遡る事、私は内法のレオパルドと乗り換える時だった。

 

 「逸見さんお待たせ!」

 

 ちょうど良く、内法が来ていたのだ。

 

 「来たわね。内法、乗り換えるわよ!」

 

 私は小梅を連れてレオパルドに乗ろうとした時だった。

 

 「内法、履帯が切れてるわよ!」

 

 「あっ、本当だ・・・・」

 

 「これじゃあ、みほに合流出来ないじゃない!」

 

 「エリカちゃん、地団駄踏んでも仕方ないよ!履帯を直すよ!」

 

 「そうね。内法、予備の履帯を取って!」

 

 「逸見さん、直す前に叫んでも良い?」

 

 「構わないけど?」

 

 「何で、黒森峰から今まで履帯が重いのばかりなのよ!うちの履帯は重いだぞ!」

 

 結局、履帯を直すのに時間がかかり終わった頃には試合が終わっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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