ガールズ&パンツァー 逸見エリカの苦労日誌   作:まもる

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 さて、プラウダ戦が始まりました。片方は戦車道大会の決勝とタンカスロンの戦いです。


決勝戦ともう一つの戦い

 

 富士演習場では、大洗女子学園が利用するガレージには十七両の戦車が立ち並んでいた。

 

 支援砲撃担当の小隊には偽装ネットが取り付けられ、力仕事ではあるが木々が取り付けられていた。他にも、遊撃と奇襲を担当の小隊は愛里寿とダージリンがタブレットを片手に作戦内容の確認や注意事項の説明を隊員達にしてる。

 

 みほはと言うと

 

 「私達の小隊はあくまでも囮と奇襲要員です。愛里寿ちゃんの小隊がIS-3とT-44を撃破するまでは正面に留まり、重装甲を生かして相手の戦力の削減に努めます。撃破次第、合図により私達はプラウダ高校本隊へ総攻撃を仕掛けます」

 

 「なら、私達はCポイントから支援砲撃だな?」

 

 「板野さんその通りです。Cポイントからなら射程はギリギリですが、150ミリ榴弾砲と380ミリロケット弾が届きます。ですので、スタートと同時に迅速に移動をお願いします」

 

 「判った。任せて」

 

 「みほ、私の小隊も説明は終わった。最終的にはダージリンの小隊は私の小隊に吸収して本隊突入の支援で構わないな?」

 

 「うん、愛里寿ちゃんありがとう」

 

 「お礼なら、優勝したらボコミュージアムだな」

 

 「うん!エリカさんも行く?」

 

 「みほ、大会後の連休なら良いわよ」

 

 「なら、私もそうする」

 

 大会前の説明もある程度が終わり、いつもの談笑に変わっていた。二人は大会が終了後の連休でボコミュージアムがご所望らしい。

 

 一昨日の全体会議の後、プラウダ高校のクラーラは一通り説明だけした後は体の痛みが酷いために総合病院に戻っている。会議の結果、継続高校の生徒の処遇は半壊した戦車倉庫の修理と継続高校でエンジンが無くて使われていないⅢ号戦車J型の二両を大洗へ無条件での譲渡を条件にプラウダから売りに出されていたT-34/85が二両とKV-2が一両、KV-1が二両の計五両を通常の半値で大洗が購入して譲渡する事となった。ミカさんが急ぎ運ばせたおかけでⅢ号戦車J型は急ぎアンツィオのⅣ号戦車G型のエンジンを載せた事で出場可能となり、決勝戦直前に二年生の猫田さん達ゲーマー仲間の三人組が参戦を決め、Ⅲ号戦車J型を観測戦車に改造して使用する事になった。

 

 ただ、そのⅢ号戦車J型だけは黒森峰から不吉の象徴で継続高校に売られたしい・・・・・

 

 そう、それは私達がかつて事故を起こした時に使っていたⅢ号戦車J型で黒森峰の十五号車だった。そんな想いに更けていた時だった。

 

 ガレージの前に一台のジープが止まった。

 

 「ハァーイ!みほ!」

 

 「あっ、ケイさん!」

 

 ジープに乗って居たのはサンダース大学付属の隊長ケイとナオミだった。後一人居たはずだがいない。

 

 「ケイじゃない」

 

 「エリカも居たのね。みほと同じくエキサイティングな試合を期待してるわ」

 

 「そうね。恥ずかしくない試合をするわよ。それと盗聴魔はどうしたのよ?」

 

 「アリサね。アリサならプラウダ高校のタンカスロンに見に行ったわよ。何でも、う~ん・・・頼まれたついでだかららしいわね」

 

 アリサが行ったみたいね。

 

 通信傍受装置と無線中継の機材があるのはサンダースだけだった。そこでサンダースには協力を仰ぎ、プラウダからの無線中継を頼んである。これにより、みほは決勝中でもプラウダ高校に行った付属中の状況がリアルタイムで知る事が出来るし、いざという時に指示も出来るはずだ。

 

 次に来たのは私服姿のまほさんだった。

 

 「みほ、来てやったぞ」

 

 「あっ、お姉ちゃん・・・・・」

 

 しかし、みほは何故か逃げようとしていた。

 

 「みほ、何故逃げようとするのだ?」

 

 「お姉ちゃん、まさかと思うけど訓練から逃げて来てないよね?」

 

 「ギッグゥ・・・・・逃げて無いが?」

 

 何故かまほさんは冷や汗をかいていた。

 

 それを見逃さなかった。

 

 「お姉ちゃん、やっぱり・・・・」

 

 みほは呆れた顔になってガレージに行ってしまった。

 

 「エリカ?」

 

 「はい?」

 

 「非常に嫌な予感がするが気のせいか?」

 

 「私でも庇いませんよ?」

 

 「頼むから助けてくれ」

 

 みほが戻ると手にしていたのはロープだった。

 

 「お姉ちゃん、素直にお母さんの所に帰るか強制送還されるのどっちが良い?」

 

 「みほにハグで」

 

 真顔で言い切るまほさん。

 

 「・・・・・・・・エリカさん、これ持ってて・・・」

 

 「えッ?」

 

 私はロープの端を渡されるとみほはロープでまほさんを巻き始めたのだ。

 

 「ちょっと、みほ!?」

 

 「お母さんに返却するから」

 

 「ちょっと、ロープが胸に食い込んで痛い!」

 

 「エリカさん、このままガレージの柱に縛り付けます」

 

 しかし、みほに簀巻きにされておでこに『危険物』ではなく『危険人物』と貼られガレージの柱に括り付けられたのだ。それには私は苦笑するしかなかった。

 

 みほが西住師範に連絡してまほさんは菊代さんに回収されて応援席に連れて行かれたのだった。

 

 帰り際、まほさんは叫んでいたようだったが聞かなかった事にしておこう。

 

 菊代さんが応援席に戻った後だが、水色のスカートに白と水色のセーラー服を着た生徒が二人来たのだ。一人の特徴は長身で髪の色は銀髪でロングヘアーで目の色が蒼い瞳をしていた。ただ、頭にはシルバーで作られたヘアバンドをしていた。もう一人は金髪でポニーテールの髪形だった。

 

 「大洗女子学園の隊長は居るか!」

 

 金髪の生徒が叫んでいた。

 

 「何か用かしら?」

 

 「貴様に用はない!」

 

 「かなりの物言いね。私は逸見エリカ、大洗女子学園の副隊長よ」

 

 「ジェーコフ、下がりなさい」

 

 「隊長、すみません」

 

 「野良試合と違う。戦車道は礼に始まり礼に終わる。礼節を守りなさい。紹介が遅れた。私はプラウダ高校所属、白百合戦車旅団の隊長のカツコフよ。逸見副隊長、部下の非礼は部下に代わり謝罪する。ところで、大洗女子学園の隊長西住みほはどちらに?」

 

 「ちょっと待ってなさい。呼んで来るわ」

 

 「判った」

 

 私はみほを呼びに行ったのだ。

 

 カツコフの第一印象は潔い武人を連想させた。それだけとは思えない何かがあると感じたが試合に集中しよう。

 

 「みほ、プラウダ高校の隊長が挨拶に来てるわよ」

 

 「うん、今行くね」

 

 私はみほとカツコフが待つガレージ裏に向かったのだ。

 

 「隊長を連れて来たわよ」

 

 「済まない。隊長の西住みほだな?」

 

 「はい、西住みほです」

 

 「そうか、私はプラウダ高校所属の白百合戦車旅団の隊長カツコフよ。良い試合をしよう。それでは失礼する」

 

 カツコフとジェーコフは自分の陣地へと帰って行ったのだ。

 

 「エリカさん・・・・あの人、強いかも知れない」

 

 「大丈夫よ」

 

 「でも、作戦が読まれるかも知れない。だから、エリカさんも気をつけてね」

 

 試合前に腕を抱えて脅えるみは始めてかも知れない。

 

 「みほ、確か彼女は野良試合って言っていたけど何か知ってる?」

 

 「多分、去年行われたリングオブファイヤーって名前だったかな?野良試合の日本一決定戦だったと思うよ。優勝したのは確か、群馬の野良中戦車同好会だったかな。カツコフさんは確か準優勝した赤軍高校だったと思う」

 

 それだけの実力者って事ね。

 

 「何が在っても、みほだけは守るわ。だから、自分を信じて自分の戦車道を貫きなさい」

 

 「うん、エリカさん頼りにしてるね」

 

 私達の決勝戦が始まるのだ。

 

 双方、一同に会するメインステージには蝶野審判長が間を挟み号令を掛けた。

 

 「これより、プラウダ高校対大洗女子学園の決勝戦を始めます!一同、礼!」

 

 「「「「「「お願いします!」」」」」」

 

 私達は別れ、自分達の戦車に向かったのだ。

 

 決勝戦の大洗女子の編成は以下の通りだった。

 

 ティーガーⅡ(ポルシェ砲塔)あんこうチーム、フラッグ車

 

 ティーガーⅡ(ポルシェ砲塔)ワニさんチーム

 

 ティーガーⅡ(ヘンシェル砲塔)マングースチーム、アンチョビ乗車

 

 三両で囮小隊(あんこう小隊)

 

 センチュリオンA41型レオポンチーム

 

 パンターF型が三両、かめさんチーム(車長はレイラ、操縦手内法、砲手藤木)うさぎさんチーム、アヒルさんチーム

 

 切り込み小隊(レオポン小隊)

 

 シュトルムティーガー キリンさんチーム

 

 ブルムベアーが二両ヘビさんチーム、カモさんチーム

 

 Ⅲ号戦車J型(観測戦車仕様)アリクイさんチーム

 

 砲撃支援小隊(キリンさん小隊)

 

 クロムウェル巡航戦車(ダージリン乗車)クマさんチーム

 

 エレファント重駆逐戦車が二両ゾウさんチーム(リクリリ乗車)、ダチョウさんチーム

 

 レオパルド偵察戦車が二両が二両サルさんチーム(ローズヒップ乗車)、ネズミさんチーム

 

 遊撃支援小隊(クマさん小隊)

 

 以上十七両

 

 そして、プラウダ高校

 

 T-44/100(カツコフ乗車)フラッグ車

 

 IS-3が三両(内、一両にジェーコフ乗車)

 

 ISU-152初期型が四両

 

 IS-2初期型六両、T-34/85が六両

 

 計二十両

 

 

 

 

 

 同じ頃、プラウダ高校の第一演習場では300人生徒が並ぶプラウダ高校の風紀委員会率いる戦車道生徒達と96名の大洗女子学園付属中の戦車道の生徒が一同に会していた。

 

 向こうの隊長は黒淵眼鏡の風紀委員長の腕章を付けた生徒だった。

 

 試合前に交わされた試合条件には私達が負けたらプラウダ高校の校庭に十字架で張り付けにするか60日の強制労働にするらしい。しかし、こちらの条件はタンカスロンで得た興行収入を全て貰う事にしたのだ。

 

 私は一昨日、お母さんから言われた。

 

 「私が結婚して直ぐに知った事ですが、楓なら大丈夫かな。失われた流派、飛騨流の極意を教えます。『潜める事は森の葉に等しく、攻めるは一陣の風なりや』これは、潜める時は森の中に落ちた落ち葉の様に隠れ、攻める時は風の様に攻めるのです。先に言って置きますが、今までの訓練は飛騨流を使える様になる為です」

 

 「うん、判った」

 

 「さて、タンカスロンの会場に仕掛ける物は仕掛けますよ」

 

 私達は全員でスコップやコードリールを片手にチャーチル弾薬運搬戦車で運んで貰ったシュトルムティーガーのロケット弾やブルムベアーの榴弾の信管を地雷用信管とコードを繋げて連続起爆式に全て取り替えた物を進路上の地中に埋めたり、付属中の応援に来た生徒に持たせるパンツァーファウストや投擲型の対戦車吸着地雷を林に大量に隠したのだ。

 

 最後の仕上げに、チャーチル戦車に土木用のユンボが付いた物で対戦車壕を掘って作り、プラウダの生徒が大量の丸太を切ってそのままにして在ったのでワイヤーで片方を縛り付けで私達が逃げる側に輪になる所を雪で隠して対戦車壕を丸太で蓋をしたのだった。そして、丸太はワイヤーで引いて外し、そのままワイヤーで固定して纏めれば、砲撃から守る楯に代わるのだ。

 

 タンカスロンのルール上問題はない。

 

 ただし、戦闘地域では自己責任。

 

 だから、戦闘地域に立ち入るのは対戦車狩猟訓練を受けた二年生以上のサバイバルゲーム部の精鋭150名だけだ。準備が終われば、弾薬と燃料を満載にしたチャーチル弾薬運搬戦車は監督が見て周り決めたポイントに隠したのだ。

 

 準備は念入りに行ったし、大丈夫だ。

 

 こちらも審判を挟み一同に挨拶したのだ。

 

 「「「「「お願いします!」」」」」」

 

 そして、私達のタンカスロンが始まったのだ。

 

 

 

 

 試合が始まり、あんこう小隊はクマさん小隊に守られる形で森林地帯を抜けてBポイントに向かっていた。同じして、キリンさん小隊もレオポン小隊に護衛されてCポイントへ急行していた。

 

 こちらも、Bポイント直前でクマさん小隊と別れ、クマさんチームはレオポン小隊の支援へと向かって行った。

 

 私達、あんこう小隊は白百合戦車旅団をつり上げる為にBポイントから予想進路へ移動していた時だった。緊急の通信が愛里寿から来たのだ

 

 『こちら、レオポン小隊T-34/85の部隊に奇襲を受けた。奇襲は不可能と判断して、迎撃戦に変更する』

 

 『分かりました。レオポン小隊の判断に任せます』

 

 「みほ、やっぱり・・・・」

 

 『うん、作戦とポイントが読まれてるかも』

 

 「どうすんの?もしかすると、キリンさん小隊が危険よ」

 

 『どうかしましたか沙織さん?』

 

 『みぽりん、エリリン。今度はクマさんチームがISU-152の部隊に砲撃を受けたって通信がきたよ!』

 

 「沙織、落ち着きなさい!ダージリン、聴こえる!」

 

 ダージリンの乗るクロムウェルに咽喉マイク越しに叫ぶ。返って来たのは同じく、いや、珍しいだろう。

 

 『エリカ様、うるさいですわよ。レオパルドが一両食われましたが、ISU-152を一両を撃破しましたわ。ローズヒップ下がりなさい!エレファントの射線に入っていますわよ!』

 

 引っ切り無しに指示を出している姿に・・・・

 

 『西住、マングースチームのアンチョビだ。これは完全に作戦の破綻だろう!』

 

 『はい、相手に読まれた様で、私も作戦は破綻したと判断します。皆さん、新しい作戦を伝えます。全車両はEポイントの丘の山頂に集結してください。なお、襲撃を受けた小隊は迎撃しつつ煙幕を張って離脱して集合ポイントへ向かってください!』

 

 私達も丘に向けて移動しようとした時だった。

 

 ズッガァァァン

 

 「っつ!?みほ、IS-2の襲撃よ!」

 

 『エリカさん、そのまま迎撃します。2000m以内に入れない様にしてください!入られたらティーガーⅡの正面装甲でも危険です』

 

 「了解したわ。小梅!距離2500m以内のIS-2は撃破できる限り撃破するわよ!後、華聴こえる!」

 

 『聴こえます』

 

 「みほからも言われると思えるけど、IS-2の正面から撃破しないとデッドラインに入られるわ!だから、小梅にも指示を出すけど、IS-2は初期型だからバイザーブロックを狙いなさい!華なら出来るわ!小梅もバイザーブロックを狙いなさい!」

 

 『エリカさん、ありがとうございます』

 

 「小梅、行ける?」

 

 「エリカちゃん、愚問だよ。3000から撃っていくよ」

 

 「任せたわ」

 

 『これより、迎撃します!各車両は自由砲撃を認めます。各車両、砲撃始め!』

 

 みほの指示により迎撃戦が始まった。

 

 私のティーガーⅡも獲物を狩るが如く主砲が放たれていく。

 

 私も危険だが、キュポーラから身を乗りだし双眼鏡で確認していく。

 

 「小梅、2時方向最優先!」

 

 「了解」

 

 距離2500mにいたIS-2のバイザーブロックをぶち抜き、白旗のオブジェクトに変えていく。みほも9時方向から来たIS-2をバイザーブロックに撃ち込み撃破する。アンチョビも0時方向のIS-2を跳弾射撃で履帯を破壊して、二射目で確実に撃破していた。

 

 「撃て!」

 

 私の指示で射撃した砲弾は砲塔下の円みに当たり、ショットトラップを起こして撃破したのだ。撃破した後、向こうの小隊長車が撃破されたのか残りの二両は反転して離脱したのだった。

 

 私は未だに嫌な予感が拭えないでいたのだ。

 

 『すみません!こちら、キリンさん小隊。全滅しました』

 

 「えっ?嘘でしょ?」

 

 『エリカさん、嘘ではないです。キリンさん小隊はプラウダ高校の本隊の奇襲で壊滅しました』

 

 そして、追い撃ちをかける様に愛里寿からも無線が来たのだ。

 

 『みほ、ごめんなさい。こちらもレオポンチームとかめさんチームを残してパンター二両がやられた。だけど、T-34/85の六両は何とか壊滅させた。こちらもEポイントに全速力で向かっている』

 

 今の報告で大洗女子は残り十両を切った事になる。

 

 Eポイントまでに何両残るか分からない状況になったのだ。

 

 そして、もう一方の戦いでも・・・・・・・

 

 

 同じ頃、こちらも苦戦していた。

 

 「各車!Jポイントまで撤退!」

 

 私達も数の多さに苦戦していたのだ。

 

 正直に言えば、百対二十四の戦いだ。

 

 防衛戦なら何とかなるだろう。

 

 「詩織、A中隊とB中隊の残りは!」

 

 「A中隊は残り十両、B中隊は脱落なし!」

 

 「判ったわ。B中隊はJポイントに着き次第、隠したワイヤーを車両に固定!A中隊はそのまま奴らを引き付けるわよ!」

 

 「楓ちゃん、B中隊に目が行かなくてよかったね」

 

 「分からない。でも、この作戦が上手く行かないと負けは確実よ」

 

 私はキュポーラから身を乗りだし後ろを確認する。後ろには怒り狂った、プラウダ高校の隊長が死に物狂いで追いかけて来たのだ。正直、形相からしてマジで怖い。

 

 まさか、向こうの隊長も『洗濯板』の一言で釣れるとは自分でも思っていなかった。

 

 過去に愛里寿ちゃんが『ペチャパイ』で釣れたのだから同性としては・・・・

 

 だけど、その後は愛里寿ちゃんに捕まり胸を揉まれまくり、人生で初めて絶頂を体験させられたのだ。

 

 「楓ちゃん、さすがに向こうの隊長の前でボインボインはキレると思うよ。ただでさえ、楓ちゃんの胸は超重戦車級なんだから。私だって、たまに羨ましいって思うくらいだよ」

 

 そう、私は向こうの隊長車を見つけた時に自分の胸を揉みながら言ったのだ。

 

 「そこの洗濯板!間違えた、ペチャパイ!」

 

 「せっ、洗濯板ぁぁぁ!?さらに、ペチャパイですってぇぇぇ!?絶対にぶっ殺す!貴様だけは600ルーブルの強制労働にしてやる!全車突貫!大洗女子学園付属中を踏み潰せぇぇぇ!」

 

 「「「「「「「「「「ypaaaaaaaaaaa!!」」」」」」」」」

 

 「エッ!?マジで・・・・・全車、撤退!」

 

 今、思い出すだけでもマジに恐かった。

 

 百両の一斉突撃は見ていてマジでキチガイだ。

 

 さて、頃合いだな。

 

 前方には交代の要員のB中隊からC小隊の38(t)B型が来ている。

 

 ここからが勝負だ。

 

 『隊長からA中隊各車へ。煙幕を張りA小隊とB小隊は右へ、C小隊とD小隊は左方向へ散開!B中隊のC小隊には私達の後、Jポイントへの誘導を開始!キルゾーンへ入った後は赤いフラッグを頼りに安全地帯まで撤退せよ!』

 

 私達は崖を上る山道へ逃げて待ち伏せポイントまで撤退したのだ。

 

 待ち伏せポイントにはチャーチル弾薬運搬戦車が隠されており、全員で一気に弾薬の補給を行い。空になった薬莢やマガジンを弾薬運搬戦車に載せたのだ。ついでに、機関砲の砲身もあるので取り替えて置くのだ。それを時間にして二分以内に済ませたのだ。

 

 そして、崖の下には38(t)B型を追いかけるT-26の軍団。

 

 私は爆破装置のスイッチを片手にタイミングを待ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




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