ガールズ&パンツァー 逸見エリカの苦労日誌   作:まもる

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会見の後に・・・・

 

 会見の後だが、私は気を失ったからはっきりと覚えてないが各流派の師範達が悪魔の笑みを浮かべて居たのは覚えている。

 

 「さて、皆さんにはドイツのU20選抜チームと試合をして貰う事になりました。対戦ルールは30対30の殲滅戦です」

 

 「えっ・・・」

 

 西住師範の一言に絶望の顔を浮かべ顔を引き攣るみほ

 

 「今のメンバーで勝てる気がしない・・・・でも、私が以前に試合したプロチームじゃないだけまだいい・・・」

 

 半泣き状態の愛里寿

 

 「マジなの?」

 

 未だに、信じられない表情で口が開いたままの私

 

 「大丈夫だよ。その為に選ばれるはずだった二人を(いろいろ暗躍して)大洗女子学園に呼んだからねぇ。紹介するよ!入って来てくれるかなぁ」

 

 杏会長が呼んだのは、先程の隊長と副隊長達の集まりに間違えて入ってきた中須賀エミとツェスカの二人と他に四名だった。

 

 「改めて、挨拶するわ。ドイツから転校して来ました中須賀エミです。みほ、久しぶりね」

 

 「うん!エミちゃん」

 

 「私を忘れないでくれる」

 

 「あっ、ごめんなさい」

 

 「同じく、エミのチームメイトで転校して来たツェスカよ。本来なら、二人とも提携校である黒森峰女学園に転入予定でしたが黒森峰女学園の戦車道が休止中な為、大洗女子学園に変更しました。また、会ったわね島田愛里寿!」

 

 「あの時はありがとう」

 

 「そう、なら良かった。相手がプロチームだったとは言え、最後のセンチュリオンへの砲撃は見ていて後味が悪かったし、愛里寿にはエミのお姉さんが瀕死の重傷を負わせたし、あんなのは戦車道じゃない。ただの蹂躙よ。だから、私とエミは頑張ってU20選抜チームのメンバーに選ばれるまでになった」

 

 「えっ?じゃあ、エミちゃんもドイツのU20選抜チームだったの?」

 

 「そうよ。ツェスカと組んでティーガーⅠの操縦手をする予定だったわ。でも、私はみほとの戦車道を選ぶわ。」

 

 「そうだったんだね。あのね、私、自分の戦車道を見つけたよ」

 

 「決勝戦を見て居たから知っているわよ。後、アレもね♪」

 

 「あわわわ、わっ、忘れて下さい!」

 

 そう言いつつも、エミは私を睨んでいた。

 

 「まさか、みほの相手がエリカだったなんてね」

 

 「悪い?」

 

 「いいえ、お似合いね」

 

 「エミ、それよりもU20選抜チームの隊長の事を教えた方がいいんじゃないの?」

 

 「そうね」

 

 「その必要はない!」

 

 振り向けば、西住師範と島田師範に朽木師範が私達の前に立っていた。

 

 「みほ、大洗女子学園から十両を選抜しなさい。そこから先は大洗女子選抜連合チームでの話になるわ。いいですね」

 

 「わかりました。既にエキシビションマッチで九チームは編成済みです。それに、エミちゃんのチームを加えれば十チームが出来ます。師範、それで問題は?」

 

 「チームだけなら問題ないわね。戦車はどうするの?」

 

 「ちょっと待って下さい!」

 

 「「えっ?」」

 

 待ったをかけたのは整備班班長の板野だった。

 

 「西住隊長、勝手かと思ったですが学園に置いて行こうとしたんですが貨物列車を手配して全車両をこちらの工房に送って置きました」

 

 「じゃあ、戦車は・・・・」

 

 「はい、工房にあります」

 

 「わかりました。少し、常夫さんに確認して来ます」

 

 西住師範は電話を掛けて確認していた。

 

 「はい・・・・・はい・・・・わかりました」

 

 「あの、お母さん?」

 

 「各学園、大学からの援助物資で全車両は直せるそうよ。みほ、二つほど確認したいから代わりさない」

 

 「はい、代わりましたお父さん。シュトルムティーガーとティーガーⅡどうするのって・・・・シュトルムティーガーは予定通りにティーガーⅠに改装でシュトルムティーガーは改装キットにしてくれますか?作戦によっては変更したいので。はい、ティーガーⅡはヤークトティーガーにはしません。・・・・・・・わかりました」

 

 「どうでした?」

 

 「うん、エレファント以外は全部修理できる。お母さん、選抜チームのメンバーは分かっているの?」

 

 「これね」

 

 西住師範から選抜メンバーが書かれた名簿を渡され、私も愛里寿も名簿を覗き込んだのだ。

 

 聖グロリアーナ女学院からはダージリン、オレンジペコ、ルクリリ、アッサム、ローズヒップが選ばれた。

 

 プラウダ高校からは白百合戦車旅団のカツコフ、ジェーコフを含めた15名が選出され、戦車道チームからはカチューシャ、ノンナ、クラーラなど15名の合計30名が選ばれ。

 

 継続高校からはミカ、アキ、ミッコがアンツィオ高校からはアンチョビが、黒森峰女学院からは西住まほと同級生の磨或レンを含めティーガーⅠの乗員合わせて5名が選ばれたのだ。

 

 サンダース大学付属高校からはケイ、アリサ、ナオミを含めパーシングの乗員合わせて5名が選ばれた。

 

 大学からは関東の大学選抜を中心に朽木流の家元の朽木結衣隊長にメグミ、ルミ、アズミ他に各大学選抜から集められたのだ。

 

 こうして、大洗女子選抜連合チームが出来たのだ。

 

 

 

 だが、本当の地獄はここからだった。

 

 大洗女子選抜連合チームは試合まで全員参加の強化合宿になったのだ。

 

 ただの合宿ではなく、西住流家元の演習場には島田師範と西住師範がいがみ合いながらも訓練に明け暮れていた。そして、西住流家元である西住しほは今更ながらみほの破門を悔やんでいた。大洗女子学園の戦車道は島田流の保護下にあり、一応門下生扱いになって居るのだ。

 

 最初は鍛えるとこんなにも輝くとは全く思っていなかった。

 

 しかし、実際に鍛えて行くと熟練度が大学選抜にしても遜色のない大洗女子の生徒にしほは、ある意味で羨ましいと感じていたのだ。

 

 「千代、こんなにも良い原石を独占していたの?」

 

 鍛えながらニッコリ笑う西住しほ。

 

 「しほ、大洗女子はあくまでも私の流派の保護下にしてるし、私の可愛い教え子になるのよ。譲れないわ」

 

 涼しい顔で、大洗女子を独占したい島田千代。

 

 「あらあら島田師範、独占は行けませんね。私はバレー部の生徒が気に入りました」

 

 「「朽木師範!?」」

 

 バレー部だけでも欲しがる朽木流の家元にして大学選抜の隊長朽木結衣。

 

 「はぁ、はぁ・・・・・やっと、着いたわ。杏と柚子と桃、千代美は渡さないわよ!私の流派の残りの門下生よ!それに、千代美の教えを貰った歴女チームもよ!」

 

 息を切らしながらも、門下生を渡さないと言い切る弘子。

 

 「それを言ったら、みほは私の娘よ!」

 

 「あら、愛里寿ちゃんもミカも私の娘よ!」

 

 なぜか、娘自慢対決に発展する西住師範と島田師範。

 

 「なら、みんなで仲良く鍛えたら?」

 

 そして、醜い争いに終止符を打つために冗談半分で私が言ってみる。

 

 「「「「それよ!」」」」

 

 西住流、朽木流、島田流、池田流の師範が口を揃えて叫んでいたのだ。

 

 嘘から出た誠とは正にこの事だった。

 

 「「「「くっくくく・・・・」」」」

 

 四人の師範は黒い笑みを浮かべて、大洗女子選抜連合チームを鍛えるかを見ながら仲良く話し合いを始めたのだ。そして、そんなやり取りを見ている大洗女子選抜連合チームは・・・・

 

 「ねぇ、エリカさん」

 

 「みほ、どうしたのよ?」

 

 「なんか、変な相談が聞こえて来るんだけど気のせいだよね?」

 

 「みほ、気のせいじゃない」

 

 「愛里寿ちゃん、顔が真っ青だよ?」

 

 「凄く、悪寒がする」

 

 愛里寿の言う通り、後ろには・・・・・・

 

 「あっ・・・・・」

 

 「ぐっすん・・・・・・」

 

 「マジなの・・・・・」

 

 四人の師範が立って居たからだ。

 

 「みほ、訓練中にお喋りとは良い度胸だ」

 

 「そうねぇ、愛里寿ちゃんと一緒に鍛えましょうかね?」

 

 肩を握られ、逃げられない二人。

 

 私も師範達の鋭い眼光に言葉を失う。

 

 そして、私達は四人に連行されて特別メニューをやる事になったのだった。

 

 私もあまりの厳しさから体力を使い切り、三人仲良く意識を手放したのだ。

 

 

 

 同じ頃、私も同級生のレンと訓練に明け暮れていた。

 

 「全く、レンやお前らまで休学を選ばくても良かったのにな」

 

 「良いのよ。みほさんが居なくなり、逸見も居なくなり、赤星達も居なくなった黒森峰を立て直すのはまほ一人では流石に無理よ。それに、元々は私は副隊長だったし元の鞘に戻っただけ」

 

 「そうですね。私は隊長のティーガーⅠの操縦手は譲る気は全くないわ」

 

 「そうそう。隊長は全く不器用の塊だからね。まぁ、私も装填手は譲らないわね」

 

 「済まないな。それと、レン」

 

 「隊長何かな?」

 

 「工房にパンターF型とパンターⅡを送ってくれたか?」

 

 「えぇ、手筈通りにパンターF型は大洗女子学園仕様に、パンターⅡは大洗女子学園付属中仕様して送ったわよ。でも、良いの?あれは、隊長が一年生の時に初優勝をした記念に学園長に買って貰った物でしょ?」

 

 確かに、記念で買って貰った物だ。

 

 「構わない。使われないで飾られてるより、みほの為に使われたほうがパンターF型もパンターⅡも喜ぶだろう。(そうすれば、みほは喜んで私に抱き着くだろう。そして、ミホニウムが補給出来るチャンスがくる」

 

 「隊長?」

 

 「どうした?」

 

 「隊長の心の言葉が駄々漏れですよ?」

 

 「うっ、うるさい!みほが大好きなのだから構わんだろ!」

 

 「さすが、シスコンクィーンだね。確かに、パンターFとパンターⅡはうちでは使わないですもんね。来年度はパンターG型を後期型の砲塔に替える予定ですもんね」

 

 全く、こいつらは言いたい放題なのだ。

 

 こいつらとは小学生からの付き合いだ。

 

 西住流で一緒に苦楽を共にし、付き合いが長いだけ在ってかクラスでも訓練でも私にいろいろと言ってくれる。だけど、私は一度だけ彼女達の救い手を拒絶した。

 

 みほもエリカも小梅も居なくなり、私は重圧に耐えられる自信が無かった。

 

 それに、彼女達を黒森峰のOG会の標的にされたくなかったし、黒森峰の戦車道を立て直す為に私は汚れる覚悟で膿を出す事に専念していた。

 

 そして、寂しさからレイラを副隊長にしたが本当はレンにしたかった。

 

 みほに叩き直されてからはレイラを大洗女子学園に転校させた。

 

 どの道、一年間は戦車道が出来ないのだ。

 

 戦車道が好きなレイラならエリカやみほの元でもやれるだろう。

 

 私達は休学した後、今の付属中の二、三年生が主力になるだろう。

 

 それに向けた訓練をして鍛えたいのだ。

 

 そんな矢先に、お母様からの緊急招集だった。

 

 みほと一緒に戦えるチャンスをくれたのだ。

 

 これが、最後のチャンスだ。

 

 

 

 

 私は来年度から黒森峰女学院にツェスカと転校する予定で日本に来ていた。そんな時、大洗女子学園の生徒会長角谷杏と出会ったのだ。

 

 事の発端は、転校先を見に行こうとツェスカと日本のホテルで宿泊した時だった。ホテルにある新聞には黒森峰女学院の戦車道が一年間の活動停止する事の新聞記事だった。

 

 私もツェスカも流石に活動停止には困った。

 

 次の希望先だった、ベルウォール学園にしようとしたが生徒の暴力事件と学園長の汚職で廃校が決まってしまった。そんな時、久しぶりに瞳から電話が在ったのだ。

 

 『エミちゃん、久しぶり』

 

 「えっ?その声、瞳なの?」

 

 『うん、そうだよ。エミちゃん、みほちゃんの話を聞いた?』

 

 「ゴメン、何も知らないわ」

 

 『まず、みほちゃんが黒森峰から転校したよ』

 

 「何か在ったの?」

 

 『詳しくはわからないけど、みほちゃんは優勝を逃して戦犯にされて、OGや戦車道の生徒から暴行やイジメに在ったらしいの。それで、数名の生徒と一緒に転校したみたい』

 

 「私とツェスカは姉妹校の黒森峰に転校予定だったけど、その様子だと他に在るわね?」

 

 『うん、今の黒森峰は危険だから辞めた方がいいよ。マウスの暴発事故で生徒が負傷したらしいけど、噂では副隊長争いの延長らしいってあるし、黒森峰の戦車道の生徒が原因なのかわからないけど転校が続出してる。流石にエミちゃんでも・・・・』

 

 「瞳はたしかベルウォール学園だったよね?」

 

 『うん、だったよ。私も友達と一緒に転校する事が決まったけど行き先がまだだよ。エミちゃん、良かったらだけど私達もエミちゃんに着いて行っても良いかな?学園の裏山に捨てられた、ティーガーⅠとヤークトティーガー(ポルシェ車体)、ヤークトパンター後期型が在るんだ。私と学園で出来た友達で自走が出来るまでは整備したから運ぶのを手伝って欲しい』

 

 「分かったわ。行き先が決まり次第連絡するわ」

 

 そして、瞳からの電話を切ると私が泊まるホテルの部屋の入口に立って居る日本人に気付いたのだ。

 

 「あんた何時から居たのよ?」

 

 「やぁ、やぁ、気にしないでくれよ。探し出すのに苦労したよ。アタシは中須賀エミちゃんとツェスカちゃんを迎えに来たんだよ。まずは自己紹介するよ。アタシは大洗女子学園生徒会長の角谷杏だよ」

 

 「大洗女子学園の生徒会長が私達に何か用かな?」

 

 「そうだねぇ、お願いかな。大洗女子学園に来て欲しい」

 

 だけど、ツェスカが角谷杏の表情の曇りを見逃さなかった。

 

 「ねぇ、あんた。何か隠しているでしょ?」

 

 「ツェスカちゃん、流石だね。学園艦管理局から帰って来たばかりだよ」

 

 確か、新聞には今年の戦車道大会で優勝したのは大洗女子学園だったはず。そして、その中にみほが居たのも知っている。ただ、生徒達の喜び方が異常に感じていたし、学園艦管理局と聞いて導かれる答えは一つしかない。廃校だ。そして、彼女は今、学園艦管理局から帰って来たばかりだと言う。

 

 私は意味が分かってしまった。

 

 一度は廃校を阻止が出来たが、今回は・・・・・

 

 「中須賀ちゃんは気付いたみたいだねぇ。まぁ、それとは別だよ。アタシがお願いしたいのは二人に巻き込む事に申し訳ないとは思う。だけど、西住ちゃんには心の傷が治らない内に巻き込んでしまった。逸見ちゃんには酷く噛み付かれたけど、それでも西住ちゃん達は期待に応えてくれた。だから、せめてのお礼で西住ちゃんと一緒にやって貰えればってね」

 

 瞳からの電話と角谷会長の話を聞いて私は答える事にしたのだ。

 

 「ツェスカ、一緒に来てくれないかな?」

 

 「えっ?何処によ!」

 

 「みほが困って居るなら、私は行くよ」

 

 「そうね。なら、私も行くわよ。エミだけでは行かせないわ」

 

 「ありがとうツェスカ。あと、角谷会長。ついでにですがベルウォール学園からも転校予定の幼なじみが居ます。それと、戦車輸送用に電車を用意出来ますか?」

 

 「手配するよ。整備班に取りに行かせるよ」

 

 「ありがとう」

 

 こうして、私とツェスカがベルウォール学園からは瞳達が大洗女子学園へ転校する事になったのだ。戦車も整備班が来て運び出し貨物列車に載せていた。

 

 

 

 私はお風呂の中でみほに今までの経緯を話したのだ。

 

 「エミちゃん、そうだったんだ」

 

 「でも、みほと戦車道が出来るなんて夢みたいね」

 

 確かに夢の様に思える。

 

 あれから、ドイツに行った後はみほと戦いたい一心で訓練に励み。そして、来年からは戦える喜びも在ったが、今はどうだろうか?

 

 みほには素晴らしい仲間、いや、友達に恵まれていた。

 

 訓練を見ていて判る。

 

 仲間と共に成長したのだと・・・・・

 

 「うん!エミちゃんに瞳ちゃんと出来て嬉しいよ」

 

 「でもね、本当ならみほと戦いたかったな。みほに最高な仲間が居るように私も最高の仲間でやってみたかった」

 

 「なら、エミちゃん!私とチームを組もうよ!私が装填手で渚ちゃんが砲手で優ちゃんが操縦手は喜多ちゃんがやるよ。だから組もうよ」

 

 確かに、瞳の提案は嬉しい限りだ。

 

 戦車は一人では動かせない。

 

 今日の訓練はアリクイさんチームと呼ばれるチームと組んで訓練を行って見たがしっくり来ない。なら、提案を受けてみよう。

 

 「ちょっと、待ちなさい!エミは」

 

 ツェスカが叫び、待ったを掛けていた。

 

 私も出来るならツェスカと組みたい。

 

 だけど・・・・

 

 そんな時、ツェスカに声を掛けたのは逸見だった。

 

 彼女も小学校は一緒だったし、今はみほのパートナーだ。

 

 「ツェスカって言ったわね。向こうでは何をしていたの?」

 

 「あなたは?」

 

 「副隊長の逸見エリカよ」

 

 「車長よ」

 

 「なら、カメさんチームの車長をお願いできかしら?」

 

 「車両はどうするのかしら?」

 

 「なら、新たに来たヤークトパンターなんてどうかしら?アンツィオのアンチョビと一緒ならチームが出来るわ」

 

 「せめて、パンターを使わせて欲しいわね」

 

 「あっ、そう言えば黒森峰からパンターF型が来てましたね。それでは、カメさんチームにはパンターF型を使って貰い、ヘビさんチームにヤークトパンターを使って貰いましょう」

 

 「みほ、師範がオーダーを出すように言っていたわよ」

 

 「あっ、忘れてた!」

 

 みほは慌てお風呂から出ると走って行ってしまったのだ。

 

 目の前には逸見エリカがいたのだった。

 

 ふと、目が合い

 

 「私に何か用かしら?」

 

 聞きたい事が沢山あるが、一つだけ聞きたいと思って聞いたのだ。

 

 「ねぇ、黒森峰でみほに何が行ったのよ?」

 

 「うん、私も知りたい」

 

 私と瞳はエリカを見ていた。

 

 「聞かない方が良いわよ」

 

 何故?

 

 「どうしてなの?みほちゃんに何が起きたのか、私もエミちゃんも知りたい」

 

 「そうね。事の始まりは去年の大会だったわ・・・・・」

 

 私と瞳はみほやエリカの身に何が起こったのか全て知ってしまった。

 

 エリカの背中に残る傷もその時の跡だと話していた。

 

 そして、三人で去る様に黒森峰から転校した事。

 

 大洗女子学園に転入してからの事も

 

 エリカが全て語ってくれた。

 

 最後まで話してくれたエリカの目には涙が流れていた。

 

 そして、最後に私に言ってくれたのは

 

 「エミ、瞳来てくれてありがとう」

 

 そんな顔で言われたら、急に恥ずかしくなり私は逃げる様にお風呂から出たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 





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