ガールズ&パンツァー 逸見エリカの苦労日誌   作:まもる

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 エキシビションマッチが始まりました。

 


エキシビションマッチ 目覚める軍神

 

 

 奉納祭が無事終わり、私は大洗港に停泊している聖グロリアーナ女学院の学園艦へと来ていた。つまり、白組の宿舎は聖グロリアーナ女学院の学園艦になっているのだ。

 

 それは大洗女子学園の生徒も例外ではなく、白組は聖グロリアーナ女学院へ移動となったのだ。

 

 「全く、馬鹿でかい船ね・・・・」

 

 「エリカちゃん、はじめて来るね」

 

 「エリカ、ティーガーⅡじゃないの?」

 

 そう、私はみほに勝つべく機動性の低いティーガーⅡから火力と機動性のあるティーガーⅠにしていた。そして、エミはティーガーⅠからティーガーⅡに変更している。エミのティーガーⅠと交換したのだ。

 

 「当たり前よ!みほに勝つのよ!勝つ為ならティーガーⅠに乗るわよ!」

 

 「で、アタシがエリカの援護して二人で仕留める算段よ」

 

 「エリカ、エミ、私も混ざる。向こうにはマリアも居るから二人だと瞬殺が確定。」

 

 「「なんですって!?」」

 

 私とエミがハモりながら叫ぶ。

 

 ここに、愛里寿とエミの連合チームが完成する事になると思っていたが、みほを狙うのは私達だけでは無かった。

 

 「あら、わたくしは仲間外れかしら?」

 

 「そうだ。私も居るぞ!」

 

 「アタシも居るぜ!」

 

 聖グロリアーナ女学院のダージリンにプラウダ高校の白百合戦車旅団の隊長カツコフに副隊長のジェーコフだった。

 

 「そうよ!私も居るわ!」

 

 「雪辱晴らしてあげるわ!」

 

 サンダースの隊長のケイにアリサまで居たのだ。

 

 正直、纏まるのかすら判らない。

 

 そこは、白組隊長の愛里寿だった。

 

 「みほに仕掛けるのは私達。ミカさんを筆頭にまほさん達を止めて欲しい。私達だけでは西住姉妹とマリアを同時に相手するのは無謀を通り越して自殺行為に等しいから」

 

 こないだの大阪決戦でのマリアの無双ぶりを思い出して、私達は一斉に真っ青になる。

 

 赤組にはマリアも居るのだ。

 

 顔を真っ青にしながらも愛里寿は言葉を紡いでいく。

 

 「奇抜な作戦、奇策上等のみほに個々での技量が高いマリアにまほさんがいる。それに、みほは危険なほどに見方を鼓舞するから計り知れない。これは、私が傍で見て居たから言える事。なら、どうするかはダージリン達なら判るはず」

 

 「そうでしたわね・・・・わたくしも、大阪決戦ではマリア様に瞬殺されてましたわね。なら、わたくしがする事は少しでも有利になるように情報収集ですわね。アッサム」

 

 「はい、ダージリン様?」

 

 「大洗女子学園に潜入して情報収集をしなさい」

 

 アッサムに大洗女子学園に潜入して情報収集をさせるようだった。

 

 「なら、私達は新規参入の高校の指揮を取るわよ!それと、アリサは貸し出し可能な戦車を用意しなさい!」

 

 「イエス、マム!」

 

 参加をしたが、戦車がギリギリまで用意できなかった学園には戦車を貸し出しをする様に手配するために他校に聴きに行くケイとアリサ。

 

 「カツコフには他校の中隊や小隊を陽動や奇襲を頼みたい。幸運にもカツコフの白百合戦車旅団のメンバーは白組にいるし、みほの作戦を破綻させた事があるカツコフにしか出来ない。あと、継続、バイキングも今回はソ連系の戦車で来る話を聞いたから、お姉ちゃんと話し合ってくれる?」

 

 「判った。行くぞ!」

 

 「はい、カツコフ様!」

 

 ミカさんと話し合う為にジェーコフを連れて行くカツコフ。

 

 ただ、判って居る事は私達の中隊メンバーと使用する戦車が判った事だろう。

 

 愛里寿中隊

 センチュリオンA41(レオポンチーム)

 センチュリオンA41(ダージリン)

 センチュリオンA41(リクリリ)

 センチュリオンA41(ローズヒップ)

 ティーガーⅠ中期型(ワニさんチーム)

 ティーガーⅡポルシェ砲塔(クマさんチーム)

 レオパルド偵察戦車(アリクイさんチーム)

 レオパルド偵察戦車(カモさんチーム)

 センチネル中戦車17ポンド砲搭載型(コアラの森)

 ヤークトパンター(黒森峰選抜)

 

 ケイ中隊

 パーシング(ケイ)

 パーシング(アリサ)

 センチネル中戦車17ポンド砲搭載型(コアラの森)

 四式中戦車(玉田)

 ブラックプリンス(白鳥)

 チャーチルMk-Ⅶ(西呉王子グローナ)

 コメット巡航戦車(聖グロリアーナ選抜)

 コメット巡航戦車(聖グロリアーナ選抜)

 ヤークトパンター(黒森峰選抜)

 ティーガーⅡ(黒森峰選抜)

 

 ミカ中隊

 IS-2後期型(島田ミカ)

 IS-3(カツコフ)

 IS-3(ジェーコフ)

 IS-3(プラウダ選抜)

 KV-2(ニーナ)

 T-34/85(継続選抜)

 T-34/85(継続選抜)

 ISU-152(アリーナ)

 KV-1(バイキング水産)

 KV-1(バイキング水産)

 

 フォンデュ中隊

 シャーマン76ミリ砲搭載型(フォンデュ)

 コメット巡航戦車(聖グロリアーナ選抜)

 コメット巡航戦車(聖グロリアーナ選抜)

 他シャーマン76ミリ砲搭載型

 

 

 

 

 同じく、大洗女子学園でも赤組のチームメンバーが集まりはじめていた。特に、目を引くのは知波単の西さんが持って来たオイ車だったり、マジノ学園、BC自由学園の主力戦車であるルノーB1bisで来ていた。

 

 アンツィオにはⅣ号戦車J型を持って来て貰っている。

 

 そして、私が作戦によって使う予定だったティーガーⅠ、元ブルムベアーのⅣ号戦車H型の二両のⅣ号戦車四両は整備倉庫で砲塔、上部装甲を外してブルムベアーとシュトルムティーガーへと戻している。

  

 つまり、シュトルムティーガーを小隊長にブルムベアー四両を付けた支援小隊を作ったのだ。

 

 何故、ブルムベアー四両分のパーツが在るのかは黒森峰戦で完封亡きに壊された経緯から予備パーツを用意していた。それを引っ張り出して四両を用意したのだ。

 

 「みほちゃん、何を考えている?」

 

 「あっ、マリアさん」

 

 「シュトルムティーガーにブルムベアーは機動戦には邪魔にしかならないか?」

 

 「エッヘヘ、この五両で分断に使ったり、ゴルフ場に足止めした車両に頭上からロケット弾や榴弾の雨を降らせたら面白いと思わない?」

 

 「・・・・えっ?」

 

 「マリアさん、相手を分断させてからゴルフ場に誘い込んで包囲したら、そこに降らせるんだよ」

 

 みほちゃんの言っている意味が理解出来ない。

 

 ただ、感じるのは寒気でしかない。

 

 私は大阪決戦で、こんなモンスターを敵に回っていたのだろうか?

 

 「ねぇ、みほちゃんは分断出来るの?」

 

 「マリアさん、可能だからこの布陣なんです。特に、お姉ちゃんにはミカさんの中隊を足止めをしてもらい、カチューシャさんにはケイさんの中隊とフォンデュさんの中隊を当てて見ようと思います。そして、私達本隊が愛里寿ちゃんの本隊を包囲すれば・・・・・」

 

 ブルブル・・・・・

 

 自分を抱きしめ、顔を真っ青にする私に、終始にこやかに作戦内容を淡々と説明するみほ。

 

 「みほ、そこに居たか?」

 

 「あっ、お姉ちゃん!そう、言えばお姉ちゃんはミカさんと決着を付けたいって以前に言っていたよね?」

 

 「あぁ、そう言えば、確かにみほが黒森峰に居た時に言った覚えがあるな」

 

 「決着を付けるついでに、ミカさんの足止めをお願い出来る?」

 

 「愚問だ。だが、みほの学園のパンター小隊と赤組にいる黒森峰の生徒は私の中隊に優先的に回してくれないか?」

 

 「大丈夫だよ。ただ、マリアさんだけは私の中隊には必要だからね」

 

 「うむ、良いだろうみほの頼みだ。やってやろう」

 

 西住まほを煽り、その気にさせて居たのだ。

 

 多分、私達の中隊とは言えない二個小隊の編成にする気なのだ。

 

 また一人、みほのところに来る

 

 「ミホーシャ!私も同じくチームよ!」

 

 「あっ、カチューシャさん!そうだった、カチューシャさんにお願いがあったの」

 

 「聴いて上げるわ!」

 

 「ケイさんとフォンデュさんの中隊に側面から奇襲をかけられますか?」

 

 「愚問ね!ミホーシャが囮に森まで引っ張って来て、機動性の高い戦車を優先して回してくれたら可能よ!パンター系はマホーシャがミカの足止めに持って行ったから残りで充分よ!」

 

 「わかりました。カチューシャさんの中隊には機動性の高い戦車を回します」

 

 「・・・・なら、行けるわ!じゃあ、そのメンバーで訓練して来るわ。ピロシキ~」

 

 みほは自分からは中隊の編成をしていない。必要な車両だけを用意していたのだ。

 

 仲間に作戦を伝えて、必要な戦車を選ばして居たのだ。

 

 まるでお爺様の様に作戦の詳細を教えて考えて動かす様に・・・・・

 

 私はドイツでは奇才と呼ばれていた。

 

 でも、私から見ても彼女は異常過ぎるのだ。

 

 何だろう。

 

 まるで、目覚めさせてはいけないような軍神を目覚めさせてしまったのだろうか?

 

 私には判らなくなっていた。

 

 彼女をどう支え、どう導けば良いのかさえも判らなくなっていた・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 エキシビションマッチの当日、私は既に悪夢を見ていた。

 

 場所は大洗カントリークラブの16番ホール

 

 小鳥のさえずりではなく、鳴り響くのは戦車砲の砲撃音だった。

 

 ゴルフ場だけにバンカーも多く、私達はハルダウンにて戦車を隠すが、周りには囲む様にみほが率いる赤組の本隊と合流したカチューシャの中隊。

 

 私が居る愛里寿中隊は不様にもゴルフ場に誘導されて孤立、完全に包囲されていた。

 

 最早、悪夢以外何でも無い状況だった。

 

 カン、カン、カン・・・・

 

 「あぁぁもう!さっきから、うるさいわよ!ティーガーⅠは木蓮じゃないわよ!」

 

 「エリカちゃん叫ぶよりも、みほちゃんの中隊に完全囲まれてる・・・・・」

 

 『エリカ、下手に動くとあのIS-3とシャーマン・ファイヤフライの砲撃の的になるわよ!』

 

 「エミ、それよりもあのオイ車をどうにかしなさいよ!」

 

 『あんな硬い戦車狙うのは無理に決まっているわよ!側面晒して狙い撃ちされるわ!』

 

 そして、先ほどからテンポ良く、カンカンと木蓮の様に砲弾が装甲を叩いて行き、バンカーで身を隠す事しか出来ない私のティーガーⅠとエミのティーガーⅡ・・・・・・

 

 隣のバンカーでも、愛里寿とダージリン達が乗るセンチュリオンが囲まれて円周防御体制で耐えている状況だった。

 

 そして、ケイの中隊とフォンデュの中隊は既に全滅して居ない。

 

 「小梅、まさかカチューシャが奇襲をしてから機動戦をするとは思わなかったわ」

 

 「だね。白百合が入る前は多重包囲からの殲滅だったし、白百合が入ってからは機動戦が主体になったからね。カチューシャさんも変わらないといけないと感じたのかな?だからだと思うよ」

 

 「そうね。その影響を与えたのがカツコフにみほだったのね・・・・・」

 

 ゆっくりと前進して包囲を狭めるみほに恐怖していた・・・・・・・・

 

 

 

 何故、私達がこうなったかは少し時間を巻き戻す必要がある。

 

 

 試合開始直前、私は赤組の中隊編成に度肝を抜かされた。

 

 みほの率いる中隊の数はたったの五両のみで、まほさんの中隊は十二両、カチューシャの中隊は十六両、カルパッチョの中隊は七両の変則的な編成だった。

 

 私達は主力はカチューシャだと思ってしまったが、実は違っていたのだ。

 

 それは試合が始まり、みほの悪い癖だが大隊長車自ら囮になり、誘われたのはみほのティーガーⅡを発見したケイとフォンデュの二個中隊だった。

 

 『みほを見つけたわよ!ハリーアップ!追撃よ!』

 

 『ケイさん、フォンデュ待って!それはみほの罠!』

 

 『罠でも、みほを先に叩かないと後がきつくなるわよ!』

 

 隊長の愛里寿がみほの罠だと気付き、ケイとフォンデュの二個中隊を止めようとするが全く聞く耳を持たなかった。

 

 みほの中隊はティーガーⅡあんこうチームカスタムを隊長車にティーガーⅠ、五式中戦車が二両、五式砲戦車ホリⅡの五両の編成でケイとフォンデュの中隊を釣り上げたのだ。

 

 みほの中隊を追う、ケイとフォンデュの中隊は私達の中隊を引き離して追撃に没頭する事になる。それが、罠だと知っていても・・・・・・

 

 やっとケイ達の中隊が見える所まで追い付いたが、演習場を抜ける直前にみほ達は進路を左に変える。

 

 しかし、ケイ達の中隊は目の前に広がる爆発音と共に歩みを止める。

 

 ズッドォォォン

 

 バッシュゥゥゥゥ

 

 

 

 ズッガァァァァァァン

 

 『全車、停止よ!』

 

 『!?停止!』

 

 ケイ達の歩みを止めるかの様に追撃出来ない状況になっていたのだ。

 

 あの爆発には見覚えがある。

 

 「みほ、まさかだと思うけどシュトルムティーガーとブルムベアーを投入したの!?」

 

 『判らない。でも、シュトルムティーガーは確実。私達の中隊でみほを追う』

 

 愛里寿の指揮により、砲撃を避けるルートでみほの追撃をはじめる。

 

 しかし、ケイ達の中隊には砲撃は当たらない。

 

 足止めと更なる分断と思っても構わないかも知れない。

 

 

 分断されさた私達の中隊はみほ達を追撃する事になったのだ。

 

 

 

 

 森の中、私の中隊はエンジンを切り待機していた。

 

 『カチューシャさん、後2分でそちらの傍を通ります。カルパッチョさんの小隊が私達から切り離す為の長距離射撃で私達の後ろにいる二個中隊を切り離します。その後、側面から奇襲をお願いします』

 

 ミホーシャからの通信。

 

 確かに、面白い状況ね。

 

 そして、この二人のやり取りも・・・・・・

 

 『Hey、ノンナ』

 

 『ナオミ、なんですか?今は、カチューシャ様を愛でるのに忙しいんですが・・・・』

 

 『固いこと言うなよ。どちらが上か、撃破数競わないかい?』

 

 『面白い提案です。大洗女子の赤星にも五十鈴にもそうですが、誰が一番か決めましょうか?』

 

 『わたくしも参加出来ないのが残念です』

 

 『華には本隊のメインディシュを取っておくよ』

 

 『ナオミさんありがとうございます』

 

 ノンナにナオミも撃破数を競うらしい。

 

 ミホーシャの話しでは、赤星も五十鈴も命中した距離で競っていたらしい。未だに赤星が優勢だとも・・・・

 

 「あなた達、そろそろ出番よ!ノンナ、競うのは構わないわ!サンダースのナオミをけちょんけちょんにしてやりなさい!」

 

 ノンナのIS-3とナオミのシャーマン・ファイヤフライの主砲が一斉に火を噴いた。

 

 『オーマイガッ!?やられたわ!アリサ、指揮任せたわよ!』

 

 『イエス・マム!』

 

 『プラウダが機動戦!?』

 

 『側面から奇襲!?』

 

 『中隊長代理、ティーガーⅡやられました!』

 

 もちろん、狙いを定めていたのは先頭にいるパーシングと黒森峰のマークが入ったティーガーⅡだった。これは、予めにミホーシャから狙う様に注文されていた。

 

 私もキュポーラから身を乗りだして通信機越しに叫ぶ。

 

 「ノンナ、ナオミの二両は後方からの援護射撃!残りは私に付いて来なさい!突撃!」

 

 森から横一列に並んだ、私の中隊は獰猛な牙で襲い掛かるかの様にケイとフォンデュの中隊を蹂躙して行く。マジノとBC自由の戦車隊も側面からの攻撃が面白い様に当てて行く。

 

 「クラーラ!マジノとBC自由の戦車隊を連れて、シャーマンを片付けなさい!ノンナ、ナオミは厄介な17ポンド砲搭載型をやっちゃいなさい!」

 

 「「「了解!」」」

 

 相手の戦車隊は見る見るうちに数を減らして行く。

 

 『フッ・・・・四両目・・・』

 

 『ナオミ、私は五両目です』

 

 『チィ・・・・』

 

 後方から援護射撃の二人が白熱しているせいかも知れない。

 

 それでも、私の中隊の被害は二つの中隊が壊滅する頃には四割の六両がやられ、ミホーシャからの合流命令に従いゴルフ場へと向かったのだ。途中、砲撃支援で神社を陣取っていたカルパッチョの小隊から知波単の西が乗るオイ車と合流したのだった。

 

 

 

 私の中隊も追って来る愛里寿ちゃん達を罠に嵌めるべく四つの作戦を同時進行していた。

 

 一つはケイさんとフォンデュさんの二個中隊を愛里寿ちゃんから引き離す事が目的の『すっぽん作戦』

 

 私のティーガーⅡの性能と同じ改装をしたもう一台の隊長用に用意していたティーガーⅠをマリアさんに使わせ、かつて黒森峰で私が使用したティーガーⅠ初期型をシュトルムティーガーに改装したのだ。

 

 これで、私達の中隊?いや、小隊の速度差は少なくなるはずだ。

 

 これも、見事に速度差は許容範囲内に収まり全力で逃げる事が可能だった。

 

 二つ目は、お姉ちゃんの心残りだったミカさんとの決着が目的でもあり市街地に釘付けにする『フラフラ作戦』

 

 お姉ちゃんの頑張りも在って、ミカさんを市街地に釘付けにする事を成功している。

 

 三つ目は引き離した、ケイさんとフォンデュさんの中隊を壊滅させる事が目的とする『横からコッツン作戦』

 

 最初のすっぽん作戦が成功した段階で九割が成功しただろう。

 

 アンナさんとナオミさんを一緒の中隊にすれば、間違いなく競い合う事は目に見えていたし、カチューシャさんの性格なら壊滅させることが出来ると思っていた。

 

 目論み通り、二個中隊は壊滅したけどカチューシャさんの中隊に四割の被害を被ってしまった。

 

 だけど、愛里寿ちゃんを包囲するには戦力が足りない。

 

 なら、どうするかは簡単だ。

 

 神社に居るカルパッチョさんの小隊から護衛であり、砲撃支援担当だったオイ車と合流させよう。

 

 そして、カチューシャさんの中隊が合流するまでは愛里寿ちゃんの動きを封殺し、エリカさんとエミちゃんをバンカーに押し込めてしまえば、二人の性格ならむやみに動けないはずだ。

 

 これが、四つ目の『ピンポン作戦』

 

 愛里寿ちゃんをバンカーに強制的に押し込める作戦だけど、被害担当はダージリンさんを巻き込む形なら下手に主砲を撃たれる心配がない。それに、聖グロリアーナのセンチュリオンは愛里寿ちゃん程、性能を100%出し切ってはいない。

 

 それなら、私達だけで六両はバンカーに押し込めたままに出来る。

 

 だけど、その前にヤークトパンターとレオパルド、センチネルが邪魔だ。

 

 「橘さん、センチネルを狙えますか?」

 

 『任せて』

 

 「源田さん、レオパルドの撃破頼めますか?」

 

 「無論だ」

 

 「マリアさん、ヤークトパンターをお願いします」

 

 『やっと、出番ね!任せて!』

 

 「これより、ピンポン作戦を開始します!橘さん、源田さん、マリアさんは撃破が終わり次第、他の車両をバンカーに押し込めます!」

 

 

 

 そして、今に至る。

 

 私はみほの作戦に完全に嵌められたよりも、現状をどのように打破するか頭を抱えるのだった。

 

 

 

 

 




 次回はみほ対愛里寿とみほ対エリカの対決になりそうですが、その前に市街地で決着を着けようとするまほ対ミカの対決が先になるかも・・・・・

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