まさかのインフルになりました。
私、バカのはずなんですがね…
今回のお話は、本編全然関係ありません。
「次は綿菓子食べたいずら!」
「ずら丸、さっきりんご飴食べたじゃない」
「でも綿菓子は食べてないよ?」
「いやそうだけど!」
「善子ちゃんもルビィちゃんも、好きなもの食べるといい」
「あ、ありがとうございます。でもいいんですか?」
「何がだい?」
「お金よ。いつも金欠なのに大丈夫なの?」
「たまになら大丈夫さ。今日くらいカッコつけさせてくれ」
「ありがとうずら!」
「うむ。ありがたく食べてくれ」
「ずら丸のその神経、ときどき見習いたくなるわ」
「あはは…」
本日は夏祭りライブの翌日。
祭り自体は2日体制である。
なので、2日目は普通のお客さんとして楽しんでいるのであった。
「そういえばお店の方はいいんですか?」
「ばあちゃんのときから、祭りの日にお客が来たことはないんだ」
それに、一応扉のところに俺の携帯の番号を貼っておいた。
急用のお客さんがいれば連絡が来るはずだ。
「今日は他のことなんて考えなくていいんだ。せっかくのお祭りなんだからね」
※
事の発端はあの祭りの後。
素晴らしいライブの余韻を感じつつ、出店を見て周っていた時だった。
携帯に着信が入ったのだ。
画面に表示されているのは、『黒澤ルビィ』の名前。
「もしもし」
『あ、は、ハルさんですか?』
「ああ、そうだよ。お疲れさん。いいライブだった」
『ほんとですか!?』
「ほんとだよ。ほんとだから、あまり電話越しに大声を出さないでくれ」
『えへへ…あ、そ、そうじゃなくて!』
「?どうしたんだい?」
『明日、花丸ちゃんと善子ちゃんと一緒に、祭りに行こうって話になったんですが…』
「ほうほう。いいじゃないか」
ようやく9人揃ったAqours。
みんながみんな、自分なりに想いのもとに努力して成功させたこのライブ。
1年生だって、慣れない環境の中で必死に努力したのだ。
ここいらで羽を伸ばすのも大事だろう。
『えっと、それでですね…』
「ふむ」
どうにもはっきりしない話し方だ。
なんだろうか。
『は、ハルさんもどうかなって思って…』
「俺も?」
『は、はい、よければ。花丸ちゃんと善子ちゃんも、ぜひって』
「それはありがたいね」
『じゃ、じゃあ』
「ああ、ご一緒させてもらうよ」
『あ、ありがとうございます!』
「いや、お礼を言われるようなことはないんだけどね」
むしろこっちのセリフだろうに。
『じゃあ、集合場所ですけど…』
※
そして今は、1年生と共に祭りを楽しんでいるというわけである。
「ん?善子ちゃん、なんだいそれは?」
「たこ焼きよ」
「それはわかる。けどなんか…赤くね?」
「タバスコかけ放題って書いてあったのよ」
「…用途がわからないが…」
実際にこうして使っている人がいるということは、需要はあるんだろうか。
それにしてもかけすぎだとは思うが。
「のど、壊さない程度にしときなさいよ」
「これくらい平気よ。ハルも食べる?」
「遠慮しとくよ。というか、その色はあかんでしょ。俺には耐えられそうもない」
「んー。この刺激が美味しいのに」
そう言ってたこ焼きを頬張る善子ちゃん。
ほんとに美味しそうに食べている。
すごいな。
「善子ちゃん、辛いの平気なんだね」
「ルビィちゃんは逆に、辛いのは苦手だったよね」
「はい、小さい時からそういうの弱くて…子供っぽいですか?」
「いや、俺も辛いのは苦手だからね」
「意外ずら」
「そうかい?わりと見た目通りだと思うんだが…」
「大人っぽいし、そういうのは平気だと思ってたずら」
「そんなことないわよ。ハル、甘いもの大好きだし」
「へ〜。善子ちゃん、よく知ってるずら」
「なあっ!た、たまたまよ!」
「ルビィちゃんはポテトかな?」
「はい。い、いりますか?」
「じゃあ1本だけ」
「ど、どうぞ」
ルビィちゃんからフライドポテトをいただいてしまった。
おいしい。
「それ、詰め放題のやつだよね?」
「はい。でも私、あまりうまく詰められなくて」
「俺もあれは苦手なんだ。別にそんなに詰め込む気もないんだけど、なんとなく損した気分になるんだよね」
「あはは。わかります」
そもそも出来る限り詰めたとして、果たして得になるのか。
「でも、こういうときは毎回買っちゃうんです」
「その気持ちもわかるよ。雰囲気というのは、食の上ではとても大事な要素だしね」
そういう意味では、損得に限らず買う価値はあるのだろう。
おいしそうにポテトを食べるルビィちゃん。
その様子はさながら小動物のようで。
なんというか
目に優しい光景である。
「これは…少なくとも200円以上の価値があるね」
「?」
「いや、気にしなくていいんだ」
よくよく考えれば
スクールアイドルをやるような女子高生3人をつれて歩いているのだ。
なかなかに嬉しい状況なわけだ。
「花丸ちゃんは…なんというか、おいしそうだね」
「ハルさんも食べるずら?」
「いいのかい?」
「もともと出してくれたのはハルさんずら」
「それは気にしなくていいと…まあいい。もらおうかな」
「はい、あーん」
「うむ。…うん、いけるね」
「えへへ」
花丸ちゃんから綿菓子をもらった。
これまた素朴な味で美味しい。
「む、花丸ちゃん、ずるい…」
「ずら丸、やるわね」
なんかよくわからないが、ルビィちゃんと善子ちゃんが唸っている。
なんだろうか。
「ハル、ほら、のども渇いたでしょ!?お茶あるよ、ほら!」
「痛い痛い。押し付けるんじゃない。ってこのやり取り、前もやった記憶があるんだがっ」
腹ごしらえは済んだ。
次は、遊びの時間だ。
ご視聴ありがとうございました。
体調は悪いですが、久しぶりにまったりした話が書けて、私は満足です。
それでは何かありましたら、お願いします。