Aqoursと沼津市の布屋さん   作:春夏秋冬2017

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はじめましてこんにちは。
まさかのインフルになりました。
私、バカのはずなんですがね…

今回のお話は、本編全然関係ありません。


1年生と布屋さん(上)

「次は綿菓子食べたいずら!」

「ずら丸、さっきりんご飴食べたじゃない」

「でも綿菓子は食べてないよ?」

「いやそうだけど!」

「善子ちゃんもルビィちゃんも、好きなもの食べるといい」

「あ、ありがとうございます。でもいいんですか?」

「何がだい?」

「お金よ。いつも金欠なのに大丈夫なの?」

「たまになら大丈夫さ。今日くらいカッコつけさせてくれ」

「ありがとうずら!」

「うむ。ありがたく食べてくれ」

「ずら丸のその神経、ときどき見習いたくなるわ」

「あはは…」

 

 

本日は夏祭りライブの翌日。

祭り自体は2日体制である。

なので、2日目は普通のお客さんとして楽しんでいるのであった。

 

「そういえばお店の方はいいんですか?」

「ばあちゃんのときから、祭りの日にお客が来たことはないんだ」

 

それに、一応扉のところに俺の携帯の番号を貼っておいた。

急用のお客さんがいれば連絡が来るはずだ。

 

「今日は他のことなんて考えなくていいんだ。せっかくのお祭りなんだからね」

 

 

 

 

事の発端はあの祭りの後。

素晴らしいライブの余韻を感じつつ、出店を見て周っていた時だった。

 

携帯に着信が入ったのだ。

画面に表示されているのは、『黒澤ルビィ』の名前。

 

「もしもし」

『あ、は、ハルさんですか?』

「ああ、そうだよ。お疲れさん。いいライブだった」

『ほんとですか!?』

「ほんとだよ。ほんとだから、あまり電話越しに大声を出さないでくれ」

『えへへ…あ、そ、そうじゃなくて!』

「?どうしたんだい?」

『明日、花丸ちゃんと善子ちゃんと一緒に、祭りに行こうって話になったんですが…』

「ほうほう。いいじゃないか」

 

ようやく9人揃ったAqours。

みんながみんな、自分なりに想いのもとに努力して成功させたこのライブ。

 

1年生だって、慣れない環境の中で必死に努力したのだ。

ここいらで羽を伸ばすのも大事だろう。

 

『えっと、それでですね…』

「ふむ」

 

どうにもはっきりしない話し方だ。

なんだろうか。

 

『は、ハルさんもどうかなって思って…』

「俺も?」

『は、はい、よければ。花丸ちゃんと善子ちゃんも、ぜひって』

「それはありがたいね」

『じゃ、じゃあ』

「ああ、ご一緒させてもらうよ」

『あ、ありがとうございます!』

「いや、お礼を言われるようなことはないんだけどね」

 

むしろこっちのセリフだろうに。

 

『じゃあ、集合場所ですけど…』

 

 

 

 

そして今は、1年生と共に祭りを楽しんでいるというわけである。

 

「ん?善子ちゃん、なんだいそれは?」

「たこ焼きよ」

「それはわかる。けどなんか…赤くね?」

「タバスコかけ放題って書いてあったのよ」

「…用途がわからないが…」

 

実際にこうして使っている人がいるということは、需要はあるんだろうか。

それにしてもかけすぎだとは思うが。

 

「のど、壊さない程度にしときなさいよ」

「これくらい平気よ。ハルも食べる?」

「遠慮しとくよ。というか、その色はあかんでしょ。俺には耐えられそうもない」

「んー。この刺激が美味しいのに」

 

そう言ってたこ焼きを頬張る善子ちゃん。

ほんとに美味しそうに食べている。

すごいな。

 

「善子ちゃん、辛いの平気なんだね」

「ルビィちゃんは逆に、辛いのは苦手だったよね」

「はい、小さい時からそういうの弱くて…子供っぽいですか?」

「いや、俺も辛いのは苦手だからね」

「意外ずら」

「そうかい?わりと見た目通りだと思うんだが…」

「大人っぽいし、そういうのは平気だと思ってたずら」

「そんなことないわよ。ハル、甘いもの大好きだし」

「へ〜。善子ちゃん、よく知ってるずら」

「なあっ!た、たまたまよ!」

 

「ルビィちゃんはポテトかな?」

「はい。い、いりますか?」

「じゃあ1本だけ」

「ど、どうぞ」

 

ルビィちゃんからフライドポテトをいただいてしまった。

おいしい。

 

「それ、詰め放題のやつだよね?」

「はい。でも私、あまりうまく詰められなくて」

「俺もあれは苦手なんだ。別にそんなに詰め込む気もないんだけど、なんとなく損した気分になるんだよね」

「あはは。わかります」

 

そもそも出来る限り詰めたとして、果たして得になるのか。

 

「でも、こういうときは毎回買っちゃうんです」

「その気持ちもわかるよ。雰囲気というのは、食の上ではとても大事な要素だしね」

 

そういう意味では、損得に限らず買う価値はあるのだろう。

おいしそうにポテトを食べるルビィちゃん。

その様子はさながら小動物のようで。

 

なんというか

目に優しい光景である。

 

「これは…少なくとも200円以上の価値があるね」

「?」

「いや、気にしなくていいんだ」

 

よくよく考えれば

スクールアイドルをやるような女子高生3人をつれて歩いているのだ。

 

なかなかに嬉しい状況なわけだ。

 

「花丸ちゃんは…なんというか、おいしそうだね」

「ハルさんも食べるずら?」

「いいのかい?」

「もともと出してくれたのはハルさんずら」

「それは気にしなくていいと…まあいい。もらおうかな」

「はい、あーん」

「うむ。…うん、いけるね」

「えへへ」

 

花丸ちゃんから綿菓子をもらった。

これまた素朴な味で美味しい。

 

「む、花丸ちゃん、ずるい…」

「ずら丸、やるわね」

 

なんかよくわからないが、ルビィちゃんと善子ちゃんが唸っている。

なんだろうか。

 

「ハル、ほら、のども渇いたでしょ!?お茶あるよ、ほら!」

「痛い痛い。押し付けるんじゃない。ってこのやり取り、前もやった記憶があるんだがっ」

 

腹ごしらえは済んだ。

次は、遊びの時間だ。

 

 




ご視聴ありがとうございました。
体調は悪いですが、久しぶりにまったりした話が書けて、私は満足です。
それでは何かありましたら、お願いします。
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