Aqoursと沼津市の布屋さん   作:春夏秋冬2017

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はじめましてこんにちは。
今回はGuilty Kissとゲームをやる話になります。



レーシングゲームと布屋さん

夕方と夜の間くらいの時間。

俺は善子ちゃんと電話をしていた。

 

「ゲーム?」

『そうよ。みんな…というか、鞠莉がやりたいって』

「ふむ。いいんじゃないかな?」

『あ、じゃあ今日の夜行くから。よろしくね』

「え?うち?しかも今日?」

『だって、ハルのうちのテレビ、大きいでしょ?」

「まあ、何人かでゲームやるだけなら十分なサイズだね」

『部屋も、あそこはそれなりに広いでしょ?』

「5、6人程度が適任の人数だよ。さすがに、Aqours全員は無理がある」

『あ、行くのはGuilty Kissだけだから大丈夫よ』

「なるほど…まあ3人なら大丈夫かな」

『ハルも入れて4人よ。じゃ、みんなに連絡入れとくから』

「了解。来る前に一応連絡だけするようにしてくれ」

『ん。それじゃ』

 

そんなわけで、今夜Guilty Kissの面々が来るらしい。

ゲームをやるために来るみたいだが…。

 

俺は友達の家で少しやったことがあるという程度で、自分では所有したことがない。

なので、ド素人である。

 

梨子ちゃんとマリーちゃんも、そんなに経験があるとは思えないが…。

 

何のジャンルのゲームをやるんだろうか。

 

 

※

 

 

「ハル〜。ボンジュール〜」

「こんばんは、マリーちゃん」

「ハルさん、こんばんは」

「こんばんは。いらっしゃい」

「お邪魔するわよ」

「善子ちゃんもいらっしゃい」

 

午後7時半。

3人がやってきた。

 

「3人とも、車で来たのかな?」

「イエース。うちの車で来たわ」

「なるほど。帰りも迎えが来るのかい?」

「ノー。帰りはハルが送るからいいって言ってあるわ」

「それ、普通は俺が言うセリフのはずなんだけど」

「泊まってもいいのよ?」

「なあっ!?」

「ええっ!?」

「場所がないよ」

「4人くっつけばいけるわ!」

「…送るから、勘弁してくれ」

 

というか、くっついてもほぼ無理だ。

布団、そんなにないしね。

 

「まあそんなことはいいから。ほら、ゲームやるんでしょ?」

「そうだね」

 

善子ちゃんが手慣れた手つきで準備を始める。

特に手伝う必要もなさそうだ。

 

「ところで、何のゲームをやるつもりなんだい」

「レーシングゲームよ!」

「レーシング?」

「うん。今日、練習中に鞠莉さんがやりたいって言ってね」

「へえ〜。なんか理由でもあったのかな?」

「イエス!前、つい最近ね、ダイヤと果南の3人で話してた時なんだけど…」

 

 

『将来乗りたい車?』

『何ですの突然』

『パピーが新しい車を買ったのよ。それでなんとなくねー」

『なるほどねー。私は…仕事にも使えるといいから、ある程度手軽なのがいいかなー」

『そうですわねえ。私も、そこまで高価な車は興味ないですわね。というより、免許もない今の段階ではなんとも言えませんわね』

『そうだねー。鞠莉は、何か乗りたいのあるの?』

『イエース!もちろんスポーツカーだよ!』

『『え”え”っ』』

『ん?何、その反応?』

『いえ…』

『鞠莉、運転荒そうだから…ちょっと怖いなー…って』

『ノー!2人ともそんな風に私を見てるの!?』

『そうは言っても…』

『ねえ…』

『ぐぬぬぬぬ…』

 

 

「という会話があったんデース」

「ああ、なるほど」

「…まさか、それで悔しいからゲームで見返そうとしてるの?」

「イエース!」

「どう考えてもおかしいでしょ!」

 

おお。

俺の代わりに突っ込んでくれた。

 

「そもそも、ゲームが上手いからって運転が上手い証拠にはならないんじゃ…」

「そうだね」

「でも、私たちまだ車の運転はできないから!実際に見せることはできないのでーす!」

「まあそりゃあね」

「だからゲームで見せるんでーす!」

「そこがおかしいのよ!」

「同感だよ」

 

善子ちゃんが声を張り上げる。

マリーちゃんはまったく聞く耳持たずだ。

 

「…まあ、目的はなんであれ、ゲームをやるのはいいんじゃないかい?」

「そ、そうね。私はゲームとか全然やらないから、あまり上手くないと思うけど」

 

梨子ちゃんが賛同してくれた。

善子ちゃんも、俺と梨子ちゃんを見て納得はしてくれたみたいだ。

 

「はあ…。まあそうね」

「ザッツライト!私のドライビングテクニック、見せてあげるわ!」

「いや、見せるのはゲームのテクニックだから」

 

わざわざそんなとこにもツッコミを入れる。

Guilty Kiss内でのツッコミポジションが板についてきたようだ。

 

 

 

 

「俺は…まあ無難にマ○オかな」

「私はよくわからないから、かわいいしピ○チね」

「私はク○パよ!」

「私はワル○ージ」

 

なんというか、みんなわりとイメージ通りのチョイスである。

キャラクターによってカートの性能が異なるらしく、それぞれ特性が書かれている。

 

俺と梨子ちゃんはスタンダードな性能。

善子ちゃんは最高速度が高い代わりに他が低く、腕次第で使いこなせるかが変わるタイプ。

 

そして。

肝心のマリーちゃんは。

 

「鞠莉…なんでク○パ」

「みんなをはじき飛ばせば勝てるでしょ?」

「あんたやっぱり運転向いてないわ」

 

まあ、そういう性能のキャラである。

 

「コースは…ランダムでいいわよね。アイテムは普通にありでいきましょう」

「よくわからないからそのへんは任せたよ」

「えっと…アクセルがこのボタンで…ブレーキがここ…」

「ブレーキは基本的には使わないわ。スピード落としたかったらアクセルから手放せば良いから」

「へえ…それで止まるのかい。エンジンブレーキが強い車なんだね」

「いや、そのへんは私にはわからないから。あんまり現実と同じにしないで」

「ん?ドリフトのオートとマニュアル?よっちゃん、これは何?」

「ヨハネよ。とりあえずはオートで良いと思うわ」

 

そんなこんなで、みんなの設定が終了。

いよいよスタートである。

 

『ピッピッピ…ピーン!』

 

そんな合図とともにレースが始まる。

 

「うわ!みんな早い!」

「NPCでもロケットスタートやってくるからね。まあすぐ追いつくから気にしなくて良いわよ」

「そういう善子ちゃんも早いね」

「私もロケットスタートしたからね。やり方、後で教えてあげるわ。ちなみに、失敗すると…」

「ノー!煙あげたよー!」

「あんな感じで、スタートで出遅れるわ」

「「なるほど」」

 

ちらっと見ると、マリーちゃんの車が煙をあげて止まっていた。

 

そこからはある程度普通にレースが進み…

 

結果。

 

1位:善子ちゃん。

6位:梨子ちゃん。

 

間にNPCが入り…

 

11位:俺。

12位:マリーちゃん。

 

となった。

ちなみに12位はドベだ。

 

「あんたら下手すぎでしょ!」

「おかしいな…一度も落ちたりぶつかったりはしてないんだが…」

「いや、それでこの順位って…なにしてたのよ」

 

善子ちゃんが呆れている。

 

「コツは掴んだわ!次は1位取れるよー!」

 

マリーちゃんはなぜか自信満々である。

ある意味すごい。

 

「善子ちゃんは言うまでもないけど…梨子ちゃん、結構ゲームうまいんだね」

「そ、そうかしら」

「少なくともこの二人よりは断然いいでしょ。一応半分より上だし」

「あ、ありがとう」

「これなら、将来は運転を善子ちゃんか梨子ちゃんに任せられるね」

「しょ、将来!?そ、それって…」

「ゲームと現実は別だってハルも言ってたじゃない。あと梨子、乙女モードにならないで。その状態だとあなたボケまくるから」

「は、ハルさんとドライブデート…」

「話を聞けえ!」

 

 

 

 

「それじゃ、今度は私見てるだけにするから」

「うむ。アドバイス頼むよ」

「それでどうにかなるならね…」

 

少しの間、善子ちゃんが後ろからアドバイスをくれることになった。

まあ、一人だけぶっちぎってもやりごたえはないだろうしね。

 

せひご教授願おうじゃないか。

 

 

 

 

〜ハルの場合〜

 

「…ねえ、何してるのあんた」

「何って…レースだよ」

「…そのスピードは何?」

「いくらゲームだからって、ぶつかったら危ないだろう。安全第一だよ」

「どこの世界に!レーシングゲームで!壁も!他のカートも!ましてアイテムボックスすらぶつからずに走ろうとする馬鹿がいるかー!」

「うわあ、なんなんだい突然」

「トロトロ走り過ぎなのよ!そんなんで勝てるわけないでしょ!ほら、アクセルボタンなんてこの際押しっぱなしで良いから!」

「ちょ、危ない危ない!ぶつかるじゃないか!」

「ちょっとくらいいいのよ!ほら!」

「うわー!」

 

「…二人とも、くっついてるわね」

「よっちゃん、羨ましいねー」

「そこ、よそ見しない!」

 

 

 

〜梨子の場合〜

 

「梨子は…まあそこまで変なプレイングはないわよね」

「そ、そうなの?」

「やっぱ、ピアノとかやってた分、手の反応が良かったりするのかしら」

「そんなことないと思うけど…」

「でも、なんで順位が微妙なのかしら」

「単純に実力の問題じゃないかしら」

「それでも、もうちょっとくらい上でもいい気が…あ、アイテムよ。それとって」

「う、うん!」

「よし、赤甲羅ね。さっさと撃っちゃいましょ」

「そ、それはダメ!」

「…は?」

「だって甲羅って、カートにぶつけるんでしょ?」

「そうよ。それで転倒してる間にこっちが抜くんだから。それがどうしたのよ」

「ハルさんに当たったら…かわいそうじゃない」

「……はあああああ?」

「ハルさんのカートに当たったら、もっと順位が落ちちゃうかもしれないでしょ?かわいそうじゃない」

「当たるわけないでしょ!あんな後ろで、ドベ争いしてるやつに!」

「も、もしかしたらがあるでしょ?」

「ないわよ!…もしかしてあんた、そんな理由でアイテム使ってないんじゃないでしょうね」

「使ってないわ」

「ドヤ顔で何言ってんのよ!あんた、本当にハルが関わるとポンコツ化するわね!いいからほら…てい!」

「あ、あー!ハルさん、避けてー!」

「当たんないわよ!」

 

 

 

〜鞠莉の場合〜

 

「そおおい!」

「ちょ、ちょっと!カーブ!カーブだから!少しくらい減速してよ!」

「私にブレーキなんていらないわ!」

「アクセルから手離せって言ってんのよ!」

「嫌よ!」

「どこで意地になってんの!?」

「あ、落ちる、落ちるー!」

「はあ…ほら、言わんこっちゃない」

「ああ!ほら、早く釣り上げなさいよ!ハルに抜かれちゃったじゃない!」

「いや、無茶言わないであげてよ」

「さあ行くわよ!アクセルぜんかーい!」

「今までのやりとりなんだったのよ!」

「ノー!今度は潰されたわ!」

「ああ、ドッスンね」

「立ち上がりなさい、ク○パ!あなたなら立ち上がれるわ!」

「いや、あんたのせいで立ち上がれないのよ。さっきからもう壁という壁に当たってトラウマになってんのよ」

「亀なのにトラウマ?」

「やかましいわ」

 

 

※

 

 

「ふう…なんとかみんな、半分より上くらいにはなれるようになったね」

「本当になんとかね」

「よっちゃん、疲れてるね。大丈夫?」

「ほら、ウォーターあるよ」

「ヨハネよ。誰のせいで疲れてると…」

 

そうぼやきながら、水に口をつける善子ちゃん。

これだけ文句を言いながらも、ちゃんと付き合ってくれるあたり優しさが伺える。

 

「でも、これで私のドライビングテクニックを果南とダイヤにアピールできるわ!」

 

「無理よ」

 

「無理そうね」

 

「無理だろうね」

 

「アレー!?」

 

そりゃあね。

 

壁に散々衝突するのは相変わらず。

それを利用して他のキャラクターに体当たりすることで順位をあげていくプレイスタイルを確立したマリーちゃん。

 

安全運転とは程遠い。

 

というかむしろ…。

 

「果南ちゃんとダイヤちゃんの意見が正しいと証明するだけなんじゃ…」

 

そう思わされるのだった。

 

 

 




ご視聴ありがとうございました。

最近しんみりした話が続いたので、こういうテイストにしました。
善子ちゃんありがとう。

それでは何かありましたらお願いします。
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