Aqoursと沼津市の布屋さん   作:春夏秋冬2017

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はじめましてこんにちは。
今回はCYaRon!のメンバーとゲームをやります。


アクションゲームと布屋さん

「ハルくんこんばんはー」

「ヨーソロー!」

「こ、こんばんは」

「いらっしゃい3人とも」

 

挨拶とともに店にやってくるCYaRon!の3人。

 

時刻は夜。

店の営業はすでに終了した時間である。

 

彼女たちが今日うちにやって来た目的は、ゲームをやることである。

先日、Guilty Kissのメンバーとゲームをやったことが千歌ちゃん達にも伝わったらしく、他のメンバーともやらないと不公平だと言われたのだった。

 

何がどう不公平なのかは不明だが、一緒にゲームをやるというのは悪くない。

なので、とりあえずは受け入れることにしたのだ。

 

「セッティングはできてるよ。あとはソフトを入れればすぐにでもできる」

「おー!さっすがー」

「といっても、肝心のソフトはないよ。誰か持ってきたのかい?」

「うん!友達から借りてきたよ」

「えっと…マ○オブラザーズ…まあゲームの定番だね」

「そうなんですか?」

「まあ…多分日本でも知らない人はほぼいないんじゃないかなと」

 

もちろん、プレイしたことがない人はそれなりにいるのだろうが。

しかし今時のマ○オは4人プレイもできるのか。

 

「梨子ちゃんたちとは勝負だったみたいだけど、たまにはみんなで協力するのもいいでしょ?」

「それもそうだね」

「ふっふっふ。ハルくん、私に頼ってもいいんだよ?」

「おや。曜ちゃんはやったことがあるのかな?」

「友達の家でちょっとだけねー」

「なるほど。まあ頼りにさせてもらうよ」

「ヨーソロー!」

 

敬礼で返してくれる曜ちゃん。

曜ちゃんのゲームの腕はどうなんだろうか。

正直想像ができないところである。

 

「わ、私は足を引っ張りそうです…」

「いや、ゲームなんだからそれはいいんだよ。気楽にやるといい」

「そ、そうですか?」

「足を引っ張るのは俺も同じだろうからね。仲良くミスをしようじゃないか」

「お、お揃いですか?」

「ん?まあそうだね」

「そ、そうですか…えへへ」

 

なんか嬉しそうだ。

どうしたんだろうか。

 

「ほらほら、そろそろやるよー」

「はい、コントローラ持ってねー」

 

そんなわけで、ゲームを開始するのだった。

 

 

 

 

ピ○チ姫がお城から攫われ、それを助けに行くことで物語が始まる。

この作品のいつもの流れだ。

 

「マ○オって、王子様の割にはおじさんだよねー」

「いや、マ○オはもともと王子様じゃないよ。城の配管工のおじさんだったんだからね」

「え!?そうなの!?」

「うん。一応、そのあとは冒険家になったそうだが…俺も詳しくは知らないよ」

「へー…でも、なんで姫様助けに行くんだろう。それこそ王子様は?」

「それも知らないんだ。調べれば分かりそうだけどね」

 

そんな下らない話をしながら導入のムービーを見る。

やがてそれも終わり、いよいよプレイの時間だ。

 

「最初は平坦な道にクリボーだね」

「これはだいぶ昔からそうだね」

「こ、これを避ければいいんですか?」

「横には避けれないからジャンプしてねー」

「これ、案外気を抜くとクリボーにやられるんだよね」

「そうそう!調子に乗ってダッシュとかしてね!」

「いやいや、4人もいてそんなのないってー」

 

などと言っていたら。

 

「あ」

 

「あ」

 

「あ」

 

千歌ちゃん、曜ちゃん、俺の3人がジャンプのタイミングを誤りクリボーに激突。

先ほどまでの会話は見事なフラグだったらしい。

 

「…あ、こ、これジャンプで潰せるんですね!」

 

そしてルビィちゃんだけきっちり生き残った。

 

「…ルビィちゃんいなかったらいきなり全滅だったね」

「もう!ハルくん何してるの!」

「いや、人のこと言えた義理じゃないだろう」

 

 

 

 

「あ、この箱叩いたら多分アイテム出てくるよ!」

「まあタイミング的にもそうっぽいね」

「アイテム…ですか?」

「攻略を便利にしてくれるアイテムだよ。直接見た方が早いかなー」

「よーし!じゃあ箱叩くからねー。ていっ!」

 

「あ」

 

「あ」

 

「あ」

 

千歌ちゃんが出現させたアイテム。

勢いよく飛び上がったそれらは…

 

箱の上にいたルビィちゃんが全部吸いとったのだった。

 

「…ルビィちゃん、上にいたんだ」

「…見ればわかるだろう。何て事をしてくれたんだい…」

「うはー。やっちゃいましたなあ」

「あ、あの、もしかしてまずい事しちゃいました…?」

 

ルビィちゃんが申し訳なさそうな表情をしている。

 

「いやいや。どう考えてもルビィちゃんは悪くないから」

「もう!ハルくん言ってよ!」

「いや、これは俺も悪くないよね」

 

現状、残りストックはルビィちゃんだけが5。

俺を含め他3人は3。

 

そう。

クリボー激突はあの後ももう一度あったのだ。

 

その時もルビィちゃんだけきっちり躱していたが。

…もしかして、ルビィちゃんが一番うまい?

 

「ストックが減っている3人がアイテムなしとは…」

「け、経験者の余裕だから」

「よ、ヨーソロー」

「…2人とも、余裕があるようには見えないんだが」

 

大丈夫だろうか。

 

 

 

 

「うわー!こんなとこに落下場所がー!」

 

「このクリボー、タイミングがー!」

 

「ここをゆっくり…あ、魚飛んできた」

 

「あー!私のヨッシー!」

 

「ヨーソロー!この大きいコイン、私がとっちゃいますよー!…あ、天井に挟まれた」

 

 

 

 

大丈夫じゃなかった。

ルビィちゃん以外の3人は、数秒に一回のペースでストックを消費し続けている状態である。

 

「な、なんとか最後までこれましたね」

「…いや、これあくまで1面ボスだからね…最後まで行くならこの数倍の長さがあるはずだよ」

「そ、そんなにですか!?」

 

驚くルビィちゃん。

しかし、そのルビィちゃんはほぼストックを減らしていない。

 

危険地帯を無難に回避し、危ないタイミングでは焦らず一時停止をしてギミック確認をする。

ゆったりしながらも堅実に手を進めた結果、一番上手に進む事になったのだった。

 

対して俺たち3人。

 

猪突猛進のごとく進んでいく千歌ちゃんと曜ちゃんは、影から出てくるようなギミックにあっさりやられている。

また、常時ダッシュ状態のため、転落などのミスも頻発してるのだった。

 

俺も人のことを言えた義理ではなく、反応の鈍さが致命的に出ており、急に出てくる敵にやられ続けている。

 

「…曜ちゃん、頼っていいとか言ってなかったっけ?」

「うん!頼っていいよー!」

「まだそのセリフが出てくることに、むしろ俺は感心を覚えているよ」

「ほら!ハルくんはもっとサクサク動かないと!」

「ねえ、君と俺のリセット回数が同じであることは見えているかい?」

 

なぜかこの2人は未だに自信満々である。

 

しかし、数字がありありと物語っている。

 

一番上手いのはルビィちゃんだ。

 

「さあ!いよいよ一面ボスだよ!」

「気合入れていくよ!」

「は、はい!」

 

画面上を動き回る敵。

倒し方は…いつも通り、頭を3回くらい踏みつければいいんだろうか。

 

「こ、これ、どうやって倒すんですか?」

「頭踏むんだよ!」

「は、はい!」

「最初は私がいくよー!ヨーソロー!」

 

掛け声とともに曜ちゃんのキャラが敵に向かっていく。

そして、ヒップドロップのモーションに入り…敵の正面と衝突してストックを削られた。

 

「あれー?」

「おおよそ予測通りのオチだよ」

「次は私がいくよ!とおー!」

 

案の定外れるヒップドロップ。

そのまま敵とぶつかって削れるストック。

 

「なんで!?」

「理由は画面に映ってるね」

 

これまた予想を裏切らない。

 

「仕方ないね。ここは大人の俺が一肌脱ぐよ」

「おおー!」

「いけー!ハルくーん!」

「ああ、見ててくれよ」

 

これが大人のプレイングだよ。

 

千歌ちゃん曜ちゃんたちとは違い、ジャンプ地点からきっちりと考えてある。

ギミックも覚えた。

 

このタイミングにここで飛べば、落下するときちょうど敵が真下に入る。

複雑な操作を必要としない。

 

最低限の動きで済む方法を探し出す。

これぞ大人のやり方。

 

「今だ!」

 

ジャンプボタンを押す。

飛び立とうとした俺のキャラクターは、最大の高さに到達する前に敵と衝突。

 

無残にも散っていった。

 

「…あれ?」

「「何してるのさー!!」」

 

おかしいな。

タイミングは良かったはずなんだが。

 

 

結局。

一面ボスはルビィちゃんが倒した。

 

そこで時間がある程度経ってしまったので、その日はお開きとなったのだった。

 

 

 

 

「むー…絶対にリベンジするから!」

「私も!」

「うんまあ、好きなときに来るといいよ」

 

かくいう俺も、さすがにもう少し上手くなりたいものだ。

今日苦戦してなんとか突破したエリアも、あくまで1面。

 

この後まだまだ続くのだ。

今のままでは確実に詰む。

 

「でもあれだねー。あんなにボロボロになりながらお姫様を助けに行くって、マ○オってよっぽどピ○チ姫のことが好きなんだね」

 

千歌ちゃんがそんなことを言う。

ボロボロにしていたのは主に俺たち3人で、ルビィちゃんの場合はそこまでボロボロになっていたかったと思うが。

 

「大事な人…とかなのかな?」

「そうなんじゃないかな。命かけて助けに行くんだから、相当思い入れのある相手なんだろうね」

「うーん…」

 

千歌ちゃんが何かを考えている。

かと思えば、すぐに口を開いて。

 

 

「私たちが攫われたら、ハルくんは助けてくれる?」

 

 

急にそんな質問をされるのだった。

 

「当たり前だろう」

 

すぐに返す。

迷うことはない。

 

「おー。即答だね」

「そりゃあね。さすがに、マ○オほど華麗には行けないけどね」

「ハルくんの運動神経じゃあ、クリボーも避けられないだろうね」

 

笑いながら千歌ちゃんに言われる。

 

「でも、助けに来てくれるんですか?」

「逆に放置すると思うかい?」

「それは…なさそうですね」

「ハルくん、女子高生のことになると周り見えなくなるからねー」

 

曜ちゃんにはそんなことを言われるのだった。

いやいや。

 

「さすがにそこまで見境なくないよ。君たちだから行くんだ」

「そうなの?」

「俺はAqoursのメンバーが大好きだからね。君らに何かあったらじっとしていられないんだよ」

「そ、そっか…///」

「サラッと言うなあ…///」

「は、恥ずかしいです…///」

「?」

 

なんか変なことを言っただろうか。

 

「そういえばルビィちゃん、妙に敵を避けること中心になってたよね。倒せる敵も避けてたし」

「あ、それはその…あんまり、キャラクターに傷ついてほしくなくて…針とか炎とか、当たったら痛そうじゃないですか」

「「「………………」」」

 

なるほど。

 

ルビィちゃんには勝てないな。

 

そう思わされたのだった。

 

 

 

 




ご視聴ありがとうございました。

やってたゲームはマリオです。
頭に浮かべてたのはWii版のマリオですね。
筆者はかなり苦戦しました。

それでは何かありましたらお願いします。
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