IS-インフィニット・ストラトス-~星の扉の向こう~   作:ぼいら~ちん

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第三話!!
時間がかなり飛びますが気にせず見てくれると嬉しいです。
今回は簪&ふんす君とホロアクターの初登場回なのです!!


PHASE-2 10年後と両親の形見

ボンジュール!!

星村希です。

なんでフランス語なのかって?

それは今現在フランスから日本への帰りの飛行機に乗ってるからで~す。

今は中学卒業後の春休み~

これは別に旅行の帰りじゃないよ。

断じて否!!

これはセレーネに強引に行かされた海外留学(2年間)の帰りなのです。

なぜ強引なのか…詳しくは2年前に遡る。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「海外留学に行ってきなさい」

 

「なんで?」

 

「あなたの社会勉強の為よ。」

 

「それはいいけど場所は?」

 

「フランス」

 

「いつ出発?」

 

「一週間後」

 

「一週間後か…ってマジスか!!」

 

「マジッス。

だって連絡するタイミングがなかったんだもの」

 

「Oh……」

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

強引だったでしょ。

デジャヴだと思う人は俺と同じ意見をお持ちかも知れない。

セレーネフリーダムすぎんだろ!!むしろD.S.S.Dにいたころとスタンスに変化なさ過ぎてびっくりだわ!!

 

ぐぅ~

 

うっ…恥ずかしい…

腹の虫が鳴き俺に空腹を伝える。

言われてみるともう12時過ぎてんだもんな。

客席乗務員の女性が近づいてくる。

腹は減った…

でも何だろう…なんか…死にたい…

 

「フィッシュ&チップス?」

 

「チップスプリーズ」

 

そうそう。

案外機内食のチップスはうまいんだ…

え…?

ちょっと待て

今フィッシュ&チップスって言った?

通路を挟んで隣の少女はフィッシュを選んだようだ。

いやいやそうじゃなくて。

確かにこの飛行機イギリスからフランス経由で日本に行くやつだけどさ

なんで機内食がフィッシュ&チップスなんだよ!!

ああそうだ英国淑女のハードなギャグなんだこれは…

きっとそうだ…そうであってほしい…

 

「ヒアユーアー」

 

そう言って女性は俺の机の上にフィッシュ&チップスを置いていく

隣の少女にも同様にフィッシュ&チップスを渡す。

どっち頼んでも結果は一緒なのかい!!

よし俺達でこの悲劇を分かち合おうではないか…

そう思い隣を向く。

すると隣の少女も同じことを思ったのかこちらを向く。

 

「「あ」」

 

「奇遇だね…

日本に帰るの…?」

 

「うん」

 

隣にいたのは昨日町であった日本の代表候補生『更識簪』さんであった。

なんでこんなにも気軽に話しかけてんのかって?

その理由は昨日に遡る。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「どうしたんスか?」

 

この言葉がすべての始まりだった。

俺がナンパ吹っかけてるように聞こえるけど…

否、断じて否!!

である。

だって超おろおろしながら道行く人に話かけようとしてるけど無視されてる光景を見れば誰だって助け舟を出すでしょう!!

 

「君日本人?

俺もそうなんスよ

良かったら案内しようか?」

 

「…いい…遠慮しておきます。」

 

「なんで?」

 

「だって…目の蒼い日本人なんていないでしょ…」

 

カチン

 

「い~や!!

その考えはおかしいッス!!」

 

少女に反論する。

突然大声を出したから少しビクッとしている。

 

「いやいや

確かに俺の目は蒼いよ…

でも…俺は日本人だぁぁぁぁ!!

俺にはちゃんと星村希って名前があるし!!

日本国籍もあるし!!

日本のパスポートもちゃんとある…し…」

 

少女の目には涙が浮かんでいることに気づく…

 

「ごめんごめんごめん!!

なんでも奢るから!!

なんでも話すから!!

なんでもするから!!

お願いだから泣きやんでくれぇぇぇぇ!!」

 

「グスッ…

本当に…なんでも…?」

 

「ああ!!

なんでも!!」

 

「じゃあ…この街を案内してよ…」

 

「おう!!

任せろ!!」

 

「よろしくね…

星村君…」

 

「よろしく…

えっと~…」

 

「簪…

更識簪…」

 

「そうか!!

よろしくな簪!!

俺も希でいいぞ!!」

 

「うん…行こう…希…」

 

「おう!!」

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

そんなこんなで今に至るというわけである。

昨日はかなり歩いたうえに簪のお土産を持たされ現在かなり疲労困憊である。

 

「日本よ…

私は帰ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「嬉しいんだね…」

 

「おうよ!!

なんせ2年ぶりだからな~」

 

「じゃあ…

私はこれで…

また…会えるかな…?」

 

「会えるッスよ!!

俺たちがこの空の下で生きてる限りな」

 

「うん…

そうだね…」

 

じゃあねと言い立ち去ろうとする簪。

 

「あ!!

ひとつ見てもらいたいものがあるんだ…」

 

「なに…?」

 

そう言い俺は右手を前に突き出す。

俺が念ずると右手のブレスレットが緑色に発光する。

実はこのブレスレットはサイコフレームでできているのだ。

 

「きれい…

なんで光るの…?」

 

「きれいだろ~

今度会ったときに理由は話してやるッス」

 

簪には俺が異世界人であることは話したがニュータイプであることはまだ話していない。

 

『きれいですね~』

 

だろだろ!!

うん?

なんか今別な声が混ざったような…

 

「簪…

今なんか言ったか?」

 

「ううん…

別に…」

 

なにそれ…

コワい…

 

「そ、そうか…

じゃあ最後に…

一夏にあったら仲良くしてくれよ!!」

 

「一夏って…

あの世界初の男性IS操縦者の…?」

 

「そう!!

簪は代表候補生ッスよね。

だったらIS学園に進学するんスよね?

あいつも入学するみたいだから頼むわ!!」

 

そう

我が親友、織斑一夏は先日偶然ISを起動させ世界初の男性IS操縦者になったのである。

そのニュースは瞬く間に世界に広がり、当然俺の耳にも入ってきた。

 

「わかった…」

 

「ありがとう!!

またな!!簪!!」

 

「うん…またね…ノゾミ…」

 

そう言い俺たちは別れる。

そして何かに見られている感じがして振り向くと同じく異世界人のセレーネ、ソル、スウェンがニヤつきながらこっちを見ている。

空港からの帰り方を忘れてしまったので春休みなので家にいるセレーネに車で迎えに来てもらったのだ。

 

「ラブラブね」

 

「ラブラブだね」

 

「ラブラブだな」

 

「もういいだろ!!

か、帰るッスよ!!」

 

その時だった。

突然外にある飛行機が爆散する。

何が起こったのかを確認しようとすると…

俺たちの目に映ったものは…

 

「IS…!!」

 

ISとはインフィニット・ストラトスの略でそれは篠ノ之束-つまり我らが大天才束さんが発明したマルチフォームスーツのことである。

宇宙での活動を前提に作られており一時期は兵器としての使用が危ぶまれてのだが今はスポーツの枠にとどまっている。

しかし全ての現行兵器を上回る性能を持つそれには大きな欠点がある。

例外(一夏)を除く男性は一切使用できないのである。

つまり今この場でISを使用し戦闘を行えるのはセレーネだけである。

ちなみにセレーネは専用機を持っており、その専用機は『スターゲイザー』である。

それをまとったセレーネの姿はスターゲイザーに酷似する。

セレーネ曰く「MSのスターゲイザーが縮んでISになったの」とのこと。

 

「行くわよ!!

ノゾミ、ソル、スウェン!!」

 

「「「え!?」」」

 

無理無理無理!!

俺達はは生身で武器も持ってない人間…相手は完全の武装のIS

絶対に無理でしょ!!

 

「そうだ…

まだ渡してなかったわね…」

 

そう言うとセレーネは二つのアクセサリを見せる。

ひとつは純白の輪っかのネックレストップ。セレーネのISの待機状態に酷似している。

もうひとつは翼を模した漆黒のネックレストップ。

 

「これって…」

 

「スターダストとノワールなのか…」

 

確かに純白の輪はスターダストをそして漆黒の翼はノワールを連想させる。

 

「でも初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)を終えたISじゃないと待機状態にならないはずじゃ…」

 

俺が疑問をぶつける。

 

「そんなものいらないわよ。

だってソルたちが長い間(・・・)乗ってきた機体よ。

そんなもの機体が覚えているでしょう」

 

そう言ってソル達に手渡す。

ソル達は渡されたそれを握りそれぞれの愛機の名を呟く。

 

「僕に勇気を…

スターダスト…」

 

「力を貸してくれ…

ノワール…」

 

刹那

二人は白い光に包まれ光が収まったと思った時には二人はISを纏っていた。

 

「準備完了ね」

 

「待って…俺の分は?」

 

俺の分がない…

俺だけ仲間外れ…?

 

「あるじゃない」

 

セレーネは俺の右手首を指さす。

そこには緑色に光る両親の形見があった。

 

「これは…」

 

「起動の仕方はわかるわよね」

 

「うん」

 

そう言って俺は右手のそれを左手で握りつぶやく。

 

「父さん…母さん…そら…俺に力を貸してくれ…

来てくれ…スターライト!!」

 

俺は緑の光に包まれる。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

その先に待っていたのは一人の少女であった。

 

お待ちしておりました(・・・・・・・・・・)

ノゾミ・ホシムラさん』

 

「君は?」

 

『私はセシア・アウェア

この機体のAIです』

 

「君がセシアか…

レオスは元気か?」

 

『レオスを御存じなのですね!!

大丈夫です。彼にはもうじき会えますよ』

 

「そうか…」

 

『突然ですがあなたに手伝っていただきたいことがあるのです』

 

「俺にできることならなんでもするよ」

 

その少女-セシアが話しかけてくる。

 

『10年前…この世界に来た時からこの機体の修復を続けてきましたが…』

 

「が…?」

 

『重要なプログラムにロックがかかっていて直せないのです』

 

「すみません

俺のミスだ…

でも、IS(・・)乗り星村希の初任務だ!!」

 

目の前にキーボードと空中投影型ディスプレイが出てくる。

ディスプレイに

Generation

Unsubdued

Nuclear

Drive

Assault

Module

complex

と表示される。

 

 

「CPC設定完了…

ニューラルリンケージ…イオン濃度正常…

メタ運動パラメーター更新…

原子炉臨界パワーフロー正常…」

 

目にも止まらぬ速さでキーボードをたたく。

 

『あとこの機体の名前はスターライトではありません!!』

 

「え!?」

 

『この機体の名前は

『星彩』です!!』

 

「『星彩』か…」

 

「全システムオールグリーン…

『星彩』…システム起動…!!」

 

真っ白だった空間は一面緑色の光で覆われる。

 

『ありがとう

ノゾミ・ホシムラ…』

 

「あと俺の名前はノゾミ・ホシムラではなく

今は星村希だ

呼び捨てでいいッスよ」

 

『はい。

これから(・・・・)はよろしくお願いします。

ノゾミ』

 

「うん

よろしくな…セシア」

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

体がフワっと浮いた感覚を覚え視界がクリアになっていく。

 

「ノゾミ

調子はどう?」

 

すでにスターゲイザーを展開しているセレーネから声がかかる。

 

「大丈夫問題ないよ」

 

ピーピーピーピー

機体から警告音がなる。

 

『ノゾミ!!

向こうでIS同士での戦闘が始まっている模様!!』

 

セシアの声がする。

やっぱりまだ寝ぼけているみたいだ。

 

『寝ぼけてなんかいません!!

第一にあなたは寝ていないじゃないですか!!』

 

ディスプレイに色々な数字が表示される中

左下に先ほどよりもデフォルメされた小さなセシアがいた。

が今はそんなことを気にしている暇はない。

 

「ありがとうセシア」

 

『いえいえ!!

これがホロアクターである私の仕事ですから!!』

 

セシアが照れながら言う。

 

「みんな

向こうで戦闘中の機体があるとの情報が入った。

俺はその戦闘中の機体の援護に回る

みんなは逆方向の敵の拘束にあたってくれ」

 

「「「了解!!」」」

 

そう言って機体をそれぞれの方向に走らせる。

 

「セシア!!

機体の情報を頼む。」

 

『友軍と思しき機体は

日本製の量産型IS『打鉄』です。

パイロットは不明。

ズームした映像を出します!!』

 

画面右端に映像が映し出される。

2機のISが鍔迫り合いをしている。

片方は全身装甲(フルスキン)のIS。

もう片方は水色の髪の少女が乗っている。

 

「簪!!」

 

俺は推進装置とビームキャノンからなるシールド用増加ユニット『アームド・アーマーDE』と出力強化用のバックパックユニット『アームド・アーマーXC』を展開、さらに加速する。

 

「何があってもお前を守る!!

絶対にだ!!」

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

ガキン!!

簪の乗っているIS、打鉄の近接ブレードと敵機体の剣が交差する。

まだアラスファンネルでも届く距離ではない。

その時である鍔迫り合いの最中に別の機体が簪に攻撃を加えようとする。

 

「簪!!」

 

『警護対象に接近する機体あり!!

この識別信号…まさか!!』

 

 

 

「ふんす!!」

 

 

 

突然視界に赤い機体が入り敵機体を蹴り飛ばし(・・・・・)、もう1機にの腹部を鷲掴みにして真上に持ち上げる。

 

「極限全力!!

シャイニングゥ・バァンカァァァァァ!!」

 

パイロットがそう叫ぶと赤い機体の掌が発光、掴んでいた機体が真上に吹き飛ぶ。

そして機体が地面に落ちるとISが解除され女性が出てくる。

その機体にオープンチャンネルで呼び掛ける。

 

「そこの赤い機体、聞こえるか!!

こちらはこのIS、星彩のパイロットの星村希。

聞こえたら応答せよ!!」

 

その機体のパイロットに話かける。

 

「その声……ノゾミなんだな!!」

 

「その通り!!

久しぶりッスね!!」

 

赤い機体-エクストリームガンダムtypeレオスのパイロットは俺の友人である。

機体はゼノンフェースから進化前の形態に戻っていた。

 

「希…この人は…?」

 

簪が質問する。

こんな登場じゃ確かにビビるよな…

 

「こいつはレオス。

俺の友達だ」

 

「今紹介にあったレオス・アロイです。

呼び方はレオスでいいよ。

よろしくお願いします」

 

「私は更識簪…

よろしくね…ふんす君」

 

「オレの名前はふんすじゃない!!

レオスだ!!」

 

「ふふっ…

よろしくね…レオス…」

 

「あの~

自己紹介中で悪いんだけど~

第二陣がこっちに向かってきてる…」

 

「数は幾つだ!?」

 

「ここから2km先に20、

その後方3kmに30ってところかな…」

 

レオスは平然としているが簪は驚きを隠せない様子である。

 

「ありえない…

全世界のISの九分の一がここに集結してるって言うの…!?」

 

「確かに公にされている数(・・・・・・・・)ではそうなるけど…

実はコアが秘密裏に生産されているって話を聞いたことがあるッス」

 

「それは…篠ノ之博士がこの事件に関与してるってこと…?」

 

「いや…それはないッス。

この話は束さんから聞いた話なんだからな」

 

「そうこう言っているうちに来たぞ!!

敵さん御一行!!」

 

レオスが俺たちに知らせてくれる。

 

「簪は下がっていてくれ…俺達でカタをつける…

行くぞ!!

レオス!!」

 

「うん…」

 

「おう!!」

 

俺が先陣を切って敵の群れに突っ込む。

腰の2振りの刀の柄にそれぞれ手を添える。

 

「斬られろ!!」

 

俺の通り過ぎた後には行動を停止したISが10数機転がっていた。

 

「射撃進化…

エクリプスに墜とせぬ敵は…ない!!」

 

レオスの機体が光に包まれ射撃進化形態-エクリプスフェースへと変貌をとげる。

俺が切り損じた敵機がみるみるうちに動きを止めていく。

 

『レオス!!ノゾミ!!

次の部隊がきます!!』

 

「「了解した!!」」

 

「行け!!

アラスファンネル!!」

 

背部の非固定部位(アンロック・ユニット)であるウィングからアラスファンネルを射出そして攻撃陣形を組む。

 

「極限進化…

答えて見せろ…エクリプスフェース…!!」

 

さらにレオスの機体が変貌を遂げる。

機体背部には非固定部位のオプションパックが二つ浮いている。

 

「そして」

 

「「お前たちに…未来などない…!!」」

 

アラスファンネルからの照射ビームとエクリプスの非固定部位の一つ、『規格外拠点攻撃兵装カルネージストライカー』から放たれた光に呑まれる。

照射が終わり、土煙りが立ち込める。

 

「終わった…のか…?」

 

レオスが俺に尋ねる。

すでにエクリプスではなく通常のエクストリームに形は戻っていた。

 

「いや…

まだだ…!!」

 

先ほどまで感じなかったのが嘘のように思えるほど大きな憎悪の塊を感じる。

土煙りが晴れるとボロボロのISが1機立っている。

 

「私は…私は死にたくないぃぃぃぃぃぃ!!」

 

女が叫ぶとボロボロのISがドロドロと溶け始め女を包み込む。

そして変形?が終わると刀をもったISとその操縦者のような形になる。

 

「なんだあれは…!?」

 

「なんで…」

 

「大丈夫か!?」

 

レオスが俺に声をかける。

かなり顔色が悪いようだ。

 

「なんで…

なんでお前は千冬さんにそっくりなんだよ!!」




どうでしたか…
とうとう出しちゃいました…
レオスとセシアを!!
感想待ってます!!

次回
VTシステム
お楽しみにです~
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