IS-インフィニット・ストラトス-~星の扉の向こう~   作:ぼいら~ちん

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PHASE-33 勝利を創造する想像

「はっはっはー!!

やっぱりボクの勝ちだね!!

あとでジュース奢ってね~」

 

「ずるいぞ!!

俺の機体は近接特化型なのに射程圏外から実弾でトリガーハッピーなんて!!」

 

「それを突破できないとお前に勝ち目はないってハナシ」

 

団体戦の前日。

俺達のチームはみんなで第3アリーナを占領して模擬戦や作戦会議を行っていた。

そして今さっき空と一夏の模擬戦が終わったところだ。

結果は当然空の勝ち。

ビットやマシンガンを巧みに用いた戦闘は流石はロンド・ベルの副隊長である。

 

「ボクの機体には実弾もあるからだけど

キラの場合はビームばっかだから一夏と当てようと思ったんだけど…結構難しいかもね」

 

「?

ビームなら零落白夜で消せばいいだろ?」

 

「問題は格闘戦闘ッスよ。

キラも結構上手いからなぁ…」

 

アイツは結構格闘戦もいけるクチだ。

事実、俺と互角にやりあったわけだしね。

 

「そんじゃあ次は俺とやるか?」

 

「え~!?

ちょっと休憩させて」

 

「…しょーがないなー

30分休憩してそのあとやるからスタンバっとけよ

あと模擬戦終わったら白式のメンテすっからそのつもりで」

 

「う~い」

 

一夏が更衣室の方へと歩いて行く。

俺も機体の調整をしている簪、シャル、レオスのいる整備室へと向かう。

 

「兄さんまって~ボクも行く~」

 

「うん

後でお前の機体も見てやるからな~」

 

「うっ…

日ごろのメンテの成果を見られるってことかぁ…」

 

「まあそう言うことだ

覚悟しとけよ?」

 

「はぁい…」

 

項垂れている空と共に廊下を歩く。

すると横道から3人の大人の男女が出てくる。

 

「あれ?

ムウさんにマリューさんにアムロさん?

どうしたんですか?」

 

「ノゾミに空か。

今から僕のHi-νガンダムの整備に行こうと思ってね。

マリューやムウもみたいって言うから連れて来たんだ」

 

「簪達はどうした?

今日は一緒に明日の為の調整じゃないのか?」

 

「かんちゃん達なら整備室で作業中ですよ。

ボク達もこれから行くところだったんですよ。

ご一緒してもいいですか?」

 

「構わないわよ。

さあ、行きましょうノゾミくん、ソラさん」

 

どうしてマリューさんやアムロさんがIS学園に居るのかと言うと、福音事件の後アークエンジェルはIS学園に隠し、マリューさんは学園にそのほかのクルーは近辺にある飲食店などで働くこととなり、アムロさんはあいていた1年2組の副担任としてIS学園に勤務している。

ちなみにミリィやメイリンはIS学園に編入することとなり、ミリィは3組、メイリンは4組となった。

そう言えばキラ達もクラス変わったっけ…キラとラクスは2組、アスランとカガリは3組、シンとルナは4組で俺、レオス、スウェン、ソルは変更なしである。

そのことを知ったうちのクラスの面々はとてもがっかりしていた。

なんだかんだ考えているうちに整備室に到着した。

 

「あ、ノゾミにソラ…にアムロさんにマリューさんにムウさん?」

 

「どうしてここに…?」

 

「機体整備だ。

この間の福音戦でそこそこダメージを受けたのでな」

 

「それで俺とマリューはアムロのサポートの為に来たんだ」

 

「そうなんですか…」

 

「あなた達の邪魔はしないから大丈夫よ」

 

そう言って3人は整備室の奥の方へと進んでいく。

 

「よし空

レヴィス・コルデを見せろ」

 

「う…うん…」

 

渋々機体を展開する空。

俺は機体の装甲にコードを突き刺し小型の端末でプログラムや整備履歴、機体の状態をチェックする。

 

「……」

 

「ど…どうかな…?」

 

「…うん、いいね!!

整備が行き届いてて何処にも以上はないッスよ!!」

 

「よかったぁ…

心配だったんだよぉ…この子にどこか悪いところがあったらどうしようって」

 

「ははっ御謙遜を。

普段から整備を念入りにやってるのは知ってんだぞ?

ところでシャル、簪、機体の拡張領域(バススロット)って余ってる?」

 

「うん、大丈夫」

 

「うん…でも…なんで?」

 

「この間戦いで星火燎原の使い方がわかったじゃん

それでクライム&ペナルティとフラタニティが実質不要になったわけでさ

どうせ使わないんだったら簪とシャルにあげたほうがいいかなって思ってさ」

 

「別に私は構わない…

寧ろ喜んでいただきます…」

 

「僕も喜んで!!

この子の格闘武装って結構ピーキーなものが多くってさ」

 

シャルが新たな機体の装甲をポンポンと叩きながら言う。

そう。

シャルの新しい専用機『ストライク』が今日の昼間にデュノア社から届いたのである。

先日オーギュストさんから連絡があり、ラファールを本国に送り、それが今日新たな機体としてここに戻って来たのである。

既に各種ストライカーパックは量子変換(インストール)は俺達が一夏と訓練している間に終わっており初期化と最適化も終わっているだろう。

 

「じゃあシャルにはクライム&ペナルティ、簪にはフラタニティな」

 

二つの武器を展開しそれぞれシャルと簪に渡す。

そしてすぐさま量子変換作業に取り掛かる。

 

「おっとそろそろ時間か。

じゃあ模擬戦に行ってくるぜぃ

あとで感想聞くから見ててくれると嬉しいッス」

 

「りょうか~い

後で鈴ちゃん達も連れてくね~」

 

俺は整備室を後にしてピットへと向かう。

ピットに到着すると星夜を展開、カタパルトに足を固定する。

 

「星村希、星夜、推して参る!!」

 

カタパルトによって機体ごとアリーナへと押し出される。

そこには既に一夏が待っており準備万端という感じだった。

 

「遅くなったね」

 

「大丈夫だ

始めようぜ!!」

 

「おう!!

…かかって来い」

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「うおおおお!!」

 

俺は最初から零落白夜を発動し瞬時加速で希を肉薄する。

上段からの一閃。

振り下ろす先には希が星火燎原によって生成した青い日本刀が待ち構えていた。

 

「先手必勝ってか?」

 

「その通り!!」

 

俺は左手の荷電粒子砲を起動し希に照準を合わせる。

この至近距離ならいくら射撃が苦手でも当たらぬはずはない!!

 

「甘いぞ」

 

突如自分の腹部に衝撃が走る。

吹き飛ばされた後に希を見るとその左手には先端から桃色の光の刃を発する拳銃が握られている。

 

「スぺムエクシギュラム…モードカットラス…

星夜の隠し装備ッス」

 

グリップが垂直にたてられており本来弾丸が出るはずの銃口からは桃色の光で形成されたカットラスの刃が生えていた。

 

「今度はこっちから行くぜぇ!!」

 

今度は希が瞬時加速で接近してくる。

青い刀は既にその手には握られておらずカットラスは右手に握られていた。

しかし相手の武器はビーム兵器だ。

つまり…

 

「零落白夜で打ち消せる!!」

 

俺は近づいてくる希にカウンターを放つように首を狙って下段から横一文字の斬撃を見舞おうと武器を振るう。

カットラスと零落白夜の刃が触れる瞬間に桃色の光は消え失せる。

この一撃が通れば絶対防御が発動して希のシールドエネルギーは0になる。

つまり…

 

「俺の勝ちだ!!」

 

「あんま騒ぐな

舌噛むぞ」

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「がっ!?」

 

一夏の放った会心の一撃が兄さんに回避され逆に一夏の顎に兄さんの蹴りが入る。

 

「な、何が起こりましたの!?」

 

途中で合流したセシリアが驚きの表情で叫ぶ。

一瞬のことだったので理解できないのも当然だろう。

 

「今のはね~

兄さんが背部のシールドブースター(アームド・アーマーDE)を一度収納(クローズ)、その後逆向きに展開(オープン)してスラスターを吹かして一夏の攻撃をイナバウアーよろしく避けて~

ついでに脚部スラスターも吹かして勢いをつけて一夏の顎を蹴り飛ばしたってワケ」

 

「簡単に言えば…雪片を始点にして逆上がりをしたってこと…」

 

「な、なんでそんなことが出来んのよ!?

それもニュータイプの力ってこと!?」

 

「そうではない

ノゾミ本人の能力だよ」

 

「あ…レイ先生」

 

後ろからアムロさんが声をかけてきて、ちなみにムウさんとラミアス先生も一緒だ。

整備が終わってからすぐに来たらしく3人の顔には所々黒いオイルの跡が残っていた。

 

「どういうことですか?」

 

「本人からはあんまり言わないんだけど…

実はノゾミくんとキラくんってノゾミくんのほうが撃墜数多いのよ」

 

「「「「「えぇ!?」」」」」

 

「実際アイツの方は被撃数、被弾数もキラより少ない。

それとアイツのが強いのはニュータイプとかコーディネーターって言うのもあるけどそれを最大限に引き出す物がアイツが元々持っている『想像力』だよ」

 

「想像力ってイメージの事ですか?」

 

「その通りよシャルロットさん。

あの子はね自分のイメージで戦っているの。

イメージ通りに動かせる体や機体。

そしてイメージを組み立てるための予知能力。

その2つが揃っているから彼は強いのよ」

 

「アイツは一般兵からは『流星のノゾミ』なんて呼ばれているが

一部の人間からは『幻想を創造する者』なんて呼ばれたりする」

 

「昔ノゾミに聞いたんだ

『勝てない戦いに勝つにはどうすればいい?』と。

それでノゾミの返答はこうだ。

 

―――自分の勝った姿を想像出来ないヤツに勝利は創造出来ませんよ―――

 

とね」

 

ボクやかんちゃんなどの知っていた人間以外はこの事実を知り驚愕する。

レオスが驚いていないところから彼も知っているのだろう。

確かにボクも動ける体と予知能力はあるけど想像力とかそういう物には乏しいので兄さんみたいな戦いは出来ない。

 

「つ、つまり…この一夏の攻撃は希にとって想定の範囲内だったということですか…?」

 

「そう言うこと…」

 

「「「「「「希パネェ…」」」」」」

 

ビー!!

 

『勝者、星村希』

 

あ…気付いたら終わってた…

感想…どうしよう…

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「やっぱり希は強いなぁ…」

 

「エッヘン!!

まだ一夏にやられる程弱くなってないもんねー!!」

 

「しょうがないよ一夏…」

 

「だって…」

 

「「「「「希に敵うはずないもん…」」」」」

 

「なんで俺が負けること前提だったわけ!?」

 

ピットに戻るや否や俺最強伝説が誕生した。

客席にアムロさん達いたけどなに吹き込んだんだ…?

 

「まあいいや

取り敢えず簪は?」

 

「うん…

やっぱり一夏の動きに無駄が多いところかな…

これだと機体性能以前の問題…だよ…?」

 

「うぐぅ!!」

 

いちかに37のダメージ。

のこり93。

 

「レオスは?」

 

「簪と一緒かなぁ

あともっと雪羅を有効活用するべきだと思う」

 

「げばらっ!?」

 

いちかに41のダメージ。

のこり52。

 

「空は?」

 

「一夏弱すぎw

ワロタwwwwwwww」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

いちかに9999のダメージ。

いちか(のせいしん)はしんでしまった。

 

「まあそんなに落ち込むなって

これだけやれればキラとも対等にいけるって!!

空たちが辛口だけどこれは俺の本心だぜ!!」

 

「ほ…本当か希ぃ…」

 

「おう真実と書いてリアルだぜ!!」

 

「うおぉぉぉ!!

燃えてきたぁぁぁぁ!!」

 

いちかはふっかつした。

さらにスーパーハイテンションだ!!

 

「よし!!

気を取り直して白式の整備だ!!」

 

「おう!!」

 

そう言って俺は一夏と共に整備室へと走って行った。

その後、一夏が機体の整備知識が皆無だと知ったのはそれから2分後であった。




誤字脱字、文法的な間違い、感想、その他出して欲しいキャラクターのリクエストなど色々お待ちしてます。

次回
俺達の(筋肉の)命運を賭けた戦い

お楽しみに~
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