IS-インフィニット・ストラトス-~星の扉の向こう~ 作:ぼいら~ちん
「会長~!!
文化祭の企画書上がりました~!!」
「もう希くん!!会長じゃなくて楯無さんって呼んでって何度も言ってるでしょ!!」
「すみません楯無さん」
8月31日。
今頃みんな友達と買い物したり、はたまた遊園地に行ったり、彼氏や彼女とデートetc…各々楽しい時間を過ごしているはずだ。
だがわたくし星村希は友人や恋人と一緒に居て楽しいことには楽しいがやっていることに問題である。
場所は空調の利いた学校の1室。
名を生徒会室と言うこの部屋にて俺達ことIS学園生徒会執行部の5人は来月の文化祭の企画書などの必要な書類を作成しているのだ。
ちなみにここ一週間はこの作業に追われている。
なにせ我らが生徒会長更識楯無さんがこれについて全面的に忘れておりメンバーになりたての俺や簪は愚か、しっかり者の大人なお姉さん布仏虚さんもすっかり忘れていたらしい。
しかし、今さっき俺が提出した企画書が最後のものなのでこれが通ればこの素晴らしい修羅場から解放されるのである。
「特に間違いはないわね!!
これで全部おしま~い!!みんなお疲れ様~!!」
「「「「わ~い!!」」」」
「と言いたいところなんだけど…」
「「「「な、なんだとぅ…」」」」
みんなのシンクロ率400パーセントを超えています!!
「織斑一夏くんの対応については決まったんだけど…他の6人の対処について全くと言っていいほど決まってないのよね~」
「「「「マジでか…」」」」
「おい兄さん!!野球やろうぜ!!」
「「「「中●か!! 」」」」
突然入口のドアが開き中に入ってきたのはバットとグローブを持った空だった。
明らかに場違いである。
「こっちは修羅場なんだよ!!」
「ひっ!!
…えうぅ…兄さんに怒られたぁ…」
「希が空のこと泣かした…」
いまさら思い出した…こいつ平時に大声で怒鳴られるとほぼ100%で泣くんだった…
「ごめんごめん!!
ここに居てもいいからさ!!
そうだ!!一段落したんで少しお茶しません?
ケーキ作ったんで食べましょう!!もちろん空も一緒に」
「ひぐっ…いいの?」
「もちろん!!」
「ありがとう兄さん!!」
空の表情がぱあっと明るくなる。
やっぱり女の子には笑顔が一番だぜい。
俺は予め冷やしておいたチーズケーキを冷蔵庫から取り出す。
空が来たのでちょうど偶数になったので切りわけるのがかなり楽である。
そして切り分けたケーキを小皿に分け、その上にミントの葉を乗せる。
作った自分で言うのもなんだが、かなり美味そうにできた。
「準備出来たッスよ~」
「紅茶の準備も出来ました」
虚さんナイスタイミングッス!!
「じゃあいただきましょう」
「「「「「いただきます!!」」」」」
みんな一斉にパクリとケーキを口に含む。
自分もそれと共にケーキを口に入れる。
自分で作ってなんだが実際に食べるとかなりおいしい。
「ん~おいし~!!」
「…美味しい…」
「星村くんの作るお菓子はどれもおいしいですね」
「やっぱりほしむーのお菓子は最高だね~」
「今日のも美味い!!
さっすが兄さん!!そこに痺れる憧れるぅ!!」
「お褒めの言葉をありがとうございます。
ありがたき幸せでございます」
ぺこりと一礼して再びケーキにありつく。
虚さんの淹れた紅茶との相性も抜群にいい!!
本当にありがとうございまッス!!
「お姉ちゃん…
一夏争奪戦の2位から7位までの景品としてソル達を入部させるとかはどう?」
「う~ん…
それも考えたんだけどね、なんか順位とかつけたらソルくん達に悪いな~って思うのよ」
「それもありますね…」
全員がう~んとうなりながら首を捻る。
数分考え込んでいたその時だった。
「6人…6人…あ!!」
「ん?
どした?」
突然何かに閃いたかのように空が声をあげる。
「ねえ楯姉。
一夏くんと兄さん以外の男の子って確か6人だったよね?」
「そうよ。
スウェンくんにソルくん、レオスくん、キラくん、アスランくんにシンくんの6人よ」
「だったらさ…ごにょごにょごにょ…」
楯無さんに耳打ちする空。
うんうんと頷きながら話を聞く楯無さんの表情は次第に明るくなっていく。
「それよぉぉぉぉ!!」
「「「「ひっ!?」」」」
「ね?ね?いい考えでしょ?」
「ひゃっはっはっはっはっはっ!!
筆が…筆が止まらねえぞぉぉぉぉ!!
企画書を書く手が止まらんのだよぉぉぉ!!」
やべぇ…そんなにいい案なのかは知らんが楯無さんが発狂しながら企画書書いてるのがシュール過ぎてなんか怖い。
そして空のドヤ顔。
むしろなんだか怖くなってきた。
「で何を話したんだ?」
「ええっとね…
後夜際企画で各部活対抗でサバイバルゲーム大会でもしようかなって…
その上位6チームにくじ引きで入部する人を決めてもらうの。
名付けて「各部活対抗!!夜の男の子争奪戦線!!」ってね!!」
「確かにいい考えね。
最近いろいろ事件が起こってるからそれの対策とか理由付ければ通るかもしれないわね」
まあ名前が凄い意味深なのは放っておこう。
女子高的なノリでOKだろうし。
「武器とかの種類はこっちで指定するつもりだけど基本的には複数所持可能なことにしようと思うんだ~
あ、当然安全面は考慮してペイント弾を使うつもりだよ?」
「でも…それだと問題が生じる」
「確かにね~
あんまり武器が多くなるとDF●の8種類の武器を持った義士みたいにがっしょんがっしょんいっちゃうよ~
それに重いし~」
童貞のばら~お前みたいになるのは嫌だ~
にしてもDDF●になってから急に強くなったよなあのキャラ。
「だったら俺に任せとくッス」
「お~流石はジャンク屋!!」
「今回はコネを使うだけなんスけどね」
「コネ?」
そう言って俺はポケットから携帯を取り出しとある人物に電話をかける。
数回呼び出し音が鳴ると回線が通話相手に切り替わる。
『もすもすひねもす~?』
「お久しぶりッス束さん!!」
「「「「束さん!?」」」」
「あひゃひゃひゃ!!
篠ノ之束!?んなもん知るか!!
私はこの企画書を仕上げることを強いられているんだ!!」
みんなが一斉にこちらを向き電話相手の名前を叫ぶ。
ていうかそんなこと誰も無理強いしてアンタにやらせてるわけじゃねえよ。
寧ろアンタが率先して引きうけて勝手に発狂してるだけだろ。
『うんうん話は大体聞いてたよ』
「まさか俺の荷物に盗聴器でも仕込んでるんスか?」
『そのとおり!!流石はのーくん!!』
「なあ簪。
内線で職員室に。
織斑先生をお願いします。
え?もうこっちに向かってきてる?」
『まってまってぇ~!!
盗聴器も切っとくし必要なものは言ってくれればつくるから~!!』
「じゃあISの技術を応用した小型の武器庫作ってくれません?」
『形状はどうする?ブレスレット?ネックレス?』
「そちらにお任せします」
『分かった~量産はそっちに任せていいの?』
「完成品を一つと設計図を送っていただければこちらで勝手に量産します。
外部に漏れてもまずいんで処分もこっちで行いますゆえご心配なく」
『これを聞くのは無粋だと思うけど、これはISの技術を応用したものだから女の子かのーくんみたいな人しか使えないけどいい?』
「ここを何処だと思ってるんスか?
天下のIS学園ッスよ?
もーまんたいッス!!」
『はいはいりょうかーい!!
出来次第そっちに送るね~』
「はい。ありがとうございまッス」
『報酬は?』
「もちろん一夏と箒と千冬さんの隠し撮り写真各5枚セットで」
『うおおおお!!燃えてきたあああ!!』
プツンと電話が切れる。
それに従い俺も電話を切る。
「希…いまの束さんってまさか篠ノ之博士のこと?」
「まさかも何もそのものズバリ篠ノ之束さんッスよ」
「兄さんってそう言うコネが無駄に凄い時って結構多いよね」
「あははは…よく言われる」
気にしない…気にしたら負けだ…
「武器関連の問題は解決っと。
他の概要は?」
「ええっとね…
各部から6人先発してやられた人から各部活のベースに待機している人と交代する。
ちなみに1回やられて再出撃は出来なくて次の順番までお預け。
ベースにある旗を取られたらその部活は負け。
他チームへの攻撃を中止してベースにて待機だね」
「生徒会みたいに人数がかっつかつのとこは再出撃Okだろ?」
「うん。
取り敢えずベースに戻って着替えるってことが条件だけど」
確かに着替えないとゾンビ扱いされるからな。
武器はモデルガンでそれ専用に衝撃吸収能力を高めたジャージ作ってそれと束さんの小型武器庫渡せばいいか。
「あ~でも私は確実にみんなの足引っ張るからおりむーと変わるね~」
「それは構わないんだけど本音は何すんの?」
「ん~?
クラりんみたいにオペレーター?」
無線機越しにこっちが一方的に癒されて気付いたらゲームオーバーなんてオチが目に見えているのは俺だけだろうか…
ていうかそういうヴィジョンしか見えない。
「大丈夫だよ希…
本音はやる時はやってくれる…そうこう子なの」
簪センセーの言うことを信じましょう。
「あっははァ!!
演出ご苦労ォォォきぃかくしょくんよォォォ!!」
「「「「「アンタは一体何なんだ!?」」」」」
ていうかまだ発狂中だったのかアンタは!!
誤字脱字、文法的な間違い、感想、その他出して欲しいキャラクターのリクエストなど色々お待ちしてます。
次回
カウンターエンカウント
お楽しみに~