ヒトサンフタマル。昼食時間の直後なだけに、この時間帯の甘味処『間宮』はいつもざわざわしている。
そんな中、ある二人用席に二人の艦娘が座っている。
陽炎型駆逐艦の舞風と嵐。舞風は第四駆逐隊で一番はやくこの鎮守府に着任したものの、残りのメンバーにはなかなか遭遇できず、時々寂しがっていたが、最近ようやく嵐が着任して、今は凄く元気にすごしている。
…肝心の野分は着任していないので今も提督への変身のリクエストは続いているが。
ともかく、その二人の対話の内容を聞いてみると、
「ここの生活にはもう慣れた?」
「ああ、お陰様で。サンキューな、舞。そういえば俺、まだ司令とあまり話す機会がないからちょっと気になんだけど、司令ってどんな人なんだ?舞はよく執務室行くから結構詳しく知ってると思うけど。」
「うーん、そうたね。まぁ、一番特別なところならやっぱり艦娘に変身できるってこと、かな?」
「…えっ?」
一瞬聞き間違えたのか自分の耳を疑う嵐。
「変身…って?」
「うん!変身!司令はね、姿から声まで私達とそっくりに変身できるんだよ!」
「…いやいやいやいやいや、さすがに可笑しいだろそもそもそんな非現実的なことあるわけねぇし…」
と、この時、
「ん?二人とも、さっきからなんの話?」
やせいの ていとくが あらわれた!
「あっ、司令!ちょうどいいところに!司令が艦娘に変身できるってこと、さっきから嵐がまったく信じてくれないんだよ!」
「いやだから、さすがにそんなことあるわけないだろ…なぁ、司令?」
「え?見せてなかったっけ?」
嵐、一瞬沈黙。
「…ちょっ…それって…」
シュパッという効果音とともに自分の姿を嵐に変える提督。
そしてもちろん今度は自分の目まで疑ってしまう嵐。
「まぁ、大体こんなことができるってわけだ…っておい、大丈夫かよ…」
「俺が……目の前に…」
「こいつ固まってるけど?!おい、しっかりしろ!」
「はっ!いっ、いや、まさか本当だったとは思ってなかったから……しかし、本当俺とそっくりだな…」
「だろ?これが現代科学の集結体ってやつだよ。あっ、ちなみに…」
シュパッ。
「は、萩?!」
「ふふっ、私ね、口調の真似も結構得意よ?どう?似てるでしょ?」
「た…確かに…」
と、ここで提督はもとの姿に戻った。
「すげぇな、司令…」
「そうでしょそうでしょ!私、のわっちが見たい時はいつも司令に頼んでるんだ!」
「迷惑だろそれ!てか、よく執務室に行くのってそのためかよ…」
「俺は別に構わないけどな。嵐も、もし見たい子がいたらいつでも執務室に来いよ。一日一時間くらいならOKだからさ。」
「お、おう…」
それから一ヶ月…
「なぁ、嵐…弥生が物凄い勢いで睨んでるけど…」
「ジー…」
頼まれて萩風に変身している提督とその提督を無言で椅子の後ろからぬいぐるみのように抱きついている嵐。それをただひたすらに睨んでいる弥生。
まさに『これぞカオス』みたいな感じの空間である。
「あ…嵐?」
この状態は嵐が執務室に訪れてから1時間くらい過ぎるまで続いたとさ。
どーもどーも、テストが明後日からなのに小説書いています、Warabeです。
ついにイベントの告知が出てしまったのですがうちの鎮守府の修復材数はなんとたった13個…こんなん大規模イベとか無理に決まっとるやん(涙)