萌子「若葉ちゃんと智流君今日も来てないね。」
直「もうあれから3日だぞ?」
真魚「柴さん電話掛けてみてよー。」
直「何で私が?」
光明「ほれ。」
スマホを直に差し出す光明。
直「しょうがないなー、こんなの適当にもしもしで良いんだよ。」
若葉の家に電話を試みる直。すると乙葉が掛かって来た。
乙葉『はいー。小橋でございます。』
直「うわ!?おおお母様でしょうか!?」
突然混乱して立ち上がる。
乙葉『どちら様でしょうか?』
直「ぼ、僕、いや私!小橋若葉さんと朝香智流君のご友情をやらせて頂いております!えーっと真柴直とおっしゃりまして!ごきげん麗しゅう!」
真魚「全然適当じゃないっすねー。」
萌子「完全に混乱してるね。」
直が電話を終えて事情を話した。
萌子「熱は下がったけど部屋から出て来ない?」
直「ああ、塞ぎ込んでるって。」
光明「智流はどうしたんだ?」
直「智流は何か若葉の命令で一緒にいてくれって言われて。」
萌子「何かあったのかな?」
直「もしかして、この前私が何か言ったからか?」
萌子「ううん!私が余計な事言ったのかも!」
すると3人は真魚をじーっと見るが真魚は知らんフリをしていた。
真魚「まおは悪くないもーん。」
光明「お前な・・・」
萌子「それより今は、若葉ちゃんだよ!学校終わったら見に行ってみる?」
直「いや、それじゃ遅い・・・授業をサボって若葉の家に行こう!」
光明「え!?無茶だろそれ!」
真魚「それ不良みたいっすよ!?」
直「ま、まぁそれはそうだが・・・でも若葉の事を考えたら・・・」
萌子「柴さん早く!」
真魚「遅いっすよ!」
既に帰宅準備してる3人。
直「ワクワクし過ぎだ!」
光明「俺が先生に嘘言って来る!」
先生に説明した後若葉の家に向かう。
そして3人は小橋家前に立つ。
萌子「何度も見てるけど、相変わらず凄いお屋敷。」
直「ここが人の住む家か?」
真魚「人じゃなかったら誰が住むんすか?」
光明「神様か魔王のどっちかだな。」
真魚「成る程・・・良いからさっさとインターホン押すっす!」
前に押す。
直「だから何で私なんだよ!?」
するとそこにシャベルを持った乙葉が4人に気付いた。
乙葉「あら?」
4人「あ!こんにちは!」
乙葉「?」
そして乙葉は4人を若葉の部屋に案内する。
乙葉「じゃあ4人共、若葉と智流さんの為に?」
4人「はい!」
乙葉「優しいのね。ありがとう。」
萌子「いえ。」
真魚「若葉ちゃんのお母さん若いっすねー。」
直「何言ってんだ?」
光明「本当お若いなー。」
直「お前も何言ってんだ?」
若葉の部屋の前に止まる。
萌子「それで、若葉ちゃんと智流君は?」
乙葉「今日も部屋に引き篭もりで、部屋に智流さんも居るわ。」
そしてドアをノックする。
乙葉「若葉ー?智流さん?」
若葉「何でしょう・・・」
智流「どうかしました乙葉さん?」
若葉「お食事なら・・・」
乙葉「違うわ。あなたを心配して、お友達が来てくれましたわよ。」
すると部屋の中から音が響いた。
智流「若葉落ち着け!!」
光明「中で何があったのやら・・・」
するとドアが開いて、若葉と智流が出て来た。
若葉「皆さん・・・?」
智流「お前ら・・・」
真魚「よっす!」
光明「おっ久!」
すると若葉が笑顔になった。
若葉「お母様、お茶の準備を。」
乙葉「はいはい。」
若葉の部屋に4人がお邪魔した。お茶とお菓子がテーブルに置いてある。若葉が何故休んでたのか理由を話す。
萌子「引っ越し!?」
若葉「はい、先日、お母様が電話でお父様と話していまして・・・」
萌子「そんなー!」
若葉「だから、もうすぐ皆さんとも・・・」
萌子「そんな事無いよ!遠くに行っても会いに行くよ!」
若葉「でも、今度は海外だと・・・」
光明「飛行機に乗ってでも会いに行くから心配するな!」
若葉「でも!火星とかだったら!もう会えないじゃないですか!」
萌子「何で火星?」
真魚「行きたくないならここに残れば良いっすよ?」
若葉「残る?」
直「そうだ!一人暮らしすれば問題無い。」
若葉「その選択肢は考え付きませんでした。でも許してくれるかどうか・・・」
萌子「大丈夫だよ!もう高校生なんだし!」
真魚「そうっすよ!柴さんもお母さんに一緒に頼んでくれるって言ってくれてるし!」
直「またか!」
光明「でも!柴さんが一番適任率大だな!お母さんと電話で話してたしな!」
涙目で直を見る若葉。
直「・・・・・・・・・・・・・分かった!行くぞ!若葉!」
若葉「柴さん・・・!」
直「うん!」
そして家族に説得しに行った6人。
直「おおお母さん!娘さんを僕と!あ、いや違う私と一緒に住まわせて!だー!違う!若葉さんには僕が付いてるから心配しなくても!うわぁー!じゃなくてー!」
さっきと同じく混乱する。
真魚「何か結婚を許して貰うみたいになってるっす。」
柚葉「何の話ですの?」
萌子「いえあの、若葉ちゃん海外に引っ越しちゃうって聞いてそれで・・・」
乙葉「引っ越し?」
若葉「え?だってこの前、電話でお父様と・・・」
それを聞いた乙葉はクスッと笑い、柚葉は少し呆れた。
柚葉「それで塞ぎ込んでいたのですね。早がっても良い所ですわ。」
若葉「え?」
乙葉「単身赴任よ。」
若葉「単身、フニフニ?」
智流「単身赴任。つまり若葉のお父さんだけが海外に引っ越すと言う意味だ。家族だけ残して。」
若葉「それって離婚!?」
光明・直「違う。」
若葉「じゃあ・・・」
萌子「つまり、全部若葉ちゃんの勘違いだったって事?」
若葉「すみません・・・」
萌子「ううん、良かったよ・・・」
勘違いが解けて一件落着した。
柚葉「皆さん、本当にありがとうございます。」
乙葉「これからも、若葉と仲良くね。」
5人「はい!」
乙葉「そうだわ!」
すると財布の中から、お札を取り出す。
乙葉「お小遣いをあげましょう。」
直「この親にしてこの子ありだな・・・」
智流「まさに遺伝だな。」
若葉の部屋に戻った6人。
直「まあこれで一件落着だな。」
若葉「皆さん学校は?」
光明「俺が先生に話して来たから大丈夫!」
萌子「それにもう放課後だし。」
真魚「折角だから今日は若葉ちゃん家で遊ぶっす!」
若葉「本当ですか?家で友達と遊べるなんて、私はとても幸せです!」
真魚「こんな事が幸せなのか・・・」
光明「じゃあ特別に若葉ちゃんの我儘何でも聞いてあげるぜ!」
若葉「ええ!?良いんですか!?」
真魚「どうするどうする?何にするんすか?」
若葉「えーっと、じゃあ!宅配ピザ!」
大量のピザが部屋に導入。
店員「まいどー。」
萌子「頼み過ぎだよ!」
そんなこんなでピザを食べる6人。
直「こんな生活してたら、憧れのギャルになるのは程遠いな。」
若葉「そうなのですか?」
真魚「そうっすねー。ギャルは一度にこんなに沢山ピザ頼んだりはしないっすねー。」
若葉「そうですか・・・でも。」
5人「ん?」
萌子「でも?」
若葉「でも私、今自分が憧れていたものになれたような気がします。」
智流「そうなのか?」
若葉「はい。私はこの1年、ずっと憧れていた事を、ずっと夢見ていた事を、今までしたくても、ずっと出来なかった事を、沢山経験出来ました。毎日が、幸せの発見の連続でいた。もしかしたら、私がなりたかったのは、ギャルと言うより、普通の女の子、だったのかもしれません。」
この話で萌子と直と真魚は涙を流して、光明は号泣してる。
萌子「若葉ちゃん・・・」
直「良い話だな・・・」
その後、楽しく会話した6人であった。
そして4人が帰る時になった。
若葉「今日はありがとうございました。」
直「風邪も治り掛けだろうし、用心しろよ?」
若葉「それでは。」
手を振る若葉。どこか哀愁漂っていた。
萌子「また明日ね。若葉ちゃん!」
若葉「はい!明日も明後日もよろしくお願いしますわ!」
光明「あ!そう言えば智流!お前若葉の命令で来れなかったって乙葉さんから聞いたぞ!」
智流「あー、あの時若葉が・・・」
回想・若葉が泣いてる理由。
若葉『お願いです智流君!私と一緒に居て下さい!』
智流『いやいや、俺とお前も学校あるだろ?』
若葉『でも私達引っ越しちゃうんですよ!』
智流『あれはだな・・・』
若葉『お願いします!』
智流『わ・・・分かった・・・』
その後たまに部屋に入って若葉を慰め続けたのだった。回想終了。
智流「若葉はあの時凄く泣いてたから仕方なく。まあ学校に電話しておいたから大丈夫だった。」
光明「どんだけ幸せなんだよ!このハッピー野郎!」
突然智流を襲うが、智流はそれを逃げる。
智流「あれは不可抗力だったから仕方無えだろ!」
光明「それでもお前の顔立ちが羨ましいんだよ!」
智流「顔立ち関係ねえだろ!!」
2人のやりとりで4人は笑う。
そして冬が過ぎて、新しい春がやって来た。2年生になった若葉達6人。外のクラス表を見る。
萌子「若葉ちゃん、そろそろ大丈夫?」
若葉「まだ心の準備が・・・」
直「何時まで待たせるんだ?早く見ようよクラス替え。」
若葉「ですが・・・」
そこに真魚が来た。
真魚「あったっすよ!また全員同じクラス!」
光明「俺達もか!?」
真魚「うん!智流君と光明君も同じっす!」
すると若葉は力尽きたように固まった。
直「本当か!?」
萌子「良かった!」
智流「おわ!?若葉が喜び過ぎて思考停止した!?」
真魚「ネジ巻くっす!」
智流「ブリキのおもちゃか!」
こうして全員同じクラスになった6人。
2年藤組。
直「何はともあれ、2年生も宜しくな。」
真魚「宜しくっすー!」
智流「今年は皆と近い席か。」
光明「神様に感謝しなきゃな!」
萌子「私の席ここだー。」
直「何か1年の頃思い出すなー。」
萌子「うん。確か私がおはようって言って、それで、若葉ちゃんが。」
そこに若葉が教室に入って来た。
光明「おっはよう若葉ちゃん!」
智流「若葉おはよう。」
若葉「ごきげんよう。」
こうして新しい学校生活を過ごす6人であった。
「END」
CAST
朝香智流:八代拓
古橋光明:村田太志
小橋若葉:小澤亜李
時田萌子:井澤美香子
黒川真魚:M・A・O
真柴直:村川梨衣
小橋柚葉:木村珠莉
小橋乙葉:浅倉杏美
店員:石上静香
作者(まだ続きます)