これに関しましては、8月に入ると本格的な夏休みに入りますのでペースが三日に一度くらいはなると思います。
まぁ、バイトとかもしたいのではっきりとは言い切れませんが(汗
それでは、どうぞ。
しかし、僕がそんなことになっていた……慧音先生に弾が当たっていたなんてね。
近距離でぶっぱとか地味にえげつないか僕。
「待て、明久」
「おっと!」
全力で走ってた明久は急には止まれない。
「うわっ!?」
僕は雄二の前へとつい出てしまった。
そこに飛び込んでくる疑いのある目線。
それを察知すると、目の前には知らない人がいた。
「お前は誰だ? 新しい巫女か?」
ポケットに手を突っ込み、クールに構える姿は女性でありながら男性らしさを醸し出していた。
ただ、カッコイイといえばそうなんだけど僕はふと周りを見渡してみる。
「お……お?」
「ここは危ないぞ、私はある人を探しているんだ」
なんと永遠亭の一部が破損されていた。
この口ぶりからだとこの人がこんなことを!
「やめろ!ここは病院なんだぞ!」
僕は体を大の字にして彼女の通せんぼをする。
正直、脚が少しぶるぶる震えているがきっと僕自身の闘争本能が湧き出ているからだろう。
「そうだな、私は患者だ」
「……何を言っているんだ?」
一気に調子を狂ってしまう相手の態度に僕は戸惑ってしまう。
「私は胃の調子が悪くて、輝夜を探してるんだ」
「医者なら八意さんに診てもらえばいいじゃないですか」
「お前、本当に巫女なのか? その独特の脇出しの巫女服から見ると博麗んとこのようだが」
「そんなにじろじろ見ないでよ!」
ふぇぇ……恥ずかしくて穴があったら入りたいよぉ……。
「……………」
後ろからの軽蔑な眼差しで僕は我へと帰った。
「と、とりあえず!ここは僕が守る!」
「おい、明久……俺たちには目的があるだろ」
「このまま黙って見過ごすわけには行かない! 雄二、腕輪借りるよ!」
僕は棒立ちの雄二から腕輪を奪い取り、そのまま僕の腕へとはめる。
「起動(アウェイクン)!」
これの扱い方は学園長や雄二の見てたりしてるからやり方は分かる。
この腕輪を装着した右腕を天へ掲げて雄二の真似を行う。
「な、なんだ?」
一定空間に現れる僕らの戦場と言っても良いだろう。
僕は相手の様子を確認し、余裕の表情を浮かべる。
「このまま行くよ! 試獣召喚(サモン)!」
この幾何学な模様の中から僕の召喚獣が出てくる。
しかし、今までの僕とは違う。
新しく生まれ変わった姿を見せてやるぜ!
「さぁ、どっからでもかかってこい!」
黒金の腕輪と呼ばれるこの機能は、起動(アウェイクン)と叫ぶとキーワードに反応し作動する仕掛けだ。
これを唱えることにより召喚者は教諭の許可無くフィールドを場に出すことが可能。
だが、科目はランダムでしかも点数によってその空間の広さが変わるのだ。
科目 数学
吉井明久 12点
VS
藤原妹紅 UNKNOWN
これだけの点数で、一体どこまで空間を召喚することができたのでしょうか。
「………おい、これ頭がないぞ」
「僕帰る!」
またバカにされた!頭がないって、僕はもう一生バカとして生きていくしかないのか!
「しかもこれ、腕や脚もないんだが……」
「もはや人型でもないな」
雄二も彼女と同じようなリアクションをとる。
僕も確認するが、とてもあんな小さなフィールドに召喚獣が出てこれるとは思えない。
実際に、僕の召喚獣は胴体しかなかった。
「ちょっとこれはひどいね……」
「「だな」」
生まれ変わりすぎだよ!
僕は泣く泣く召喚フィールドを取り消した。
「はぁ……なんかもういいや」
僕の前でだるそうにしている彼女を見ているとなんだか申し訳なく思える。
「それにしても変わった外来人だな、巫女とメイドで能力持ちか」
「「巫女(メイド)じゃない(ねえ)!!」」
「わ、悪かったよ。そう怒鳴るなって」
僕は普通の男子高校生だから、巫女って明らかに女の子がするやつじゃないか!
もし僕が巫女だとしても、それは巫女ではなく巫覡(ふげき)なんだからね!
「全く、折角木下に起こしてもらったのに、この憎しみを誰にぶつけたらいいのか」
「ちょっと待って下さい」
突然の名詞に頭が混乱しそうになりながらもしっかりと聞いていこう。
え、なに? 木下って秀吉のこと?
「秀吉を知っているんですか?」
「ああ、下の名前は忘れたが確か苗字が木下のはずだ」
まだ怒りの矛先はここの住人に向いているようでうまく思い出せないようだ。
つまり、詳細な話を聞くためにはこの人のやろうとしていることを手伝えばいいってことだね。
「ところで、その『カグヤ』ってのは誰なんですか?」
そのフレーズだけ聞くと僕らの童謡に出てくるヒロインの名前と同じなんだけど。
「あのクソ姫は蓬莱山 輝夜って言うんだ。あの野郎の差し金で私はあんな目に会ったんだ」
話しているとますます怒りが増してくるようだ。
このままだと僕らに八つ当たりされるかもしれない、早く話題を進めないと。
「つまりそのクソ姫を探し出せばいいんですね?」
「そうだが……まさか手伝ってくれるのか?」
「その通「明久、ちょっと来い」りで何だよ雄二」
僕が折角飛び火がかからないようにしているというのに後ろから耳打ちをされる。
「俺は一刻も早いとこ人里に戻りたいんだ。お前も姫路の顔を早く見たいだろ」
「そりゃそうだけど、今はこの人を何とかしないと。あ、ついでにこれ」
折角だからこのタイミングに僕は腕輪を雄二に返すことにした。
僕が持ってても、ただでさえ少ないテストの点数が減ってしまうからね。
これは雄二辺りがベストといえよう。
「あぁ。それで、どうするんだ? そのクソ姫を探し出すのか?」
「うん」
「分かったよ……ったく、お前は厄の塊か何かに取り憑かれてるんじゃないか?」
「あはは、そうかもね」
少なくとも今の僕は妖力が備わっているんだから、おかしいことでもない。
でも、これからも悪化すると困るので僕は苦笑いをすることにした。
「それで、お前たちを焼けばいいのか? 私に協力してくれるのか?」
「「協力させていただきます!!」」
っべー。なんか怖い証言いただいちゃったよ。なに? 焼く?
この人ただの人間じゃなかったのか……。
あ、そういえばそうだったね、永遠亭を半壊させれる程の力がありそうだ。
「いい返事だ、それじゃ早速だが名前なんだっけ?」
「吉井 明久です」
「そっちのメイドは?」
「メイドじゃねっつーのに……坂本 雄二」
メイドと指摘され苦いものでも噛んだような顔でしぶしぶ自己紹介をする。
「私は藤原 妹紅だ。では、明久はそっちを頼――へビッ!!」
鈍い音が聞こえたと同時に、僕は妹紅の背後に近づく存在に全く気づくことなく、僕の目の前で妹紅は倒れてしまった。
倒れた妹紅の後ろにいたのは、慧音先生だった。
「お前というやつは、もっと感情をコントロールできんのか」
「慧音先生!」
「あれ、お前たち……何故ここに?」
「それはですね……」
僕たちが今居る概略を慧音先生に述べた。
かくかくしかじか
「ふむ……輝夜がまた妹紅に何かちょっかいを出したのか……」
慧音先生はこの永遠亭の有様を見て溜め息を吐きながら言葉を漏らす。
また、というのはしょっちゅうこんなことが起こっているのだろうか。
ふと疑問に思いつつも次の言葉でその思考はストップされる。
「お前たちに被害がなくて良かったよ。坂本も無事みたいだし、人里に帰るぞ」
「「はい(おう)!!」」
妹紅のことについて聞くと「頭を冷やせば時期に目が覚める」と言ってその場に放置してしまった。
彼女の言ってた「自分も患者だ」という発言を思い出し、なんだかかわいそうに思える。
だけど、慧音先生が言ったことだし何とかなるのだろう。
他にも木下という苗字を知っていた点についても気になるが……今は霧島さんや姫路さんを優先しよう。
僕は雄二と一緒に慧音先生と寺子屋へ戻ることにした。
あの夜の弾幕ごっこから半日しか経ってないのに、秀吉やムッツリーニに会うのがなんだか懐かしく思える。
色々と、これからの僕たちの行動などを考えたり、雄二と話したりして僕らはそのまま永遠亭を後にした。
――――☆――――☆――――☆
『……いって~なぁ、今日はついてないよ』
『そこの放火犯さん』
『私は燃やしてなんかいないよ』
『今日は良い天気ね、誰かさんが屋根を吹き飛ばしちゃったからよく見えるわ』
『は、ははは……そうだな』
『どう責任とってやりましょうか……目の前に実験体がいることですし、新しい試薬でも』
『まままま、待ってくれ! 悪いのは全部輝夜なんだ! あいつから喧嘩売ってきやがってさ』
『だからといって、私たちまで巻き込まないでくれる? これじゃ患者が入院できないじゃないの。幸い診察室は無事だったけど』
『すまん、つい頭に血が昇って……』
『はぁ……まぁいいわ』
『ホントか!?』
『言っておくけど、条件付きだから』
『あ……永遠亭直せとかそういうのか?』
『いいえ、違うわ。姫様が原因なら試薬は姫様に飲ませるから、安心して頂戴。ここはウサギ達と姫様で直させるから』
『え? まぁ、アイツが苦しむ姿が見れないのは残念だが……』
『どうかした?』
『いや、気紛れにしては妙だなって。あんたはいつも輝夜の味方だったじゃないか』
『味方が敵になることもあるのよ。今回に関しては姫様の過ぎた悪戯だったんでしょ? なら、教育者としてしっかりしつけないと』
『そ、そうか……ありがとよ、胸のうちがすーっとするぜ』
『さて、それじゃアナタのやってもらいたいことをそろそろ言っても良いかしら?』
『あぁ……いいよ』
『それでは妹紅、あなたは今から――』
……これまた短すぎましたな((汗