バカと霊夢と幻想郷   作:こきゅー

60 / 64
何とか間に合った!読んでくれてる読者のみんな~!メリクリ~!(なお作者はバイトの模様)

今日は楽しいクリスマス!友達や家族、彼女とかと楽しく過ごしていますか?(なお作者はバイトの(ry)

それでは、今年最後のメリクリとは全く関係ないですがいつも通りの話の内容ですのでどうぞ気楽に読んでいってください。誤字脱字あるかもだけどいつものことだから許してっ←

では、どうぞ。






バカと不老不死とポルターガイスト

バカテスト 数学

第21問

問 以下の問いに答えなさい。

 

Aさんが家から分速80mで学校に向かっていた。Aさんが出発して9分後に同じ道をBさんが分速110mで追いかけた。BさんがAさんに追いつくのはBさんが出発してから何分後か。

 

 

 

姫路瑞希の答え「24分後」

教師のコメント:正解です。この手の問題はよく見かけますが状況を一度図に記してみると理解でき、計算式も出てくるはずなので要は慣れですね。

 

吉井明久の答え「あーあ、出会っちまったか」

教師のコメント:逃げても無駄です。

 

 

土屋康太の答え「A『あ、あの私に何か用ですか?』 B『ぱ、パンツは何色ですか?』」

教師のコメント:両方とも男です。

 

 

メルラン・プリズムリバーの答え「運命に引き離されたロミオとジュリエットはこうして感動の再会をするのね! 私感動したわ!」

教師のコメント:お願いです、数学してください。

 

 

ルナサ・プリズムリバーの答え「しかし、その後二人に大きな試練が与えられるのでB君は追いつけない。現実は非常である」

教師のコメント:音楽家の感性が強すぎるのでしょうか……この科目は数学ですので計算をお願いします。

 

 

リリカ・プリズムリバーの答え「知らんがな」

教師のコメント:帰って作曲してて下さい。

 

 

 

■イ■・■■ズム■■―の答え「24分後」

教師のコメント:正解です――おや? 名前が潰れていて、答案者が読めないですね……仕方ない、無回答ということにします。

 

 

 

――――☆――――☆――――☆

 

 

 

一方、寺子屋に戻った雄二は……

 

「おーい、俺だ、今帰った」

 

「………雄二」

 

「ん? どうした? ムッツリーニだけか?」

 

「………他の者は食料調達」

 

「ありゃ、そうか。それじゃムッツリーニに先に伝えておくか」

 

「………俺も雄二に伝言を預かってる(ブシュ」

 

「おい、伝言は鼻血と出るのか!?」

 

「………少し傷を負っただけ」

 

「ならいいが……取り敢えず中に上がるとするか」

 

「………すまない」

 

「よいしょ。それで、何を俺に預かってるって?」

 

「………先ほど、工藤愛子とアリス・マーガトロイドが来た」

 

(八雲の言ってた通りになったな)

 

「そうか。で、工藤たちはどこだ?」

 

「………それが(ブシュ)実は(ブシュシュ)」

 

「一度深呼吸だ。畳が赤く染まる」

 

「………すぅ(ブシュ)はぁ(ブシャアアアア)」

 

「息を吸いながら鼻血を出す……地味が凄いことしてるな。まぁいい、工藤が今ここにいないということは姫路たちと買い出しか?」

 

「………ぢがう」

 

「というと?」

 

「………目的を果たすまで合流は暫しの間待ってくれ、と」

 

「そういうことか。目的ってのが気になるが分かった」

 

「………留守番も暇だったから帰ってきてくれて嬉しい」

 

「なら俺の用事にでも付き合ってくれ(ドン」

 

「………これは?」

 

「この世界の要注意人物や場所など殆どのことが載ってる、いわばガイドブックだな。これで俺たちは幻想郷という科目対策をしようってことだ」

 

「………承知」

 

「んじゃ始めようぜ。姫路たちが帰ってきたら俺たちも腕を振舞わねえとな」

 

「………明久の腕とこの世界の食材の良さを合わせると完璧」

 

「だなっ」

 

「………お金は慧音先生が置いていってくれてたから大丈夫」

 

「何から何まで世話になりっぱなしだな。そろそろ顔が見たいが今はいいか……」

 

 

 

――――☆――――☆――――☆

 

 

 

「アタシがボーカル!?」

 

「そう、私たちは仕事で差し支えていてね」

 

「演奏は得意なんだけど~私たち、歌う柄じゃないのよね~」

 

「まぁ、気分みたいなもんかな。見せ物としてする以上私たちは演奏に集中したい? みたいな」

 

ルナサ、メルラン、リリカの三人が順に話し、事を進める。

 

「みたいな? じゃないわよ! アタシだって歌うことは苦手なんだから!」

 

「とりあえず落ち着け。ゆっくり話せば気が変わるかもしれないよ?」

 

「妹紅さん……」

 

貴方はどっちの味方なのか今だけ分からないわ。だって凄く期待の目でこっちを見てるんだもの。

 

「顔に出てるわよ? アタシに歌ってほしいって」

 

「おっと――い、いやでも向こうも事情があると思うの」

 

慌てて顔を隠すしぐさは乙女で可愛らしいのだけど……うーん。

 

「一旦訳を聞いてみましょ。事と次第によっては承諾してあげる。こんなへんちくりんな歌でよければだけど」

 

「「「おお~!」」」

 

何処までも息が合うところはぴったし揃うのよね。そんな中に、アタシがボーカルとして溶け込めるのか不安が押し潰してくる。ただでさえ下手っぴなのに、レベルが釣り合わないのよ。

 

「そうだね、私たちは少し焦りすぎていた」

 

「まずは言葉で話してから音楽で分かり合うのが定石よね!」

 

「その訳を言っても同意してくれるのか? この外来人――えっと、名前は?」

 

「優子よ、木下優子」

 

「ゆっこちゃんね!」

 

誰がゆっこちゃんよ! 初めて呼ばれたわそんなあだ名! しかも凄くキュートなのが悔しい……。

 

「……ゆっこちゃんでいいか?」

 

「出来れば優子で」

 

姉のルナサさんがいなければアタシは今日からとんでもないあだ名で呼ばれていたと考えると寒気がする。間違いなく愛子が食い付くもの。

そういえば、代表たちは今ごろ何してるのかな……もしかして学園内で騒動になってたりするのかな。深く考えなかったけど、今アタシが置かれている状況は呑気に音楽を楽しんでいる場合じゃないのよね……。

 

「それじゃゆっこちゃん!」

 

「人の話聞いてました!?」

 

「実はね。今度人里でお祭りが行われるの」

 

アタシの話は全スルーなのね。まぁ話が進まないから聞きに徹することにするけど。

 

「今年は例年より豊作で規模も大きくしたいと村長が申し出て」

 

「それで私たちの演奏で皆をハッピーにしてあげようってことになったの!」

 

「おお! いいなそれ! 私も参加したい!」

 

「ちょちょ、妹紅さん待って! 迷惑はかけているけど、付き合ってくれた以上はアタシのこと放っておかないでよ!」

 

「そこは心配するな。そんな非情なことするもんか」

 

良かった。あの楽団に会ってからテンションが高くなってるけど心配はいらなかったようね。

 

「それで、どういう考えがあるのかしら?」

 

「ああ。祭ってことは大勢参加するはず。そこからなら探し人が見つかるはずだ」

 

「うーん、それはアタシたちにとって好都合だわ、うん」

 

「しかも、プリズムリバー楽団が披露するんだ。そうとう派手なステージが用意されているに違いない」

 

「目立つ上に人を見渡せる位置にいるってことね、確かにいいアイデアね」

 

「ってことでだ、木下は全面的にプリズムリバーに協力するってことで!」

 

「ありがとぉー!!」

 

「助かったよゆっこ!」

 

「はいそこ一旦冷静になろうか」

 

メルランとリリカがジャンプしてはしゃぐ子供みたいに喜んでいる。そんなことはお構いなしにアタシはストップをかけようとする。

 

「いいじゃん別に、減るもんじゃないし」

 

「若い女の子が冒険しなくてどうするのっ! さぁ行くわよ!」

 

「これ以上は話が並行線を辿るばっかりっぽいよね……?」

 

二人が何やら怪しい動きをしている最中、アタシはそっぽを向いて話を進めていると、見事に不意を突かれる。

 

「確かにアタシ的にも凄くいい話だけどまだ歌うって決まってn――」

 

「「それじゃ早速今から音合わせ行きましょー!」」

 

「事は早いほうがいい。では、付いてきて」

 

ルナサさんがバイオリンで音を奏でるとそれを皮切りにリリカとメルランがアタシを担ぎ上げた。ルナサさん、貴方だけは常識人かと思っていたのに!

 

「え、ちょ、イタッ! てか、アタシ本当に歌があああぁぁぁ………」

 

二人の腕にアタシの体中を掴まれると妹紅さんを置いてそのままお神輿のように奥の部屋へと運び込まれてしまった。もうヤダ……彼女たちのペースについてけないんだけど。

 

「さて、私は暇だしちょっとばかし昼寝でもしようかな」

 

 

 

 

少女たち音合わせ中……

 

 

 

 

「終わったよー!」

 

「お疲れ様」

 

「ボーカルっていいな、うん、いいよ!」

 

あれから約一時間ぐらい経過したかしら。アタシは逃げ場のない狭い部屋で諦めて残念な歌声を披露することにした。けれど、

 

「おっ、お疲れさん」

 

「………」

 

「どうした? そんなにハードだったか?」

 

「アタシ、ここに来てよかったかも」

 

「う、うん? 音合わせする前と比べてやけに明るいな」

 

けれど、アタシの歌声は彼女たちにとっては何も問題はないって言われた。そのことが少しだけ嬉しかった。唯一の苦手な部分を否定されず、受け入れてくれたことが一番嬉しかった。

 

「あら? 私の音を効きすぎたかしら?」

 

「ううん、メルランはそんなに音を出していない」

 

「あれはゆっこが勝手にHighになってるだけだよ、多分」

 

「いいえ、貴方たちのお陰で今は心が少しだけ晴れ晴れしているわ。うん、これなら行ける!」

 

彼女たちに出会わなければアタシは元の世界でもきっと音痴のまま生涯を終えていたに違いない。代表や愛子にカラオケで誘われる度に秀吉に交代してもらう、そんな屈辱的なこととはもうおさらばなのよ! そう、この世界でアタシは生まれ変わる!

 

「……相当アンタたちの音がよかったんだろうな」

 

「みたいだね」

 

「やっぱり私が原因?」

 

「だからメルラン姉さんは問題ないよ、多分」

 

「うん、私たちはあくまで優子の声に合わせて音の波長を合わせただけ」

 

「お陰で斬新でスペシャルでヒステリックな曲が完成したわッ!」

 

「それは大丈夫なのか?」

 

「咲き誇れ……アタシ。キラキラキラキラ輝くの、ふふっ」

 

「なんか木下がやばいことになってないか?」

 

「私たちの音にも魔力は宿る」

 

「その所為もあるかもね」

 

「んじゃここはメルランちゃんがもぉーっとハッピーにして最高のハッピネスを「「やめなさい」」はーい」

 

「ん? 何してるの? 早くライブしましょうよ! まずは妹紅さんに聞いて欲しいわ」

 

「あ、ああ、そうだな。楽しみだな」

 

今のこの高ぶる気持ちが沈む前に、まずは妹紅さんに日頃の感謝も込めて、アタシの歌を響かせるのよ! そう!

 

「プリズムリバー楽団の皆! よろしくネ!!」

 

「ああ」

 

「言われなくったって」

 

「いつでも準備は出来てるよ!」

 

霧の湖付近に妖精ぐらいしか知らないであろう一件の古びた館。どんよりとした雰囲気からは想像つかない程明るく、楽しいリハーサルが行われようとした。プリズムリバー楽団に一時的だが新メンバーを加えたそのライブはたった一人のオーディエンスに向けて奏でる。

 

「それじゃ、聞いて欲しい。アタシを加えたNewプリズムリバー楽団で――」

 

「「「Lost Symphonia」」」

 

 

 

――――☆――――☆――――☆

 

 

 

「お疲れ様でした」

 

「ええ、お疲れ様。それじゃ明日お願いね」

 

「メルランお姉ちゃんにまっかせなさーい!」

 

「はいはい、メルラン姉さんもう寝るよ~」

 

リハーサルを終えたアタシたちは妹紅さんから感想を聞くと、後はもう疲れたらしく明日もう一度演奏することになった。妹紅さんには悪いけど、暫くアタシはこの楽団と一緒にいることに行動するということになる。

 

「それにしてもすごかったな。プリズムリバーを生でこんなに聞けるなんてな。こいつは輝夜にいい自慢話が出来そうだ」

 

所々蜘蛛の巣でも張っているようなオンボロな館だが一室だけ、綺麗に掃除されている空き部屋があったのでそこで泊まることになったアタシたちは今、妹紅さんと部屋でのんびり今日の出来事を話している。

 

「それは良かったわ」

 

「あの引き籠もりニートにはいいパンチが入りそうだ。木下との旅は楽しいな!」

 

満面の笑みで妹紅さんはアタシに話をする。けれど、アタシには一つだけ気になることが出来た。それが怖くて、素直に共感することができなかった。

 

「そ、そう……ならこっちとしても嬉しいわ」

 

けど、そんなに心配することは、次の妹紅さんのセリフで皆無となった。

 

()()も楽しみだな~。西行寺んとこでやるんだろ? 私も行くよ」

 

「え?」

 

アタシの耳にちゃんと入りきらず思わず聞き直してしまった。

 

「どうした?」

 

妹紅さんは不思議そうにこちらの顔を伺っている。まるで妹紅さんの言ったことは当たり前であるかのように疑問を浮かべている。

 

「いや、アタシはプリズムリバー楽団と一緒に暫く行動することになりそうだから……妹紅さん的にはもうアタシはいらない、というか……」

 

あまりにも失礼なことを言っていると自覚はしている。アタシがさっき、妹紅さんとは愚弟や明久君たちと再会できるまで一緒に探してってお願いした立場だということは分かっているから。思わず涙腺が潤んでしまう。人としてはマナーが足りない、非常識なことだと思うだろう。だから、アタシは妹紅さんの顔を素直に見れなかった。

 

「んじゃあれだ。木下は私が嫌い?」

 

「そんなことはないわ。妹紅さんがいてくれたから今の私がいるの。言わば命の恩人、嫌いになるはずがない。寧ろ足を引っ張っているんじゃないかって思うことが時々あるぐらいよ。そう、例えば輝夜って人との因縁とか……」

 

「私はそんなこと今はどうでもいいよ?」

 

気兼ねなく放った一言はアタシの脳に直接語りかけるように衝撃が襲った。思わず目を見開くがすぐに冷静さを取り戻し次の言葉へと繋げる。

 

「……気を使わないで。お父さんの仇、取りたくて仕方ないはずよね?」

 

「ふむ、私のことを思ってくれてたのか……その気持ちを聞いたら、尚更最後まで一緒に探したくなったよ」

 

度肝を抜かれた。なんとなくだけどアタシは夢で妹紅さんの過去は知った。原因とかはどうでもいい、今は妹紅さんの過去を知ったということが重要なのよ。それなのにこの人は自分のことよりも人探しを優先してくれている。どうでもよくなった? それは有り得ない。輝夜って人とはいつも殺し合っていると言ってたし。

様々な思考が巡ることで回路がショート仕掛けていたアタシは空っぽの返事をした。

 

「え、いや、いいの?」

 

「当たり前だろ? そもそも、私には時間なんて無限にあるんだから。優子にかけた時間なんて私の中のほんの一ページにしかならない。なら、その一瞬を大事にしないでなにが殺し合いだ。私にはそっちの方が今は勿体無いよ!」

 

隣のベッドで横たわりながら話す妹紅さんをアタシは直視することが出来なかった。尊敬の念を抱くほど人間として出来上がっていたのを感じ取った。不死者であることから人間ではなく化物の類に分類されるかもしれない。けどアタシは誰よりも彼女を人間らしいと思った。そして、アタシはそれをちょっとだけ軽く行動に移してみる。

 

「ありがとう……()()

 

「お? やっと呼び捨てで呼んでくれるか。うん、これでようやく『友達」って感じがするよ」

 

「妹紅だって、アタシのこと下の名前で呼んでくれたじゃない。お互い様よ」

 

最後に互いに顔を見合わせクスりと笑い合う。そう、アタシは知らず知らずのうちに距離を空け過ぎたのね。命の恩人、不老不死、アタシとは住む世界も環境も違うことにより無意識に人間以外の者として見ていた。だからここぞというところで気を遣い、遠慮し、拒絶する。だけどそんなアタシは、もういない。これからは妹紅とは友達として一緒に幻想郷中を回ってやるんだから。

 

「それもそうだな。よっし! 明日も忙しくなりそうだ、そろそろ寝るか!」

 

「そうね」

 

さっきまでと違い空気が透き通っていて、蟠りが綺麗に取り払われた感覚がした。妹紅が消灯をすると勢いよくベッドに入り込んで就寝する準備に入った。

 

「おやすみ! 優子」

 

アタシも、そろそろ寝ないと。余計な心配したバカなアタシを一発殴り込んでやりたいと思いながら、返事をする。

 

「おやすみ、妹紅」

 

明日から、生まれ変わったアタシをこれからよろしくね。




それでは、今年最後の投稿となりますので一言。

よいお年を。来年はもっとペース落ちるかもだけどもよろしくネ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。