バカと霊夢と幻想郷   作:こきゅー

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バカテスト 幻想郷

第四問:次の幻想郷の住人の能力とその意味を答えなさい。


⑨:博麗霊夢


霊夢「能力『主に空を飛ぶ程度の能力』 意味『何からも縛られない、私に力づくとかで縛りあげようなんてことは出来ないってことでしょ?』」

教師のコメント:正解です。理解はしているようですね。


レミリア「能力『主にお茶を飲む程度の能力』 意味『え? あれに意味なんてあるの?』」

教師のコメント:まず能力を疑ってください。


魔理沙「能力『主にのんびり縁側で過ごす程度の能力』 意味『毎日をのんびり過ごすため、ていうか意味いるのか?』」

教師のコメント:あなたもですか。


妖夢「能力『異変を解決する程度の能力』 意味『幻想郷のバランスを保つため、博麗霊夢は日々異変を解決できる能力を手にした』」

教師のコメント:努力賞を差し上げましょう。
これからも精進してください。


幽々子「能力『主に食物を食べる程度の能力』 意味『今度お団子に掛ける餡蜜に毒を雑ぜて実験してしてみようと思うの』』

教師のコメント:死人が出ますので、やめてください。


明久「能力『主に殺戮を続ける程度の能力』 意味『人が人を殺すという過ちに、意味なんてあるのだろうか……』」

教師のコメント:あります。


俺と妖夢と博麗の巫女

「さて、人里に着きましたよ」

 

「………………」

 

「ん? 大丈夫ですか?」

 

………今、無理。

 

「ちょっと顔色が悪いですね……酔いましたか?」

 

「………(コクリ)」

 

「え、それは大変! ん~……どこかで落ち着けるような場所は……」

 

「………!!」

 

「ま、待って! まだ吐かないで!!困った、どうしよ……」

 

………すまない。

 

「あら、どうしたの?」

 

「あ、霊夢さん! すみません、ちょっとこの人の面倒を見ててもらえませんか?」

 

「えぇ、せっかく今からのんびりする予定だったのに」

 

「お願いします! すぐ帰りますので!」

 

「あぁ! ちょっと!!待ちなさ……はぁ」

 

「……………」

 

妖夢さんはどこかへ行ってしまった。

たぶん薬かなにかを取って来てくれるんだろう。

 

「ありゃーこれは相当ね。とりあえず座りましょうか」

 

「………(コクリ)」

 

「えーっと……あった。ここでゆっくりすれば少しは落ち着けるでしょ」

 

「………すまない」

 

「いいのよ、その代わり、今度博麗神社にお参りでも何でもいいから来てくれたらチャラにしてあげるわ」

 

この人、巫女服を着用している……妖夢さんが言っていたあの巫女か?

 

「………名前は?」

 

「え? 私? 私は博麗 霊夢、博麗神社の巫女をしているわ」

 

「………霊夢さん……」

 

妖夢から聞いた名前と同名だった。

 

「私の名前を知らないとは……やっぱ分社とか私も建てた方がいいのかな……」

 

「………なぜ」

 

「ん? なに?」

 

「………昔、なぜ妖夢さんの邪魔をした?」

 

「妖夢? あぁ、なるほどね。衣装が明久と同じだから外来人ね」

 

「……………」

 

少し落ち着いてきた。

 

「どうしてって……そりゃ異変を起こすバカ共をしばくのが私の使命みたいなものだしね。何より私に危害が回ってきたのが災難だったわねー」

 

「………呆れる」

 

「だって、これが私なんだもん」

 

この巫女、すごい気楽そうだな。

……脇を露出しているのが不思議で仕方がない。

 

「あの異変もそうだけど、一々起こさないでほしいのよねー。最近は命蓮寺の墓に封印されたなんとかの神子ってのが復活したりかな~」

 

「……………」

 

「まぁ、今思うと、あの異変は解決した方がよかったと思うの」

 

妖夢さんたちが西行妖を咲かそうとした事か。

 

「………なぜ?」

 

「……私の感よ♪」

 

………この人もよく分からない。

 

「お待たせしました!」

 

妖夢さんが薬を……う。

 

「もう!!遅いじゃないの!」

 

「すみません、はい、これを飲めばすぐ治りますよ」

 

「………(コクリ)」

 

 

ゴクゴク……

 

 

「………助かった」

 

妖夢さんが持ってきた薬を飲めばさっきまでの酔いが嘘のように治った。

永琳さんの薬だろうか、とにかく助かったことに変わりはない。

 

「良かったわ、それじゃ私はここで」

 

霊夢さんは俺が無事に治ったことを確認するとすぐさま帰って行った。

 

「ありがとうございました」

 

「………ありがとう」

 

「感謝で飯が食えたらなー」

 

霊夢さんが帰り際にボソッと呟いた。

その後ろ姿は少女だというのにまるで生活保護を受けていない母子家庭の母親のようだ。

あの人もなんだかんだで苦労しているように見える。

 

「さ、寺子屋に行きましょうか」

 

「………!!」

 

「え、なに!?」

 

「………カメラ」

 

「あぁ……カメラ、まだ見つかってませんね……」

 

あの中にはサブのカメラとはいえ大事な物が入っている。

できれば見つけたい。

そして、新たにここでの写真を俺のメモリーカードの永久保存版に登録する。

 

「私もカメラ探しておきますので、土屋さんはひとまず寺子屋に向かった方がいいですよ」

 

「………すまない」

 

「いえ、人として当然の事をしようとしてるだけなので」

 

妖夢さん……やっぱりいい人だ。

 

「さて、寺子屋の近くですね。ここを真っ直ぐ歩けば寺子屋が見えてきますよ」

 

「……………」

 

「では、私は幽々子様にお土産を買って帰りますので」

 

妖夢さんともここでお別れか。

 

「………また――」

 

「ん?」

 

妖夢さんとの日々

 

短かったが楽しかった。

 

ここでの生活に慣れたら、

 

そのときはまた――

 

「………またお世話になります」

 

「……はい、何時でもいらしてください」

 

「………っ!!」

 

………承諾を得た……。

 

「では!!」

 

そう言うと妖夢さんは颯爽と去ってしまった。

 

「……………」

 

出会いがあれば別れもあり、別れがあるから、切なさを知る。

 

次会うときは、何時だろうか……。

 

「………いや、進もう」

 

そうだ、まずは寺子屋に向かい、明久たちと合流しなくては。

そして、姫路たちを一刻も早く見つけ出さなくては。

………そして、俺はカメラを見つけ、あんな写真やこんな写真を……!

 

ブハッ!

 

――――☆――――☆――――☆

 

「………もうすぐ」

 

寺子屋が見えてくるまであともう少し。

 

「………っ!!」

 

見えた……あれが寺子屋。

……ん?寺子屋の前で誰か騒いでいる……。

 

『ところで雄二、なんでメイド服なの?』

 

『お前こそ、なんで巫女服なんだよ』

 

あれは……遠くてよく見えない。

もう少し近づいてみよう……。

 

『そ、それは!!お風呂の時に服がないから代わりに霊夢がくれたんだ!!』

 

あれは……アキちゃん!?

いや、違う……あれは……

 

 

 

アキちゃん巫女version!!

 

何故……その隣にいるのは………

 

 

 

洪 雄麗(ホアン・シユンリイ)?

 

『そんな格好姫路や島田が見たら発狂するぞ。あとムッツリーニも』

 

『え゛!?』

 

俺にあいつをカメラに収めろと神が言う!

 

「あ、ムッツリーニ!!!」

 

アキちゃんがこちらに手を振っている。

今がシャッターチャンス!

 

 

カシャカシャカシャカシャ……

 

 

「おい、カメラがないのにどうやって撮ってるんだ?」

 

雄二の冷静なツッコミが俺を現実へ引き戻す。

 

「………しまった」

 

無我夢中ですっかり忘れていた。

 

「ムッツリィーニィーー!!!」

 

「………明久、それに坂本まで」

 

なんと坂本までいた。

 

「会いたかったよームッツリーニィ……」

 

「………俺もだ」

 

俺たちは無事出会えた事によりガシッと抱き合う。

………まずは一安心だ。

 

「……明久、ムッツリーニ、周りを見て見ろ」

 

「「え?」」

 

ふと気になり周りを見てみる。

なにやらざわついているようだが。

 

『あら、あの恋人同士いい雰囲気じゃない?』

 

『ほんとだわ』

 

………誤解!

 

『暫く離れ離れになっていたのだけど、十年の時を越えやっと出逢えたのね』

 

ナレーションみたいのまでいる。

 

「いや、あの、皆さん?!僕は男の子です!!」

 

『じゃああの小柄の子が女の子ね?』

 

「………違う」

 

……確かに背は低いがこれは隠密行動の為で――

 

『でも、あっちの巫女服着ている方が女の子っぽくない?』

 

『言えてるーマジ可愛いし、妹にしたーい』

 

「僕は男の子だから! せめて弟にして!」

 

「あいつらは全く、出会って早々バカやってるな」

 

「雄二も見てないで助けてよ!!」

 

「やなこった」

 

「ひどい!!!」

 

兎に角、無事合流できたことだ。

姫路たちのことはまたあとにしよう。

今は……そんな状況じゃない。




初期にエブリスタに載せ、改めて見直すとここの章は随分と短いですね……。
いつか修正するときが来れば直します。
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