Hunter/ganbara night   作:カルガモ大将

12 / 12
運が良ければ今月はもう一回更新出来るドン!
そろそろ話を進めたい。
茨木ちゃん可愛い。殺さなきゃ(使命感)
ん? 茨木? 7章……エビフ山……うっ、頭が……


第5話

今日も今日とて元気に城壁に細工をし、夜は魔獣狩りに勤しむブラック企業も全力で逃げ出す業務をこなしている。

へへっ、この時代には労基も人権もなんもかんもないから、好きなだけは働けるぜ!(狂気を感じさせる笑み)

だが、20日間働き続け、とうとう城壁の細工が大体終わった。くぅ〜疲れました。まさか、固有時制御・二重加速(タイムアルター・ダブルアクセル)も使用するハメになるとは思いませんでした(半ギレ)。でも、お疲れ様! さすが俺! 今日ぐらいはゆっくり休むとするぜ。

 

城壁から飛び降り、適当に娼館を探しに歩く。

 

「ふんふふんふーん♪」

 

今の俺は気分がいい。とてもイイ。最高にハイってやつだ。辺りを眺めながら歩き、想定通りの場所に娼館があったことに安心した。

 

「さーて、ゆっくりしてくとしますか」

 

「──おや、まさかこんなところで会うなんて。奇遇だね」

 

「何奴!」

 

振り返るとそこには、マーリンがいました。

 

「やぁ、20日ぶりだね。まだ夕方なのに娼館に入るだなんて、盛んなんだね」

 

ヒェッ。もうやだこいつ。

 

「え、えぇー? や、やだなぁ。俺はただ、宿にお泊まりしてグッスリ休もうと思っただけですよ……えへへ」

 

ひっどい。もう、なんていうか、我ながら無理がある言い訳だ。どう考えてもダメだ。もうおしまいだぁ……。

 

「ふーん、そうなんだ。じゃあ、このことは立香ちゃんに伝えてお──」

 

「へへへ、マーリンの旦那。ささっ、どうぞどうぞ。娼館はもう開いてますぜ、へへっ」

 

「──いくらなんでも、態度を変えるのが早すぎないかい?」

 

「や、やだなぁ。そんなことないっスよ〜」

 

脅迫には勝てなかったよ……。

 

「ま、いいか。情報交換といこう。立香ちゃんたちは今、ギルガメッシュ王が召喚したサーヴァントたちと、時々行動を共にしながら、何でも屋をしているよ」

 

「えぇ……(困惑)。世界を救うって話はいったい、どうなったんですかねぇ(正論)。時間、足りるんですかねぇ」

 

「君と別れてからギルガメッシュ王に謁見したんだが、相手にされなくてね。話を聞いてもらいたかったら、下働きから始めるんだな、とのことだったよ」

 

「まったく、あの王様も酷いよね」と付け足し、マーリンは肩を竦める動作をした。

 

「俺はなぁ。特に話すような事は無いんだよなぁ」

 

「ふーん。本当にそうかい?」

 

「本当に? って聞かれてもなぁ。なんか言わなきゃダメそうなことは無いしなぁ……」

 

なんかあるかな。保存食を確保したとか? いやでもなぁ、今は必要ないしなぁ。

 

「あの城壁の紋様はなんだい?」

 

「ん? あれか? あれは下準備だな。俺が本気を出すための」

 

「へぇ、魔術にも結構精通してるんだね。カルデアの、ロマ二・アーキマンが驚いていたよ。『まるで、城のように堅牢な結界だ』ってね」

 

「えぇ……あれだけで分かるのかい。こわっ」

 

「ま、彼はあんな感じだけど、やる時はやるタイプだからね。魔術に関しては詳しいし、その彼でも気づくのに時間がかかったんだ。誇るべきだよ」

 

「全然誇っていい感じじゃ無いんだけど……」

 

「ま、そこはそれ。僕はお先にお楽しみと行くよ」

 

じゃあね、と手を振りながら、マーリンは娼館へ入店した。

 

「……はぁ、帰りたい」

 

家、もう無くなっちゃったんだけどね。

仕方ないし、他の娼館に行くとするか。

 

地図を思い出し、道をUターンして他の場所にある娼館へと向かう。フッ、普段の俺ならチキって娼館に入ることはおろか、近づくことすら出来ない。だが、今日の俺は違う。完全にハイな状態だからな。何かの間違いで入店、そのまま童貞卒業コースもありえるだろう。いや、むしろそれしか考えられん。ククク、とうとう俺も童貞を捨てる時か。思えば長い付き合いだった。何時如何なる時も行動を共にし、時に笑い、時に泣き、時に怒り、時に慰め合った仲だった……。だが、その関係ももう終わる。今日、俺はこの関係に終止符を打つ。お前ともお別れだ、童貞。じゃあな。

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

「……フッ、やはりこうなったか」

 

東の空がオレンジ色に染まり、また新たな1日が始まりを告げた。身体を起こし、着替え始める。

 

まったく、やはりこうなってしまったか。

 

俺はまた、チキってしまった。

娼館に、入ることすら出来なかった。

あぁ、俺はなんてダメな男なんだ。

もうやだ、死にたい。

精神的に疲れ切っている状態のまま衝動的に三倍速を使うことで城壁の細工を終わらせ、城壁の上で俺は日の出を迎えた。迎えてしまった。

 

「……ハハッ、笑えよ。いっそ笑ってくれ」

 

誰かに語りかけるでもなく、勝手に言葉が溢れ出た。

 

「もういい、僕もう寝るもん」

 

「ははは、こやつめ! もう逃がさんぞ!」

 

なんか聞こえるんだけど。後ろを振り向き状況確認。

 

「なん……だと!? 三回転捻り宙返りだと! ええい、馬鹿にしおって! 絶対に逃がさんぞ!」

 

なんか牛若丸が鳥と戯れてた。

 

「やっぱ俺、疲れてるわ。寝よう」

 

被害に遭わないよう遠くまで移動し、そこで寝た。久しぶりの睡眠で解脱しかけた、とだけ言っておこう。

危うくお釈迦になるところだったぜ。

 

 




次回更新
今月末か来月だと思われる(予定)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:5文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。