ポケットモンスター エボリューション・マスター 作:幸村 聖臥
サトシ「ユウヤ兄ちゃんとやるのは初めてだね」
ユウヤ「サトシ、もう兄ちゃんって年じゃないだろ。呼び捨てかせめてさん付けにしてくれ」
サトシ「分かったユウヤさん。行くぞピカチュウ」
ピカチュウ「ピカピカ」
ユウヤ「なら、俺はこいつだ行けバクフーン」
サトシ「バクフーンか?」
バクフーン「バグー」
ユウヤ「サトシはピカチュウがパートナーだってな。なら、俺も相棒で戦う」
サトシ「え、もしかしてユウヤさんってジョウト地方の出身ですか?」
ユウヤ「そうだよ。だから最初の三匹のうちの一体・ヒノアラシが最初のポケモンさ」
サトシ「なるほど、相手にとって不足はない。ピカチュウ電光石火」
先制攻撃は、サトシが仕掛けた。電光石火がバクフーンに直撃する。その後は、お互い一進一退の攻防を繰り広げる。
サトシ「流石だぜ。マスターの実力は伊達じゃない。ピカチューエレキボール」
エレキボールがバクフーンにヒットするかなりのダメージだ。しかし、バクフーンは倒れない。
ユウヤ「そろそろだな」
ユウヤは袖をまくり上げると石のついた。ブレスレットのようなものが見えた。
サトシ「まさか、メガストーン」
ユウヤ「バクフーン究極進化」
バクフーンが進化する。進化した姿は鋼の鎧に纏われたドラゴンのように見えた。
ユウヤ「バクフーン流星群」
オーキド「ほお、なかなか興味深いもの見せてもらえたのお」
ピカチュウ「ピカー」
ピカチュウは、強力な一撃を受け足元がふらついている。
サトシ「ピカチュウ大丈夫か?」
ユウヤ「サトシ、勝負はここまでだ。早くピカチュウをモンスターボールに」
サトシ「いや、ピカチュウモンスターボールに入るの嫌いだから入らないんですよ」
ユウヤ「そうなのか? 弱ったな究極進化の攻撃は、なかなか回復しずらいんだよな」
サトシ「ああ、ユウヤさん気にしないでください。休めばピカチュウも元気になりますし」
?「なら、俺が診てあげようか?」
聞き覚えのある声、サトシがふと振り向くと白衣を着た男が目の前にいた。そう、間違えない彼だ。
サトシ「タケシか?」
タケシ「久しぶりだなサトシ」
サトシ「やっぱりそうか。久しぶりだな」
オーキド「おお、タケシ君か」
タケシ「お久しぶりです。オーキド博士、実はカントウには出向で来たんです。ポケモンドクターとして」
オーキド「おお、そうじゃったか」
タケシ「それより、まずはピカチュウの治療だな。詳しいことは中で話そう」
サトシ「ああ」
サトシたちはタケシにピカチュウの治療と、別れた後の経緯聞くため休息をとった。
ユウヤ「タケシ君って言ったね。どうだいピカチュウの具合は?」
タケシ「大丈夫です。ダメージが通常より強力ですが薬を飲んで休息を取れば十分に治せます」
サトシ「ありがとなタケシ」
ケンジ「みんなコーヒー持ってきたよ」
オーキド「おお、すまないなケンジ」
タケシ「ありがとう。しかし、驚きました。間近で究極進化を拝めるなんて」
サトシ「えっ、タケシはさっきの進化のこと知ってるの?」
タケシ「一応ポケモンドクターとしての知識のうちさ」
オーキド「以前、サトシがカロス地方に行った際にメガ進化については、わしもプラターヌ博士を通じて少しばかりは知っているのだが?」
ユウヤ「そうですね。僕もすべてを把握している訳ではないんですが、一言で表すなら僕とバクフーンの絆と経験の集合体とでも言うんですかね」
サトシ「それって絆現象ってことですか?」
ユウヤ「絆現象?」
サトシ「以前、俺のポケモンにゲッコウガっていう仲間がいて、俺との絆によるシンクロで姿を進化させたことがあるんです」
ユウヤ「そうだったのか。もしかしたら似たような原理かもしれないな」
オーキド「似てるとは?」
ユウヤ「もしかしたら、そのゲッコウガも僕のバクフーンも己の姿・性格の反映体ではないかと」
サトシ「はい。みんなはサトシゲッコウガと呼んでいます」
タケシ「俺も少しポケモン医学で聞いたことがあるな。トレーナーとの関係が成長に予想外の変化を与える未知の現象ってやつを」
サトシ「そうなのか」
タケシ「ああ、もしかしたらでマスターズカップでも拝めるかもしれないな」
サトシ「タケシも招待されたのか?」
タケシ「やはりサトシのところにも来ていたか。でも、俺は大会ドクターとしてのお呼びだ」
ユウヤ「そうか。てことは君がポケモン医療協会からの派遣医師か」
タケシ「はい、それでサトシが興味ないわけもないと思って博士のところにお邪魔したんです」
オーキド「そうか。まさにグッドタイミングであったのお」
サトシ「そうだったのか。実は俺もバトル部門にトレーナーとして招待されてるんだ」
タケシ「やはりな」
ユウヤ「そうだ。大会までまだ時間がある。会場は、ここから少し離れた場所でアルガーナ地方にあるんだが、また、二人で旅をしてみたらどうだい?」
サトシ「アルガーナ地方」
オーキド「アルガーナは、地方生息しているポケモンがいない地域であったな」
ユウヤ「ええ、ですが近年調査で少しばかり面白いことがあって、僕のバクフーンが強くなれたのもそこでの旅で得た者だから、強化を図るトレーニング旅も悪くないかと」
サトシ「おもしれえ、タケシ一緒に行ってくれるか?」
タケシ「ああ、俺も大会までに開催地に入れれば問題ない」
ユウヤ「それがいい。それとタケシ君、言い忘れていたが僕はサトシの知り合いであり、運営の人間でもある。だから、大会の情報を君にこの端末で知らせるよ」
タケシ「ありがとうございます」
サトシ「またよろしくな」
タケシ「こちらこそ」
その頃・・・
【空港】
空港に二人の女性が降り立っていた。
?「私は、用が済んだらアルガーナ地方に飛ぶけどあなたはどうする」
?「私は、大会ギリギリに入る予定ですのでゆっくりしていきます。会いたい人にもあいたいので」