ポケットモンスター エボリューション・マスター   作:幸村 聖臥

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再会・選ばれしポケモン

サトシは、オーキド研究所から戻ると旅の支度の支度を進めていた。ピカチュウも勿論お手伝いしてくれている。

 

ピカチュウ「ピーカ」

 

サトシ「サンキューピカチュウ」

 

ママ「サトシ、新しい帽子と服よ」

 

サトシ「ありがとう」

 

ママ「でも、まさかユウヤ君が手紙の差出人だったなんて」

 

サトシ「うん。俺もすぐには分からなかったよ」

 

ママ「サトシがまだ三歳の時だもの。でもポケモンマスターの称号を貰ってるなんてね」

 

サトシ「ユウヤさんを超えないと」

 

ママ「がんばるのよ」

 

サトシ「俺、頑張るよ」

 

【次の日】

 

サトシはタケシと出発前にオーキド研究所で落ち合う約束をした。

 

サトシ「タケシお待たせ」

 

タケシ「おお、サトシ」

 

サトシ「なあ、少し研究所でやることを済ませてもいいか?」

 

タケシ「あ、ああ」

 

サトシはオーキド研究所の庭に向かった。そこには多くのポケモンが生活している。

 

オーキド「おお、サトシ。今日出発するんじゃなかったのか?」

 

サトシ「ええ、ただ今回は強化のための旅ですのでポケモンたちを定期的に鍛えようと思って最初に連れていくポケモンたちを選ぼうと思って」

 

オーキド「なるほど、それはいい考えじゃ」

 

ユウヤ「早速、準備に取り掛かるのかサトシ」

 

サトシ「ユウヤさん」

 

ユウヤ「開催地までの旅を今まで苦楽を共にしたポケモンと一から歩み始めるのはいいことだ」

 

オーキド「で、連れてくポケモンは決めているのか?」

 

サトシ「はい、ある程度は」

 

そんなサトシのもとに一体の巨体が突進してくる。

 

サトシ「うわー」

 

ユウヤ「サトシ!」

 

そこには大きな葉っぱを頭に載せるポケモン。そう、サトシのベイリーフだ。

 

ベイリーフ「ベイ」

 

サトシ「ベイリーフ、元気だったか?」

 

ベイリーフ「ベイベーイ」

 

ユウヤ「サトシに随分なついてるな」

 

オーキド「なつき具合ならピカチュウと争うほどのものじゃな」

 

サトシ「ベイリーフ、久しぶりに一緒に旅をするか?」

 

ベイリーフ「ベーイ」

 

ベイリーフは大喜びだ。

 

タケシ「サトシ、ポケモンは何体連れていくんだ?」

 

サトシ「そうだな?」

 

ユウヤ「なら、サトシ6体をまず連れていってアルガーナ地方の各シティーでのプレオープン戦に参加したらどうだ?」

 

サトシ「プレオープン戦?」

 

ユウヤ「大会開催に伴い実戦経験やその地方の環境にトレーナーとポケモンを慣らす練習試合のようなものさ。また、優勝すればそこでしか手に入れられない特典も用意していると聞いている」

 

オーキド「聞いているとは随分抽象的な言い方じゃな?」

 

ユウヤ「ええ、この提案はアルガーナ地方の方からの提案でお楽しみも兼ねてるんだと情報はシークレットになっています。サトシ、シティーごとにポケモンを入れ替えてトレーニングがてらプレマッチに臨むといい」

 

サトシ「分かりました」

 

タケシ「じゃあ、残り4体はどうする?」

 

サトシは水ポケモンたちの聖域に足を運んだ。そこでは水ポケモンたちが楽しく泳いで遊んでいる。サトシが探していたのは中でもやんちゃでいたずら好きのあのポケモンだ。

 

サトシ「ミジュマル」

 

ミジュマル「ミジュ? ミッジュー」

 

サトシ「元気だったかミジュマル?」

 

ミジュマル「ミジュミジュ」

 

タケシ「そうか、サトシはイッシュ地方にも行っていたもんな」

 

サトシ「ああ。イッシュの最初の仲間がミジュマルだったんだ」

 

しかし、ミジュマルのやんちゃは相変わらずだ。サトシの帽子を盗み走り出してしまう。

 

サトシ「こら、待てよミジュマル」

 

ミジュマルは楽しそうに駆け回るが、その隙にサトシの帽子が他のポケモンに取られていた。

 

ミジュマル「ミジュ!」

 

すると、そのポケモンから空から降り立ちサトシに帽子をかぶせる。そして大きく吠えた。懐かしさのうるささだ。

 

サトシ「オンバーン。久しぶりだな」

 

オンバーン「バオ」

 

オンバット時代からサトシを親のように慕うオンバーンはサトシに対して従順だ。勿論、ミジュマルのことも研究所の生活で知ってはいるがまじめな性格ゆえ、ミジュマルとはそりが合わない様子。

 

タケシ「サトシ、ドラゴンタイプのオンバーンもいるのか」

 

サトシ「ああ。お前がここにいるってことは、あいつも近くにいるんだな」

 

オンバーン「バーオ」

 

今度は、サトシとタケシは研究所内の森に入っていった。そこで大木相手に格闘技をぶつけるポケモンが一匹いた。

 

サトシ「ルチャブル」

 

ルチャブル「チャブ? チャブチャ」

 

サトシ「久しぶりだな。オンバーンとは相変わらず仲がいいんだな」

 

ルチャブル「チャブ」

 

サトシ「オンバーン、ルチャブル、また一緒に旅をしないか?」

 

オンバーン「バーオ」

 

ルチャブル「チャブチャー」

 

二匹とも同意したみたいだ。というよりも久しぶりのサトシとの旅が楽しみでしょうがない様子だ。

 

タケシ「これで5体。あと1匹だな。ああ、でも勢い任せで決めてるような気もするな」

 

すると、森を出た辺りから何やら騒がしい音が聞こえる。なんと、オーキド研究所のポケモンたちが喧嘩を始めたのだ。

 

サトシ「おいおい、なんかえらいことになってるぞタケシ」

 

タケシ「まあ、性格とかもあるからみんながみんな仲良くは出来ないんだろ?」

 

オーキド「なあにいつものことさ」

 

サトシ「博士、いいんですか?」

 

オーキド「まあ、見ておれ」

 

ポケモン同士が技を繰り出そうとした瞬間ソーラービームと火炎放射が同時に中央に炸裂した。ポケモンたちはびっくりして技を出せなかった。

 

サトシ「あれは、フシギダネにゴウカザル」

 

なんとかつてのサトシの仲間のフシギダネとゴウカザルが喧嘩を止めに入った。全体をフシギダネがなだめ、いきり立つ連中をゴウカザルが睨み付け威嚇する。

 

オーキド「最近は、フシギダネの手伝いをゴウカザルやサトシのジュカインやチャオブーたちが押さえてくれるんじゃ」

 

サトシ「そうだったんですか」

 

タケシ「サトシのポケモンたちは力だけではなく、精神的にも成長をしてるみたいですね」

 

サトシの姿を見て、フシギダネもゴウカザルもすぐに気付いた。

 

フシギダネ「ダネダネ」

 

ゴーカザル「ウギー」

 

サトシ「久しぶりだな。お前ら」

 

すると、サトシはある提案を思いついた。

 

サトシ「オーキド博士、一つ頼みごとをしてもいいですか?」

 

オーキド「何じゃ?」

 

サトシ「フシギダネを大会直前の最後のプレマッチにあいつらと一緒に参戦させたいんです?」

 

ユウヤ「あいつら?」

 

オーキド「そうか。分かったジュンサーさんとジークさんにはわしからお願いしておこう」

 

サトシ「ありがとうございます」

 

タケシ「なるほどそういことか。てことは最後の一匹は・・・」

 

サトシ「ゴウカザルまた一緒に旅をしてくれないか?」

 

ゴーカザル「ウギー」

 

ゴウカザルは「俺に任せろ」と言わんばかりに気合いが入っている。

 

ユウヤ「これで、6体全員決まったようだね」

 

サトシ「はい」

 

オーキド「では、シティーで試合を終えたら入れ替えを行う形でいいんじゃな」

 

サトシ「はい」

 

すると、そこに今度は人の客人をケンジが連れて来た。

 

ケンジ「みんなこんなとこにいた」

 

オーキド「おーケンジ。なんかあったか?」

 

ケンジ「いえ、サトシにお客さんです」

 

彼らの前に現れたのは、綺麗な女性だった。しかし、サトシはそれが誰だかすぐにわかった。

 

?「久しぶりサトシ」

 

 

 

 

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