ポケットモンスター エボリューション・マスター 作:幸村 聖臥
アルガーナ進化伝説
マスターズカップ出場のためアルガーナ地方へ旅立ったサトシたちは、最初のプレマッチの開催地・ディオルシティーに向かっていた。
サトシ「アルガーナ地方ってどんなとこなんだろうな」
セレナ「情報によると中心都市は近代的な作りで、遠隔地は自然な作りになってるそうよ」
タケシ「最初の目的地のディオルシティーは、比較的温暖な気候を生かした農村のような街で穀物などの栽培が盛んらしい」
サトシ「へえー、何か面白そうだな」
セレナ「あれがディオルシティーよ」
町の建物は、木造中心の作りで緑に囲まれて大きな風車が数台構える。まさに生産の町のようだ。
サトシ「なんか落ち着いた感じの町だな」
セレナ「すごく都会と違って空気が美味しい」
タケシ「まずは、ポケモンセンターにいってアルガーナ地方のパスを貰おう。その後に町を回ろう」
サトシ「そうだな」
サトシたちは、ポケモンセンターへ向かいプレ大会と本大会に必要な登録を済ませにいった。
ジョーイさん「サトシくんとセレナさん、登録ほうが完了いたしました」
ジョーイさんは、博士からもらったポケモン図鑑を二人に渡した。登録の申請などもすべてこの端末で行えるらしい。
サトシ&セレナ「ありがとうございます」
ジョーイ「それと、皆さんから預かったポケモンも元気になりましたよ」
サトシとセレナはモンスターボールを受け取った。
セレナ「あれ? タケシは?」
サトシ「ああ、タケシはそこに」
タケシは、腹を抑えて椅子に座りこんでいた。その理由は・・・
セレナ「大丈夫なの?」
サトシ「あ、ああ。いつものことというか。タケシ美人の人(年上系)の人に目が無くてな。それをグレッグルに毒づきを・・・」
セレナ「それであんな感じなんだね・・・」
サトシ「そういうこと」
タケシ「相変わらずの威力だなグレッグルの毒づきは」
サトシ「けど、グレッグルがいないと止める奴がいないからな」
セレナ「まあそんなに落ち込まないでタケシ。この町って自家生産した小麦を100パーセント使ったパンが美味しいらしいわよ」
サトシ「そうだな。ちょうど小腹も空いたしな」
タケシ「じゃあ、行ってみるか」
そのパン屋は、風車の近くにある。その道中でサトシたちは不思議な姿をしたポケモンと出会う。
サトシ「あれって、グラエナ?」
タケシ「ああ、でも普通じゃないぞ」
グラエナは、サトシたちを鋭い目線で威嚇する。
?「やめるんだグラエナ」
道の向こうから一人の男性がやってきた。どうやらグラエナのトレーナーのようだ。
サトシ「あなたのグラエナですか?」
?「ああ、ごめんね。このグラエナは僕の麦農家の用心棒なんだ」
セレナ「もしかしてこの先で有名なベーカリーショップの方ですか?」
?「はい、そうですよ。私の名前はマルクと申します」
サトシ「俺、サトシっていいます」
タケシ「自分はタケシです」
セレナ「セレナです。よろしくお願いします」
マルク「こちらこそ。もしかしてうちのベーカリーショップに行く途中ですか?」
サトシ「はい、そうです」
マルク「そうですか。なら、一緒に行きましょう案内します」
サトシたちは、マルクさんに店まで案内してもらった。
サトシ「マルクさん、そのグラエナの姿って」
マルク「ああ、珍しいでしょ。実はこれもアルガーナ地方でポケモンに起こる不思議な現象でね」
タケシ「もしかして究極進化ですか?」
マルク「特に名前は分からないんだ。自然とグラエナが変化するだけだから」
サトシ「実は、俺の知り合いにも似たような現象を究極進化と呼んでる人がいるんです」
マルク「そうなんだ。まあ、おかげで仕事の時に助かってるんだけどね」
マルクさんのお店が見えて来た。店の前は行列が出来ている。
セレナ「すごい行列」
マルク「お時間が無いようでしたらテークアウトしますよ。先ほどのお詫びも兼ねて」
タケシ「え、いや、でも自分らだ並ばないのは」
マルク「大丈夫ですよ。うちのパン屋は一日三回新しいパンを同じ時間に店に出すので次の時間のを予約してくださればテークアウト出来るんです。地元の人は基本的にそのやり方です。店の前の人は、ほとんどが観光客の方です」
タケシ「どうするサトシ?」
サトシ「じゃあ、お願いしてもいいですかマルクさん?」
その後、マルクさんの知り合いのカフェを紹介してもらい、そこにパンを届けてもらった。パンはどのパンも人気があるだけあってとてもおいしかった。
サトシ「マルクさんとてもおいしかったです」
セレナ「ご馳走様です」
マルク「いえいえ、サトシ君たちはどこから来たんだい?」
サトシ「俺とタケシはカントーから来ました」
セレナ「私はカロスからこちらに」
マルク「そうですか。こちらには何か用が?」
タケシ「サトシとセレナはアルガーナ地方で開催されるマスターズカップに参加するんですよ」
マルク「そうだったのか。てことは、うちで開催のプレマッチ大会に参加するんだね?」
サトシ「はい、そうです」
マルク「この町は、ポケモンと自然が一体になることがプレマッチでは大事になると思うよ」
サトシ「自然とですか?」
セレナ「どういうことですか?」
マルク「この町は、農家も商人もみんなポケモンの力を活用している。僕のグラエナも用心棒と呼ばれるのも夜になるとその力を発揮するからなんだ」
サトシ「夜ですか?」
セレナ「サトシ、博士からもらったポケモン図鑑使ってみれば?」
サトシ「そうだな」
二人は、グラエナをスキャンする。特性に夜行透視と出ている。その能力は、どんなに暗い中でも物陰を察知できる能力を持つ。
サトシ「へー、究極進化するとこんな特性が付くんだ!」
マルク「おっと時間かな。グラエナ交代の時間だよ」
マルクの指示を聞き、グラエナは通常の姿に戻った。
セレナ「そういえば、マルクさん特に進化の時に何も使ってませんよね」
マルク「うん。自然と出来るっていうのがこういうことなんだ。それに同じポケモンでも姿・効果が同じになるわけじゃないんだ」
サトシ「でも、何なんだろうなこの進化? メガ進化ともちょっと違うみたいだし」
マルク「進化のことは、よく分からないけど話を聞く限り触れ合った結果っていうことは言えるかな」
タケシ「確かに、ユウヤさんも同じことを言ってたなサトシ」
サトシ「ああ」
マルク「でも、サトシ君たちもアルガーナで旅をするうちにポケモンがその究極進化になるかもしれないんじゃないかな」
セレナ「そうかもしれないわね」
サトシ「ああ、なんか燃えて来たぜ」