神魔の素質を持つ者も異世界から来るそうですよ? 作:リフェア
それと今回はいつもよりも長いです。
では後編をどうぞ。
覇瑠徒は何者かの魔法陣で白夜叉が出したゲーム盤から消えた後不思議な感覚にあっていた、それは全身の感覚が一切無く頭の中で流れている映像を誰かの視点から観ているようだった。
それは一面真っ白い世界だった。覇瑠徒が観ている視点では目の前に自分に似た者いて視点主と話し合っている所だった。
「オマエは俺に勝てない、始めから分かっていたのに何故俺に挑む?」
「勝てない……か、その言葉はお前の悪い所の一つだお前がどれだけ強かろうが上には上がいるものだ、そして俺もその一人……お前より上の存在だ」
「は? 何を言っている? そんな戯言俺に勝ってから言えよ」
「お前に勝つから言ったのだが理解出来なかったか?」
「まあでも、俺が勝とうがお前が勝とうがどっちでもいい、どうせもう外では始まっている
世界の終わりが」
その言葉で映像は消え不思議な感覚無くなった、覇瑠徒はそれで見たものが何なのか自分の記憶の中を探し始めた。
そして一つの答えが出た、それは明確ではないが過去に自分が実際にみたことだった。
***
不思議な感覚で観たものの答えが出た後、今度は別の感覚変わったそれはさっきとは違い全身を動かせる状態だった、なので覇瑠徒は目を開け今何処にいるのか確認した。
目を開けた覇瑠徒が感じたものは驚きだった。覇瑠徒が見たものは何処までも晴れ渡る青空と一面が風で揺らいでる草原のある世界だった。
そして一言
「此処どこだよ!」
覇瑠徒には身に覚えのない所だった。
少し悩み、ここから見えないだけで歩けば何かあるかもと思い歩き始めた刹那、覇瑠徒の目の前に魔法陣が現れたしかもそれは自分がここに来た時に足元にあったのと同じ物だった。
そして魔法陣から何かが出てきた。
「覇瑠徒様此処には草原しか無いですよ」
魔法陣から出て来た女の人?は笑顔そう言った。
覇瑠徒は考えた、十六夜達と一緒では無く自分だけをこの世界移動させた事、それは自分にだけ関係がある人、それは覇瑠徒は知ってる可能性があるという事、しかし幾ら記憶の中を探しても目の前の人は記憶には無かった。
「お前だれ?」
覇瑠徒の言葉で目の前にいる女性は額に手を当て、呆れた顔をし自己紹介を始めた。
「はぁ、まあ約二年間会って無かったですから今回は仕方ないです、では覇瑠徒様は忘れてしまったようなので改めて自己紹介しましょう、私はアークト様の命により覇瑠徒様の使役を任された雷精霊イーラと申します以後お見知りおきを、あと使役と言ってもやることはメイドみたいなものですけどね」
「アークト、使役、精霊、イーラ、情報量が多いなおい、……えっとまずアークトはあいつの事だろうな次に使役というよりもメイドみたいなもの、あと精霊だったのかまあ人間っぽく無かったからな、最後に名前がイーラと言うのかイーラ?………ああ!!!」
ああ!!!とイーラと言う存在を思い出し大声を上げた、と同時に覇瑠徒の記憶にあるイーラとは姿が違うと思い悩んだ。
それも当然、覇瑠徒の記憶の中にあるイーラとは手のひらサイズの小さな精霊だった、対して今覇瑠徒の目の前にいるイーラは背は覇瑠徒より少し高く髪は腰位までありバリボーな体形をしていたからである。
故に覇瑠徒はイーラに訊いた。
「お前、大きくなり過ぎじゃね?」
「えっ、ああそうですね二年間の間に色々ありましたから、それよりやっと思い出しましたか」
覇瑠徒がやっと思い出した事に安心イーラだったが二年前とは明らかに違う姿を色々と言う言葉で解決していいのかと悩む覇瑠徒だった。
「……で、色々訊きたい事があるけど先ずは此処どこ?」
「ああ、ここは幻想空間と呼ばれる異空間でございます」
「なんで俺をこの異空間に?」
「はい、それはですね覇瑠徒様が箱庭と言う世界に来たことにより出来た問題が色々ありまして、それについて話しておこうと思いまして」
「……まあそうだよな、そりゃ俺があの世界から消えたら問題も色々できるよな」
やはり何も言わず箱庭に来たのは不味かったと思う覇瑠徒だが、
「ちょっと待て、イーラは何処から来たんだ?」
「えっ私ですか、私は元々覇瑠徒様の中にいましたよ」
「じゃあ何で最初から俺の前に現れなかったんだ?」
「恥ずかしながら、私は覇瑠徒様が箱庭行くまで眠っておりまして目が覚めたら、覇瑠徒様の目の前に大きな蛇がいたので慌てて外に出れる準備をしまして今このような状況になっております。」
覇瑠徒はイーラがメイドと言う立場でありながら、さっきまでずっと寝ていたと言う事に戸惑いながらも蛇神と戦っているのを見ていた事を思い、
「イーラ、俺があの蛇神の所から見ていたと言う事はあいつらと同じ所に居るのか?」
「はい、覇瑠徒様があのような事態になった時からレーゼウさん達と同じ所に住んでいます。」
「分かった、……話を戻すがどんな問題が出たんだ」
「単刀直入に言いますと覇瑠徒様が彼方の世界から消えて箱庭に来たので彼方の世界の方達が覇瑠徒様のことを探していると思います、なので何れ彼方の方々が箱庭に来るかと」
「そっかぁ、あいつらならやり兼ねないな……まあでもすぐ来るわけじゃないと思う…多分、だからその時はその時だ」
「では、その時はその時ということで、……もっと色々言いたい事があるのですが十六夜様方がやっていたギフトゲームが終わったみたいなので続きはまた今度で」
「十六夜達って、……ああ!!! こんな事になったがどう説明すれば」
「それならご安心ください、覇瑠徒様が私の魔法陣で消えた後、私が彼方に行き白夜叉様や十六夜様方に粗方説明しましたので大丈夫でございます。」
「そういう事なら大丈夫か、じゃあ続きはまた今度という事で元いた場所に戻してくれ」
「はい、わかりました。では元いた場所に」
再び覇瑠徒の足元に魔法陣が現れ、イーラの目の前にいた覇瑠徒が消えた。
***
次の瞬間、覇瑠徒の目の前に見覚えのある人達がいた、元いた場所に戻って来たんだと一安心し十六夜達のほうに歩いて行った。
「戻ってきたがギフトゲームはどうなった?」
その言葉が聞こえたと同時にその場にいたみんなが覇瑠徒の方を向いた。
「おっ帰ってきたか覇瑠徒、凄かったぜ春日部」
「と言う事は買ったんだな耀は」
「うん、何とか勝利」
「危なかったけど、凄かったわあの時の春日部さん」
「最後の最後までひやひやしましたが、まさか最後に飛翔するとは黒ウサギ思いもしなかったですヨ」
「丁度良い所で帰って来たな覇瑠徒、さっきの続きを話すぞ、何にせよ”主催者”として、星霊のはしくれとして、試練をクリアしたおんしらには”恩恵”を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティの復興の前祝としては丁度よかろう」
白夜叉がパンパンと柏手を打つ。すると四人の眼前に光り輝く四枚のカードが現れる。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。
コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム
ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム
パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム
パール・グレイのカードに星導覇瑠徒・ギフトネーム
と書かれていた。