ダンジョンで盗みを働こうとするのは間違っているだろうか? 作:ザワールド
ヒイロはさんざん泣いた
さっきまで泣けなかったのが嘘のように、我慢をしようとしても後から後から…
イズノメ様はそんなヒイロを優しく抱いてあげていた。
それも相まってか涙が途切れなくなっていた。
苦しくて悲しくて切なくどうしようも無いほどに…
ようやくヒイロは落ち着きを取り戻し、報告にギルドに戻ったが、
ミィシャと言う方から、アドバイザーのエイナさんは上がったと聞かされた。
朝から仕事をしているエイナさんは夕方には上がるそうだ。
残ってるときもあるそうだが、今は夕方をとうに越えていた。
ミィシャさんにイズノメ様は手頃な宿屋はあるかしら?と聞いてくれていた
ミィシャさんは一旦奥に行くと宿屋のマップを持ってきて見してくれた。
安い宿屋もあるが、ヒイロは除外した。
自分一人ならそれでもよかったがイズノメ様が居る分そうもいかない。
ちょっと高いが治安が良い辺りで良いかと思いミィシャさんに礼を述べて
宿屋に向かった。
宿屋に向かう途中
(ぐううううグウウ!)
お腹が急に鳴り出し手を繋いでいたイズノメ様を見るとクスクス笑っている。
[僕もお腹すいたよ!]
とフォローを入れてくれた。
そう言えばオラリオに入ってから飲まず食わずだ。普通なら誰だってお腹はすく。
どうしようかと回りを見渡していると美味しそうな匂いが漂ってきている。
イズノメ様に行こうかと言うと、「ヒイロが行きたいところに行く!」
と力強く答えてくれた。と同時に二人して[ぐううーっぐぐうー]
と鳴り出し二人で笑いあった。
周りの目は見守っている感じの視線を感じる。
イズノメ様の手を引っ張って(余談だがイズノメ様が手を離してくれないのと、
迷子スキルを発動させているイズノメ様だ、まだ繋いでいた方が安心が出来る。)
美味しそうな匂いがするお店へと足を運んだ。
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店の前に立つと何とも美味しそうな匂いが更に鼻に付く。
…しかしヒイロはこの時に初めて尻込みをした。
元々は路地裏生活をしていたのだ。
メイラやイズノメ様の為にと思って気付かない内に行動をしていたのだ。
イズノメ様はなかなか入ろうとしないヒイロにどうしたのかな?
と思い、聞こうとした。が、
突然扉が開きヒイロにぶつかりそうになる。
[おお、ゴメンよ。チビッ子達、ここに居ると危ないよ。]と
気さくに声をかけてくれた冒険者風
の人が言ってきてくれた。
「いえ、私達こそこんな所に居てすいませんでした。」
とイズノメ様が言ってくれた。
とりあえず入ろうと言うことで、イヅノメ様に引かれて入っていった。
この時ヒイロは誰かが店から出ていくのと、イズノメ様が店に入るのを見たときに
ホッと胸を撫で下ろした。
看板には(豊饒の女主人)と書かれていた。