ダンジョンで盗みを働こうとするのは間違っているだろうか? 作:ザワールド
カンカン、カンカン。
檻を叩いている音だ
うっすらと意識を覚醒していると。
[おいヽ(♯`Д´)ノ起きろ]
いきなり声をかけられビクッとしてしまう。
[今日のお前たちのご飯だしっかり食っとけよ!]
と干し肉とミルクが出された。
お腹は空いていたし、食べないとどうしようもない。
置いてある干し肉とミルクをメイラに渡し
メイラと一緒に干し肉を食べながら、また考え事をした。
[ねえヒイロお兄ちゃん]
ん、と思い考え事を中断をして、メイラの方に顔を向けた。
(どうしてこうなったのかな?)
悪い事をしていた、
という罰でこういう風になったと言えばもしかするとそうかもしれない。
しかし子供で親から捨てられて生活する術すらなく、最初に拾って貰ったのが
真人間ではなく裏側で生活をする者での教えで生きてきた。
決して楽な生活じゃない、その辺のゴミから食べれる物等を拾っては食い繋ぐ毎日。
けど、路地裏から(奴隷商人の人だと後で知った)旦那様に拾われてから変わったと思った。
これからもっと違う道に進めれるのかと。
路地裏で生活してたときよりいい食事をしてると思う。
最初は運が良かったのかな?と思ったけど、徐々に扱いがひどくなってきた。
汚い身体を洗い着たこともない服を着たり、身だしなみを整え旦那様達の前に出ると皆は
[[[おおおおお凄い似合ってる!青髪に赤い目が良くはえてる]]]
と言われた。
メイラもそうだ色々な服を着させて貰い自分の所まで来て、どうかな?と言ってきてくれた
こんな洋服を着て好きな人と結婚するんだ♪と踊るようにはしゃいでた。
自分の時間はご飯や寝る時だけだったが、色々な事を学んだ。
主に経済や(奴隷)基本姿勢。雑用等様々。
しかし、裏で人を売る事に商売をしている場所だ。
買い手が見つかればそこに売られるだろう。後々分かったことだが。
数ヶ月が経ちある程度出来るようになってから、僕達は一転して
檻の中に入れられた。
[次のご主人がすぐ見つかるように、ひょろひょろさせたまんまにさせたくねえからよ]
自分の体格を見た、
いい育ちをしてる訳じゃないハッキリ言って身体は細身で喧嘩なんかしたら直ぐに負けそうだ。
メイラも同じでかなり細い。
メイラだけでも食べさせようと思うのだけど、
もともと身体が頑丈ではない為か食が細いし、顔色も悪い。
僕とメイラの年齢は分からない同じ捨て子だし親すら分からない状態だ。
見た目で判断するなら13と11歳位だと思う。
御飯を受けとるときにそとを見ると夕暮れ近くになっている。
[うわーゴブリンが出たぞ!]
御飯を食べてる途中で悲鳴が聞こえた
[お前がここで休憩しようとか言うからモンスターが寄ってきたんだ!]
[だ、旦那もここで休憩をと言ってたじゃないですか!]
[うるさいすぐ逃げるぞ!]
等といってる間に馬車が走り出す
普通は馬車の方が早いはずだが
ヒューマンが四人と荷台に荷物がたくさんあるためゴブリンに追い付かれてしまう
[お兄ちゃんこれからどうなるの?]
[メイラ大丈夫だよ大丈夫!僕が居るから]
強く抱き締め心配させないようにしていたが
[うわあああーーーーーーーー!]という叫びが聞こえ、ドンという音がし、
遠ざかって行くのが分かる…
あの声は旦那様?
[うああ怖いよ怖いよお兄ちゃん]
[……]
[ゴブリンの餌になって下さいデブな旦那!]
と叫びが聞こえ、どうにか切り抜けれるのかと思った。
もうどんな状況なのか見なくても分かる。
ふとメイラを見るとチョンと何かに触った口と唇が重ねあった。
[んんん?]
長く感じた気がした、ちょっと落ち着いたのか顔を赤らめて
[お兄ちゃんに初めてをあげた…もしかしたら私達死んじゃうかもしれない…]
ドクンと胸が早くなった気がした
[僕はメイラが好きだよ!]
ヤバいどさくさにコクってしまった。
[私もヒイロお兄ちゃん大好き!]
と直ぐに返事が来た!
嬉しかった、けどここで1つミスを犯してしまった。
ちゃんと抱き抱えていれば良かった…
腕だけ取ってただけで
[な、な前にもゴブリンが!]
と聞こえた時には凄い揺れと馬車が斜めに動き頭を打ち付けてしまいメイラの手を離してしまった⁉
(ガン!!!)という音が鳴り響いた
何が起こったのか理解は出来てた、が感情と現実を見たくない思いがごちゃ混ぜになり
どうして、どうして・・・
[メイラがメイラが・・・許さない・・・許さないぞ!ぶっ殺してやる!]
ヒイロは初めて殺意を覚えた。