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「終戦」という2文字が並べられて約3年がたった。突如として現れた深海棲艦に1度は人類も絶滅の器具に瀕したものの、「艦娘」という軍艦の魂を受け継ぐものが登場したことにより人類は救われた。幾多もの戦いを乗り越え人類は深海棲艦を撃破。人類に平和が訪れた。それにより戦いの最前線として活躍した鎮守府も複数が解体され念のためと1部残された鎮守府もその莫大な維持費が懸念され多くの艦娘が解体または実験艦としてなくなっていった。
そしてここはその一部の残された鎮守府の1つ「呉鎮守府」残った艦娘は駆逐艦や軽巡がほとんどで空母に至っては1隻もいない。
「司令官さん。今月の運営費総決算が出たのです」
そんなことを考えていると秘書官の電が指令室を訪ねてきた。電はこの鎮守府で一番昔からいる艦娘で今は秘書官をしてもらっている。
「ああ、ありがとう どれどれ・・・・・ うーん200万円か・・・・・」
200万円は正直良い数値ではない。なぜならばこの呉鎮守府年間での支出を1000万円で抑えなければならない。それができないのなら艦娘を解体するなどして支出を抑えなければならなくなる。しかし艦娘をこれ以上解体するのは私としても正直あまり気持ちのいいものではないので何とかして支出を抑えなければならない。
「電、何かいい案ないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ははっ!ごめんごめん!もう下がっていいぞ」
「はわわわっ!お力になれなくてごめんなさいなのです」
「いいんだ いいんだ」
はぁ…何やってんだか、俺の役目なのに何電に頼ってんだか・・・・。
翌日
「提督!提督!」
俺が布団に入って寝ているとまた朝の4時半だというのに軽巡洋艦 大淀が起こしに来た。大淀はこの鎮守府で大本営からの電文を受け取ったりしてくれているいわば「通信兵」だ。大淀がこんなに朝早く しかもこんなに焦って俺を起こしに来たのは戦争中でもないだろう。
「どうしたんだ?大淀」
俺は眠い目をこすりながら大淀に尋ねた。
「それが提督 今大本営から緊急電文が届いて・・・・いま読み上げますね
昨夜未明 〇二 三五 横須賀鎮守府ガ敵深海棲艦所属ノ物ト思ワレル艦載機二爆撃を受ケタリ
横須賀鎮守府ハ機能ヲ停止
全鎮守府各自警戒サレタシ 又敵脅威排除ノ為対空戦闘モヤムナシ
とのことです」
「ああそうか じゃあ俺は寝るぞ」
「えっ?」
俺は思わず言ってしまった。頭の整理がつかず混乱している
(新しい新海戦艦? まだ残党がいたのか? いやしかしそれでも・・・・)
俺はよくわからないが大本営からの指示とのことでとりあえず臨時で第1艦隊を編成することにした
「大淀!すべての艦に伝達してくれ! 至急艤装を着用、対空警戒をとれ 又、電を旗艦とし 吹雪 深雪 川内 神通 島風 で臨時編成をとれ 説明は後にするんだ! それと大淀!お前は大本営からの続報を待つんだ!」
「了解しました!」
それからというもの鎮守府は大混乱だった。駆逐艦は起きないし 軽巡は慌ててけが人続出だし・・しかしそれも重巡や比較的大人な軽巡によって静められ15分後には講堂にみんな整列していた。そして俺はみんなの前 つまり朝礼台に立つ みんなの緊張した顔が見て取れた。横にいる電も顔が引きつっている。
「ええ、みんなまず早いこと起こしてしまってすまなかったな。しかしちょっと厄介なことが起こってな・・・。
一言でいうと・・・・・深海棲艦が出た」
艦娘たちのザワザワとしたしゃべり声が出てくる そこで今朝あったことを事細かに伝え警戒態勢にあたらせた
一〇 〇〇 執務室
「なにっ!?」
俺は思わず大きな声を出してしまう。それもそのはず、今入ってきた情報によると敵は 泊地棲姫が三体 戦艦棲姫が四体 駆逐棲姫が五体 そのほかにも未確認の敵や戦艦のフラグシップなど約一二〇体の大編隊を率いてリランカ島にとどまっているらしい。今までに聞いたことのない数で電文を受け取った大淀も唖然としている。おそらく全鎮守府の力をもってしても今の力では倒すことはできないであろう。しかし迷っていても仕方がないので大本営に電文を送ることにした。
「大淀、俺がこれからいうように大本営に電文を送ってくれ
我、基地航空隊及ビ開発 建造ノ規制解除ヲ求ム わかったか?」
「了解しました」
そういって大淀はかけていった。「基地航空隊及ビ開発 建造ノ規制解除ヲ求ム」というのも現在全鎮守府では建造は全面的に禁止 開発は月に1度まで 基地航空隊の運営は禁止という規制が設けられていたからだ。しかしこの勢力に対応するには新たな戦力や兵装が必要だと俺は判断したのだ。
数分後大淀がやってきた
「提督先ほどの件ですが大本営によると
全鎮守府二告グ コレヨリ開発 建造ノ規制ヲ全面的二解除ス 又航空基地隊二オイテモ運営ノ再開ヲ許可ス
全鎮守府総力ヲ持ッテ敵ヲ撃破セヨ
とのことです」
「そうか、ありがとう」
これで何とか戦力は補充できそうだ。しかし私たちにはあまり時間も残されていない。もしかしたら明日 いや今にでも敵攻撃機が人々の住む町や我々の鎮守府を攻撃するかもしれない。
この時俺たちは知らなかった。前の戦いはただのチュートリアルのようなものでこれから始まる戦いが本当の戦いでとてつもなく長く 苦しく つらい 戦争であることを・・・・・