サンシャイン渡辺   作:とすけ

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圧倒的キャラ崩壊に注意です。
ワリとマジで注意です。




野○村さんなヨシコちゃん

 また、夢を見た。

 

 

 ***

 

 

 堕天した衣装の、堕天使ヨシコちゃんがいた。

 

 何やら、私の前で何かを始めるつもりであります。

 

 

「よくぞ召喚されたし、我がリトルデーモンよ。暗澹たる黒き魔術の契約に従い、我の叡智を傍聴する権利を授与しよう。

 それでは先ず、そこに堕ちている黒檀の異装を身に纏い堕天せよ」

 

「……えっと、何言ってるかよく分からないから、後ででもいいかな」

 

「今、身に纏いなさい」

 

「今じゃないとダメ?」

 

「………身に纏いなさい?」

 

 

 こわいこわいこわい、何だこのヨシコちゃん。私は仕方なく、黒いローブを羽織るのであります。

 

 

「というわけで聴きなさい……。私の愚痴を」

 

「拍子抜けすぎる」

 

 

「……」

 

 

 私のひねりのないツッコミを無視し、ヨシコちゃんは興奮気味に語り始めたのであります。

 

 

「私ね、普通の高校生として、なんというかね、中二病が恥ずかしいって指摘はちゃんと受け止めて、それなりに取り繕って過ごそうとはしているけど。

 とにかく私の中の『堕天使』という大きな要素の、社会的有害性を顧みれば、指摘はしっかり受け止めなければ、一生非リアのままで人生終えると思うんですよ!

 でも、私は堕天使だから……小さなデーモン……リトルデーモンたちが大好きで大好きで……ですから、非リアなのがもう申し訳なくて」

 

 

 よく分からんけど、なんか可哀想な雰囲気であります。

 

 

 

「こんな堕天使だから、リトルデーモンの皆様。

 私も死ぬ思いで、もう死ぬ思いでもう、あれですわ。

 一生懸命に堕天に堕天を重ねて、見知らぬ人間にドン引きされて、やっとリトルデーモンの皆様に認められて名声を博したワラワラ動画の生主であるからこそ、こうやって世間の白い眼に晒されるのが、本当に辛くて、情けなくて、リトルデーモンの皆様に申し訳ないんですよ」

 

 

 ヨシコちゃんの唇が、ワナワナと震え出し、今にも泣いてしまいそうであります。

 

 あ、ついに涙がこぼれたであります。

 

 

「ですから……世間様のご指摘を丁寧に受け止めて、堕天使という矮小な、クッ、カテゴリに比べたラァ……ラァ、ブフッファーーッ!!」

 

 

 え、ちょ、よ、ヨシコちゃんの様子が!なんと彼女、突然地べたに這いずって喚き泣き散らしはじめたのでありますうううう!!?

 

 

 

「ダァッ、だ、堕天使ヨハネ、ダッッテンシヨハネの、活動ノォォーーッ、ウェエ折り合いをつけるーってコトデ、もう一生懸命ほんとに、邪気眼発症、中二ィィィィ病ッハアアアアッ!!

 中二病という病はー!私のみなウワッハッハーーン!!私のみならッハァーー!私のみならず、非リアにありがちな不治の病じゃないですか!!

 

 そういう問題ヒョオッホーー!!解決ジダイガダメニ!

 私ハネェ!ブフッフンハアァア!!

 誰がね゛え!非リアが誰にリア充になりたいってもオンナジヤ、オンナジヤ思っでえ!!

 

 ウーッハッフッハーン!!ッフーン!ずっと堕天してきたわけですわ!せやけど!変わらへんからそれやったらワダヂが!リア充になって!文字通り!アハハーンッ!!命懸けでイェーヒッフア゛ーーー!!!

 

 ウッ……クッ。曜先輩!あなたには分からないでしょうけどね!平々凡々とした非リアライフを送って、本当に、「非リアがリア充になりたいっても一緒や、非リアがリア充になりたいっていっても」じゃあ私がああ!!リア充になって!

 

 この世の中を!ウグッブーン!!ゴノ、ゴノ世のブッヒィフエエエーーーンン!!!」

 

 

 

 最早、意味不明であります!

 

 

 

「ヒィェーーッフゥンン!!ウゥ……ウゥ……。ア゛ーーーア゛ッア゛ーー!!!!

 ゴノ!世の!中ガッハッハァン!!ア゛ーー世の中を!ゥ変えダイ!!その一心デエエエエ!ィヒーフーッハゥ!一生懸命堕天して、堕天使に、縁もゆかりもないリア充に認められて、リア充ライフ謳歌したかったんですううう!!」

 

 

「分かった、分かった分かった!分かったから少し落ち着いて……」

 

「はぁ、はぁ……。

 陰惨たる無様を詫びよう。リトルデーモンよ、あーもうっとりあえず私おうちかえるー!ウワッハーン!かえるナッシイイイーーホワァアア!!!梨汁プシャーー!!!」

 

 ひぎゃああああっ本格的にヨシコちゃんが壊れたぁぁ!!?

 いろんな意味でヤバい、なんか危険でありますうう!!逃げないと!逃げないとおおおお!

 

 ***

 

 

 そして、いつの間にか世界がぼやけ、私は目を覚ましたのであります。

 

 なんだか、ヨシコちゃんに謝らねばならない。そんな責務を感じた朝でした。

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