魔法少女まどか☆マギカ ~蒼く包まれて~   作:海神 航大

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前章 降臨
柳の芽生え


 私はいったい、何度繰り返せばいいのだろう。まどかと約束したことを忘れたわけではないが「何度繰り返すことになっても」というのが私には抜け道がないんのではないのか?と思えてくる。

 

 確かにこれまでにも手は尽くした。でも、毎回誰かが傷つく姿を見てまどかはそれを救うために契約してしまう。まどかは優しすぎるわ。人のために自分の魂を差し出せる覚悟なんて到底できるものじゃない。

 

 でも、そんな子だからこそ魔法少女にさせるわけにはいかない。それにはまた手をうたないと。でも、今度は何を?誰にも頼らなかったところで解決できなかったし、頼っても解決できなかった。私に残った道しるべは?

 

 (・・・さん。)

 

 (ほむらさん。)

 

 ほむら(誰?私にテレパシーで話かけてくるなんて、魔法少女ね?でも、あなたみたいな声の人は見かけないわよ。)

 

 (私は正確に言えばもう魔法少女じゃないんです。)

 

 ほむら(どういうこと?)

 

 (私は、魔女にならずに魔女になったと言えばいいのでしょうか?)

 

 ほむら(全然わからないわ。)

 

 (ソウルジェムが濁り切ったとき自分の魂だけは無事で魔女が生まれてしまったんです。自分の祈りの影響だとは思いますが。)

 

 ほむら(まだ、分からないことはあるけど何か用でもあるのかしら?)

 

 (ほむらさんが永遠の迷路から抜け出せる方法が一つだけあります。)

 

 ほむら(・・・!なによ。)

 

 (紙をなくして困っている人がいたら助けてあげてください。)

 

 ほむら(からかってるの?そんなことで解決できるような問題じゃない。)

 

 (私に言えるのはこれだけです。きっといつかまた会えます。それじゃあ。)

 

 ほむら(ちょっと?)

 

 なんだったのかしら?幻聴ではなさそうね。一体誰が?とりあえず早く着替えて学校に行きましょう。今日は転校する日だったわね。

 

 

 

 早乙女先生「今日は、皆さんに大事なお話があります。目玉焼きとは半熟ですか?それとも固焼きですか?はい!中沢君」

 

 中沢「え、えっと。どっちでもいいんじゃないかと。」

 

 早乙女先生「その通りどっちでもよろしい。たかが目玉焼きで・・・・・・・」

 

 さやか「だめだったか。」

 

 まどか「そうみたいだね。」

 

 早乙女先生「はい。あとそれから転校生の紹介です。」

 

 早乙女先生「それじゃあ、自己紹介行ってみよう。」

 

 ほむら「暁美ほむ・・・」ファサ

 

 なによ、紙?なんでいきなり出てくるのよ、まさか。これが今朝、誰かが言っていた紙なのかしら?

 

 中沢「なんだろう・・・?」

 ナカザワー ナニカカイテンノー 

 

 中沢「闇にはびこる抗いの魂よ。憤激の引き金がひかれた今、牙を研いで反逆の(つるぎ)となれ?」

 

 ほむら「それっ!私の…。」

 

 中沢「え。」

 

 マサカアケミサンッテ ソコガモエ?モエナノカー?

 

 しまったーーーー!私勢いに身を任せてなんてことを・・・これじゃあ、まどかにも変な勘違いされちゃうじゃない。

 

 ほむら「と、友達のものなの。向こうで転校するときに最後にってもらった・・・。」

 

 中沢「あ、あぁそうなんだ(苦笑)」

 

 見苦しすぎる言い訳としかとられてないじゃない!今すぐやり直したいわ。あんまり不用意にやり直すとまどかの背負う因果がまた増えてしまう・・・

 

 早乙女先生「あ、暁美さんの席はあそこね。」

 

 先生にまでひかれてる!

 

 うぅ、いつもだったら話しかけてきてた人も来てない・・・絶対明日から「反逆の剣(笑)」とかいうあだ名をつけられるんだわ…

 

 まどか「暁美さん?」

 

 さやか「反逆の剣(笑)」

 

 仁美「ちょっと、さやかさん。いけませんわ。人の趣味を馬鹿にするようなことは。」

 

 ほむら「違うわよ!」

 

 まどか「仁美ちゃん…。友達のなんでしょ?」

 

 まどかぁ!やっぱりまどかは優しいのね。

 

 ほむら「う、うん。なんでポケットに入っていたかは分からないんだけど。」

 

 さやか「今度はなぜかポケットに入っているとかいう、謎の設定か。」

 

 まどか「ちょっと、さやかちゃん!」

 

 ほむら「ごめんなさい。ちょっと風にあたりたいわ。」

 

 まどか「じゃあ、私も一緒にいくよ。」

 

 さやか「じゃあ、あたしたちも。」

 

 まどか「さやかちゃんはダーメ!絶対また可哀想なこというでしょ。」

 

 そして、私とまどかは教室からでて風の吹くところで二人で話していた。

 

 まどか「ほむらちゃん、て呼んでいいかな?」

 

 ほむら「ええ。」

 

 まどか「私のことはまどかって呼んで。」

 

 ほむら「ええ。」

 

 まどか「ちょっと、ほむらちゃん聞いてる?」

 

 ほむら「え、ええ。」

 

 まどか「もしかして、さっきのこと?さやかちゃんも悪い子じゃないんだよ?さっきのはほむらちゃんと話しやすくするためにやったことなんだろうと思うし。」

 

 ほむら「それでも、恥ずかしいわ。あんなの。」

 

 まどか「私からもさやかちゃんにはいっておくから仲良くしてあげてね。」

 

 ほむら「まどかがそういうなら。」

 

 まどか「私のこと名前で呼んでくれたね!ティヒヒ。うれしいな。それじゃ、そろそろ戻ろうか。」

 

 まどかとこんなに楽しい時間を過ごしたのはいつぶりだろうか、私はこの笑顔を守り抜くために戦い続けなきゃ。まどかが傷つく姿は見たくないわ。

 

 

 

 帰り道まどかに誘われて私たちは四人で寄り道していた。

 

 まどか「それにしても、ほむらちゃんって本当にすごいね。勉強もできるし運動もできるなんて。」

 

 ほむら「そ、そんなことないわよ。」

 

 さやか「おまけに超美人だしね。朝の事がばれなきゃモテまくっただろうになぁ。」

 

 ほむら「別に、あなたみたいに下心まるだしじゃないからそんなこと興味ないわよ。」

 

 さやか「なんだとぉ!ってかあたしに冷たすぎじゃない?」

 

 仁美「さやかさんのせいですわよ。馬鹿にされれば誰だって傷つきますわ。」

 

 さやか「だから悪かったってー。」

 

 仁美「あ、もうこんな時間…。ごめんなさい、先に失礼しますわ。」

 

 さやか「今日はピアノ?日本舞踏?」

 

 仁美「お茶のお稽古ですの。もうすぐ受験だっていうのにいつまで続けさせられるのか・・・。」

 

 まどか「じゃあ、私たちもいこっか。」

 

 さやか「あ、二人ともちょっとCD屋よってもいい?」

 

 ほむら「構わないわ。」

 

 まどか「いいよ。また、上条君の?」

 

 さやか「えへへ、まあね。」

 

 

 

 

 そうして私たち三人は志筑仁美と別れた後、CD屋に寄っていた。

 

 まどか「ねぇ、ほむらちゃんはどんな曲が好きなの?」

 

 ほむら「そうね、こんな曲とかかしら。」

 

 まどか「へえ!ほむらちゃんってこういう曲が好きなんだね。」

 

 さやか「待たせたね。私の用事はもう終わったよ。」

 

 まどか「それじゃ、もう帰ろっか。」

 

 ほむら「そうね。」

 

 

 今、この近くのビルに魔女がいるはず、ここでまどかたちと別れて早く倒しに行きましょう。

 

 「あなたたち、ちょっといいかしら。」

 

 まどか「え、えっとあなたは。」

 

 マミ「私は、巴マミ。見たところあなたたちも見滝原中ね。私は三年生なの。そして、この子が・・・」

 

 QB「やあ、僕の名前はキュウべえ。鹿目まどか。美樹さやか。今日は二人にお願いがあってきたんだ。」

 

 近くに魔女がいるから、巴マミが来るのは当たり前。見落としてたわ・・・!まずい、このままだとまどかが!

 

 さやか「な、なんで私たちの名前知ってんのよ。」

 

 ほむら「あやしいわね。二人ともこういうのには関わらずに早く帰りましょう。」

 

 マミ「あら、心外だわ。あなたもキュウべえと契約したはずでしょ。」

 

 ほむら「そうね。確かに私はそう、でもこの子たちは違う。確かに素質はあるかもしれないけど、この戦いに巻き込むわけにはいかないのよ。」

 

 QB 「僕には君と契約した覚えはないけどね。」

 

 マミ「でも、キュウべえに選ばれたんだもの。無関係とはいえないはずよ。」

 

 さやか「二人ともさっきからなんの話してんのさ。」

 

 マミ「キュウべえから、聞いたわ。鹿目さん、美樹さん。あなたたちには魔法少女としての素質があるみたいね。」

 

 QB「そうなんだ。だからふたりとも、僕と契約して魔法少女になってよ!」

 

 まどか「魔法少女・・・?」

 

 QB「僕は君達の願い事をなんでも一つかなえてあげられる。」

 

 さやか「え、ほんとに?」

 

 ほむら「そこだけ聞けばいいように感じるかもしれないけど。だめよ。あななたちの願いの代価は決して釣り合うものじゃないわ。」

 

 マミ「そこでなんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」

 

 ほむら「そんなこと良い訳ないじゃない。魔法少女でも命を落とすことがあるのに、そうじゃない人が魔女の結界に入れば相当危険よ。」

 

 さやか「わ、私は・・・ちょっと興味あるかな。」

 

 ほむら「美樹さやか?!あなた正気なの?」

 

 さやか「私、この目で見て魔法少女がどんなものか判断したいし。まどかも来るよね?」

 

 まどか「さやかちゃんがいくなら私も行こうかな・・・」

 

 マミ「決まりね。大丈夫よ、あなたと私なら二人に危険を及ぼすことはない。そう、思わない?」

 

 ほむら「・・・!今、あのビルに人が入ったわ。私はもう、いくわ。」

 

 マミ「二人とも、私から離れないでね。」

 

 いま、あのビルに入ったのは男の人。魔女の口づけらしきものは見られなかった。あのビルの関係者かなにかかしら。

 

 ほむら「ここね。あの人を探しましょう。」

 

 マミ「ちょっと、待って!まだあなたの名前を聞いていなかったわね。」

 

 ほむら「暁美ほむらよ。」

 

 マミ「そう、じゃあ。暁美さん一緒に魔女を片付けましょう。」

 

 ほむら「ここには、口づけもなく迷い込んだ男の人がどこかにいる。今は人命が最優先よ。」

 

 まどか(ほむらちゃんと、マミさん。かっこいいなあ。)

 

 マミ「使い魔よ!」

 

 ほむら「美樹さやか。まどか。下がって。」

 

 今、わいていた使い魔は倒したけれどもいつ出てくるかわからない…あのひとはどこに行ったのかしら。

 

 「なるほどね・・・お前たちが魔法少女ってやつか。」

 

 ほむら「あなたはさっきの!」

 

 マミ「彼が暁美さんの言ってた迷い人ね。よかったわケガがなくて。」

 

 ほむら「巴マミ、ここは頼んだわよ。」

 

 マミ「人任せなの?仕方ないわね。」

 

 巴マミは魔女を倒しに行った。さて、この人一体何者なの?そして、なんで魔法少女の事を知っているの?

 

 

 

 

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