運命に抗う者   作:夢見る世界

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少年との出会い

ゼロとユウキはただひたすらに道を走っていた。

だが当然道中にはモンスターがポップする。

そして今前方には1匹だけ狼が現れた。

モンスターの頭上には【Dear wolf】と書かれている。

 

「…丁度いい。見本を一度だけ見せる」

 

それだけ言うとユウキの前に一歩出る。

すると、向こうも気が付いたのかこちらに勢いよく飛びかかってくる。

 

しかし、そんな単調な攻撃が当たるわけもなく、噛み付こうとしてくる狼の攻撃を紙一重で交わすと同時に右手で剣を抜き、切り裂く。さらにそのあと、器用に剣を左手に持ち替えそのまま一回転する容量でもう1度斬りつける。

戦闘において止まることなんて死に直結する。すぐさま剣を右手に持ち替えながら狼の方へと向き返し、剣を後ろへと引き右足を少しだけ前に出す。

ソードスキルの構えだ。

狼の方を見るとHPは黄色一歩手前まで減っていた。そして、当然1回目の攻撃を外した狼も既にこちらを向いており、もう1度飛びかかろうとしていた。

そしてかぶりつく。

が、それは宙を噛んだだけ。ゼロはすでに狼の後ろで緑色の光を得た剣を振り下ろした姿で止まっていた。そして、少しのラグの後狼はポリゴンと化して霧散していた。

使ったのは、片手剣ソードスキル『ソニック・リープ』

 

今回の戦闘は本来であれば、急所に一撃、全力のソードスキルを的確に当てるだけで倒せるのだが、見本ということもありわざと時間をかけた。

 

「わー!今のってソードスキルってやつだよね!ね!どうやって使うの?!」

 

まあ、ユウキがそんなことに気付く訳もなく素直に喜んでいる。

 

「…ソードスキルは慣れるのが大事。これからの戦闘は基本任せるから頑張って。サポートはする。絶対に守るから思うがままに戦って」

 

戦闘を任せる、という事にビクッと少し驚いてはいたが、やる気は十分そうなので大丈夫だろう。

不用意にフィールドの真ん中で止まり続けるのも危ないのでまた進み始める。

 

 

また進んでいくうちに今度は3体の狼が現れた。避けられようのない戦い。ここはやるしかない。

 

「…ユウキ、1体頼む」

 

「任せて!」

 

短い言葉を交わしたあとゼロは2体の狼を引きつける。

ユウキはもしかしたらチュートリアルが始まるまでに戦闘を少しは経験してみたのかも知れないが、先程のソードスキルを見ての驚きようを考えると不安要素が多い。なるべく早く援護に回るべきだろう。

 

走りながら剣を抜いて構える。そしてまた光が剣を包み込む。

 

「はっ!」

 

短く吐き捨てる息とともに近くにいる狼に斬りかかる。

ソードスキルとは、システムアシストによって攻撃を繰り出す、言わば必殺技。基本的にその剣筋は想定されている通りの動きしかしない。だけど、ただソードスキルを振り回すだけではなく、プレイヤーアシストをすることも当然可能だ。まだゲームを始めてまもない人達は気付けていないかもしれないが、その繰り出す技の通りに自分からも合わせればそれは通常より力を引き出すことが出来る。

今回行ったのは走りながら発動タイミングに合わせて斬る。体をやや捻りながら放つ。そして斬り始める始まりの1歩。

発動させる攻撃は『スラント』

 

剣は動き始める前の狼の顔へと勢いよく振りかざされる。

元々デスゲームとして始まる前から最前線でレベル上げをしていた彼は、当然レベルもたかい。さらには武器も揃っている。

そこから生み出される結果は当然一撃必殺。

切り裂かれた狼はみるみるHPバーを減らしてやがて全損した。

 

残るはもう1匹。CPUであるモンスターは仲間を倒された事にあまり同様を見せず、すぐさまソードスキル後で硬直している彼へと飛びかかる。

 

牙が当たる一歩手前でようやく硬直が解除されたゼロはすぐさま自分と狼の間に剣を滑り込ませる。

飛びかかった後だった敵は当然交わすことが出来ないので剣に噛み付くことによってなんとかダメージを減らしてきた。

剣は振るえないが動けないのは変わらないまま。

剣の位置をややずらし渾身の蹴りを狼に当てる。

威力はあまりないがこれも立派な技なので、相手はヒットバックもするしHPも少し減る。さらにはヒットバックの影響で体制も崩す。

 

この絶好の機会を逃すわけない。剣を再び構える。それはユウキと行動を共にしてから最初に見せた構えと一緒だ。

 

勢いよく地面を蹴って一気に肉薄する。剣の輝きが最高潮に達したところで迷いなく剣を振り抜く。

 

「これで、最後っ!」

 

受け身も取れないまま諸にくらった狼は体制を立て直そうとしていた途中で再び倒れ、もう1度起き上がることはなくポリゴンへと化して消えていった。

 

〜戦闘開始の同時刻、ユウキ側〜

 

先程みたゼロと狼との戦闘を頭の中で再生する。

やることは1つ。落ち着いて、確実に攻撃を与えていき、とどめを刺す。

 

(よし!)

 

剣をしっかりと握り飛びかかってくる狼に備える。

失敗したら死ぬという恐怖からか攻撃を大きく避けてしまう。

 

「やっぱ上手くいかないなぁ」

 

そんな独り言の中当然狼が待ってくれるわけもなく、もう1度飛びかかってくる。

 

(恐れるな、冷静に)

 

今度はさっきのように大きく回避する訳にはいかない。いくら避けれても次の攻撃に繋げなければ意味がない。

狼の攻撃をなるべく最小限の動きでかわそうとする。

だが今度はやや遅い。少しだけだが腕をかする。でも、これならこちらからも攻撃出来る。

急いで向きを狼の方へともう1度向け剣を持ち上げ振り下ろす。

 

「はあああああああ!!!」

 

後ろを向けたままの狼がそれを避けるすべもなくしっかりと当たる。

 

(よしいい感じ。これを繰り返していけば)

 

また先程と同じように剣を構える。

だけど、さすがに近すぎると思い充分な距離を取ろうとする、が、それが間違いだった。

相手を注意深く観察しすぎたせいで周りに目がいっていなかった。

ここはフィールド。当然地面が街のように綺麗に整備されているわけではない。

そのためバックステップをする際小さな小石につまづいてしまう。

 

「あ」

 

思わず声が漏れる。狼は絶好のチャンスと思ったのか先程見ていた時より、目が一層鋭くなった気がした。

 

(これは…まずいかも…)

 

なるべく冷静に戦おうとしていたがさすがにこれは焦る。

 

(どうしよ…!)

 

まだ戦闘に慣れていないユウキは次の動きをどうするか考える。

とそこへ、一つの影が飛び込んでくる。

少し大柄な影。ゼロだ。

すでに狼を倒して助けに来てくれたのだろう。

 

死角から飛び込んできたゼロにやや驚いた気もする狼。

ゼロの放った下から上へと切り上げる剣をまともにくらう。

 

「やらせるわけないだろ。今だ、ユウキ」

 

あまり大きな声ではないがしっかりとした心強い声が耳に届く。

波の人より反射神経がいい方のユウキは背から倒れることなく、なんとか脚を大きく後ろに出すことで踏みとどまり、剣を振るう。

 

(今なら、出来る!)

 

少し剣を止めて貯めのポーズをとる。

するとどこからともなく光が剣を包み込む。

 

ー行ける!今だ!

 

「せやああああああ!」

 

ユウキが放ったのは片手剣ソードスキル『スラント』

システムアシストで無理やり動かされたような一撃ではあったが、正確に狼を捉える。

 

攻撃を受けた狼はきゃう!と悲鳴をあげながら吹っ飛び空中で霧散した。

 

「やったーー!!!はっ」

 

ついつい嬉しさのあまり自然と叫びながら手をグッと握って空へと突き上げていた。

近くにゼロが居ることに気付いた彼女は少し恥ずかしかったのか、顔を赤くして、そっと手を引っ込める。

そして彼へと向き直る。

 

「えっと、助けていただきありがとうございました!!」

 

その言葉を聞いた彼は少し驚く、そして言葉を返してくれた。

 

「絶対に守るって言っただろ。それとナイスファイト。まさかそんなに早くソードスキルを使えるとは思っていなかったよ」

 

その素直な賞賛にユウキもえへへと笑う。

 

「なんか無我夢中に出来ると思ってえーいってやったら成功しちゃった!」

 

その表現の仕方に苦笑いを浮かべるゼロ。

 

「怖い思いをさせてごめんな。3体も出現するのは予想外だった。でもユウキなら大丈夫そうだな」

 

何が大丈夫なんだろう、と疑問符を浮かべるユウキにゼロが話を続ける。

 

「戦闘の動きはいいな。ただもう少しリラックスして戦うべきだ。毎回そんなに張り詰めているとミスが自然と生まれてしまうぞ」

 

さっきのようにな、とやや鼻で笑われるユウキ

 

「うぅ、次からは大丈夫だもん!師匠!」

 

師匠という言葉に首を傾げるゼロ

 

「そう!師匠!なんだか1番しっくり来たんだけど、そう呼んじゃダメ?」

 

不安そうな顔で彼の方を見上げる。

 

「別にいいよ。ただ人が多いところではやめてくれ」

 

「わかりました師匠!」

 

ビシッと敬礼しながら答えるとまた少し笑われた。

 

でも、最初に会った頃の素っ気なかった頃よりがはなんだか嬉しそうだった。

敬礼をといたユウキは、さあどんどん行こうと言わんばかりに行く先へと指を指してから歩いていった。

 

 

♢

 

 

その後も何度かの戦闘を重ねて無事にホルンカにたどり着いた。

村と言っても、1層の、それも2番目に辿り着く村なので中々に大きい。

時刻は日が沈んですぐぐらいだった。真夜中となるとモンスターも強化されてしまうので、極力モンスターの湧きにくい道、さらには戦闘も避けることもあったので比較的に早い方だろう。

 

村に入るとまず先に宿へと行き部屋を借りる。

そして2つの鍵を貰い、1つをユウキへと投げる。

わわっと慌てながらもしっかりと両手でとっていた。

 

「それは君の宿の鍵。明日からも忙しいし今日はしっかり休んどいて」

 

実はゼロは、ユウキの身体をかなり心配していた。今日はデスゲームが始まってからまだ1日も立っていない。ユウキの体はパッと見中学生ぐらい。行動力や決断力の高さに目を見張るものもあったが、所詮はどこにでもいる一般人、中学生なのだ。そんな少女がこの半日の間に多くの出来事に巻き込まれているため、精神状態が特に気になる。

 

「ありがと!師匠!」

 

だがそんな素振りを見せない明るい顔で礼を言ってくる。この子は本当に強いな。一先ずはそっとしておくのが良いと考えたのでその場を後にする。時間もないし、な。

 

「また明日お願いします!」

 

後ろから声が聴こえてくるのでそちらを見ないまま軽く手だけふる。

 

 

♢

 

 

ユウキと別れた後急いで小走りをする。先程も言った通り、時間が無いのだ。この後起こる最初の事件までの時間が。

 

村を抜け、森をかける。

森を駆ける途中に木々の隙間からどこかへ向かうリトルペネントが何体か見える。

 

(あいつらよりも、早く…!!)

 

そしてやがて森をかけた先にある目的地が見える。

その目的地にはすでに大量のリトルペネントが押し寄せていた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ」

 

その押し寄せている中心から叫び声が聴こえる。

 

(っ…今回も間に合いそうにないか…だが)

 

やるべき事はただ一つ。こいつら全てを切り伏せるだけ。今まで何度も繰り返したこと。出来ないわけがない。

 

「はぁ!」

 

今回のデスゲームが始まってから始めて気合いの声を上げる。

今やるべき事はただ一つ。最小の動き、最短の早さで敵を倒すのみ。

 

「頑張って持ちこたえろ!」

 

声を上げる。この囲まれている中にいるであろうプレイヤーを元気づけるためだ。まだ希望があるということを伝えればもしかしたら間に合うかもしれない。

 

次々と大量に押し寄せるモンスターを斬り裂いていく。

モンスターも無視出来ない存在と認識を改め何体かこちらを向いて臨戦態勢をとってくる。だがそれがどうした。少しだけ攻撃がかすることもあったがそんなの気にしないと言わんばかりに次々と正確無比の攻撃をモンスターの弱点へと当てて倒していく。

あと少しだ

 

「ああぁぁ」

 

だがそこでついに中から断末魔のような声が聴こえてくる。

そしてなにかガラスが割る音が聞こえた。

 

「くそっ!」

 

一歩遅かったかと毒を吐きながらも急いでガラス音が聴こえた場所へとモンスターを薙ぎ倒し辿り着く。

 

(まだ10秒以内だ、なら)

 

「システムコール、インカネーション」

 

そっと消えていくポリゴンに手をかざしながら呟く。

すると、消え去ろうとしていたポリゴンが1箇所の集結しアイテムを形成した。それを急いでインベントリの中に収納する。

 

(間に合わなかったのは悔しい、だが、とりあえずはよし)

 

っ?!

 

そっと息をつこうとした時に1本の蔓が襲いかかる。

間一髪だったがなんとか避けることに成功する。

助けられなかったショックで一瞬忘れていたがまだ戦闘は終わっていない。この付近を漂う臭いが消えるまで戦わなければいけないのだった。

 

そこへ1つの金属音が聴こえてくる。

 

(そうだ、まだもう1人。最も大事な人が居るんだった。)

 

再びモンスターを斬りながら音の聞こえた方へと駆けつける。

そこには1人の少年がいた。

 

「大丈夫か?!」

 

「っ!!ああ!あんたはどうしてここに?!」

 

こちらの声に気付いた少年は戦いながらも反応をしてくれた。

まだ少しは余裕があるそうだな、これなら行ける。

 

「助けに来た!頼む。説明は後でするから今はモンスターを倒すことに専念してくれ!」

 

一瞬だけ悩んだ表情をしたが、すぐにほかの選択肢はないと考えた少年は再び戦闘へと意識を切り替える。

 

今の少しの会話の間に、少年の近くへと辿り着く。

 

「今だ!スイッチ!」

 

その言葉に反応した少年は、武器で相手の攻撃を弾き少し横にずれる。

タイミングは完璧。

 

そのまま少年と入れ替わるように前へ行き、準備していたソードスキルを発動する。先ほどから何度か使っている『ソニックリープ』

今までにないほど集中している今のこの一撃は。今回のデスゲームが始まってから最高の一撃だ。

オーバーキルレベルで繰り出される攻撃に近くにいたもう1体の敵をも巻き込みながら切り伏せる。

 

「君は見る限りそろそろ限界のようだな。無茶をせず命を大事に戦ってくれ。俺がなんとかする」

 

「すまない…!」

 

それだけ言うとまた勢いよく地面を蹴って次の敵へと向かっていった。

 

そこから先は1人の男によるモンスターの蹂躙だった。

まるでダンスを踊るかのような華麗な動きでモンスターとモンスターの間を駆け巡り、的確に一度もミスをすることなくモンスターを排除していく。

 

時には少年の方を襲ってるモンスターも後ろから切り裂いて絶命させたり、時には剣を一度上へと投げ少しのダメージを覚悟して敵の蔓を掴み思いっきり引っ張る。それにより元々突っ込んできていたモンスターはブレーキをかけう事が出来ずお互いがぶつかりあい、怯んだところで敵を踏みつけさっき手放して剣をもう1度空中で掴みそのまま切り裂くという、アクロバットを見せる。

 

そんなことをしているうちにモンスターをすべて撃退し、辺り一帯に漂っていた匂いもいつしか消えていた。

 

 

「すまない、本当に助かった恩に着る」

 

するとゼロのすぐ近くに、深々とお辞儀をし手を差し出してくる少年がいた。

 

「気にするな。無事でよかった」

 

優しく手を握り返す。

そして握手をやめたあとに回復アイテムも渡しておく。

 

「何から何まで本当にありがとうございます。ところであなたはどうしてここにいるんですか?」

 

少年が率直な疑問を述べてきた。当然だろう。ここは例のアニールブレード(・・・・・・・・)を手に入れるためのクエストを受け付けない限りこんなにも深い森の中へと来ないだろう。

 

だが、ゼロはすでにその剣を持っていることが見て分かるから、本当になんのために来たのかが分からないのだ。

 

「それは嫌な予感がしたからだよ。もしかしたらすでに他にもプレイヤーが例のクエストを受けてこっちに来ているかもと思ったからな。このクエストは下手したらベータテスターでも死ぬことがあるからな」

 

救えなかった、彼のように。とぼそっと呟きながらそう答えて俯く。

 

「そうか、本当にありがとう。確かにあなたが来てくれて居なければ死んでいた可能性は高かった。あなたは命の恩人だ。あ、遅くなってごめん。俺はkirito。そのままキリトって呼んでくれ。あなたは?」

 

同じく少し暗い顔をしながらも、また礼を述べながら忘れていた自己紹介をしてくれる。

 

「俺はzero。同じくゼロと呼んでくれて構わない。とりあえず話はここら辺にして急いで村に戻らないか?もうしばらくはモンスターも湧かないかも知れないがさすがに危険だ」

 

「ああ、構わない。行こう、ゼロ」

 

キリトからの了承を得て村へと戻って行くのであった。

 

村へと戻る途中、ずっと暗い顔をしているキリトが隣を歩いている。

 

「もう1人の少年を救えなかったのは残念だった」

 

突然話始めたゼロの方を視線だけで見る。

 

「気にするなとは言わない。ただ、このゲームはもうこうなってしまったということを理解して欲しい。当然こうやって喋っている間にもどこかでまた名前も顔も知らない人が死んでいるかもしれない。救えない人はたくさんいるんだ…でもな、生きている以上このゲームをクリアして脱出しなければならない。最初の街に留まっている人達のためにもな。キリトもこんなにも早くここに来ている、と言うことはゲームを攻略しなければいけないという善意出来てるんだろ。仲間の死にいつまでもくよくよするな。だが絶対にそのことを慣れるな。命は重い。でも、いつまでも迷っていると救える者もどんどん救えなくなっていく。前を向け、キリト」

 

「ゼロは強いな…そうだな、俺もいつまでも悩み続けるのは性にあわない。このゲームを絶対に終わらせてみせる」

 

キリトが力強くそう返答する。

 

「なんだか説教臭くなって済まないな」

 

長々とキリトに思っていることをぶつけたゼロは今更ながら恥ずかしさと、初対面の人に対してここまで言うべきではなかったかもと申し訳なさが込み上げてくる。

 

「いや、気にしないでくれ。寧ろ嬉しかった。おかげで大事なことに気付けたよ」

 

だがキリトは全然そんなこと思っていないらしくなんだか照れながら言ってきている

 

「そうか、ならよかった。さてキリト。村まであと少し、こいつらも倒して無事に帰るぞ」

 

そう言いながら、道を塞ぐように出てくるモンスターに向けて剣を抜く。

 

「な、なんだか死亡フラグみたいだな…まあゼロと一緒なら負ける気しないけど」

 

同じく文句を言いながらも剣を抜きに構える

 

「キリトも人のこと言えないけどな。行くぞ!!」

 

「ああ!」

 

同時にモンスターの方へと駆け出す。キリトはもう迷いが晴れたのか先程よりも動きがよかった。完璧に連携の取れた二人の前ではモンスターなど赤子のように扱われ、その後特に危険なく村へとたどり着いたのであった。




Dear wolfはメモリー・デフラグというスマホアプリから取りました。
ソードスキルは多分ホロウフラグメントというゲームを参考にしています。(多分と言うのは調べたけどあまり確証をもてていないからです)
あと今回一番の謎であったと思う、コペルでしたっけ?(後で念のため名前を確認しなければ)
その人の部分が不思議な上に不可解極まりなかったと思います。
でも、後にちゃんと分かる、と思います。
少し原作と時間軸とかおかしいとか何か引っかかる箇所があるとは思いますが。原作改変なので許してください。
でも出来る限り根本的な部分は似せたいので、感想で言ってくれると嬉しいです。
えー最後にオリジナル主人公であるゼロは、後半部分の方が元々考えていた普通の喋り方です。

とりあえず書きたいことはかけたかな。ではまた次回に。読んでいただきありがとうございました。

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