問題児扱いなら問題児らしく好き勝手しようじゃないか   作:きりがる

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あー、泣きたい。本当についさっき、月曜日までのレポート(生きるか死ぬかほど大切)書いてる途中でパソコンがいきなり問題がなんちゃらでスキャンはじめて、画面消えたのね。付け直したらリカバリーとかの選択出て、なんかブロックされてて入れなくて、ついにはロゴマークでフリーズ。
あ、ロゴマークでフリーズってことはハードディスクやられたんじゃね?と頑張ってバッテリー外しながら色々してなんとか直せた。
これでレポートのやる気出ると思います? こんな自分が心底嫌だぜ。
あばよ、皆(血を吐きながら)


05 ま、僕だと思って可愛がってよ。

 

 

 

 翌日、白夜叉ちゃんがお昼ごろにノーネームの本拠にやって来た。内容としては昨日のお坊ちゃんとのゲームの内容だ。

 貴賓室に通された白夜叉ちゃんを待たせているので僕もお昼ごはんを食べてから向かうことにした。まぁ、かれこれ三十分待たせてるんだけどね。

 

「やぁ、白夜叉ちゃん、待たせたね」

「三十分も待たせおって……何をしてたのだ?」

「ご飯食ってた」

「まったく……」

 

 やれやれというようにため息を吐いた白夜叉ちゃんはお茶を飲んで座っていた。

 

 どうやら全員に聞かせるのか、僕以外の皆も集まっているようだ。君たちいつの間にお昼食べたの? え、もしかして僕だけぼっち飯だった? 嫌われすぎて一人で食えってこと? ……僕の癒やしはリリちゃんだけかもしれない。

 

 そんな内心を表に出さないように平然を振る舞って空いていた席に着く。

 

「で、どうなったんだい?」

「詳しくはこの“契約書類(ギアスロール)”を見てくれればよい」

「ギアスロール? 目に紋章でも浮かんできそうな名前だね」

 

『ギフトゲーム名:“FAIRYTAIL in PERSEUS”

 ・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

          白崎 黒葉

 

 ・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 ・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

 ・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 ・敗北条件  プレイヤー側ゲームマスターの降伏・失格

        プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 ・舞台詳細 ルール

  *ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない

  *ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない

  *プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

  *失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる

  宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“    ”はギフトゲームに参加します。

                               “    ”印』

 

 内容だけだからまだ“ ”なのかな? なるほどね……ノーネームが挑戦するようになっているのか。でも、今回は僕だけでゲームをするし、変更でもしてもらおうか。

 

「変更だよ。プレイヤーを僕だけにしてもらう」

「…なに? なぜだ? これはノーネームが挑んだゲームになっておるのだが……」

「そういう話になったのさ。別に向こうも僕みたいな弱い人間一人なら喜ぶでしょ。ヘイトは僕に集まってそうだしね」

「いやいや、おんしは何を言っておるのだ。それこそ一人で挑むなど、無謀というものだろうに」

「確かに僕一人で挑むけど…大丈夫さ。もし負けたら…僕の全てを賭してなんとかするよ。負けないけどね。僕、負ける戦いは挑まないタイプなんだ」

「他の者に了解は取ってあるのか?」

 

 白夜叉ちゃんが他のメンツを確かめるように見ていたので、僕もちらりとそちらを伺う。ただまぁ、昨日あの迫られた場所にいなかった御チビちゃんや耀ちゃんは驚いた顔をしていたけど。十六夜君は腕を組んでいるだけで何も言ってこず、飛鳥ちゃんは顰めっ面。黒ウサちゃんは何を思っているのか分からないけど、ウサ耳に元気が無いね。

 

「大丈夫だってさ」

「ま、待って下さい! 流石にそんな話は聞いてないですよ!?」

「私も。一体どうなってるの?」

「……大丈夫だってさ」

「おい待て! 若干二名知らないものがおるんだが!?」

 

 こっちに唾を飛ばしながらびっくりしたとでも言うように叫んでくる白夜叉ちゃんだけど、唾飛んでるから。美少女の唾が飛んでるから。ん? 美少女の唾…? いや、やっぱり無理。白夜叉ちゃんは無理。きったね。

 

「お、落ち着いて下さい!」

 

 黒ウサちゃんが慌てて二人を止めに入っており、説明も行われていた。

 

「黒ウサギは何も言わなかったのか?」

「さぁ? 僕に勝手に景品されたことに怒ってるのか、何も言ってこないよ」

「ほぅ…?」

「さしもの月の兎さんも、仲間じゃない奴に対しては献身的にもなれないし、庇うこともないってね。自分を売ったんだから許しはしない。死んででも償えってことか。僕はもう外れているのさ」

「……流石にそれはないんじゃないか?」

「知らないよ。何も言わないんだ。何も伝わらない。ま、それでいいんじゃないかな? 僕みたいにペラペラ喋って、嫌らしく言い回して、こういったことになるなら、喋らない方がいい」

 

 聞こえているんだろう。それでも説明を止めていない。白夜叉ちゃんも黒ウサちゃんが聞こえてるってのはわかってるはずだ。

 んで、簡単に説明された二人だが、耀ちゃんは他の二人が了承しているならと下がってくれる。だが、御チビちゃんは駄目だったらしい。 

 

「駄目です! 僕はノーネームのリーダーとして許可できません!」

「ゲームが?」

「いえ、ゲームはいいんですけど…黒葉さん一人というのが駄目なんです! もし負けたらどうするんですか!? 黒ウサギが奪われるんですよ!?」

「負けなければいいんでしょ?」

「それでも…!」

「分かった分かった。ったく、ギャーギャー喚いちゃってさ。これだからガキは嫌なんだ……勝てばレティシアちゃんもあげるし、勝っても負けても僕はノーネームを抜ける。負けたらペルセウスの連中を皆殺しにして黒ウサギを返す。犯人は僕で、ノーネーム抜けるんだから問題ないでしょ? 黒ウサギを賭けて、ゲームをするように交渉をした責任は取るよ。それでいいね?」

 

 終わったとばかりに御チビちゃんを無視して契約書類を白夜叉ちゃんに投げ渡す。変更しておけということだ。

 

「そうだ、ゲームで殺してもいいの?」

「……できれば殺さないでほしいの」

「了解。不慮の事故でも起きない限り死なないんじゃないかな?」

 

 これで終わりとばかりに部屋を出ようとする。これ以上いても何か言われるだけだし。なんかさ、僕がとんでもなく自己中みたいで勝手なやつみたいに見えない? そんなに馬鹿な行動してる? ゲームできるのにゲームしようとしないからゲームさせて、どうしてくれるんだといわれたから僕がどうにかしようと動く。まぁ、黒ウサちゃんを賭けたのが駄目だったんだろうね。面倒くさかったから適当に言ったのが駄目だったか。

 

「そうだ、言い忘れておったがゲームは明日だぞ」

「はいよ」

 

 部屋を出た僕は自室に戻る。途中でリリちゃんがクッキーを焼いてくれたから貰った。部屋でゆっくりと食べながら考えよう。

 

 鍵を開け、自分のベッドに倒れ込む。ここから明日出るんだけど、荷物とか全く無くてよかった。この身一つでいいなんて楽だね。さて、ノーネームを脱退したらどうしようか…まずは寝床だけど、白雪ちゃんの所にでもお邪魔しようか? まあ成り行きで。

 

 明日お坊ちゃんを相手するのは…オーフィスでいいだろう。しかし、そこに辿り着くまでで見つかれば終わりだ。だから見つからないようにしなければいけないのだが、そこをどうするかだね。

 

 透明人間に慣れればいいんだけど…バアルでも作り出して透明になるための知識でも授かろうか。それともハデスでも創り出して隠れ兜でも貰う? 透明になることのできる魔獣を創り出してしまう? 魔獣を創りまくって根本を潰す? 

 

 やりようは沢山あるけども…兵士は魔獣に相手にさせて僕はお坊ちゃんの所に直接向かうか。

 

 考えがまとまったところでミニ黒葉を出してお茶を入れてもらう。ぴょんぴょんと棚の上を飛び、カップや茶葉を準備して紅茶を入れてくれる。持つだけの力は余裕であるけど、抱えるだけの大きさはないから頑張ってプルプルしながら落とさないように、零さないように頑張っていた。

 

「ファイトー」

 

 持ってくる時に零しかけていた紅茶を持ち直して零さなかった。偉い。

 クッキーを渡すと小さな口で一生懸命かじっている。いやぁ、自分の顔だけどデフォルメされたような顔だと別人みたいで和むね。 

 

 自分も食べながらのんびりしているとドアがコンコンとノックされる。そう言えばさっきも数回ノックされた気がするけど…無視した形になったんじゃない? 

 

 鍵を外しにミニが跳んで向かう。ノブにぶら下がって鍵を開けると扉が開かれて耀ちゃんが入ってきた。おや、珍しい来客だ。てっきり十六夜君とかが来ると思ったんだけど。

 

 ノブから飛び降りたミニは再び跳んで僕の所まで戻ってくる。耀ちゃんはそれを不思議そうに見ながら椅子に座る。

 

「いらっしゃい。まさか耀ちゃんが来るとは思わなかったよ。で、どうしたの?」

「別に大したことじゃないよ。私は昨日その場にいなかった…だからよく分からないけど、黒葉が大丈夫かなって…」

 

 なるほど、まさか心配されて訪ねてくるとは。

 

「大丈夫だよ。僕は弱い…けど勝つ。それより耀ちゃんの方が大丈夫かい? 怪我治った?」

「完治とはいい難いけど、もう歩き回っても大丈夫なくらい」

「そ。ならよかった」

 

 ミニが耀ちゃんの分の紅茶も入れ終わり、僕のお代わりも注いでくれる。流石に猫の分は何もないのか、二人分だけで終わり次第、僕の肩に垂れた。

 

「……それ何?」

「ああ、このミニのこと?」

「うん。黒葉によく似てるけど…」

「僕のミニバージョンってとこかな……まあこの子はモデルと違って思考とか完璧に分離してるから、自由に考えて動けるけど」

「モデル?」

「ま、そこは内緒さ。明日全てわかるよ」

 

 耀ちゃんはミニが気になったのか、猫や犬にやるように指を少し動かして注意を引いていた。ミニも少し気になったのか僕の肩から飛び降りてゆっくりと近づき、まるで動物のように鼻でスンスンと匂いを嗅いでいた。耳と尻尾あるし、動物よりなのかね?

 

 そして一層近づいたと思ったら、僕のときのようにカプリと齧り付いていた。耀ちゃんもびっくりしてたけど、手を上げるとブランとぶら下がっているのを見て微笑んでいた。癒される。

 

 そこから何気ない事を話したけど、耀ちゃんは動物が友達だったようで、友達になれた動物の力を使えるんだってさ。まるでぼっちだけど、僕と同じじゃん。僕も虐められててぼっちだったよって話をした。

 

 なんか、多くの人と触れ合ってこなかったからなのかは知らないけど、僕みたいな性格の奴とでも仲良くしてくれるんだね。この掴みどころのない性格は好まれないようだけど、耀ちゃんは別のようだ。

 

 話しやすい。だからついつい夜遅くまで話をしてしまった。

 

「おっとそろそろ時間もいいところだ。もう寝なよ。僕も寝て、明日に備えるから」

「うん。そうする。でも、クロが……」

 

 困ったかのようにミニ…クロを見る耀ちゃん。クロは耀ちゃんの手首にへばり付いて寝ていた。涎持たれているのかちょっと濡れている。

 ここまで懐いているようだし、これは耀ちゃんに引き取ってもらうしかないね。

 

「あー…耀ちゃんにあげるよ」

「え!?」

「クロをあげるってこと。きっと、耀ちゃんを守ってくれるよ。そう見えても強いんだぜ? ま、僕だと思って可愛がってよ」

「えっと…大丈夫なの? クロにも意思はあるし……」

「大丈夫だって。意思はあっても一人で生きていくことは出来ないよ。どうあがいても僕の魔獣…一人で居るなんて選択肢はないんだ。僕の傍にいるか、僕が誰かと一緒にいろと言わない限り、本当の自由はないんだよ。誰かのもとで過ごすことこそこの子の自由なんだからね」

「そう……なら貰っておくね。ありがとう」

「うん、可愛がってあげて。おやすみ」

「おやすみ。明日、頑張ってね」

 

 自室に向かう耀ちゃんを見送る。三毛猫も眠そうに後ろを着いて行った。クロもキューキュー鳴くけど、言葉ってわかるのかな? それと、耀ちゃんがチート持ってるなら、僕が創り出した最強の魔獣とかと触れ合わせたら誰の追従も許さないほど最強に至るんじゃない? 

 

 ま、ゆっくりと強くなるでしょ。さて、僕も寝ますかね。

 

 

 

 

 




面白いかどうかはわかんないけど、評価、感想よろしくお願いしますですよ。

あ、作品名変えました。主人公っぽくね。
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