Fateのことはまだにわかなので間違えているところがあればご指摘おねがいします。
まだ真冬の残滓が残りながらも春の兆しが見えつつある二月下旬。
僕は、受験生が会場に向かうのを横目に、何をするわけでもなく、目的もなしに雪が浅く積もった道を白い吐息を吐きながらふらふら歩いていた。
「はぁ・・・」
顔をマフラーに埋めながらため息を吐いた。
・・・一体何のために生きてきたのかわからなくなる。小さい頃から何の夢も無く生活してきて、18になった今でも生きる意味が見つからなかった僕は、世の中で言うところの人生の負け組というのだろう。
ただそれでも、ライトノベルやアニメなどの娯楽のためにバイトはやめなかったが。
いつか、僕のいた痕跡を遺せればと思っていた。
「小説買って帰るか・・・」
小説を書店で買って自宅に帰ろうと横断歩道で信号を待っていたときにそれは起きた。
「・・・ッ!?」
僕の向かいの信号で同い年だろうか?高校の制服を着た女の子がやたら時計を気にしながら横断歩道をそのまま走ってきた。--赤信号にも関わらずだ。そして浅く積もっていた雪の下には氷を張っていたらしく、そのまま盛大に転んで車道の真ん中で止まってしまったのがいけなかった。
「いたっ!っっっ・・・!?」
女の子は痛みに気が取られ、周りに気が回らないようで来ている運輸トラックに気づいていないようだ。
「危ないッッ!!」
叫んで持っていた書店の袋と斜め掛けのリュックをその場に捨て、全速力のダッシュで立とうとしていた女の子を
そのままの勢いで突き飛ばす。
「きゃっ!?・・・なにするんですかっ・・・ッちょっと!?」
突き飛ばされたことに文句を言おうと顔を上げた瞬間、自分がどういう状況で、なぜ突き飛ばされたのかを理解したのか目を見開き、僕の先の出来事も察して声を荒げる。
「あーぁ、せっかく買った本読み損ねたな・・・」
その言葉と轟音を最後に、僕の意識は暗転した。
----------------------
「・・・ッ!?・・・あれ?」
とてつもない激痛を味わった直後に暗転、そして光が眼に差し込んできた。
現在の状況が理解できない・・・一体何がどうなってるんだ!?
「ようやく目が覚めましたか?・・・人間如きが女神である私を待たせるなど無限奈落の刑ですが、こちらの不手際の件もありますので大目にみますが」
そんないかにも私エライです発言をした人物に目を向ける。
ーー息を飲む程に美しいと思ったと同時に歪だと感じた。
簡単に説明すれば、女性の体の構造をすべて黄金比で作った感じで言えば理解できるだろうか?
そんな完璧な人間なんているわけないので歪に感じるのだ。
「私の美貌に見とれるのも良いですが、私は人間に見られて興奮するような趣味はないので、早く本題に入らせてもらいますね」
「は、はぁ・・・」
「今回あなたがこの空間に呼ばれたのは私の直属の部下の不手際であなたの死期を早めてしまったのであなたを別元居た世界とは違う世界に転生させます」
「転・・・生?」
「えぇ、そしてあなたは自分の生きる意味も爪痕も遺せずに死んでしまったため意味を見出すために一つだけ願いを叶えましょう。もちろん願い事を増やせ。なんていうふざけたことを抜かすのであれば今この場で魂を焼却しますがね」
「なんでも一つだけ・・・」
願いが叶うと?だったら僕は・・・憧れたあの人たちのような人になりたい・・・だから・・・。
「僕の願いは・・・英霊エミヤになりたいです」
昔読んだFateというアニメで見たキャラクターに憧れた。あの人みたいに・・・正義の味方になりたいとそう思った。そうすれば、きっと意味が見いだせると思うから。
・・・そういえばFateも全部見てなかったな・・・未練がぁぁぁ・・・・。
「・・・ほう?まぁ、いいでしょう。では貴方の望んだ願いの通りエミヤとやらの能力などを得るために、その人物の出来事を追体験してもらいます。追体験が済めば、そのまま転生先の世界に送りますので、次に意識が戻るときには転生してますよ」
「つ、追体験!?それって」
追体験をするということは生まれから終わりまで、その人物の感情や思想も全て味わうってことだ。
それはまずいんじゃないか!?静止をかけようとしたが、間に合わず僕の視界はホワイトアウトした。
「・・・調べた限りではあの人間の願いの内容に該当する英霊エミヤは二人存在しているようですが・・・ま、あの人間の精神がどうなろうと知ったことではないので、二人分追体験してもらいましょうか」
--------------------
先の願い事の内容によって本人は英霊エミヤシロウのことを考えてのことだったのだが、本人はFateのアニメをすべて見ていないため英霊エミヤが二人存在していることなど露も知らなかったため、二人分の人生の追体験をすることになった、かみ・・・いや、名もなき転生者は二人分の記憶と感情や思想や性格を刷り込まれた。
・・・その結果は言わずもがなだろう・・・目を覚ますときには一体どうなるのだろうか?
――――――――――――――――――――
「があああああああああああ!!??」
痛い痛い痛い痛いイタイいたいいたいiたiいtaiイタぃーーーーー!???
頭が割れるように痛い!脳に直接大量の情報を送り込まれる感覚に僕は頭を押さえた。
そんな激痛と一緒に大量の映像や音声や痛み、感情などがすべて流れこんできた。
これが・・・追体験?・・・。
自分の感情が記憶が・・・新しく入ってきたモノに浸食されて・・・違うチガウちがう違うちがうチガウ!!!
ボクはコンナコトをねがった訳じゃナイ!僕はただ”正義の味方”に・・・。
『正義の味方?ハッ、笑わせるな。そんなものは偽善だ。貴様も私と同じ苦しみを味わったのだ。もう理解しているだろう?』
イヤだ!、理解したくない!否定したくない!コreハ、
『君の夢見ている正義の味方とは、すべての人間を笑顔にすることだろう?なぜなら僕達に憧れたのだからね。残念ながらそれは叶わない。結局君は僕と同じようにすべてを取りこぼすのさ』
ち、チガ、ボkuは、ただ・・・あ、アァ、aa、あ〝あ〝あ〝ア〝ア〝ア〝ア〝A〝A〝A〝a〝aぁぁぁぁぁ!!!
こうして、「僕」という存在は消滅した。
主の名前や容姿を書いていないのは、読者様自身のお姿とお名前で想像してもらって少しでも没入感を出そうとしたうp主の浅はかな考えです。転生後はしっかり名前がつきますが。追記、低評価をつける場合にはどこが低評価に繋がったのかをご指摘お願いしたいです。