まず、俺は異世界に来てから三か月ほどが経過している。やることは今までと変わらないわけだが。
「さあ、今日も仕事に行くか。」
そうつぶやき、この世界に来てから作った、スナイパーライフル『カノープス』をもって俺は家を出る。
仕事場と言っても、前みたいにビルやらなんやらではなく森林である。森林に沸くモンスター、主にタウルスと呼ばれる二足歩行の獣である。
群れで生息していたりするが、そいつらは知能が低いので、木の上から頭を打ちぬいてもほかのやつらは俺のいる場所を把握できないのだ。
そして群れをせん滅すると、近づき倒したときのアイテムとゴールドを回収する。
そんな第二の人生を送っている。
今日もそんな一日を終わり、家に帰りベッドに崩れ落ちる。正直働いていた時よりも疲労がやばい。あの頃は精神的に削られたが、今は体力を使う。
目が覚めると、もう太陽はてっぺんまで上がっていた。まあ俺に時間はそこまで関係ないが。
昼飯を食べていると、家の扉を叩く音がした。出てみると、クエストボーダー(自分に適したモンスターの討伐請求情報などを配る奴)がそこにいた。
「あっ、クエスさんじゃないですか?どうしたんですか?」
俺から切り出す。
「今日はテスタさんに、特別な討伐情報を持ってきたんですよ。」
特別?いつもは集会所にいるクエスさんがわざわざ持ってくるような情報とはどんなものなんだ?
「特別とは?」
「サーヴァンギルドからのご指名です。」
サーヴァンギルド?確かここから西に行った砂漠のギルドだったか?
「セブンヘッドギルコニアの討伐、だそうです。」
おいおい、嘘だろセブンヘッドギルコニアって言えば50mを軽く超えるデカさで七つの口から炎やらをはく化け物じゃねえか。
「じゃあ、これがギルドまでのワープストーンと契約書になります。では!」
そういうと、クエスさんは帰って行った。
さあ、自問自答の時間だ。命を懸けてまでの価値があるのかと思いながら、契約書を開く。
討伐参加費5000G 討伐時追加70000G
よし、やるしかねえな。
早速着替えカノープスを持ってワープストーンを上に投げる。
さて、ギルドの前についた。 受付に行き契約書をだす。
「テスタさんですね。どうぞ。」
門が開き、中に入る。 中にいるやつらに軽く挨拶したりされたりしながら長のところにいった。
ちなみに、テスタは本名じゃない。俗にいうコードネームってやつだ。
長の部屋の前についた。ノックして中に入る。
「久しぶりだなァ、テスタ。前あったときはデイクスウト討伐の時だったか?」
「まあ、そうですね。」
はっきり言って俺はこの人が苦手だ、口調がいやなんだよな。
「早速本題に入るが、決戦は明日の明朝、集合場所は南の洞窟だ。ほしいモンはあるか?」
「ちょ、まってくださいよ。敵の弱点とかいろいろあるじゃないですか。」
「それがないんだよ。今回の『セブンヘッドギルコニア』は今までの個体とは違ェ、もともと氷原に住んでんだよあいつはよ。」
つまり特異固体、前例がねェ。と付け足す。
そんなのと戦わされるのかよ。
「で、何か欲しいもんがあるか?」
「氷烈弾をできるだけ多く、ですかね。」
氷烈の意味は、砂漠の獣は大体弱点属性だから という理由と俺のカノープスが一番ブレなく撃てる弾だという理由である。
「わかった。明日までに用意しよう。」
その日は近くのホテルに泊まった。
明朝は風塵もなく、普通に南の洞窟についた。
その場にいたのは、主に弓兵や魔導士だった。まあスナイパーなんてまずないもんな。
支給された弾丸を腰のポーチに入れ洞窟に入る俺たち総勢42名。
さあ、ご対面。ハンティングのお時間だ。