真・女神転生X   作:QV

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エタりはせん!
エタりはせんぞぉぉぉ!
絶対に、絶対に完結させます!

とはいえ、2ヶ月もの間更新できなかったこと
この場を借りて皆様にお詫び申し上げますm(_ _)m


10:らき☆すた

「かがみ、大丈夫かな……」

「うん……」

 

 ソファのすぐ傍に椅子を置いて腰掛けていた二人の女の子――泉こなたと柊つかさが心配そうにつぶやいた。

 

「様子見に行くか?場所は聞いてるから案内できるぞ」

 

 二人の心配そうな様子にそう声をかける。

 

「ありがと。でもみゆきさんを置いてはいけないよ」

 

 そう言うと泉は目の前のソファに目をやった。

 そこには女の子がもう一人――高良みゆきが静かに横たわっている。

 顔色はお世辞にもいいとは言えない。まあ、あんな話を聞かされた後だしな……。

 

「ゆきちゃん……」

 

 柊妹も心配そうに高良を見つめている。

 衝撃(?)の再会の後、正気に返った俺を待っていたのは、『らき☆すた』四人組による質問責めだった。

 内容は勿論、何故自分たちのことを知っているか、である。

 もうこうなっては仕方ないので、こうなった元凶である孝と彰をにらみつつ四人に事情――『らき☆すた』のことを話した。

 ……イヤ、分かってるよ?ホントなら話すべきじゃないってことは。

 ただ状況的に誤魔化すのは無理そうだし、下手なことを言って不信感を持たれても厄介なのでストレートに説明せざるを得なかったんだよ。

 ……もっとも、今は話さなければよかったかなと少し後悔している。

 

(あんなに取り乱すとは思わなかったなぁ……)

 

 柊姉妹の姉、柊かがみは今ここにはいない。

 俺の話を聞いてパニックを起こし、まともに話が出来る状態じゃなくなったので先生が別室に連れて行って落ち着かせているところだ。

 高良みゆきの方は柊姉と違っておとなしく話を聞いていたのだが、聞き終わった途端に失神。

 頭を打ってるといけないので、とりあえず備え付けのソファに寝かせ、桜が保健室まで養護の先生を呼びに行っているところだ。

 

「そう言えば、二人は平気なのか?」

「うん?」

「ふぇ?」

 

 パニックを起こした二人と違い、泉と柊妹は落ち着いているように見える。

 ふと疑問に思って聞いてみた。

 

「あはは。実は私、そーじくんのお話がよく分からなかったんだ~」

「……はい?」

「私たちがアニメに出てるってお話だったんだっけ?誰が作ったんだろね~?」

 

 ……そう言えばこーいうキャラだったっけ……。

 

「泉は?」

 

 柊妹の天然っぷりに脱力しつつ、泉に話を振る。

 

「ん~……」

 

 口元に指を当てて考えこむ泉。それきり黙ってしまった。

 

「……まるっきり平気ってわけでもないんだよね」

 

 ……と、考えがまとまったのか話し始めた。

 

「そりゃ私もオタクだもん。虹の世界に憧れはあるよ?だからって自分が虹の存在だって聞かされても簡単には受け入れられないよ」

 

 ……そうだよな。それが普通だ。

 最初から自分が幻想の存在だと自覚してた大妖精と違って、コイツらは普通の人間として生きてきたんだ。

 自分たちがマンガやアニメのキャラだと言われて平然としてるわけがない。

 それはオタクである泉だって同じだよな。

 

「でもあいつらよりは落ち着いてるよな?」

「ん~、ちょっと考えてることがあってさ」

 

 考えてること?

 と、訝しんでいると妙な質問をしてきた。

 

「ココってさ、メガテンのボルテクス界なんだよね?」

「ん?まあ、十中八九間違いないと思うぞ」

 

 悪魔が暮らしていて形が球状で、おまけに空にはカグツチ。

 引っかかる部分もあるが、これでボルテクス界じゃなければ何なのかと。

 

「んで、あの妖精さんは東方の大妖精なんだよね?」

「見た目そっくりだし、本人もそう言ってるからな」

 

 飛んだり弾撃ってるとこ見てるし、子供がコスプレやってるってことはない。

 俺の答えに満足したのか、泉はしきりに頷いてる。

 …質問の意図が見えない。今質問してきたことは、泉ならとっくに分かってるハズのことばかりだ。

 原作通りなら、コイツは俺なんぞ足元にも及ばないレベルのオタクのはずだからな。

 

「それを考えたらさ、私たちがそっちでは虹のキャラだって話も信じられるかなって」

「は?」

 

 どういうことだ?

 その二つと自分たちがマンガのキャラになってることがどうつながる?

 

「つまりね、私たちの世界の虹のキャラが別の世界では現実に存在してるならさ」

「うん」

「逆に私たちも別の世界じゃ虹のキャラになってても不思議じゃないかもって」

「……あー、そういうことか」

 

 ……確かにそういう考え方も出来るよな。

 俺たちがゲームやアニメのキャラだと思っていたコイツらも、世界が変わればこうやって実在の人間として存在している。

 逆に俺たちの方がゲームかアニメのキャラクターになっている世界もあるのかもしれない。

 そう考えれば納得出来ないわけでもないってことか……。

 

「……」

 

 話終わったのか、泉が口を閉じてしまった。

 今まで喋っていたのが嘘みたいに、今は静かに座っている。

 不思議なことにさっきまでは意外と平気そうだなと思っていたのが、今はどことなく心細そうに見える。

 何とか元気付けてやりたいな。

 ……よし。 

 

「ひょっとしたら俺たちの話が小説になって、そっちの投稿サイトに載ってたりしてな」

 

 なるべく明るく軽い感じで泉が食いつきそうな冗談を飛ばす。

 あ、笑った。

 

「あはは、ハーメルンとか?」

「そうそう。ってかそっちにもあるのな、ハーメルン」

「あるよー。二次創作系はあそこが一番好きかな?」

「あー、そっか。俺たちの話だと二次創作モノになるよな」

「メガテンに東方だもんね。そのうちハイスクールD×Dとかうしとらも出て来たりして♪」

「白龍皇に白面とか洒落にならんからヤメて……」

 

 少しだけ明るい表情で喋る泉にそっと胸を撫で下ろす。 

 どうやら少しは気が紛れたみたいだな。

 根本的な解決にはなってないけど、沈んだままでいるよりはマシだ。

 

「……ありがと」

 

 と、泉の呟きが聞こえた。

 ありゃ、見透かされてたか。ちょっと照れ臭いな。

 

「はーめるん?にじそうさく?」

 

 ……はてなマーク浮かべてる柊妹は放置しておこう。

 

 

 

「ちょっと出て来る」

 

 そう言うとそーじ君は部屋を出て行った。

 

「なんだろうね?」

「トイレじゃない?漏れそうになったとか♪」

「こ、こなちゃん。ストレート過ぎるよ~」

 

 つかさと軽口を言い合う。

 さっきまで沈んでた気持ちもだいぶ晴れてきたみたい。

 ……そーじ君のおかげだよね。

 私たちのことを気に掛けてくれてるし、つかさに至っては命の恩人。

 ホント、感謝してもしきれないよ。

 ……気に掛けてくれてるのは私たちのことを知ってたから、かもしれないけど。

 

「『らき☆すた』かぁ……」

 

 そこまで考えるとどうしても思い出す。

 そーじ君の世界にあったという私たちのアニメ……。

 考えれば考える程また気持ちが沈んでいきそうになる。

 

「こなちゃん……?」

 

 心配そうなつかさの声が耳に入る。

 いけない、しっかりしないと。

 でも、そう自分に言い聞かせても止まらなかった。

 

「何考え込んでんだ?」

「ひゃっ!?」

 

 急に声を掛けられたせいで変な声が出ちゃった……。

 振り返るといつの間にかそーじ君が戻ってきていた。

 

「ほい」

「へ?」

 

 持っていたものを私とつかさに手渡した。

 三本の矢のマークが付いたペットボトル、サイダーだ。

 

「ありがと~」

「あ、ありがと……」

「どういたしまして」

 

 私たちにサイダーを渡すと、自分の分を飲み始めるそーじ君。

 私たちもキャップを開けてサイダーを飲む。

 炭酸の心地良い刺激と爽やかな甘みが喉を通り抜ける。

 うん、美味しい。

 

「美味しいね~」

「買うジュースに迷ったらコレにしちゃうんだよねー♪」

「俺はむしろコレしか買わないけどな」

 

 気が付くと沈みかけていた気持ちが元に戻っていた。

 またそーじ君に助けられちゃったかな?

 

「……エラソーなことは言えないんだけどさ」

 

 え?

 

「今ココにいる泉たちはアニメのキャラじゃない。どこにでもいる普通の人間だよ。少なくとも俺はそう思う」

 

 ……。

 

「だから、なんていうかさ」

 

 ……。

 

「その、あんまり考え込むなよ」

 

 ……ふふ♪。

 

「そーじ君、心配してくれてるんだ♪」

「うぇっ!ソ、ソンナンジャナイデスヨー」

「あはは、そーじくんって優しいんだね」

「妹ちゃんまで!?そんなんじゃないっての!」

「つかさでいいよー」

「あ、私もこなたでいいよ。とっても優しいそーじ君♪」

「だからやめれーっ!」

 

 ふふふ♪やっぱり、そーじ君はいい人だ。

 ……ひょっとして、ついに私にもロマンスが来たり?

 なんちゃって♪




ちょっとネタバレ






ハイスクールD×Dとうしとらは出す予定ないっす






今は、ね(ボソッ
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