真・女神転生X   作:QV

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お詫び

前話〈5:女神転生〉投稿後、
妖精とガキとの戦闘シーンに思うことがあり、
少し時間が開いた後に件のシーンを一部修正してしまいました。
※わかりやすいところだと、戦闘シーンで妖精はジオを使わなくなっています。
そのため、修正前verのみご覧になった方々の視点だと、この先の展開に矛盾が生じてしまう部分があります。
修正前ver(妖精ジオ使用)のみご覧になった方は、お手数ですが前話から(少なくとも妖精戦闘シーンだけでも)読みなおしていただければ幸いです。
この度は私のわがままで皆様を振り回す結果になってしまい、大変申し訳ありませんでした。


6:ヒーロー見参!?

 やっちゃったZE♪

 いや、フザケてる場合じゃない。

 この子が危なかったのを見て、つい飛び出しちまったけど……、

 これからどうすりゃいいんだよ……。

 襲ってたヤツは顔面に蹴り入れてぶっ飛ばしたけど、あの分だとすぐに起き上がってくるだろうなぁ。

 あっちの2匹は……、俺のことを警戒してるのか遠巻きに見てるだけ、か。

 結構離れたところにいるけど、アイツらもそのうち来るだろう。

 ……マジでどうしよう?

 

「……」

 

 ……そういえば後ろの子、全然喋らないな。もしかして怪我でもしてるのか?

 

「おい。ホントに大丈夫か?どこも怪我してないか?」

 

 振り向きながら聞いてみる。

 

「……へ?あっ。だっ、大丈夫っ!」

 

 顔を赤くしながらガッツポーズをとった。いやそこまでしなくていいんだけど。

 ん?この子、どこかで……?

 

「ガァァァァッ!」

「っ!」

 

 慌てて前に向き直る。

 さっき蹴っ飛ばしたヤツが早くも起き上がってきやがった!

 くっ、ヤツがいるのは俺達と校舎の間!このままじゃ逃げられない!

 こうなったら……!

 

「……俺がヤツを引き付ける。その隙に校舎まで走れ!」

「え、えぇぇぇっ!?そんなの危ないよぉ!」

「大丈夫。適当なとこで撒いて逃げるから。武器だってあるし」

 

 そう言って包みに入ったままの剣を見せる。

 ……まさかホントに使うハメになるとは思わなかったよ。

 

「で、でも……」

「いいから走れ!」

「っ!」

 

 ためらう女の子に包みを解きながら怒鳴る。

 半ベソをかきながら校舎に向かって走りだす女の子。ちょっと言い過ぎたか?

 蹴っ飛ばされたのを根に持ってるのか、ガキは女の子には目もくれなかった。

 ヤツから目を離さず、鞘から剣を抜く。

 ……生き物(?)に振るったことなんてないけど、やるしかない!

 

「さあ、来い!」

「グギャッ!」

「おわぁっ!!」

 

 構えた途端いきなり飛びかかってきたのをへっぴり腰で躱す。

 し、しまらねぇ……。

 

「こ、このっ!!」

 

 両手で持った剣を振るう。が、

 

「ギッ!」

「うそっ!」

 

 あっさり受け止められた。

 なんつー頑丈な爪だ!

 

「ギャウッ!」

「うわっ!!」

 

 受け止めた剣ごと弾き飛ばされ、たたらを踏む。

 何とか持ち直すものの、俺を弾き飛ばした力に身体が震えた。

 あんな力で引っ掻かれたらひとたまりもねーぞ!

 恐怖に身がすくみそうになるのを、必死にこらえる。

 落ち着け。焦るな。

 ヤツの攻撃は大振り。ちゃんと見ていれば軌道を読むのは簡単だ。

 そう、つまり……、

 

 「グルアァァァッ!」

 

 再度飛びかかってきた。

 真正面からの攻撃なんて……!

 

「っ!」

「グガッ!?」

 

 いくら素人の俺でも避けられる!

 背中ががら空きだぜっ!

 

「おりゃぁっ!」

 

 無防備になった背中を思いっきり斬りつける。

 今まで体験したことのない鈍い感触と衝撃が手に伝わり、思わず顔をしかめた。

 

「ギャヒィィィィッ!!」

 

 斬りつけられたガキが、背中から血を流しながら倒れ伏した。

 しばらくビクビクと痙攣していたが、すぐに動かなくなった。

 倒れたガキをしばらく呆然と見つめる。

 ……殺した、のか?俺が?この手で?

 生き物を殺したという事実にショックを隠し切れない。

 

「グギャギャッ!」

「ゲヒャヒャッ!」

「っ!しまった!」

 

 気が付くと後の二匹がすぐ傍まで来ていた。

 

「グゲゲ……」

「キッキッキッ!」

「くっ!」

 

 挟まれた……。

 く、どうする!?俺の力じゃ突破なんて無理だ。かといってヤツらの攻撃を捌いて反撃なんてもっと無理だ!

 ……このままじゃ、やられる。

 

 ――ド ク ン――

 

 視界が真っ赤になり、全てがスローモーに映る。

 意識が加速してる?

 死を前にした集中力ってやつか?

 

「っ!」

 

 ガキが一匹、腕を振り上げたのが見えた。

 無防備に受ければタダでは済まないだろう。

 頭では避けようと考えるが、身体が動かない。

 意識だけ早くなっても、身体が付いて行かなければ意味がない!

 

 ――ド ク ン――

 

 振り上げていた腕が止まる。

 

 ――ド ク ン――

 

 ヤツが心なし笑ったかのように見えた。

 

 ――ド ク ン――

 

 その腕に、手に、指に、俺を引き裂くには十分な力がこもる。

 

 ――ド ク ン――

 

 そして、腕が振り下ろされた。

 俺は迫り来るガキの爪を見つめることしか出来ない。

 まずい。

 マズイ。

 不味い。

 まず……。

 

「宗司ぃっ!」

「!!!」

 

 ――ド ク ン――

 

「ギヒッ!?」

 

 次の瞬間、

 俺の手はヤツの腕を掴んでいた。

 




ガキが強い?
開始直後なら人修羅でも倒すガキさんですぜ

次回、主人公覚醒?
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