前話〈5:女神転生〉投稿後、
妖精とガキとの戦闘シーンに思うことがあり、
少し時間が開いた後に件のシーンを一部修正してしまいました。
※わかりやすいところだと、戦闘シーンで妖精はジオを使わなくなっています。
そのため、修正前verのみご覧になった方々の視点だと、この先の展開に矛盾が生じてしまう部分があります。
修正前ver(妖精ジオ使用)のみご覧になった方は、お手数ですが前話から(少なくとも妖精戦闘シーンだけでも)読みなおしていただければ幸いです。
この度は私のわがままで皆様を振り回す結果になってしまい、大変申し訳ありませんでした。
やっちゃったZE♪
いや、フザケてる場合じゃない。
この子が危なかったのを見て、つい飛び出しちまったけど……、
これからどうすりゃいいんだよ……。
襲ってたヤツは顔面に蹴り入れてぶっ飛ばしたけど、あの分だとすぐに起き上がってくるだろうなぁ。
あっちの2匹は……、俺のことを警戒してるのか遠巻きに見てるだけ、か。
結構離れたところにいるけど、アイツらもそのうち来るだろう。
……マジでどうしよう?
「……」
……そういえば後ろの子、全然喋らないな。もしかして怪我でもしてるのか?
「おい。ホントに大丈夫か?どこも怪我してないか?」
振り向きながら聞いてみる。
「……へ?あっ。だっ、大丈夫っ!」
顔を赤くしながらガッツポーズをとった。いやそこまでしなくていいんだけど。
ん?この子、どこかで……?
「ガァァァァッ!」
「っ!」
慌てて前に向き直る。
さっき蹴っ飛ばしたヤツが早くも起き上がってきやがった!
くっ、ヤツがいるのは俺達と校舎の間!このままじゃ逃げられない!
こうなったら……!
「……俺がヤツを引き付ける。その隙に校舎まで走れ!」
「え、えぇぇぇっ!?そんなの危ないよぉ!」
「大丈夫。適当なとこで撒いて逃げるから。武器だってあるし」
そう言って包みに入ったままの剣を見せる。
……まさかホントに使うハメになるとは思わなかったよ。
「で、でも……」
「いいから走れ!」
「っ!」
ためらう女の子に包みを解きながら怒鳴る。
半ベソをかきながら校舎に向かって走りだす女の子。ちょっと言い過ぎたか?
蹴っ飛ばされたのを根に持ってるのか、ガキは女の子には目もくれなかった。
ヤツから目を離さず、鞘から剣を抜く。
……生き物(?)に振るったことなんてないけど、やるしかない!
「さあ、来い!」
「グギャッ!」
「おわぁっ!!」
構えた途端いきなり飛びかかってきたのをへっぴり腰で躱す。
し、しまらねぇ……。
「こ、このっ!!」
両手で持った剣を振るう。が、
「ギッ!」
「うそっ!」
あっさり受け止められた。
なんつー頑丈な爪だ!
「ギャウッ!」
「うわっ!!」
受け止めた剣ごと弾き飛ばされ、たたらを踏む。
何とか持ち直すものの、俺を弾き飛ばした力に身体が震えた。
あんな力で引っ掻かれたらひとたまりもねーぞ!
恐怖に身がすくみそうになるのを、必死にこらえる。
落ち着け。焦るな。
ヤツの攻撃は大振り。ちゃんと見ていれば軌道を読むのは簡単だ。
そう、つまり……、
「グルアァァァッ!」
再度飛びかかってきた。
真正面からの攻撃なんて……!
「っ!」
「グガッ!?」
いくら素人の俺でも避けられる!
背中ががら空きだぜっ!
「おりゃぁっ!」
無防備になった背中を思いっきり斬りつける。
今まで体験したことのない鈍い感触と衝撃が手に伝わり、思わず顔をしかめた。
「ギャヒィィィィッ!!」
斬りつけられたガキが、背中から血を流しながら倒れ伏した。
しばらくビクビクと痙攣していたが、すぐに動かなくなった。
倒れたガキをしばらく呆然と見つめる。
……殺した、のか?俺が?この手で?
生き物を殺したという事実にショックを隠し切れない。
「グギャギャッ!」
「ゲヒャヒャッ!」
「っ!しまった!」
気が付くと後の二匹がすぐ傍まで来ていた。
「グゲゲ……」
「キッキッキッ!」
「くっ!」
挟まれた……。
く、どうする!?俺の力じゃ突破なんて無理だ。かといってヤツらの攻撃を捌いて反撃なんてもっと無理だ!
……このままじゃ、やられる。
――ド ク ン――
視界が真っ赤になり、全てがスローモーに映る。
意識が加速してる?
死を前にした集中力ってやつか?
「っ!」
ガキが一匹、腕を振り上げたのが見えた。
無防備に受ければタダでは済まないだろう。
頭では避けようと考えるが、身体が動かない。
意識だけ早くなっても、身体が付いて行かなければ意味がない!
――ド ク ン――
振り上げていた腕が止まる。
――ド ク ン――
ヤツが心なし笑ったかのように見えた。
――ド ク ン――
その腕に、手に、指に、俺を引き裂くには十分な力がこもる。
――ド ク ン――
そして、腕が振り下ろされた。
俺は迫り来るガキの爪を見つめることしか出来ない。
まずい。
マズイ。
不味い。
まず……。
「宗司ぃっ!」
「!!!」
――ド ク ン――
「ギヒッ!?」
次の瞬間、
俺の手はヤツの腕を掴んでいた。
ガキが強い?
開始直後なら人修羅でも倒すガキさんですぜ
次回、主人公覚醒?