人生とは摩訶不思議なことや理不尽なことが起きまくるモノだと、二十年以上生きて思ったことだ。
俺の人生は、常識とかけ離れている。
学生時代は強運の親友でありライバルだった同級生と共に世界を救ったり、その親友を主に物理で正気に戻させたり、また世界を救ったりと大変だった。
卒業と同時に俺とその親友は別の道を歩むことになった。親友はプロの道を、俺は放浪の旅に出た…。
で、その旅先でまた摩訶不思議なことや理不尽なことが待っていた。
父と母のせいで、未来に連れて行かれ、その場で放置されたり、新たな仲間達とも世界を救ったり、友を救ったり、未来を救ったりと学生時代と同じようなに面倒な出来事に巻き込まれた。
その際に、若い頃の親友と会ったりしながら、世界を救い、俺はまた放浪の旅に出て、今度こせ余生を平和に過ごせる……
……はずだった。
「あの……お母様?」
「ん?」
「私めは何故変な装置に括り付けられているのでしょうか?」
俺は放浪の旅をしていると、また、いきなり地中から現れた母と父に拉致られ、気絶させられ、気付いたら変な装置に括り付けられていた。
ーーー物凄く嫌な予感がする。
俺が必死に括り付けられている装置を見ようと、ヤケクソになっていると、母三神が笑いながら、装置を指差しながら言った。
「タイムマシン」
「ふぁ?」
はい?今なんて言った……。
「だから、タイムマシンよ、タイムマシン」
「……え、なんで……また」
以前もお世話になった……嫌味だぞ。
「暇だから」
暇だから、またタイムマシンを作った?
……何で、そんなんで作れちゃうの?なんで作ったの?なんでまた私が、そのタイムマシンに括り付けられているの?
「タイムマシンと言っても、今いる世界の過去に行くんじゃなくて、別世界の過去に行くんだけどね☆」
「なにそれ、こわい」
なに、さり気なく無駄に高性能なタイムマシンを作ってんの、この人。
「行く世界は、こっちとまったく同じような世界よ……まぁ、違う所はあんたが居ない世界ね……あ、でも、私とお父さんはいるわよ」
「……いる」
ドヤ顔をする煩い母と寡黙な父は、親指をグッとする。
うわ、ムカつくこの両親。
「さぁ〜て、準備できたわ」
「……若返り光線完成」
父が俺が括り付けられているタイムマシンに、よくあるようなオモチャの光線銃をつけた……つか、まて。
「え、今作ったの?」
「えぇ、今さっき考えついた」
ーーーえ。
「さぁ、行くわよ!」
ーーー今さっき考えついた?
「三」
「……二」
ーーーなにそれ。
「一」
「……ゼロ」
「こわい」
母と父が何かのレバーを下げた瞬間、凄まじいGがかかり、俺は意識を失った……だが、その瞬間、母さんが言った。
「あっちの私はかなり面倒な状態だから、気をつけなさい」
そして、俺の意識は飛び立つタイムマシンと共に消えた。
そして、身体の痛みで目が覚めると……。
「ハロハロ♪」
「……ハロハロ」
何処か違う母と父が柔かに笑っていた。
「「ようこそ、こっち世界へ」」
……久しぶりに泣きそうになった。
あぁ、また面倒に巻き込まれたという意味で。
どうやら、俺の人生に安息はないらしい。