……今日戦った連邦は酷かったなー。
唯一の支援機の私をほぼ無視してましたし、二機がかりで仕留められずにむしろ一機やられるとか。
まぁ、ザクタンクにまともに勝ったことがない私が言えた義理ではありませんが
船は何事もなく、無事本土に到着し、遊一は自宅に戻った。
「ただいま……って、誰もいないか」
こちらの世界の両親は、仕事の都合で、今日本にはいない。
今度はアメリカに行っているらしく、年末年始もアメリカにいることになっているので、遊一は今年は自宅に戻るつもりはなかった。だが、あの高寺らしきモノのせいで、自宅に戻ることになったので、両親には高寺のことを伏せ、自宅に戻る理由は気が変わったということにしておいた。
学校側は、最近学校近くにある森に巨大な熊が現れたのを発見したので、生徒の安全を考慮して……という感じにすると言っていたが、そんなことをあの両親に言えば、森を焼き払ってでもクマを捕まえようとするのは目に見えていたので、それも伏せた。
「はぁ、散らかってんな」
遊一はゴミのせいで、狭いリビングに荷物を置き、日の当たる場所にあるソファーに腰をかける。天気がよければ、遊一が座っている場所には日が当たるのだが、今は生憎の曇だ。
遊一はソファーに腰をかけたまま、リビングを見回す……所々に埃やゴミだらけだった、最早ゴミ屋敷である。それを見た遊一はため息をついた……本来の両親もこちらの世界の両親もマトモに掃除ができないタイプみたいだなと遊一は思った。
遊一の両親は、仕事面では優秀な人間であるが、性格、家事、常識については、まったくの真逆で性格は母親は悪く、両親ともに家事はできないし、父親は常識がないのだ。そのせいで、遊一は年少の頃から家事を覚え、両親が起こす問題に巻き込まれ、両親ともに謝ることが多かった。
よく、周りからはどっちが保護者かわからないと笑われたものだった……笑った人は翌日には戸籍から消えていたが。
「掃除をするか」
まさか、自宅に帰って来て、早々に家の掃除をするなんて、何の罰ゲームだよと遊一は思いながら、掃除を始める。
「だいたい、こんなもんか」
あー、疲れたーと言いながら、遊一は背伸びをした。現在は午後一時頃であり、遊一が家についたのは午前九時であった。
遊一が背伸びをするリビングは、数時間前のゴミ屋敷状態だったはずだが、先程とは見違えて、綺麗で清潔なリビングになっていた。
リビングだけではない、ハエが集っていた台所、カビが繁殖していた風呂場、荷物のせいでろくに進めない廊下などは見違えるほど……いや、別の家だと錯覚するぐらい、綺麗で清潔で整頓された家になっていた。
「飯にでもするかね〜」
と言っても、買いに行くか、食べにいくかのどちらかになってしまうが、先程冷蔵庫を確認すると何も入ってはいなかった。だから、冷蔵庫のコンセントが抜かれていたんだなと遊一はその時思った。
「……食べに行くか」
はっきり言って、掃除をしたあとに料理を作る気なんておきない、面倒だからだ。
遊一は自分の部屋に行き、まだ着ていた制服を脱ぎ、黒いジーンズに黒い長袖の服に着替え、赤いジャケットを羽織る、そして、いつも通りの赤い帽子を目深くに被る。その格好はネオ童美野シティに居たころの普段着に近い服装だった。
そして、財布、携帯をポケットに入れて、複数のデッキとデッキホルスターを腰につけ、制服や他の洗濯物を持って、下におりて、洗剤やなんやら入れて、カッターシャツなどを洗濯機に入れ、洗濯機を回す。制服の上下はコジマ粒子商店街にあるクリーニング屋に出すため、畳んだあと、適当な袋に入れた。忘れ物がないか、窓や元栓を閉めたかを確認し、家を出て、鍵を閉める。
本当ならバイクで近くのコジマ粒子商店街に行きたいが、まだバイクの免許を持っていないので、渋々歩いて行くことにした。
自宅からコジマ粒子商店街までは徒歩十分ぐらいの距離があり、その道の途中で大型雑貨店が立っている。この大型雑貨店は最近出来た物で、遠くからも客が来るぐらい、有名な雑貨店である。
だが、遊一はその雑貨店を無視して、寂れ始めてるコジマ粒子商店街に向かう。何故なら、コジマ粒子商店街の方が安いし、混んでいないし、同じ地域出身の同級生やデュエルアカデミアの生徒と会う確率はコジマ粒子商店街の方が低いからだ。
コジマ粒子商店街までデュエルアカデミアの生徒に会うことなく、無事に到着し、制服をクリーニングに出すはと、そのクリーニング屋から商店街にあるラーメン屋の割引き券を貰った……何故か、遊一は悲しくなった。
何故なら、そのクリーニング屋が必死にそこのラーメン屋も美味いし、コジマ粒子商店街にある他の店も美味し、八百屋の野菜はいつも新鮮で美味しく、そこのラーメン屋もそこの八百屋の野菜を使っているし、八百屋の隣にある精肉店は……と必死に商店街のことをアピールするクリーニング屋の店主のエプロンにつ”コジマ粒子商店街活性委員会会長 大重”と書かれている名札を見て、遊一は悲しくなった。
ちなみに大型雑貨店の名前は”満足デパート”らしい。
ラーメン屋でご飯を食べ、これから如何しようか?と悩んでいたら、ラーメン屋の店主が話しかけてきた。
「なあなあ、兄ちゃん、兄ちゃん」
「なんッスか、もう食わないッスよ」
「なんだよ、ケチィな。こちとら、九州にある替え玉制を取り入れてやったんだぜ?
もっと、食えよ」
「ごめん、もう五玉目」
遊一は珍しい替え玉というのを食べてみたが、やはり替え玉はいいと思った。ワンコインでお代わりができることは素晴らしいと思った。
だから、調子に乗って、五玉も頼んだ。おかけで若干腹が痛い遊一だった。
「ま、いいか……で、兄ちゃんはデュエリスト?」
「……一応」
ラーメン屋の店主は遊一のデッキを指差しながら、聞いた。
「珍しいねぇ、兄ちゃんぐらいの年の子がデュエルディスクを持ってないなんて、うちのせがれでも持ってるぜ?」
「持ってますけど……あれ、以外と邪魔なんですよ」
以外とと言うか、普通に邪魔である。デュエルアカデミアでは普段からデュエルディスクを装着しなければならないが、本土では別に装着しなければならないという決まりはない、むしろ、日常生活を送るのにデュエルディスクはサイズや重さ的な意味で邪魔である。
デュエリストの生活を知らない人はよくデュエリストは常にデュエルディスクをつけていると勘違いしているが、常にではない。
確かにつけていることは多いが、普通のデュエリストなら外している時間の方が長い、現に三沢や天上院などは外していることが多いが、十代や亮みたいなデュエル馬鹿はつけている時間の方が長いし、一日のうちの半分はデュエルかそれの関係に時間を費やしている、あれはある意味デュエル中毒者だ。
あんな人間になりたくない……え、デュエル狂の貴様が言うかって?いや、私デュエル狂じゃないし、確かに昔はデュエルができれば、世界がどうなろうとも知ったことない!って、思っていたけど反省しましたし、未遂ですし。
「うちのせがれが、食事の時も付けてるんだけど……やっぱ、おかしい?」
「えぇ、おかしいです。早めに注意してあげてください、じゃないと将来デュエル中毒者になりますよ」
「え、なにそれこわい」
そんな風にラーメン屋の店長と話をしているとラーメン屋のドアが勢い良く開き、一人のお爺さんが入ってくる……いや、ただのお爺さんではない、身体の筋肉はまだ衰えを知らないようにムッキムキで、その眼光は獰猛な獣のように鋭かった……あ、この人、関わったら面倒なことになりそうな人だわ……逃げよう。
「どうしたんだ、五十嵐爺さん?」
「例のクソガキ共がまた広場に出やがったんだよ!」
「またですか⁉」
「ごちそうさん」
さて、お金をテーブルの上において、さっさと出ますか。
「しかも、今度はデュエルで勝負だ!って、言ってきやがったんだ」
「そんなの無視すれば……いいんじゃ?」
「だぁほ、他の親御さんがいる目の前で、前みたいにしばけるか‼」
二人にバレないように遊一はラーメン屋を出ようとしている。
遊一の本能が囁くのだ……あの二人に関わったら、面倒事に巻き込まれるぞと。
「う〜ん……あ、兄ちゃん」
「ビク⁉……何ですか、お金払いましたよ、ピッタリに」
「お前さん、デュエリストだったろ」
「いえ、ち「なんだと⁉」ちが「よし、ならこい‼」ちょ、違う、私、デュエリストじゃ……アッー‼」
五十嵐と呼ばれた爺さんは逃げようとした遊一を担ぎ、走り出す。遊一は五十嵐爺さんに担がれながら、ホセを思い出したという。何故なら、昔、遊一を担ぎながら、クロウとライディングデュエルをしたとか。
五十嵐爺さんは遊一を担いだまま、ある場所に入っていくのを諦めた遊一は見た。
ーーーデュエル広場。
名前の通り、デュエルをするために政府がわざわざ作った広場である。そんな物を作ったら、民◯党や社◯党が普通文句を言うものだが、この世界はデュエルモンスターズが広く根付いており、デュエル広場を作った当時の総理は民◯党と社◯党の議員全員とデュエルをして、勝利し、デュエル広場を作ることを承認させたと言う話は有名である。
だから、デュエルが強ければ、社会的地位なんぞ簡単に手に入る恐ろしい世の中である。
ちなみに作る際、ちゃんとした理由はあった。
それはデュエルディスクが庶民でも買える値段になったので、デュエルディスクとデュエルモンスターズがさらに世間に広まり、道端でよくデュエルディスクを使用したデュエルが行われていた……これがいけなかった。
何故かと言うと、想像して欲しい。貴方が運転していると急に巨大な化け物やロボットなどが現れたり、それらの攻撃が自分目掛けて飛んできたとき、貴方は正常に安全に冷静に運転ができるか?……否だ。
デュエルディスクに内蔵されているソリッドビジョンのせいで、遊戯王のモンスターや攻撃に驚いて、運転を誤ったり、物を落として壊したりと色んな事故に繋がり、最終的には民◯党がデュエルモンスターズを全面的に禁止すべきだとデュエルモンスターズが絶対的な力を持っている現代に、そんなことを言ったのだ。
そして、当時の総理は事故防止のためにデュエルをするための専用の広場、デュエル広場を政府で作ることにしたのだ。他にも法律上、承認された場所以外でのデュエルディスクを使用したデュエルは犯罪となる法律を作り、更なる事故防止に挑んだ。
その後、当時の総理はいつも通りのマスコミによる叩きにより、辞任した。
だが、それからもデュエル広場は利用され、その数を増やし、現在では一つの町や村などに必ず一つはあるようになった。
デュエル広場が作られた後、ソリッドビジョンに驚いての事故は、ほとんどなくなり、デュエルモンスターズの生みの親であるI2社の社長ペガサス氏や海馬コーポレーションの社長海馬瀬人はデュエル広場を作った総理を褒め称え、その結果デュエルアカデミアの中庭にはその総理の銅像が立てられ、デュエル広場第一号にも総理の銅像が立てられたという……それもあってなのか、その総理の支持率は80%を軽く超えていたらしいが、日に日に増すマスコミや他の党からの叩きや圧力に耐えきれずに辞任したらしい。ちなみに不思議なことだが、その総理を叩いていたマスコミや圧力をかけていた政治家は皆例外なく行方不明になったとか。
遊一はそんなことを思い出しながら、五十嵐爺さんに担がれたまま、デュエル広場に入れられ、五十嵐爺さんに降ろされ、次は勢い良く引っ張られる。
ズリズリと引き摺られる遊一は、よく引き摺られるな、俺と思いながら、帰りに胃薬買おうと思った。しばらく引き摺られていると五十嵐爺さんが怒鳴り声をあげながら止まった。
遊一は五十嵐爺さんから離れ、様子を見ると、中学生から高校生ぐらいのいかにも馬鹿なDQNの男女集団が、小学生を苛めているように見えた。
どうやら、五十嵐爺さんはそれを怒っているようだし、自分を連行してきたのも、彼らが原因だろと遊一は思った。
「お前ら、何やってる⁉」
「何って、使用料を貰ってるんだよ、ここの使用料」
「使用料?」
「これだ」
馬鹿集団の一人が束になったカードを見せる。小学生達はそのカードを見て、悔しそうな顔をした……どうやら、あのカードは小学生達の物らしいと思いながら、
遊一は使用料という言葉に疑問をもった。デュエル広場には、貸し出し可能なデュエルディスクや自販機などは有料だが、広場の使用は無料である。
だから、彼らが言っている使用料とは戯言でその戯言で小学生達はカードを奪われたのだと遊一は理解した。
小学生の頃、遊一にちょっかいをだしていた苛めっ子にそんな奴いたな〜と遊一は思い出した……まぁ、翌日には病院送りにしたがと遊一は懐かしみもした。
あと、目の前にいる中学生から高校生ぐらいの男女集団が取り返しのつかないぐらいの馬鹿だとわかった。
「はぁ……小学生を苛めるとか、情けない」
「んだと、コラぁ!」
遊一の一言に怒声をあげる馬鹿集団。
「はぁ……とりあえず、怒鳴ればいいと思ってるタイプか、面倒だな〜」
「てめぇ、死ねやぁぁ!」
「ん」
遊一の一言が頭にきた馬鹿集団の何人かが遊一に殴りかかるが、遊一はそれらをヒラリヒラリと避け、一人一人にカウンターで腹に顔に足に蹴りを入れる。
蹴りを入れられた馬鹿集団の何人かは悲鳴をあげ、地面にのたうちまわる。そこに遊一はトドメの一撃として、腹を強く踏みつけたり、顔の横を蹴り上げたりして、黙らせた。
伊達にチームサティスファクション時代に一番喧嘩が強かっただけのことはあった。
「こ、こいつ、強えぇ⁉」
「ほう、お前さん、やるな〜」
五十嵐爺さんは予想以上に活躍を見せる遊一にニヤニヤと笑いながら、五十嵐爺さんにも襲ってきた馬鹿集団の何人を脇に挟み締め上げていた。
「それほどでも……で?」
「何だよ!」
「まだやんの?」
「……今度はデュエルだ!」
と馬鹿集団は一斉にデュエルディスクを構える。
遊一はですよねーと乾いた笑いをしながら、倒れている馬鹿集団の一人からデュエルディスクを拝借して、デッキをセットして、構える。
「面倒だから、全員で来い」
「舐めやがって……やるぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
遊一の挑発に馬鹿集団は一人だけ残して、遊一にかかってきた。
「デュエル……」
「永続魔法”未来融合ーフューチャーフュージョン”発動、デッキからサイバードラゴンと他機械族三十枚を墓地に送る。
さらに伏せカード”トラップスタン”発動し、手札から”オーバーロード・フュージョン”発動、俺は”キメラテック・オーバー・ドラゴン”を選択、墓地にいるサイバードラゴンと機械族三十枚を除外し、キメラテック・オーバーを融合召喚。
キメラテック・オーバーは融合した素材の数だけ、相手モンスターやな追加攻撃ができ、攻撃力は素材の数×800だ。
さらに装備魔法”メテオストライク”をキメラテック・オーバーに装備……キメラテック・オーバーで貴様らに攻撃」
「「「「「「え?」」」」」」
「あ、ついでに”リミッター解除”発動、じゃ、さようなら」
「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁ⁉」」」」」」
「いやはや、楽勝楽勝」
「う、うそだろ⁉」
馬鹿集団は遊一の目の前にいる高校生ぐらいの男を残して、全員遊一に負けた。
「さて、貴様でラストだ」
「ち、ちくしょう!」
最後の一人もデュエルディスクを構える。遊一は先程のデッキと違うデッキをデュエルディスクにセットし、構えた。
「「デュエル‼」」
先攻 小波遊一 VS 後攻 篠島玄洋
通常デュエル LP4000
ーーーデュエルスタンバイOK
「「デュエル‼」」
1ターン目 小波遊一
お、久しぶりの先攻か、嬉しいな。ここんとこ、ずっと後攻だったし、たまにはいいよな、先攻。
まぁ、デッキ的には先攻も後攻も大差ないんだよね〜。
「俺のターン、ドロー」
うーむ、事故ったか?
いや、まだわからんな。
「俺は”一時休戦”を発動、お互いカードを一枚ドローする」
「は?」
「あと、このカードの効果でお互いのプレイヤーは次の相手プレイヤーのターン終了時まで、お互いが受けるダメージは0……ようは効果も戦闘によるダメージも発生しない」
「な⁉」
”一時休戦”
通常魔法
お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。
次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。
いや〜、さすが一時休戦!
使い勝手がいいね〜、おかげでこのデッキ必須のカードが一時休戦のドローできたからね、一時休戦優秀すぎる。
「俺はモンスターをセット、カードを五枚セット、ターンエンド」
「は?」
小波遊一
LP4000
手札0
モンスター セット×1
魔法、罠 セット×5
1
ー2ターン目 篠島玄洋ー
な、なんだ、あいつのデッキは?
さっき、あいつらを倒したデッキとまるで違うみてぇだが……ちっ、舐められてんのか……。
「俺を舐めんじゃねぇ!ドロー!」
「舐める?あずにゃん、ペロペロ?」
「何言ってんの、お前⁉」
「いや、ペロリストの代弁」
ペロリストの代弁……え、なにそれ、こわい。
つか、こいつの後ろにいるジジィと餓鬼どもがすげぇ微妙な顔をしてやがる。まるで、こいつに頼んでよかったのか?みたいな顔をしてやがる……わからないでもないが。
「俺は”切り込み隊長”を召喚、”切り込み隊長”の効果で”闇魔界の戦士 ダークソードを特殊召喚だ!」
”切り込み隊長”
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。
このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
”闇魔界の戦士 ダークソード”
通常モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守1500
ドラゴンを操ると言われている闇魔界の戦士。
邪悪なパワーで斬りかかる攻撃はすさまじい。
「さらに手札から永続魔法”連合軍”発動だ!これで俺のモンスターの攻撃力は400ポイントアップだ!」
切り込み隊長 攻1600(1200+400)
闇魔界の戦士ダークソード 攻2200(1800+400)
「バト「待て、バトルフェイズ移行前に罠”強欲な贈り物”を発動」……は?」
”強欲な贈り物”
通常罠
相手はデッキからカードを2枚ドローする。
「”強欲な贈り物”の効果で、二枚ドローしていいぞ」
「え、あぁ……」
こいつ……馬鹿か?なんで、相手に二枚ドローさせる罠カードを採用させてんだ……まぁ、いい。
「よし、ドローしたな……俺は罠カード”便乗”を発動だ」
「便乗?」
”便乗”
永続罠
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。
その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
……なるほど、だから、強欲な贈り物を使ったわけか、だかよぉ。
「へっ、バトルフェイズ移行を中心して、メインフェイズ1続行だ!
てめぇのおかげできたカードを”増援”を発動、デッキからレベル4以下のモンスターを手札に加えることができる!俺は”切り込み隊長”を手札に加え、さらに魔法カード”二重召喚”発動!
このターン、通常召喚を二回行うことができる、俺は”切り込み隊長”を召喚、さらに”切り込み隊長”の効果で”コマンド・ナイト”を特殊召喚だ!」
”増援”
通常魔法(制限カード)
デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。
”
通常魔法
このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。
「これで、俺の場のモンスターの攻撃力は”連合軍”の800ポイントアップと”コマンド・ナイト”の400ポイントアップの合計1200ポイントアップだ‼」
闇魔界の戦士ダークソード 攻3000(1800+800+400)
切り込み隊長×2 攻2400(1200+800+400)
コマンド・ナイト 攻2400(1200+800+400)
こりゃぁ、1キルできるなぁ、おい‼
「行くぜ、バトル!”切り込み隊長”でお前のセットモンスターに攻撃だ!」
切り込み隊長が剣を構え、その勇敢な瞳は遊一のセットモンスター捉え、駆ける。
そして、剣を振りかざそうとした瞬間……。
「待て、”切り込み隊長”の攻撃宣言時に伏せていた速攻魔法”皆既日蝕の書”を発動!」
「怪奇日直?」
「皆既日蝕だ!”皆既日蝕の書”の効果、フィールド場に存在する表側モンスターを全て裏側守備表示にする‼」
”皆既日蝕の書”
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て裏側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズ時に相手フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にし、相手はその枚数分だけデッキからカードをドローする。
「な、なにぃ⁉」
て、てことは……。
「これでお前さんはモンスターによる攻撃はできなくなった!」
「ちぃくしょ!俺はこのままターン「待った!」次は何だよ⁉」
「”皆既日蝕の書”を使用したターンのエンドフェイズ時に相手フィールド場にいる裏側守備表示モンスターは全て表側守備表示にし、その分お前さんはドローできる」
ま、また、相手の手札を増やすカードだと……まさか、こいつのデッキはデッキ破壊デッキか⁉
「四枚ドローしていいぞ」
「くっ……へ、ターンエンドだ」
「相手がドローフェイズ以外にドローしたので、二枚ドローだ」
篠島玄洋
LP4000
手札5
モンスター 切り込み隊長×2 闇魔界の戦士ダークソード コマンド・ナイト
魔法、罠 連合軍
3
3ターン目 小波遊一
いやはや、さすがに敵に塩を送り過ぎたか?そのまま、塩分過剰摂取で胃やらなんやらやられて、くそ眼鏡が死ねばいいのに。
つーか、あいつ、さっき「勝った、第三部完」みたいな顔をしていたが、一時休戦でダメージが入らないことを忘れていたんだろうな〜、あいつ、馬鹿そうだし。
馬鹿で思い出したが、十代は馬鹿だったが遊星は頭良かったよな……満足同盟以来の再会までの間に、さりげなく、高校の教員免許と大学の教員免許を取っていたと聞いたときは、驚いて、思わず啜っていた味噌汁をジャックにかけてしまって、その後リアルファイトになって、普通に俺が勝って、デュエルすることになったな〜。
まぁ、そのデュエルも図書館エクゾで余裕でした☆
そんときは、たまたま居たアキと俺がタッグを組んで、ジャックはたまたま居たアポリアとタッグを組んでいたな……そういや、図書館を出した瞬間、アポリアの奴、投げやりになっていたな。
「はいはい、ゼツボー的に絶望」とか言いながら、床にのの字を書いていたっけ……アポリアァ。
……ま、いつものことだ。
「俺はカードをセットして、リバースカードオープン”メタモルポット”」
「くそ⁉」
”メタモルポット”
効果モンスター(制限カード)
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
リバース:お互いの手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。
「”メタモルポット”の効果でお互い手札を全て捨て、その後五枚ドロー……ふんで、俺は”便乗”でさらに二枚追加ドローできる、3.7」
さて……始めますか。
「俺は手札から魔法カード”カップ・オブ・エース”を発動、コイントスをして、当たれば俺が二枚ドロー、外れればお前が二枚ドローだ……外れ、お前が二枚ドローだが、”便乗”により、俺も二枚ドロー。」
「⁉、そのための”便乗”か!」
「エクセレント、さらに”カップ・オブ・エース”を発動……当たりだ、二枚ドロー、4.8
つぎに、”暗黒界の取引”発動、お互いはカードをドローし、その後手札から一枚墓地に捨てる、これもお前がドローしているから、俺は二枚ドローだ。6.9
さらに”暗黒界の取引”を二枚発動、ドローして、捨てて、ドロー……これで10.11
次は罠”強欲な贈り物”発動、二枚プレゼントだ……まぁ、俺も二枚ドローだがな、11.13
次は伏せカード”手札断殺”、手札から二枚墓地に送り、二枚ドローだ。これもお前がドローしているから、俺も二枚ドローだ、14.14
これをさらに手札から二枚発動。
これで、20.16
さらにさらに、”強欲で謙虚な壺”を発動、デッキトップを三枚めくり、その内の一枚を手札に加え、残りの二枚はデッキに戻す、21.16
そして、”強欲で謙虚な壺”で手札に加えた”カップ・オブ・エース”を発動……外れ、ドローどうぞ、ドロー。
これで、22.17
「貴様、さっきから何がしたい⁉」
「落ち着け、深呼吸深呼吸、ひ、ひ、ふぅー」
「それはラマーズ法だ!」
ちっ、さすがに知ってやがるか。
”カップ・オブ・エース”
通常魔法
コイントスを1回行う。
表が出た場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
裏が出た場合、相手はデッキからカードを2枚ドローする。
”暗黒界の取引”
通常魔法
お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
”手札断殺”
速攻魔法
お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。
その後、それぞれ自分のデッキからカードを2枚ドローする。
”強欲で謙虚な壺”
通常魔法(準制限カード)
自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。
「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない。
さて、いい工合に溜まりましたから、逝きますか。
「カードを二枚セットし、罠カード”全弾発射”発動。自分の手札を全て墓地に送ることにより、効果発動!
その効果は墓地に送ったカード一枚につき、200ポイントのダメージを与える!」
”
通常罠
このカードの発動後、手札を全て墓地へ送る。
墓地に送ったカードの枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
「俺が送った枚数は15枚。よって、ダメージは3000!」
「な、ぐわぁぁぁぁ⁉」
いや〜、久しぶりに使ったな。
全弾発射、もうちょっと手札増やせたけど、アレで決めなきゃ、このデッキ作った意味がないからな〜。
「俺はターンエンド」
小波遊一
LP4000
手札0
モンスター メタモルポット
魔法、罠 便乗 セット×3
37
4ターン目 篠島玄洋
ぐっ、くそ!
ただのデッキ破壊デッキかと、思ったら、バーンカードも備えんてんのかよ⁉
「俺のターン、ドロー」
〜なぜなぜ、エリア〜
急に始まりました。
なぜなぜ、エリアの時間です。
この時間では、遊戯王に関する話をしようと思います。
Q.バーンとデッキ破壊とは?
A.戦闘や特殊勝利以外の勝利方法の一つ。
Q.バーンとは?
A.英単語の「burn(燃える、燃やす)」から。
相手にダメージを与える効果を持つカード、及びそのようなカードを駆使し、ビートダウン以外の方法で相手のライフポイントを0にするデッキを指す。
Q.デッキ破壊とは?
A.相手のデッキの枚数を減らす行為のこと。
具体的には、相手のカードをデッキから直接墓地へ送る・ゲームから除外する(取り除く)ことである。また、相手にドローやデッキから特殊召喚させる事でデッキ破壊を行う場合もある。
ちなみにバーンデッキやデッキ破壊デッキはアニメや漫画の世界やリアル世界でも、あまり好かれていないデッキです。
使うときは気をつけましょう!
あまり、やり過ぎると作者の友人達みたいにリアルファイトに発生する可能性も⁉
以上、なぜなぜエリアでした〜。
〜完〜
……何か、変な電波を受信したが気にすることはねぇ。
こんだけ、手札がありゃ……逆転なんか、簡単に。
「あ、メインフェイズに入った?」
「ん、あぁ……」
「なら、罠カード”残骸爆破”発動」
「は?」
「自分の墓地が30枚以上だった場合に発動でき、その効果は相手に3000ポイントのダメージを与える、あ、ちなみに三枚発動ね」
「は?」
”残骸爆破”
通常罠
自分の墓地のカードが30枚以上存在する場合に発動する事ができる。
相手ライフに3000ポイントダメージを与える。
「合計ダメージ9000になりまーす」
え
「じゃあ、さよなら」
なにそれ
「怖い……」
篠島玄洋の真下で凄まじい爆発が起き、篠島玄洋はそれの衝撃で遥か後方に吹き飛ばされた。
篠島玄洋 LP1000-9000=-8000
「てめぇのターンはねぇよ」
勝者 小波遊一
「いや、マジですいませんでした」
デュエルの後、馬鹿集団一同は深々と遊一と五十嵐爺さんと小学生達に土下座をしていた。
その背中には”猛省中”と殴り書きで書かれた紙が貼られていた。
「凄く調子に乗っていて、皆様方に大変ご迷惑をおかけしました」
「……」
「奪ったカードはお返ししますし、今回の件は後日またお詫びをしますので」
「で?」
「そのバリカンしまってください」
遊一の手にはバリカンが握られていた。先程、馬鹿集団が不貞腐れながら謝ってきたので、遊一が「なら、丸坊主にしよう」と満面の笑みで、何処から音もなくバリカンと永久脱毛剤を取り出したのだ。丸坊主はさすがに嫌だった馬鹿集団一同は深々と土下座した。
「坊主、許してやれ……こいつらも反省している。
見ろ、一人なんて地面に顔が埋まっているじゃねぇか」
「それは、さっきあんたが埋めた頭だろ」
「うちの可愛い孫にちょっかいを出した罰だ」
あー、そうと遊一は呆れながら、バリカンと永久脱毛剤をしまい、馬鹿集団が小学生から奪ったカードを全て回収し、それを小学生達に返した。
「ほれ」
「ありがとう、兄ちゃん!」
「ありがとうございます!」
と小学生達からお礼を言われると遊一はたまに巻き込まれるのも悪くないかなと一瞬思ったが、今までの経験が頭をよぎり、やっぱり巻き込まれるのはごめんだと思い直した。
「さて、帰るか」
「ん、坊主帰るのか?
せっかく、飯を奢ろうと思ったのによ」
「あぁ、用事があるかねー」
嘘だけどねー。
なんか、ついて行ったら、また巻き込まれそうだから、いいわー。
「また、今度で」
「おう」
遊一はさっさと帰って寝ようと行こうとしたとき、誰かに服の裾を掴まれたので振り返ると帽子を被り、青い髪が見え隠れし、俯いている小学生がいた。
「あ、あの」
小学生はあたふたしていたが、決して顔をあげることはなかったが、大声を出した。
「お名前を押してください」
「こ、小波遊一だ……あ〜、じゃ‼」
遊一は自分の名前を言うといつの間にか服の裾が離されていたので、これ幸いと思い、全力ダッシュで逃げ出した。
ーーー何故なら
「小波……」
ーーーとてつもなく
「遊一……様」
ーーー嫌な予感がしたからだ
「小波遊一様‼」
まだ、計算ミスしているかもしれませんが、修正しました。
ちなみに、遊一がデュエル中に言っていた10.11とかは前の数字が自分の墓地で後ろの数字が自分の手札の枚数です