前作と異なり、かなり内容が変わっている……と思います。
ジオンで支援機を使ってるとピクシーが超怖い。
連邦でも怖い、主にポイント的な意味で。
一番怖いのはホストの負けたから回線切り。
今度出るスターター買おうか検討中。
それよりも、仮面ライダーやガンダムブレイカーが買いたい。
あと、アマコア。
馬鹿集団とのデュエルから、数日がたったある日、小波遊一は平和を堪能していた。
いつも面倒事や問題を持ってくる友人や親は用事や家庭の事情などで来ないし、帰ってこない。
いつも煩い精霊達も精霊界行きのドアを施錠したので、精霊達が勝手にくることはない……。
ーーー本を静かに読む……まさに遊一が望んだ平和がそこにはあったのだ。
「はぁ……素晴らしい」
学生時代もネオ童美野シティ時代も誰かと知り合いや友人になれば、毎日のように来て、面倒や問題を持ってきて、遊一を巻き込んだ。確かに、約束したことはあったが、その約束を超えたことになることは頻繁にあった。
買い物に付き合ったら、デュエルとか告白の手伝いとかでデュエルをしたりと何かをするたびにデュエルを相方が挑まれたり、相方が勝手に挑んだりしたのに巻き込まれ、デュエルをさせられていたことを遊一は思い出すと泣きそうになった。
だが、今はそんなことはない。
今は平和だ、そう、平和なのだ。
「……終わった」
遊一は読んでいた本を閉じ、本の感想を頭の中で考えながら、本に挟んでいた一枚のレシートを見る。遊一が読んでいた本、図書館の本で、ちょうど今日が返却日だった。
遊一はチラリと時計を見た。
午後二時を指していた。
(ちょうどいい、本を返しに行くとき、ついでに適当に外で飯をすませるか)
遊一は自宅着から外出用の服に着替え、本を持ち、いつも通りにガスの元栓などを確認して、最後に精霊界行きのドアがちゃんと施錠されているを確認する。
ドアを開け、外に出てから、ドアを閉め、施錠をする。そして、最後にドアに”通行税”と”攻通規制”の二枚を見えないなように貼り、遊一は出掛けた。
遊一が図書館までの道のり、コジマ粒子商店街や大型雑貨店”満足デパート”、市民プール”ダゴン”などを見ながら、歩いた。
徒歩二十分の所に、遊一が住んでいる街にある図書館”
世界最大の図書館というだけあって、本の量や質も高く、この図書館にない本はないとも言われている。だが、この図書館には閲覧禁止の本棚や図書館関係者も入れない地下五階がある。
そんな謎もある図書館ではあるが、遊一にとっては暇つぶしにはもってこいの場所である。
遊一は図書館に着くと真っ先に本の返却にカウンターに座っている職員に話しかける。
「ちぃ〜ッス、本返却ッス」
「返却を確認しました、またのご利用をお願いします」
職員は慣れた手つきで、本の状態を確認し、パソコンの近くにある板の様な物に本を置き、パソコンを操作して、返却を確認した。
後、遊一が予約している本はまだきていないとも伝えた。
遊一は「?」と首を傾げたが、職員に何を予約しているのかを確認すると、職員が一枚の紙を渡してきたので、それを見て、納得した。
”閲覧禁止 ネクロノミコン”
”閲覧禁止 黄衣の書”
予約者 小波圭一
の二冊だった。そして、予約者が
父親の小波圭一だったので、どうせろくでもない本だろうと納得し、何故閲覧禁止の本が借りれるのかや何故自分の図書館カードで借りているのかは深く考えなかった。
何故かって?
面倒事に巻き込まれそうだったからだ。
遊一はしばらく読みたい本を探しながら、各階を回った。
遊一が住んでいる街”愛神室街”はアメリカにある”アーカムシティ”とは姉妹都市である、何故か。
そして、その愛神室街にある世界最大の図書館”縷々威重”は地上三階、地下五階建ての巨大図書館である。
普通の書物から漫画や雑誌、新聞紙があり、それらが児童向けから成人向けまである。
まさに地球のありとあらゆる本などが集まっているのが、巨大図書館”縷々威重”である。
遊一はそんな図書館を歩いていると、本を取ろうと必死になっている女性達を見つけた。
「ぐぬぬ、後少し、後少し」
「届かないね……」
「それは貴女達が栄養を余分な所に持っているからじゃないかしら?」
「……先輩、私の胸を見て、睨まないで下さい」
見知らぬ少女三人と学友の原麗華が本棚にある本を取ろうと奮起しているところだった。
遊一はその姿をただ見ていた、決して原麗華と一緒にいる青髪の少女が巨乳で本を取ろうとジャンプするたびに動く乳をずっと眺めていたいという願望はだいたいの七割を占めていたが、巻き込まれたくないという感情があったので、揺れ動く胸を視界から消すのは忍びないが遊一は顔の向きを変えた。
しばらく、歩いていると先程の原麗華達がいる本棚付近に来てしまった遊一。
決して、揺れ動く胸を近くで見たいとか、そういうわけではない、決してない。
チラリと本棚から隠れて見ると、彼女達はまだ取ろうとしていた。今度は青髪の少女ではなく、紅髪にポニーテールの少女がジャンプしていた、ユラユラと彼女のポニーテールが動く……ただ残念なことは先程の彼女よりも胸がまったくないことだ。
何処か、損をした気分になった遊一はため息をつきながら、彼女達に近付き、代わりに本を取り、ポニーテールの少女に渡した。
「ほれ」
「あ、ありがとうございます」
ポニーテールの少女は突然現れ、本を代わりに取り、渡してきた遊一に驚きながら、本を受け取り、お礼を言う。
他の二人も慌てて頭を下げる。
その時、原麗華と目があった。
「あら、小波君、こんにちは」
「や、委員長、こんちは」
「?、原先輩、知り合いですか?」
「えぇ、彼が雪乃や明日香が言っていた第六天魔王よ」
「おい」
何勝手に第六天魔王の異名を広めてると遊一はツッコミを入れようとしたら、先程の青髪少女が遊一の前に現れ。
「小波さん!」
「?」
「私とデュエルしてください!」
「ふぁ⁈」
彼女は何処から出したかわからないデュエルディスクを構えた。
その目には闘志が宿っていた。
遊一はその目を見て、一言。
「断る」
「へ?」
「いや、だから、断る」
「デュエルをですか?」
「断る」
断った。
理由は簡単だ、また面倒事に巻き込まれると遊一のシックスセンスがそう感づいたのだ。
目の前にいる青髪少女は十代と同じデュエル馬鹿の人間で、バトルジャンキーだと遊一のゴーストがそう囁いたのだ。
というより、面倒臭いと思ったからだ。
「デュ、デュエリストなら受けたデュエルは……」
「NOと言える日本人になりたい。あとお腹すいた」
「じゃあ……何か食べたら、デュエルしてくれます?」
「考えとく」
遊一はそう言って、怠そうにエレベーターに向かって歩く。原と三人娘もそれに続く、遊一はエレベーターの上行きのボタンを押す。
ここ縷々威重図書館の三階にはカフェやレストランなどの飲食店を扱う店が並んでいる。
図書館に飲食店は必要なのかと思う人がいるかもしれないが、図書館に寄ったついでに、レストランなどに寄ったついでにと意外とお互い結構上手くいっている。
遊一はそんなことを思いながら、このエレベーター内に男子が自分一人しかいないことの居心地の悪さを噛み締めながら、閉のボタンを押そうとしたら……
「待ってくれ、俺も乗る!」
遊一の耳に入ってきたのは、聞き慣れた声だった。
走って入って来たのは、見慣れた友人。
「なんで、居るんだ、お前?」
「ん?お、久しぶり、遊一!」
遊城十代を見た遊一はかなり嫌な顔をした……あぁ、面倒なことになりそうだと。
結局、男二人では何かアレなので、暇そうな友人を誘おうかと遊一は悩んでいたところ、たまたま三階で三沢と神楽坂会ったので、三沢と神楽坂を食事に誘ったら、二人は簡単に承諾してくれた。
それで、何処で食べるか?と話をしていたら、十代がここにあるレストランの割引券を持っているから、そこにしようと提案してきたので、全員が割引券があるならと承諾した。
「ここだぜ、レストラン”オルカ旅団”。俺の姉ちゃんがバイトしてんだ、今日は彼氏とデートだから、いないけど」
「へぇー、帰っていい?」
とてつもなく嫌な予感がしたので、遊一は皆に本音を言ったが、三沢と神楽坂に両脇を掴また。
「行こうか、小波くん」
「さぁ、行こうか」
「ちくせう」
遊一は諦め、ズルズルと引き摺られながら、店内に入った。
「はっははー!いらっしゃいませだぇ、お客様ぁぁぁぁ‼
何名様だぜぇぇぇ?」
やけにハイテンションな大柄な店員が大声で叫びながら、十代に近づいてきた。
「えーと、何名?」
「6です、僕は関係ありません」
関わりたくないので、自分を除いた人数でいうが
「はっははー、7名様か!悪くないぜぇ、お客様ぁぁぁ‼」
「ちょ、聞いて、僕の話を聞いて‼」
店員ヴォアーにそんなことは通じず、そのまま奥にある団体用個室”BIGBOX”に連れて行かれた。
その際、遊一は逃げようとしたがヴォアーに捕まり、担がれ、そのまま連行された。
そして、遊一はBIGBOXに投げ込まれ、他のメンバーは何事もなかったように室内に入り、ヴォアーからメニューを受け取り、何を食べるかの話し合いを始めた。それを見て、遊一はさすがに諦め、十代達と一緒にメニューを見た。
しばらくして、全員何を頼むかが決まり、店員を呼ぶと先程のうるさい店員ヴォアーではなく、真逆の物静かな店員”真改”が注文を聞きにきた。
全員は物静かな真改にメニューを告げると真改は小さく「お待ちを……」と言うとスッと消えた。
「変な店だな」
「でも、美味いぜ?」
「変な店って、とこは否定しろよ」
遊一と十代がいつも通りのやり取りをしていると、先程の青髪少女が遊一をジィーと睨んでいた。
遊一は無視して、お冷やを飲む……だが、彼女は未だにジィーと遊一を睨んでいた。
それに気づいていた三沢は、遊一の体をつつく。
「彼女に何かしたのか?」
「別に」
「なら、彼女はなんで、君を睨んでるんだ?」
「さぁ?」
適当に三沢をあしらい、遊一はチラリと青髪少女を見る……まだ睨んでいた。
すると、青髪少女の隣に座っている赤髪少女が、青髪少女の頭を突然叩いた。
「いたい!」
「あんた、睨みすぎ」
「睨んでない!」
「睨んでるわよ、馬鹿猫」
「私、馬鹿じゃないもん!」
その発言が馬鹿っぽい。と遊一は思ったが、口には出さなかった。
二人は口喧嘩を始めた。
「茜ちゃんのナイチチ!」
「な⁉言ったわね、この牛乳!」
「茜ちゃんのあんぽんたん!」
「うっさいわよ、この馬鹿葵!」
「うるさいのは、茜ちゃんだよ!」
「あんたがうっさいわよ、この馬鹿」
「馬鹿っていう方が馬鹿だよ!」
「あたしが馬鹿なら、あんたはとりかえしのつかない馬鹿よ!」
「とりかえしのつかないのは茜ちゃんの胸だよ!」
「ーーー言ったわね、この牛乳猫!」
「……」
二人が口喧嘩をしている隣で、委員長が自分の胸と隣の二人の胸を見て、笑った……あ、これ、駄目な笑いだ、自分を卑下している笑いだ。
俺がそんな心配をしていると料理が運ばれていた……え、いつの間に?
「……三沢、料理が来たな」
「……そうだな」
「いつ来たんだろうな」
「わからんが、目の前の喧嘩をとめようか?」
「嫌だ」
絶対、ロクでもない目にあうに決まっている。
ふと、十代の方を見ると何か案を閃いたような顔をしていた。ようは「ハッ、これは⁉」と某名探偵少年がペロッ、これは青酸カリ⁉やペロッ、これは麻薬⁉とわかったときみたいな顔をしていたからだ。
「なぁ、二人とも」
「「なんですか!」」
「デュエルで白黒つけたら?」
また、デュエルか。
いや、幾らデュエルが万能だからと言って、これで解「わかりました、茜ちゃん!」「上等よ!」……解決できちゃうんだ。
デュエルって万能だなー。
この世界は本当に嫌になるなー。
「なら、せっかくだから、小波くんと対戦したら?」
「ごめん、せっかくの意味がわからない」
私を巻き込まないで。
「だとしたら、遊一の実力も考えたら、二対一だな」
「遊一対彼女達か」
「話を進めないで」
「わかりました!」
「わからないで」
「仕方ない」
「それ、俺のセリフだから」
ていうか、やるって言ってないから。
ちょっと、聞いて、みんな……あ、無視ですか、さいですか。
「私は
「あたしは
「「私達双子と勝負!」」
「飯がおわったらねー」
もう諦めた……という、君達双子なのね。
「あ、私達のこと、呼び捨てでいいですよ」
「……了解、じゃ」
「「「デュエル‼」」」
後攻 小波遊一VS先攻 剣聖と魔法のデュエット
変則タッグデュエル 二対一型
LP8000
順番 葵→遊一→茜→遊一
1ターン目 幡山葵
「私のターン、ドロー」
葵は久しぶりに茜とのタッグデュエルと強い人とのデュエルに心と胸を踊ろさせていた。
雪乃や原が卒業した後、友人達以外で強い人とのデュエルはまったくなく、暇を持て余していた。何人かが勝ったら、付き合ってくれと言って、デュエルを挑まれたが全員返り討ちにしてきた。
だから、雪乃達が帰ってきたときは、とても嬉しかった。また強い人とデュエルができる!と、そんな茜を見て、雪乃はいつもの悪戯な笑みを浮かべながら、ある同級生の話をしてくれた。
名前は小波遊一、男性でデュエルアカデミア本校の一年生最強の名に相応しい男だと雪乃は嬉しそうに話した。
葵はその小波遊一という先輩に興味を持ち、雪乃から話を聞いた。
小波遊一が使うデッキは複数であり、どれも面白いデッキである。
そして、自分はそんな彼とその複数あるデッキの一つに負けたと嬉しそうに話すのだ。また、その後も何度かデュエルをしたのだが、彼とのデュエルはまったく飽きないとも言っていた。
葵は雪乃が嬉しそうに話した小波遊一という先輩に対しての興味がさらに深まり、いつか絶対デュエルをしたいと思っていた。
それが今現実となっている。
「私は”熟練の白魔術師”を召喚します!」
「げぇ⁉」
「そして、手札から魔法カード”魔力掌握”を発動します。
効果はフィールドに存在する魔力カウンターを乗せれるカードに魔力カウンターを乗せ、さらにデッキから”魔力掌握”を手札に加えることができます!
私は”熟練の白魔術師”に魔力カウンターを乗せ、さらにデッキから”魔力掌握”を手札に加えます!」
”魔力掌握”
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在する魔力カウンターを
置く事ができるカード1枚に魔力カウンターを1つ置く。
その後、自分のデッキから「魔力掌握」1枚を手札に加える事ができる。
「魔力掌握」は1ターンに1枚しか発動できない。
熟練の白魔術師 魔力カウンター0→1
「ただし、”魔力掌握”は1ターンに1度しか使えません……ですが、”熟練の白魔術師”の効果発動!
このカードが表側表示で存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動するたびに魔力カウンターをこのカードに1つ置きます。
さらに私は手札から永続魔法”連合軍”を発動、さらに白魔術師に魔力カウンターを乗せます!」
熟練の白魔術師1→2→3
葵のデュエルを初めて見る十代と三沢は首を傾げた。
ただ、熟練の白魔術師を知っている神楽坂は「あぁ」と納得した。
「なぁ、三沢、なんで葵の奴は連合軍を使ったんだ?
戦士族がいないと意味ねぇ、じゃねぇか?」
「ふむ……神楽坂はわかるか?」
「まぁ……すぐにわかるよ、すぐに」
「「?」」
二人の疑問に苦笑いだけをする神楽坂に二人は再び首を傾げた。
「これで、”熟練の白魔術師”に乗っている魔力カウンターは3つになりました……私は”熟練の白魔術師”の効果発動!
カウンター3つと”熟練の白魔術師”を生贄に捧げ……」
「入っていますね、こんちくしょう!」
「デッキから”バスター・ブレイダー”を特殊召喚します!」
”熟練の白魔術師”
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1700/守1900
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。
魔力カウンターが3つ乗っているこのカードをリリースする事で、自分の手札・デッキ・墓地から「バスター・ブレイダー」1体を特殊召喚する。
白魔術師が呪文を唱え、杖を天高くに突き出すと白魔術師の頭上に、魔方陣が現れ、白魔術師の身体が光り輝き、その身体は魔方陣に吸い込まれる。
そして、その魔方陣から黒い鎧を身に纏い、巨大な剣を担いだ一人の戦士が現れる。
ーーー最強と呼ばれた白き龍
「これが私のデッキのエース!」
”バスター・ブレイダー”
効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2600/守2300
このカードの攻撃力は、相手フィールド上及び相手の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体につき500ポイントアップする。
バスター・ブレイダーを見た遊一は、こみ上げる叫びを堪えていた、それは……。
(相性クソ悪いぃぃぃ!今回ドラゴンデッキだから、多少は大丈夫かなと安心してたら、こいつが来たよ!
よりによって、バスター・ブレイダーかよ⁉最悪だよ、畜生!)
「私はカードをセットして、ターンエンド」
幡山葵
LP8000
手札1
モンスター
バスター・ブレイダー 攻2800(2600+200)
魔法、罠
連合軍(+200)
セット×2
「凄いな、彼女。たった三枚……いや、魔力掌握の効果で手札を補助したから、二枚か?
とにかく、最上級モンスターをいとも簡単に出してきたぞ」
三沢は葵のプレイの仕方に感心を示していた。それは神楽坂や原も同じだった、神楽坂は白魔術師が出された時点でまさかとは思っていたが、まさかここまでとはと驚き、原は後輩の成長に嬉しさを感じていた……胸の成長には憎悪を感じたが。
ちなみに十代は次は俺がデュエルしたい、俺がデュエルしたいとそれしか考えていなかった。
2ターン目 小波遊一
さて、どないしよう。
さりげなく、あのバスター・ブレイダー攻撃力が2800になりやがって、ホンマにどないしよう。
まぁ、手がないというわけではないが……マジ怖い。
「俺はフィールド魔法”竜の渓谷”を発動、そして、効果発動!
手札を一枚捨てることにより、デッキからドラゴン族を墓地に送る」
安心しろ、小波遊一。
今の時代、ブラマジはまだ量産されていない。世界に数枚しかないレアカードだぞ?
そのレアカードとバスター・ブレイダーの融合モンスターなんて、彼女達が持っているはずがない。
だから、いつも通りに墓地肥やしとデッキ圧縮をしなければ。
”竜の渓谷”
フィールド魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で
以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分のデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついた
モンスター1体を手札に加える。
●自分のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
「俺は手札を一枚捨て、デッキから”真紅眼の飛竜”を墓地に送る。
そして、モンスターをセット、カードをセット、ターンエンド」
小波遊一
LP8000
手札1
フィールド魔法
竜の渓谷
モンスター
セット×1
魔法、罠
セット×2
3ターン目 幡山茜
「茜ちゃん」
「あたしのターン、ドロー!」
二人は勝ったと思っていた。
何故なら、自分達は相手とは相性が悪いバスター・ブレイダーとアレを持っているからだ。
「あたしは”熟練の黒魔術師”を召喚」
「ぶふぅ⁉」
遊一はありえないと思っていたことが現実となったので、つい吹き出してしまった。
「葵がセットした魔法カード”魔力掌握”を発動。
カウンターを乗せるのは、あたしの黒魔術師。そして、白魔術師同様、このカードも相手や自分が魔法カードを発動する度に魔力カウンターが1つ乗り、よって黒魔術師のカウンターは2つ!」
熟練の黒魔術師0→2
「そして、”魔力掌握”の効果により、デッキから”魔力掌握”を手札に加え、魔法カード”強欲な壺”を発動。
デッキからカードを2枚ドローし、黒魔術師に魔力カウンターを乗る。」
「くるなー、くるなー」
「これで魔力カウンターが3つになった……あたしは魔力カウンターと”熟練の黒魔術師”を生贄に捧げ、デッキから……」
「ですよねー、ですよねー」
黒魔術師が杖を地面に叩きつけると、その地面に魔方陣が現れ、黒魔術師はその魔方陣に飛び込む。
すると、一体の魔法使いが現れる。
現れたのは、魔法使いの中でもっとも有名なカードで、決闘王武藤遊戯のエースカードでもある最高の魔術師。
「”ブラック・マジシャン”を特殊召喚します!」
”熟練の黒魔術師”
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1900/守1700
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。
魔力カウンターが3つ乗っているこのカードをリリースする事で、自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。
”ブラック・マジシャン”
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。
「「「ブ、ブラック・マジシャン⁉」」」
十代、三沢、神楽坂は現れた最高の魔術師ブラック・マジシャンを見て、驚きを隠せなかった。
何故なら、ブラック・マジシャンはあの決闘王武藤遊戯のエースカードであり、世界に数枚しかない超レアカードであり、そのサポートカードも馬鹿にできない額である。
「行きますよ、先輩!」
「来なくていいです」
「まずはあたしの”ブラック・マジシャン”でセットモンスターに攻撃、”
遊一の虚しい願いなど、高町に届くことなく、茜はブラック・マジシャンに攻撃命令を下す。
命令を受けたブラック・マジシャンは軽く跳躍し、遊一のセットモンスターに対して、得意の魔法を撃ち込む。
セットモンスター 仮面竜 守1100
遊一がセットしていた仮面竜はブラック・マジシャンの魔法には勝てるはずもなく、簡単に消し炭にされた。
それを見た茜はとても満足そうな顔をしていた。
「くっ、だが”仮面竜”の効果発動。
”仮面竜”が戦闘で破壊されたとき、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる、俺は”仮面竜”を守備表示で特殊召喚する」
”
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
「なら、葵の”バスター・ブレイダー”で”仮面竜”を攻撃、”破壊剣一閃”!」
バスター・ブレイダーが振るう巨大な剣に仮面竜が勝てるわけがないので、今度も簡単に一刀両断される。そんな仮面竜をだんだん哀れに思えてきた遊一だったが、ここは心を鬼にしなければと思い、再び仮面竜を出した。
「”仮面竜”の効果で”仮面竜”を守備表示で特殊召喚」
ちなみに、だがリクルーターのモンスターは基本的にデュエルになるとテンションがただ下がりになる。
当たり前だ、死ぬことを前提に出されるのだ。本人からしたら、たまったものではない。
だが、例外もいるものでシャインエンジェルは出るたびに「我が肉体美を見よ」とか言い、荒野の女剣士は「私に酷いことするんでしょ、エロ同人誌みたいに!」と嬉しそうな顔をするので、遊一はあの二人に関しては無視することに決めている。
また、リクルーターの中でコーリング・ノヴァだけが、時折扱いに怒りを表すことがある。コーリング・ノヴァは喋れないので、身体を地味に痛いと感じるほど擦り付けてくるらしい。
「カードをセット、ターンエンド」
幡山茜
LP8000
手札4
モンスター
バスター・ブレイダー 攻5000(2600+2000+400)
ブラック・マジシャン 攻2500
魔法、罠
連合軍(+400)
セット×3
4ターン目 小波遊一
さて、どないしょ?
状況は笑えないぐらい、不利だ。
俺の場にいるのはリクルーター、在庫は一体。次のターン、相手がモンスターを出してきたら、ダメージを貰うのは、眼に見えている。
さぁて、どないしょ?
「と、迷ってても同じか……俺のターン、ドロー」
ふむ、どうにかできるか?
「俺はカードをセットして、ターンエンド」
小波遊一
LP8000
手札1
フィールド魔法
竜の渓谷
モンスター
仮面竜
魔法、罠
セット×3
5ターン目 幡山葵
「……私のターン、ドロー!」
葵は落胆した。
先輩の雪乃が言っていた強い人は、そうでもなさそうだと。
雪乃とデュエルしたときだけ、運がいいのか、それともアンチデッキで勝ったのどれかだろうと茜は考えた。
……だが、そんな相手にあの藤原雪乃が興味を持つのか……。
「やらないとわからないよね……私は”クィーンズ・ナイト”を召喚!」
”クィーンズ・ナイト”
通常モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1500/守1600
しなやかな動きで敵を翻弄し、相手のスキを突いて素早い攻撃を繰り出す。
クィーンズ・ナイト 攻1500
「うわぁ……」
「”クィーンズ・ナイト”は戦士族、”連合軍”の効果に適用されます!
これにより、私の”バスター・ブレイダー”の攻撃力は5700!」
バスター・ブレイダー 攻5700(2600+2500+600)
クィーンズ・ナイト 攻2100(1500+600)
「攻撃力がさらに⁉」
「遊一!」
宿敵ブルーアイズの攻撃力を超えた竜殺しの戦士は、仮面竜に剣を向けた。
「バトル!”クィーンズ・ナイト”で”仮面竜”に攻撃、”クィーン・ソード”!」
クィーンズ・ナイトはしなやかな動きで仮面竜を惑わし、仮面竜が防御を崩した瞬間に、仮面竜を切り裂いた。
だが、仮面竜もただではやられない。仮面竜は絶命の瞬間、雄叫びをあげると、空から小さなドラゴンが現れた。
「”仮面竜”の効果発動、デッキから”ミンゲイドラゴン”を特殊召喚!」
ミンゲイドラゴン 守200
「なら、”ブラック・マジシャン”で追撃、”黒・魔・導”‼」
せっかく現れたミンゲイドラゴンも簡単にブラック・マジシャンにより、消し炭にされた。
「そして、”バスター・ブレイダー”でダイレクトアタック!」
「おっと、そうは問屋が下ろさない!罠カード”くず鉄のかかし”発動、相手モンスターの攻撃を1ターンに1度だけ、無効にできる」
いやまぁ、ミンゲイドラゴンの時とかに使っても良かったんだけど、結果は変わらないし。
「防がれた⁉」
「さらに”くず鉄のかかし”は使用後、再び同じ場所にセットされる!」
「……?」
よく意味がわからない葵は首を傾げた。
遊一は苦笑いしながら、簡単にくず鉄のかかしについて、教えた。
「ようはもう1度使えるんだ」
「……ズルい!」
「いや、”強制終了”よりはマシだぞ」
くず鉄のかかしの効果を理解した葵は、遊一にズルい!と叫んだが、以前遊星の強制終了のせいで逆転負けをしたことがある遊一には、くず鉄のかかしは可愛いらしいものがあると思った。
(まぁ、強制終了壊してもくず鉄のかかしが伏せてあったけどねー)
酷いときは、ミラーフォースが伏せてあって、ジャックとともに吹き出したな〜と苦い思い出を思い出した。
「むぅ、ターンエンド」
幡山葵
LP8000
手札1
モンスター
バスター・ブレイダー 攻6200(2600+3000+600)
ブラック・マジシャン 攻2500
クィーンズ・ナイ 攻2100(1500+600)
魔法、罠
連合軍(+600)
セット×3
6ターン目 小波遊一
なんか、バスター・ブレイダーの攻撃力が面白いことになってるぞ☆
って、巫山戯てる場合ではない!ヤバイぞ、ヤバイぞ、これ⁉
「俺のターン、ドロー!」
……牛尾!じゃなくて、よし!
これでどうにかはなる!
「スタンバイフェイズに墓地にいる”ミンゲイドラゴン”の効果発動!
自分の場にモンスターが存在せず、自分の墓地にドラゴン族のみの場合は、効果を発動できる……ただし、この効果で蘇生された”ミンゲイドラゴン”はフィールドから離れたとき、墓地に行かず、除外される。
効果により、墓地から”ミンゲイドラゴン”を特殊召喚だ!」
遊一が叫ぶと地中から一匹の口がデカいドラゴンが現れ、パタパタと羽を羽ばたかせながら、遊一ねは周りを旋回する。
「そして、”ミンゲイドラゴン”のもう1つの効果発動!
ドラゴン族を生贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生贄とする事ができる、俺は”ミンゲイドラゴン”の効果により、2体生贄にとして、”フェルグラントドラゴン”を召喚!」
フェルグラントドラゴン 攻2800
”ミンゲイドラゴン”
効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻 400/守 200
ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このモンスター1体で2体分のリリースとする事ができる。
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
「最上級モンスターを1体だけで、召喚した⁉
……だけど、先輩、それでも私の”バスター・ブレイダー”は倒せません!」
「葵のテンションが……というかさ」
あかは、やけにテンションが上がっている双子の妹の名前を呼んだ。
「?……なに、茜ちゃん」
「”クィーンズ・ナイト”」
「あ」
葵はクィーンズ・ナイトのことをすっかり忘れていた。
茜は慌てて、クィーンズ・ナイトのほうを見ると、目頭に涙を溜めて、身体をプルプルと震わせながら、葵の方を振り向き、睨んでいた。
「……ごめんね、”クィーンズ・ナイト”」
葵はクィーンズ・ナイトから目線を逸らし、気まずそうな顔をしていた。
クィーンズ・ナイトはガックリと肩を落とし、遊一に何かをせがむように見つめた。
(なんか、クィーンズ・ナイトにせがまれてるんですけど、つか、あいつら、精霊が見えてんのか?)
遊一はあの双子が精霊持ちかましれないと考えながら、容赦無く攻めることにした。
「一気に攻めたてる!リバースカードオープン、罠”バーストブレス”発動‼」
「バストプレス⁉」
原がバーストブレスを何故かバストプレスと聞き違えていた、なんでだよ⁉
ってか、どんだけ、巨乳が憎いんだよ、委員長!
「”バーストブレス”だ、”バーストブレス”‼
自分の場にいるドラゴン族をリリースし、そのモンスターの攻撃力以下の守備力を持つモンスターを全て破壊する!
俺は”フェルグラントドラゴン”をリリースする。」
”バーストブレス”
通常罠
自分フィールド上のドラゴン族モンスター1体をリリースして発動する。
リリースしたモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ、フィールド上のモンスターを全て破壊する。
「ということは……」
「攻撃力2800以下……つまり、お前達のモンスターは全滅だ」
「「えぇ〜⁉」」
フェルグラントドラゴンが空高く飛び上がり、一気に葵と茜のフィールドに飛び込み、自爆した……って、ブレスじゃないやん⁉
どっちかというと、プレスやん⁉
それじゃ、ホントにバストプレスじゃんか⁉
「
「なんで⁉」
え、なんで、そこで貧乳が出るんだよ、委員長!
つか、睨まないで⁉
あと、胸を抑えないで、確かに委員長はこの中では最小かもしれないけど、需要あるから大丈夫だよ、きっと。
「なんか、言いがかりを言われたが……デュエル続行、俺は永続罠”リビングデッドの呼び声”を発動、”フェルグラントドラゴン”を特殊召喚だ!」
フェルグラントドラゴン 攻2800
「そして、”フェルグラントドラゴン”の効果発動!
このカードが墓地から特殊召喚されたとき、自分の墓地にいるモンスターのレベル×200ポイント、攻撃力が上昇する。
俺が選択するのは、レベル12の”Sin トゥルース・ドラゴン”だ」
「いつのまに……まさか、”竜の渓谷”のときに⁉」
「そうだ、あの時のコストに使ったんだ。
トゥルース・ドラゴンのレベルは12……よって、攻撃力は2400アップだ‼」
”フェルグラントドラゴン”
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800
このカードはフィールド上から墓地に送られた場合のみ特殊召喚する事が可能になる。
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択する。
このカードの攻撃力は、選択したモンスターのレベル×200ポイントアップする。
フェルグラントドラゴン 攻5200(2800+2400)
「行くぞ、”フェルグラントドラゴン”でダイレクトアタック、リヴァイヴ・バースト!」
フェルグラントドラゴンから放たれた光線は二人を包み込む。
「「くぅ⁉」」
幡山双子 LP8000-5200=2800
「”強欲な壺”発動、2枚ドローし、カードをセット、ターンエンドだ」
小波遊一
LP8000
手札1
フィールド魔法
竜の渓谷
モンスター
フェルグラントドラゴン 攻5200(2800+2400)
魔法、罠
リビングデッドの呼び声(対象 フェルグラントドラゴン)
くず鉄のかかし
セット×1
7ターン目 幡山茜
茜は驚いていた。
たった1ターンで、戦況はひっくり返った。あのとき、クィーンズ・ナイトに攻撃を仕掛けられた場合、自分が伏せていたジャスティブレイクでフェルグラントドラゴンを破壊する予定だったが、まさか伏せられていたカードが”バーストブレス”だったとは気付かなかった、最初の方で送られていたトゥルース・ドラゴンは茜は確認していたが、どういうカードかを見てみたが、効果を見る限り、かなり限定的なモンスターで墓地に送る意味はないのに……と首を傾げたものだが、まさか、あんな方法でトゥルース・ドラゴンを再利用するとは思ってもみなかった。
「あたしのターン、ドロー」
戦況は最悪だが、負けたわけではない。
「あたしも罠”リビングデッドの呼び声”を発動、対象は”バスター・ブレイダー”!」
バスター・ブレイダー 攻5800(2600+3000+200)
「さらに、手札から”死者蘇生”を発動!
”ブラック・マジシャン”を復活!」
ブラック・マジシャン 攻2500
「そして、手札の”沼地の魔神王”の効果発動、このカードを墓地に捨てることにより、デッキから”融合”を手札に加える!」
”沼地の魔神王”
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 500/守1100
このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。
その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。
また、このカードを手札から墓地へ捨てる事で、デッキから「融合」魔法カード1枚を手札に加える。
「ちょ、ま、まさか」
「葵!」
「茜ちゃん!」
「私の”バスター・ブレイダー”と!」
「あたしの”ブラック・マジシャン”を!」
「「融合‼」」
バスター・ブレイダーとブラック・マジシャンが高く飛び上がり、空中で
「「融合召喚、現れろ、最強の龍滅の魔導剣士!
超魔導剣士ーブラック・パラディン‼」」
「のぉぉぉぉぉぉ⁉」
超魔導剣士ーブラック・パラディン 攻2900
「ブラック・パラディンの効果発動!」
「ブラック・パラディンは自分、相手のフィールド、墓地に存在するドラゴン族1体につき」
「攻撃力を500ポイントアップさせます!」
「フィールド、墓地にいるドラゴン族は6体」
「攻撃力は3000アップ」
「「よって、攻撃力は5900!」」
”超魔導剣士ーブラック・パラディン”
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」+「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、手札を1枚捨てる事で、魔法カードの発動を無効にし破壊する。
このカードの攻撃力は、フィールド上及びお互いの墓地に存在する
ドラゴン族モンスター1体につき500ポイントアップする。
超魔導剣士ーブラック・パラディン 攻5900(2900+500)
遊一は己の馬鹿さ加減に呆れていた。ブラック・マジシャン、バスター・ブレイダーときたのだ。
ブラック・パラディンを持っていても可笑しくはない。
先程、沼地の魔神王を使ったところを見ると一人でも、ブラック・パラディンを召喚できるような構築のデッキなのだろう。
「最悪だ……」
「まだです、手札から装備魔法”魔界の足枷”を発動、先輩の”フェルグラントドラゴン”に装備!」
「わーお」
”魔界の足枷”
装備魔法
装備モンスターは攻撃する事ができず、攻撃力・守備力は100になる。
また、自分のスタンバイフェイズ毎に、装備モンスターのコントローラーに500ポイントダメージを与える。
フェルグラントドラゴン 攻100(魔界の足枷により、攻守100)
「さらに手札から、”サイクロン”を発動、”くず鉄のかかし”を破壊します」
「かかし先生〜!」
サイクロンにより、無残にくず鉄のかかしは吹き飛ばされ、バラバラにされる。
「行きます、ブラック・パラディンで”フェルグラントドラゴン”を攻撃」
「「超魔導無影斬‼」」
ブラック・パラディンは足枷により、弱体化したフェルグラントドラゴンに容赦無く近付き、フェルグラントドラゴンを一撃で切り裂いた。
「待て、罠”ガード・ブロック”だ、この戦闘により、ダメージは無効になり、さらに1枚ドローだ。」
「くっ、ターンエンドです」
幡山葵
LP2800
手札1
モンスター
超魔導剣士ーブラック・パラディン 攻5900(2900+3000)
魔法、罠
連合軍(+200)
セット×2
8ターン目 小波遊一
順調にヤバイな、これ。
諦めるのが、普通だけど……どうにか、あるよな〜。
「俺のターン、ドロー」
……逝きますか。
「手札から、魔法”ブラック・ホール”発動」
「待ちなさい、ブラック・パラディンの効果により、手札を1枚捨て、無効よ!」
「ありゃまぁ」
「エッヘン、私達の勝ちですね」
と葵が大きな胸をはりながら言う……けどよ、双子ちゃん。
「勝ち?……甘いんだよ!手札から”死者蘇生”と”龍の鏡”を発動‼」
「え?」
「”死者蘇生”で”フェルグラントドラゴン”を復活、効果発動。選択するはトゥルース・ドラゴン!
そして、俺の墓地にいるドラゴン族モンスターを5体除外し、俺は”F・G・D”を特殊召喚だ!」
「「えぇぇぇぇ⁉」」
”
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
”
融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
「そして、5体除外したことにより、ブラック・パラディンの攻撃力は低下する!」
ブラック・パラディン 攻3900(2900+1000)
F・G・D 攻5000
フェルグラントドラゴン 攻5200(2800+2400)
「行くぞ、”F・G・D”で”超魔導剣士ーブラック・パラディン”に攻撃、ファイブ・ゴッド・ブレス!」
F・G・D 攻5000VS超魔導剣士ーブラック・パラディン 攻3900=-1100
5つの首がそれぞれに攻撃を行う、ブラック・パラディンはそれを迎撃するために魔法を放つ。
5つの光は混ざり合い、1つの光となって、ブラック・パラディンを焼き払おうとした。
ブラック・パラディンは魔法で抵抗を続けたが、F・G・Dの強大な力の前に敗れ去った。
「ブ、ブラック・パラディンが……」
「そんなぁ……
双子ちゃん LP2800-1100=1700
「さて、これで終わりだ!
”フェルグラントドラゴン”で相手プレイヤーにダイレクトアタック、リヴァイヴ・バスター‼」
「「きゃぁぁぁ‼」」
双子ちゃん。 LP1700-5200=-3500
「はい、お疲れさん」
勝者 小波遊一
デュエルが終わったあと、適当な場所で十代に買いに行かせた飲み物で全員喉を潤していた。
「負けたー、LP削れずに負けたー」
「……さすがに現役デュエルアカデミア生は強いな、葵」
「うぅぅ、勝てると思ったのに〜」
うな垂れる葵の頭を笑いながら、茜は撫でていた……なんか、絵になるなー。
「さすが、先輩。あたし達の学校では負けなしだったタッグにノーダメで勝つなんて」
「へぇ、負けなしか……通りで強いわけだ」
「慰めなんて、いらませんよ〜」
葵はノーダメで負けたことが余程悔しいのか、いまだに不貞腐れていた。
……まったく、世話の係る娘だ。
「慰めじゃないぞ、お前らは充分に強い」
「……本当ですか?」
「本当、本当、な、十代」
遊一は葵に近付き、笑いながら、十代の方を見ると十代も笑って答えた。
「あぁ、充分強いぜ、葵」
遊一は「わかったか?」と言いながら、葵の頭を優しく撫でた。
「……わかりました」
「よろしい」
遊一はニヤリと笑い、葵の頭から手を離す……頭から手を離したとき、葵は「あ……」と小さく呟いた、その時の顔は何処か残念そうな顔をしており、その目線は先程まで葵の頭を撫でていた手を見ていた。
「じゃあ、俺は帰るわ」
「ん、もうか?」
「そろそろ、帰らんとうちの
遊一が言う
遊一は席を立ち上がり、借りてきたデュエルディスクを持って、立ち去ろうとしたとき、葵が遊一の服の裾を掴んだ。
「……ん?」
「また、デュエルしてくれますか?」
「離してくれないか?」
「デュエルしてくれますか?」
「はぁ……わーかった」
「はい!」
葵は満面の笑みを浮かべ、遊一の服の裾を離した。遊一は苦笑いをしながら、家に帰った。
その後、家に帰った遊一は精霊達に通行税などに対して、散々文句を言われ、夕飯を要求してきたのでハリケーンを使い、全員に無理矢理返ってもらった。
そして、夕飯や風呂など色々済ませたあと、自室でゴロゴロしていると雪乃からメールが届き、開くと。
「甲斐性なし、節操なし、鈍感、朴念仁、阿保、馬鹿」
などと悪口を大量に書かれていた。
心当たりがない遊一は「俺、何かしたかな?」と首を傾げたそうな。
後日談。
結局、あの後も色々あり、遊一はあの時いたメンバー全員を苗字呼びではなく、名前呼びになるのは別のお話。
テラリアだとハーピィが一番怖い、数の暴力が怖い。
誤字が多すぎてすみません。