博麗霊夢の小間使い   作:喜怒哀LUCK

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インフルエンザから盲腸へとランクアップし、入院生活を余儀なくされた。

失踪しようかな、不定期更新だったし、と思ったけどなんとか頑張れた

つーか今回下手くそだな私


続き書かなきゃ……



それと私は文章多めの会話少ない物語を書く方が得意なんですが、皆さんは会話多めのが好きなんですかね。そもそも1話がみじかいじゃねーかと言われればそうなんですが、やる気と文章の長さは比例していくワケですよ。

やる気のためには感想とか評価欲しいし、皆さんが読みやすい、好きな文章に書き替えるのも一つの手かなと。



止められるのは

 紅魔館メイド長、十六夜咲夜は人間である。主であるレミリア・スカーレットに雇われていて、時間を操る程度の能力があることを覗けば、普通の人間である。

 運悪く、普通の人間であった。

 スペルカードルールは、妖怪たちが異変を起こしやすく、人間が異変を解決しやすい、そんなルールである。勿論いざこざを解決するために使うこともあるが、主に圧倒的力を持つ妖怪に対して非力な人間が対抗できる、というものだ。対妖怪であり、対人間ではない。

 つまり、霊夢と十六夜咲夜との勝負はにルールが適用されなくても、問題はなかった。

 

 かたや幻想郷を守るため、かたや主の命のため、お祓い棒とナイフで死闘を演じた。時間を止め、ナイフを投げ、たとえ自分の命尽きようとも主の邪魔はさせまいとする咲夜。目の前に広がるナイフの弾幕を、弾き、搔い潜り、御札による罠を駆使して倒そうとする霊夢。その壮絶さは、壁や床にある傷から凄まじいものであるのは容易に理解できた。

 結果、勝ったのは霊夢だった。足元にばら撒いた札により咲夜を捕縛し、身動きがとれなくして、強烈な一撃で壁に叩きつけた。その一撃により咲夜は気絶した。しかし、霊夢も無傷とはいかなかった。いつもより精彩を欠いていた動きでは、ナイフを全て避けきることはできず、いくつか裂傷を浴びていた。

 流れ出る血は紅白の巫女服を紅く染め上げるが、紅魔館の壁や床を汚すことはなかった。

 残るは、異変の主犯のみ。

 

 

 紅霧異変の黒幕であるレミリア・スカーレットは、困惑していた。門番である紅美鈴、友達で図書館の番人であるパチュリー・ノーレッジ、メイドの十六夜咲夜が敗れ、残るは自分だけなのはいい。実妹であるフランドール・スカーレットが、地下から霧雨魔理沙によって助け出され、反旗を翻したのも構わない。最悪自分でどうにかできるのだから問題ない。

 しかし、目の前のこいつは何だ?恐らくは十六夜咲夜に付けられたであろう烈傷が身体中にあり、さも満身創痍といった様子なのに、向けられる濃密な殺気は。

 同じ異変解決者である魔理沙も、その異常さに口を出すことはできなかった。

 

「ねぇ、アンタがこの紅い霧を出した黒幕?」

「そうよ、私は吸血鬼、夜の帝王よ。なのに陽の光のせいで昼の間は大人しくしなきゃいけないなんて、あんまりだと思わない? だからこうしてこの世界を霧で覆ってしまえば、昼も夜も関係ないわ。存分に楽しめるじゃない」

「んなこたどーでもいいのよ。そんなことよりこの霧、人間にとって有害なんだけど」

「まぁ私の魔力でできているものね」

 

 普通の人間に妖力や魔力といったものは毒である。人外が持つそれを体内に取り込んだとなると、激しい拒絶反応が起こる。その反応の強さによっては、痛みや吐き気、眩暈も起こるだろう。しかし、その量が少量なら身体が丈夫、若しくは体力があるならば、ゆっくりと異物が排出されるのを待つことにより、症状は治まるはず。

 大量に接種してしまった場合はその限りではない。

 

「ちなみに、その霧を吸っちゃったらどうなるわけ」

「さぁ? 私はヒトじゃないしわからないわ。最悪死ぬんじゃないかしら」

 

 引き金はその言葉だったか、目の前の奴は突進してきた。

 おかしい。こいつは博麗の巫女だろう。なんでこんなことをしている。そんな考えがレミリアにはあった。詳しいことは割愛するが、レミリアは異変を起こしたら博麗の巫女が、異変を解決しにやってくる。その際にはスペルカードルールというものが使用されると、そう聞いていた。なのに巫女はそんなものは知らんとばかりに、陰陽玉、霊気の弾、針などを駆使し、襲い掛かってくる。

 

「こっの!」

 

 その全てを、魔力で形成した槍『神槍グングニル』で振り払う。あちらがvale tudoならばこちらとて手加減をするつもりはない。吸血鬼の身体能力、再生力、高い魔力を生かし、圧倒的に叩き潰す。いくら博麗の巫女といえど、地力が違う、油断して罠にさえかからなければ負けることはない。そもそも、そんな運命は見えない。

 

「楽しい夜になりそうね!」

 

 

「……霊夢らしくないな」

「そうなんだ」

 

 いつもの霊夢なら滅多に怪我はしないし、暴走なんてしないだろう。実際魔理沙は初めて見た。妹であるフランを連れて姉のレミリアの元に着いたはいいが、話し合いもそこそこに霊夢がやってきた。そのただならぬ雰囲気と気迫に押されて何も言えなかったが、あんな状況で戦いを挑むのは無謀だろうと考えた。

 

「止めないの?」

「難しいな。今のあいつは話を聞くようには思えないし、弾幕ごっこじゃない戦いで、あの二人の間に入るのは、いくら私でもキツイ。せいぜい、一瞬気を惹くくらいだろうな」

 

 それ以上、下手に刺激して敵意がこっちに向いたらたまったもんじゃない。

 弾幕ごっこと本物の戦闘ではわけが違う。被弾しても軽傷で済むそれとは違い、一つ一つが殺傷能力を持った攻撃、被弾すれば致命傷となる。魔理沙はそんな戦いはしたことがなく、荷が重い。

 しかし、このまま放っておくのは危険。

 

「こんなとき、あいつがいたら止められんのかな」

 

 

「────それじゃあ、やってみようか」

 

 二人を止めるのは難しい。でも霊夢から吹っ掛けたように見えたし、霊夢さえ落ち着かせればなんとかなるあも、という願望で口に出した言葉に返答があったことに、魔理沙は驚いた。

 そして、『あいつ』がいることに驚き。

 『あいつ』の姿に驚いた。

 

「おまっ、なんだそれは!」

 

 今、唯一霊夢を止められるのは、知らぬ間に霊夢の暴走の原因となった小間使いのみだった。しかし、その姿はとても以前の姿ではない。健康的な肌が、紅くシミができたかのように、所々浸食されていた。服の下はわからないが、おそらく半身ほど、そんな状態であろう。

 

「おい、無茶すんな! というかお前なんで、どうやってここに来たんだ」

「悪いけど魔理沙、説明してる時間もないんだ」

 

 私はもうすぐ死ぬみたいだからね、という言葉が最初陳腐な物に聞こえた。どこかの安い物語の悲劇のヒロインが口にしそうな言葉だ。となると霊夢はそのヒロインを助けようとする勇者か何かか。ただしこの物語の結末は、敵を倒しても身体の毒素は抜けずヒロインは死ぬという、バットエンドを迎えるのだが。

 

「冗談だろ」

「魔理沙、悪いけど私が死んだら霊夢のことよろしく頼むよ」

「冗談──」

「魔理沙」

 

 死期を悟った人間がここまで冷静に、自分より他人を優先するのだろうか。いや、だからこそ博麗の巫女の小間使いを続けられたのだろう。

 魔理沙と小間使いとの関係は、そこまで深いとは言えない。しかし、少なからず世話になったし、何より死に際の奴の願いを無下にするほど落ちぶれてもいない。

 

「わかったよ。何すりゃいいんだ?」

「少しの間、霊夢と話す時間が欲しい。だから霊夢に私がいることを気づかせてくれれば」

「霊夢は、止めるだろうけど」

「問題はあちら、だね」

 

 霊夢が小間使いの存在に気付けば、自ずとこちらに来るだろうが、レミリアはどうだろうか。そんな隙を晒せるほど弱くはない。そもそも殺し合いの途中でよそ見などしている暇はない。つまり止めるなら二人共になるわけだが、それは魔理沙には少し荷が重い。

 

「よっし! じゃあフラン手伝え!」

「……え?」

 

 今まで小間使いが出てきたことにより空気になっていたフランだが、急に話しかけられたせいか、そもそも話を聞いていなかったため、全く何のことだかわかっていない。むしろ魔理沙に放っておかれたから若干不機嫌である。

 

「お前、姉貴に何かいいたいことあるだろ? 今がその時だぜ」

「でも」

「戦わなきゃ、何も変わらないぜ」

 

 魔理沙の一言で、決心したのか、フランもやる気になったようだ。未だ上空で争い続けている二人へ、魔理沙とフランは見やった後、二人を止めるべく飛翔した。




紅霧異変が終わったらすぐに春冬異変でもいいのですが、一応閑話を少し考えています。その後の紅魔館の話を少々。

別に書かなくてもその後の話に変化はないですが、東方projectの二次小説を書いている他の作者さんが、よく文中に書く内容があるので、そこにオリキャラを混ぜて独自に話を作ろうかなと。

ただ書くのは正直だりぃです。やっきねぇです。


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