第零廻
荒野に一人、青年が立ち尽くしていた。
青年の足元には数多の異形のモノ達が転がっていた。
青年はただ、それを無機質な眼で眺めていた。
彼の世界に十七の世界の化け物が侵略してきた
《グロンギ》
《アンノウン》
《ミラーモンスター》
《オルフェノク》
《アンデット》
《魔化魍》
《ワーム》
《イマジン》
《ファンガイア》
《大ショッカー》
《ドーパント》
《グリード》
《ゾディアーツ》
《ファントム》
《インベス》
《ロイミュード》
《眼魔》
《バクスター》
その全ての敵が現れ、人類は蹂躙されかけた。
そこに十八の世界に存在する【仮面ライダー】と呼ばれる戦士の力を携えた青年
しかし、
彼は間に合わなかった・・・・。
彼は自身を憎んだ
彼の記憶には数々の【仮面ライダー】達の激闘の記憶が巡る
彼らは激しい戦いの末に全てを救っていった、しかし自分はそれができなかった
「・・・やっぱり、俺はニセモノってことか」
少年の嗚咽が荒野に虚しく響き渡る
「・・・もう・・・疲れたや」
そう呟くと彼は意識を闇へと沈める。
そして世界から青年が消えた・・・・。
彼は番外だと、世界の破壊者は笑う。
九条誠一が目を覚ましたのは燃え盛る街の中だった
彼は困惑した、自身は荒野の上で倒れたはずだ。
それ以前に自分の世界には人類が残したありとあらゆる物は全て消滅したはずだった
「・・・時間を遡ったのか?」
それは可能なことだった、彼が持ちうる【仮面ライダー】の力の一つを使えばできることだった
「でも、俺が最後に“当てた”のは【鎧武】だからなぁ〜」
ポケットから小刀が付いた黒いバックル【戦国ドライバー】を取り出す
その時だった。
『キャーーー!』
遠くから女性の叫び声
それを聞いた九条は街を駆けていた
星の海の上、一人の少女は足で星を弄ぶ
「・・・たどり着いたかなぁ〜?」
「・・・お前が『■■』か・・・」
少女が振り返るとそこにはマゼンダ色の二眼レフカメラを首にぶら下げた青年が居た
「あぁ、『世界の破壊者』か・・・どうだい、最近の旅は退屈してないかい?」
嘲笑う表情の彼女が気に入らないのか青年は顔を顰める
「なんで、奴を解放してやらない」
「分かってることを言わないでくれたまえよ、門矢 士くん?」
「・・・捻くれた愛はお前も滅ぼすぞ」
「いいんだ、もう狂ってるから」
■■の狂った笑い声が星の海に響き渡る。
「・・・しかしアイツは腐っても『仮面ライダー』だ」
それでも士は皮肉に染まった笑顔を返す
彼が訪れたのは一つの演目。
その名は・・・
特異点F 炎上汚染都市 冬木
運命は廻り始めた。
批判、感想お待ちしております。次は二週間後くらいかなぁ〜